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#君の香り恋する夏

72 posts

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- 君の香り、恋する夏 - 7
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<西島side>
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また会えた。
この前すれ違ったのも、きっとあの子だったのかな…。
ちーちゃんと同じ香り…。
泣いてたな…傘、さしてなかったな…。
制服着てたけど、この近くで働いてるのかな…。
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客A ) すみません…
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西島) …あ、はい。いらっしゃいませ。
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客A) 2000円くらいで花束、作ってほしいんですけど…
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西島) はい、かしこまりました。ご希望とかありますか?色とか…花の種類とか…
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なんで泣いてたんだろう…。
また、会えるかな…。
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西島) お待たせ致しました。…こんな感じでどうですか?
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客A ) わぁ!はい、大丈夫です。とっても可愛い。ありがとうございます。笑
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西島) よかったです。気に入って頂けて。笑
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客A ) /// 本当にありがとうございます。
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あれから一週間が経つ。
やっぱり、もう会えないのかな…。
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客A ) じゃあ、また来ます。笑
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西島) ありがとうございます。またお待ちしてます。笑
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西島) …………ふぅ…そろそろ閉店か……
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宇野) …あの……
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西島) はい。…あっ!
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声をかけられ振り向くと、あの時の彼女が立っていた。
やっぱり…来てくれた。
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西島) こんばんは。笑
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宇野) …こ、こんばんは…
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西島) あ、中入って?ちょうど店、閉める時間だから。
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宇野) いえ…わたしはお借りした傘を返しに来ただけなので…
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西島) いいから。さ、入って。笑
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そう言って俺は、彼女の背中を押して、ちょっと強引に店の中へと導いた。
ふわっと香る優しい香り…。
懐かしくて…俺が大好きだった人と同じ匂い。
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西島) あ、その辺に座ってて。
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宇野) …………
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西島) ……ふふ
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宇野) …なに?…何ですか?
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西島) え?いや…別になんでも。笑
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宇野) 何でもなくないですよね?…人の顔見て笑って…失礼だし…
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西島) あ…すみません。別にあなたの顔見て笑ったわけじゃないです。
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宇野) じゃあ、なんで笑ったんですか?
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西島) いや…この人、本当に花屋だったんだって顔が、なんかおかしくて。
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宇野) やっぱり顔見て笑ったんじゃん。
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西島) あ、そう…なのかな?ごめんなさい…
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宇野) ……別にいいですけど…
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西島) 来てくれると思ってた。きっと、傘返しに来てくれるだろうなって。
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宇野) ……なに?その自信…
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あの日彼女に貸した傘は、店用の傘だった。
傘の持ち手のところに、うちの店のシールが貼ってある傘。
だからきっと、彼女は返しに来てくれるような気がした。
ちゃんと店まで返しに来てくれるって。
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西島) いい人そうだったから。笑
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宇野) いい人…。…そんなこと言われても、全然嬉しくないですけど…
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西島) ……はは!あんた、なんか変わってるよね?う~ん…ちょっと冷めてる?
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宇野) あんたって…。…あの、さっきからずっと思ってたんですけど、なんか馴れ馴れしいですよね?あなた。
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西島) え?そう?…そうかな…?
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宇野) そうですよ。いきなりタメ口だし…
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西島) だって俺より年下でしょ?
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宇野) は?絶対、あたしのほうが年上だし。
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西島) まさか。え、じゃあいくつ?
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宇野) …うわぁ…ほんっとにデリカシーない…。普通、聞きます?女性に年齢とか…
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西島) 別にいいじゃん。だってまだ若いでしょ?24歳くらいに見えるよ?
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宇野) ……7です。…27…
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西島) うっそ!俺と同じ。タメじゃん、タメ。
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宇野) ……これ。傘、ありがとうございました。
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西島) いいえ。いいよ、敬語使わなくて。同い年なんだし。笑
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宇野) …別にいいです。もう会うこともないと思うので。
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西島) え…
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宇野) なんか苦手だから。あなたみたいな人。
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西島) 俺も。
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宇野) …え?
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西島) 俺も苦手。あんたみたいなタイプ。
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宇野) は?…なっ…別に好いてもらわなくても結構ですから!
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西島) 俺だってガッカリしたし。なんか言葉にトゲがある感じでさ。もっと…もっと謙虚で優しくて、おとなしい感じの子だと思ってたのに…
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宇野) そんな…ちょっと会ったくらいで何が分かるのよ…本当、嫌なやつ…
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西島) ……帰れば?傘返しに来たんなら、もう用は済んだだろ?…ていうか、傘なんて必要なかったみたいだけど。
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宇野) …!……い、言われなくても帰ります!
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西島) どうぞお気を付けて。さようなら。
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宇野) お気遣いありがとうございます。さようなら!
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そう言ってその場から去って行った彼女の顔は、怒りと悔しさと悲しさと…色々な思いが入り混じった表情だった。
ちょっと言い過ぎちゃったかな…。
違うに決まってんじゃんか。
俺、なに期待してたんだろう…。
同じなのは香りだけ。
あの子にちーちゃんの影を探しても、仕方ないのにな……。
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#aaaストーリー #西島隆弘 #宇野実彩子 #伊藤千晃 #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 12
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<伊藤side>
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千晃) ごめーん!遅くなっちゃって…
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秀太) そんなの気にすんなって。俺は今日、ちょうど休みだったから。
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涼介) …あれ?千晃ちゃん、髪切った?
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千晃) あ、前髪作ったの。
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テツ) だから雰囲気違うの/
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西島) どっちも似合う。どっちでもかわいいね。笑
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千晃) /// …えっ…
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テツ) まじさ、にっしーはなんでいっつも俺にかぶらせてくるわけ?
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西島) テツだから。
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テツ) なんだよそれー!
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秀・涼) ははは
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千晃) ふふ
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あのクリスマスイブから3ヶ月。
わたしはみんなと仲良くなって、4人が集まる時は、わたしも声を掛けてもらうようになった。
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涼介) 千晃ちゃん……はい、これ。バレンタインのお返し。
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千晃) え…?そんな、いいのに…気ぃ遣わなくて…
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涼介) まぁ俺も、いつも仲良くしてもらってるお礼ってことで。笑
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千晃) 涼介くん…ありがとう。笑
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秀太) どうせ葵ちゃんが選んだんだろ?
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涼介) 失礼だな。一緒に選んだんだよ(笑)
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テツ) …………
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西島) テツ?どうした?
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テツ) …伊藤ちゃん、ごめん…俺、お返し持って来てない…
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千晃) そんな謝らないでよ。気持ちだけで嬉しいから。本当に気ぃ遣わないで。笑
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西島) …………
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秀太) まぁ、俺も毎日のように会ってるくせに、渡してないしな。会社のみんなから貰った分はお返ししたけど。
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千晃) ……そういえば、そうだよね。笑
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西島) 大丈夫だよ、テツ。俺も持って来てないから。
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テツ) …えっ?ほんとに?
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西島) うん。
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テツ) なんだよ~!俺、にっしーは絶対用意してると思ってた。
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西島) それがしてなかったんだな。…千晃ちゃん、俺もごめん。
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千晃) ううん、大丈夫。笑
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本当は末吉くんからは、ホワイトデーの日にお返しをもらっていた。
末吉くん、てつやくんの為にわざとウソついたんだ…。
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テツ) じゃあ、西組!気を付けて帰れよ。
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西島) そっちもな、東組(笑)
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涼介) あ、千晃ちゃん。にっしーに襲われないように気を付けてね?
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秀太) はは。それ、本当にありそうであんま笑えねーんだけど。
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テツ) 確かに。だってなんか、いつも2人の特別な空気感?みたいのあるもんな。
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西島) え…
千晃) /// えっ…
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秀太) …ばか。あんま余計なこと言うなよ…
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テツ) 痛っ!…なんだよ秀太、本気で叩くなよ…
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秀太) あ、悪い。
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西・千) …………
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涼介) …じゃあ、気を付けて。また。笑
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西島) …あぁ、またな。笑
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秀太) 伊藤ちゃん、明日は休みゆっくりね。笑
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千晃) うん、ありがとう。みんなも気を付けて。笑
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テツ) じゃあまたね~!おやすみ~。
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西島) …………
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千晃) …………
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西島) ……はは!なんかウケる。
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千晃) …え?なに?どうしたの急に…
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西島) 千晃ちゃんってさ、結構分かりやすいよね?今、やだ…どうしよう…気まずいよ…って思わなかった?
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千晃) // えっ ⁈ なんで……
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西島) ん〜千晃ちゃん見てると、なんとなく分かっちゃう。笑
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千晃) /// …なんとなくって…
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西島) ふふ。……あ、そうだ。これ、お返し。ホワイトデー過ぎちゃったけど。
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千晃) …え?だってさっき、用意してないって…
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西島) あ〜…あれはさ、テツがほら、すっごいどうしようって顔してたじゃん。だからあの場ではなんとなく俺も…
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千晃) そうだったんだ。…ありがとう…
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西島) …あれ?あんまり嬉しくない感じ?なんか…涼介から貰った時のほうが、めっちゃ笑顔だった気がする…
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千晃) そんなことないよ、本当に嬉しい。ありがとう。笑
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西島) // いや…まぁ…うん。こっちは花瓶なんだ。壁に掛けたりしてもオシャレだから、よかったら使って。
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千晃) ほんと?花瓶、嬉しい。笑
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西島) ならよかった。千晃ちゃん、花好きだから。笑
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千晃) // うん…
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西島) 千晃ちゃんさ、明日休みだよね?よかったらもう一軒、行かない?
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千晃) え…あたしはいいけど、にっしーは時間、大丈夫なの?
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西島) 俺も明日は11時からだし。まだ0時回ってないしさ、なんかもうちょっと千晃ちゃんと話したいなと思って。笑
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千晃) /// う、うん…にっしーが大丈夫なら、いいよ。
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西島) ほんと?じゃあ、行こっか。笑
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千晃) うん。笑
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お返し、本当はにっしーも、ちゃんと用意してくれてたんだ…。
もうちょっとわたしと話したいって…別に深い意味がないってことくらい分かってる。
だけど嬉しかった。
にっしーがわたしの為に選んでくれたお返しも、にっしーとまだ一緒に居れることも。
だってわたしは、にっしーのことが好きだから…。
友達の1人としてじゃなくて、特別に大切な人として、にっしーのことを想っているから…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 3
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<伊藤side>
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千晃) …………
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真 ) ……似合いそうやな、その浴衣。
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千晃) ! …びっくりした~!もぅ、いつから居たの?
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真 ) ん?さっき。
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千晃) 早く声かけてよ。いきなり後ろからとか…ほんとびっくりするじゃん。
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真 ) だってちあき見てたら、おかしなって。ジーッって。その浴衣、そんなに気に入ったんか?
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千晃) …え?……うん。今年は真ちゃんと花火大会行きたいなと思って。
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真 ) 初めてやもんな。ちあちゃんと付き合うてから、初めての夏。
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千晃) うん。ふふ。なんか楽しみ。
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真 ) 何が?
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千晃) 夏って、なんかワクワクしない?日が長いから、やれることも多い気がして。夏にしかない空気も、あの朝焼けの感じも、なんか好きなんだ。
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真 ) 真冬生まれやのに?
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千晃) え?それ関係ある?
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真 ) 関係ないか(笑)
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千晃) ふふ。もぅ、真ちゃんは。
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真 ) 俺も楽しみやで。ちあきといっぱい、色んなことしたい。今しか出来んこと、夏にしか出来んこと、いっぱいあるもんな。
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千晃) うん。笑
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真 ) ……あ、そうや。ちあちゃん、これあげる。
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千晃) え…?香水?
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真 ) おん。ちょっと時間あったから、健太んとこ寄って来たんや。
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千晃) 健太くんか。なんか久しぶりに名前聞いた気がする。健太くん、元気だった?
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真 ) おん。あいつ、ずっと喋っとったわ。今度、3人で飲み行きたい言うてたで。
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千晃) え?あたしも?
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真 ) おん。
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千晃) わたしはいいよ。2人で行って来なよ。笑
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真 ) そんなら、行かんでええわ。
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千晃) え…?なんで?
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真 ) あいつ、酒グセ悪いから。酔うとすぐ女の子呼びたがるねん。俺、ちあきに心配掛けたくないし。
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千晃) 真ちゃん…
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真 ) 俺も嫌やしな。もし、ちあきが知らん男と仲良うなったりしたら。せやから、ちあちゃんが行かんのやったら、俺も行かない。
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千晃) もしかして…わたしのせい?真ちゃん、健太くんと飲みに行かなくなったのって、わたしに気ぃ遣って…
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真 ) そんなわけないやろ。俺はちあきと居ったほうが楽しいし、幸せやから。それにな、もう飽きたわ。健太とは散々、遊んでたからな。
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真ちゃんは優しい。
別にそんなこと、言わなくてもいいのに…。黙って飲みに行けばいいのに…。
わたしがやきもち妬きだから、すぐに不安がるから…だから真ちゃんは、きっと健太くんともあまり遊ばなくなったんだろうな…。
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千晃) …行こ?今度、健太くんと3人で飲みに。
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真 ) ええよ、別に。そんな気ぃ遣わんで。
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千晃) ううん。あたしが行きたいの。
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真 ) ほんまか~?なんか嘘くさいわ。
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千晃) ほんとだってば~。真ちゃんの友達はわたしも大事にしたい。それに真ちゃんにも自分の友達、ちゃんと大切にしてほしいから。
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真 ) ちあき…
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千晃) ごめんね?全然、気づかなくて…
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真 ) あほ。謝ることなんか何もないやろ?…ちあき、ありがとうな。笑
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千晃) /// …あほ。ありがとうはこっちのセリフだし。
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真 ) あ!また真似した!ちあちゃん、たまに俺のことバカにしてるやろ?
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千晃) してないよ~(笑)
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真 ) してるやん、絶対。せやけど、かわいいから許したる。笑
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千晃) /// またそうやって…褒めればいいと思ってるでしょ?
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真 ) そんなん思ってへんよ。本心やで?本心。
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千晃) // …じゃあ、そういうことにしといてあげる。……こ、香水、開けてみてもいい?
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真 ) ふふ。おん。新作なんやって。ちあちゃんぽい匂いやな~思うて。
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千晃) ………うん。うんうん!いい匂い!なんか…夏っぽい香りだね。笑
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真 ) ほんま?嫌いな香りやない?
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千晃) 全然。うん、すき。この匂い。本当いい香り。真ちゃん、ありがとう。
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真 ) よかったら使ってな。笑
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千晃) もちろん使うよ。…真ちゃんは?真ちゃんは何か欲しいものある?あたしも何かお礼がしたい。
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真 ) ええよ、そんなん気にせんで。俺があげたかっただけやし。笑
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千晃) でも………!
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優しいのに、ちょっとだけ意地悪そうな表情で笑うと、真ちゃんはわたしにキスをした。
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千晃) ////// ………
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真) …ふふ。
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千晃) ///// ちょ、ちょっと…
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真 ) お礼、今のキスで充分やわ。笑
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千晃) ////// なっ…ちょっと……急に恥ずかしいし……
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真 ) ほんまにちあき、かわいすぎやで?笑
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千晃) // もう、ほんとやだ…
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真 ) ほんまは嬉しいくせに。ふふ。ほら、早よごはん食べ行くで。もう、お腹ぺこぺこやわ。笑
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夏になると、思い出す人がいる。
思い出す恋がある。
楽しいのに苦しくて、嬉しいのに切なかった…そんな恋。
だけど、それももう今は懐かしい思い出。
真ちゃんと出逢って、真ちゃんに恋をして、真ちゃんと一緒に居られる今が、すごく幸せだから…。
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ーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 8
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<末吉side>
.
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♪ピロン
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テツ:「来週の金曜に飲む場所、ここに決まったからよろしく〜!」
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♪ピロン
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<返信>
秀太:「了解!」
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♪ピロン
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テツ:「そういえば伊藤ちゃんは?来れるって?」
.
♪ピロン
.
<返信>
秀太:「まだ返事待ち。」
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♪ピロン
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テツ:「そっか。涼介すげー会いたがってるから、もう一回声かけてよ」
.
♪ピロン
.
<返信>
秀太:「わかった」
.
.
高校の時からずっと仲が良い俺ら4人。
その中の1人、涼介の結婚が決まった。
お祝いの会をやるのに、涼介が伊藤ちゃんも呼んでほしいと言っている。
1年前まではよく集まってたもんな、俺らと伊藤ちゃんの5人で…。
.
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秀太) …やっぱ誘うだけ誘ってみるか…
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伊藤ちゃんと同じデパートの同じフロアで働いている俺が、伊藤ちゃんを誘うように頼まれた。
けど本当はまだ、伊藤ちゃんのことを誘っていない。
西島はまだ伊藤ちゃんに未練があるし、もし気まずい空気になったら…って考えると、本当は正直、気乗りしない…。
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秀太) 伊藤ちゃん。
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千晃) …あ、末吉くん。お疲れさまです。笑
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秀太) お疲れさま。…今、ちょっと大丈夫?
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千晃) うん。お客さん居ないから大丈夫だよ。…どうかした?
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秀太) うん…。あのさ、涼介が結婚決まったんだ。
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千晃) えっ ⁈ 本当に?
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秀太) うん。
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千晃) 葵さんとだよね?
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秀太) うん。
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千晃) え〜っ、すご〜い!よかったね。おめでたいね。あ、涼介くんにおめでとうって伝えておいて。笑
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秀太) うん……で、まぁそのことなんだけどさ…
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千晃) ん⁇
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秀太) …来週ね、お祝いの会やるんだけど、伊藤ちゃん、来れたりするかな?
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千晃) え…?わたし?
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秀太) うん。なんか、涼介が伊藤ちゃんにも来てほしいって言ってて…
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千晃) え…
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秀太) いや、でも無理にとは言わないから。伊藤ちゃんも彼氏居るし…
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千晃) ……うん、分かった。彼氏に聞いてみる。
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秀太) …うん。けど本当、無理しないでね。
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千晃) 大丈夫だよ。多分、行って来ていいよって言ってくれると思うし。それで、来週のいつなの?
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秀太) あ、金曜日。
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千晃) 金曜日ね。分かった。
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秀太) あ…と……西島も来るけど……
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千晃) 分かってるよ。だって、もともとはにっしーの友達じゃない。
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秀太) …だよね。うん。…はは。ごめん。
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千晃) …にっしーは?…にっしーは大丈夫なのかな?わたしが行っても…
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秀太) それは大丈夫なんじゃない?つか、そもそも今回は涼介の為に伊藤ちゃん呼ぶんだし。あいつは関係ないでしょ。笑
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千晃) そう…かな?
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秀太) うん。そこは気にしないで、本当に。
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千晃) うん。分かった。
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秀太) じゃあ、またラインでもいいから分かったら連絡ちょーだい。
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千晃) うん。笑
.
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断られるかと思ってた。
伊藤ちゃんも、西島が来るなら行かないって、そう言うと思ってた。
けど、伊藤ちゃんにとって西島とのことは、もうちゃんと過去の恋になってるんだろうな…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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<伊藤side>
.
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涼介くんが結婚かぁ…。
なんか懐かしいな…みんなと集まってたあの頃が。
隆弘くんは変わりないのかな…。
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〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
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<発信・真ちゃん>
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真 ) もしもーし。ちあき?
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千晃) あ、真ちゃん。今、電話大丈夫?
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真 ) おん。
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千晃) あのね…来週の金曜日なんだけど、友達に飲みに誘われて…行って来てもいいかな?
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真 ) おん、もちろんええよ。…何?わざわざ電話せんでも、今度会うた時でよかったのに。
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千晃) うん…。…そうなんだけど…
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真 ) あ、飲み会とかなん?女の子だけやないってこと?
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千晃) あの…うん……飲み会っていうか、末吉くんに友達の結婚のお祝いに誘ってもらって…
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真 ) …そうか。ええよ、行って来て。
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千晃) うん。ありがとう。終わったら真ちゃんのお家に行ってもいい?
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真 ) んー……だめ。
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千晃) …え…なんで?
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真 ) …なんとなく…
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千晃) …………
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真 ) はは。嘘やで。だめなわけないやん。ちょっと、ちあきんことからかいたくなっただけや。家で待ってるな。
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千晃) 真ちゃん…。…行かないほうがいい?行かないほうがよかったら、わたし行かなくても…
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真 ) ええよ。行ってき。
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千晃) …本当にいいの?
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真 ) おん。
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千晃) 真ちゃん…ありがとう。
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行ってほしくなかったら、真ちゃんはきっとダメだって言うと思う。
でも本当は、行かないでほしいって思ってるのかな…。
わたしを誘ってくれた涼介くんの気持ちが、素直に嬉しいと思った。
" おめでとう " って、直接言えるなら伝えたいと思った。
だけど、真ちゃんのことを不安にもさせたくないしな…。
やっぱりもう少し、ちゃんと考えてみよう…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 13
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<西島side>
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俺が未央と別れてから、秀太は俺を励まそうと、みんなで集まる機会を前よりもよく作ってくれるようになった。
その中には、いつからか千晃ちゃんも居ることが当たり前になっていて、俺も千晃ちゃんの優しさや笑顔に、ちょっとずつ癒やされるようになっていった。
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♪ピロン
隆弘:「千晃ちゃん、よかったら今日夜ごはん食べに行かない?」
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♪ピロン
<返信>
千晃:「にっしーお疲れさま。わたしは大丈夫だよ。でも末吉くんは用事あるみたい。」
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♪ピロン
隆弘:「そっか。じゃあ2人で行かない?もし無理な場合は、また今度みんなで集まろう。」
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♪ピロン
千晃:「2人でも全然いいよ。」
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♪ピロン
隆弘:「よかった。今日は18時まで仕事だから、終わったらまた連絡するね。」
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♪ピロン
千晃:「うん分かった。楽しみにしてるね。」
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俺は最初から千晃ちゃんと2人で行くつもりで誘ってるのに、なんでいつも秀太に聞いちゃうかな…。
楽しみにしてるねって、どういう気持ちで言ってるんだろう?
きっとそんなに深い意味はないんだろうな…。
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千晃) にっしー、いつも遅れちゃってほんとにごめんね。
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西島) そんなこと気にしないでよ。同じ接客業だから、その辺のことは分かってるつもりだし。それより、その後どう?新入社員さんは。仕事、段々慣れてきた?
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千晃) まぁ、段々ね。でも、あたしやっぱり教えるのって苦手かも。…なんか上手く伝えられてないことが多くて、意思疎通?があんまり出来てない感じがする…
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西島) まだ1ヶ月だからね。職場の環境にもやっと慣れて来た頃なんじゃない?だから千晃ちゃんが思ってるより、その子はまだ緊張と不安でいっぱいなのかも。
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千晃) 不安か…
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西島) 自分もそうじゃなかった?初めて働き始めた頃って。なんか目の前にあることちゃんとやらなきゃって、へんなプレッシャーばっかりで、心がついていかないっていうか…
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千晃) …うん。確かにそんなだった気がする…
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西島) 夏が終わる頃には、きっとちょっとは成長してるはずだよ。学生だった頃のさ、夏休み明けに会ったら、あれ?なんか変わった?って思うみたいな感じでさ。
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千晃) うん。そうだよね。…ふふ。にっしーってさ、なんか時々いいこと言うよね。
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西島) え?なに時々って。じゃあいつもはどんななの?(笑)
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千晃) え~?いつもは…おもしろい…かな…
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西島) 俺、そんな言うほどおもしろくないでしょ?
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千晃) わたしにはおもしろいの。なんかにっしーといると、本当に楽しい。笑
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西島) …うん。俺も…俺も千晃ちゃんといると楽しいよ。じゃなきゃ2人でごはん食べ行こうとか、誘わないし。笑
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千晃) /// えっ…あ、ありがと…
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西島) だからさ、もう秀太には声かけなくていいよ。俺は千晃ちゃんと2人で遊びたいから。
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千晃) // …え?あ、うん…そっか。…そっか…
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西島) ……千晃ちゃん、テツと遊ぶ時も秀太に声かけてんの?
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千晃) え?てつやくんとは2人で遊んだことないよ。
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西島) …じゃあ、もしテツに誘われたら遊ぶ?
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千晃) まぁ、都合が合えば。断る理由もないし…
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西島) …そうだよね…
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千晃) でもその時は、にっしーのこと誘うかも。
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西島) …え?
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千晃) てつやくんと2人って、なんかどうしたらいいか、まだ分からないっていうか…でも、にっしーも一緒だったら大丈夫な気がする。
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西島) そっか。じゃあ、もしそんな時があったら、俺、絶対行くよ。
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千晃) え…ほんとに?
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西島) うん、もちろん。…あのさ、千晃ちゃんてさ……
.
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好きな人いるの?
どうして俺とは2人でも会ってくれるの?
そう聞きたかったけど、聞けなかった。
ちょっとだけ期待して…でもやっぱり違かった時、気まずくなるのがこわかったから…。
.
.
千晃) …なに?
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西島) ん?やっぱなんでもない。笑
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千晃) あーっ。今絶対、嘘ついたでしょ?なんか隠した。言おうとしたこと隠したでしょ?
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西島) 隠してないって。ほんとになんでもない。なんか…うん、なんか忘れた。
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千晃) にっしー?
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西島) そんな顔すんなよー。はは。でも千晃ちゃん、怒った表情もかわいいんだね。笑
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千晃) /// な、なにが…全然、かわいくなんかないし…
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西島) いや、ほんとにかわいいって。なんか、千晃ちゃんて妹みたいな感じする。
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千晃) え…あ…やっぱり?それね、よく言われるの。笑
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西島) でしょ~?やっぱり。
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千晃) …………
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「好きかも…」って気持ちは、本当はきっともう好きで、それでも「かも」で曖昧にしているのは、ここから先に進む勇気と、相手の本当の気持ちを知る覚悟がまだ足りないから…。
本当は妹みたいだなんて思ってない。
好きだって気づかれないように、ただ誤魔化しているだけ。
そう、気づいたら俺は、いつの間にか千晃ちゃんに恋をしていたから…。
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#aaaストーリー #flavorofkiss #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 14
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<伊藤side>
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テツ) ジャーン!仕事帰りにホームセンター行ったら、花火売っててさ、思わず買っちゃったよね。
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秀太) デカっ!…で、なに?それ、今日やるつもりなの?
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テツ) あたりまえだろ。何のために買ったんだよ(笑)
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涼介) えー、じゃあ葵も呼んでいい?この前、葵も花火やりたいって言ってたんだよ。
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西島) うん、呼びなよ。…あ、ちーちゃん初めてだよね?葵ちゃんに会うの。
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千晃) うん。…でも、大丈夫かな?わたしもいて…
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西島) 出た!ちーちゃんの気にしすぎ。そんなの気にすることないし。でも、そこがちーちゃんのいいとこだよね。笑
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千晃) // 別にそんなんじゃ…
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テツ) 相変わらずお熱いですね。なんかそこの2人だけ夏になってっけど?言っとくけど、まだ梅雨明けてないかんね?
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涼介) 梅雨明ければいいけどな。なんかいつまでも2人して、うじうじしてそうじゃない?
.
秀太) ほんっと、それな(笑)
.
西島) だからさ、なんなのそれ?…ほらぁ!ちーちゃん困ってんじゃん。
.
千晃) …………
.
涼介) だから、にっしーも早く素直になれって。
.
西島) // …はぁ?なにが…
.
秀太) 西島、おまえ顔紅くなってんぞ?(笑)
.
テツ) はは!すげぇー素直だし。もういい加減、好きって言っちゃえよ。
.
西島) // だから違うって!俺らはほんっと、仲良いってだけで…まじさ、ほんとやめて。そうゆうの…
.
涼介) …ごめん…。俺らもちょっと調子ん乗りすぎたわ…。千晃ちゃん、ごめんね?
.
千晃) …ううん、いつものことだし。大丈夫、気にしてないから。笑
.
西島) …………
.
.
気にしてない。なんて…嘘ばっかり…。
みんなに茶化されることも、本当はまだ慣れなくて、どう反応したらいいのか正直分からない…。
だけど…一番分からないのはにっしーの気持ち。
にっしーはわたしのこと、本当はどう思ってるんだろう…。
.
.
秀太) ウェーイ!
.
テツ) 熱っち!ちょっ…秀太、まじ本気でやめろって!危ねぇーだろ!
.
西島) ウェーイ!
.
テツ) 熱っ!だから熱ちーんだって!まじほんっと、にっしーふざけんなよ~。
.
涼介) ははは!
.
葵 ) もう、ほんとに危ないよ?…まったく、子どもじゃないんだから…
.
千晃) …………
.
葵 ) ……千晃ちゃん?どうしたの?…具合でも悪い?
.
千晃) …え?あ、いえ…なんでもないです。大丈夫です。笑
.
葵 ) …それならいいけど…。
.
西島) ??
.
葵 ) …涼介、なんか喉渇いた。飲みもの買いに行こ。
.
涼介) え?……あ、うん。そうだな。
.
秀太) ……なんか花火、足りなそうだな。テツ、買い足しに行こうぜ。
.
テツ) え?まだいっぱいあんじゃ/
.
秀太) いいから、行くぞ。
.
西島) …………
.
千晃) …………
.
西島) ……なんか急に静かになったね。
.
千晃) うん…そうだね。
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西島) …ちーちゃん、線香花火やらない?それで早く落ちたほうが、この夏やりたいことを言うってのはどう?
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千晃) やりたいこと?
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西島) うん。本当にやりたいこと。…で、ちょっと勇気出さないと言えないこと。
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千晃) 勇気…うん、わかった。笑
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西島) じゃあ、勝負ね。笑
.
.
この夏、やりたいこと…。
にっしーは何がやりたいんだろう…?
.
.
千晃) なんかもう、にっしーの落ちそうじゃない?(笑)
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西島) まじほんっと、落ちんな!……あっ!…落ちた…
.
千晃) やったぁ!わたしの勝ち~。笑
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西島) あーっ、まじかぁ…
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千晃) ふふ。じゃあ、にっしー負けたから言って。この夏、やりたいこと。
.
西島) えーっとね、俺は海に行きたい。ちーちゃん、海、好き?
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千晃) うん、好き。
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西島) じゃあ…一緒に行こう?
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千晃) うん、行く行く。笑
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西島) …みんなでじゃないよ?2人で…
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千晃) …えっ?
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西島) だめかな?
.
千晃) /// べ、べつにいいけど…
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西島) ほんと?
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千晃) // うん…
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西島) …ありがと。…すっげー嬉しい。笑
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千晃) /// うん…
.
西島) …ちーちゃんは?ちーちゃんは何かないの?やりたいこと。
.
千晃) え~?やりたいことかぁ…う~ん、なんだろ……あ、花火。花火大会に行きたい…
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西島) いいねー!夏って感じで。多分、秀太とテツも暇だと思うし。
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千晃) ……2人でだよ?
.
西島) え…?
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千晃) /// にっしーと2人で行きたいなって…
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西島) // えっ…あ、うん。そう…だよね。うん。行こう、花火大会。笑
.
千晃) // もう、にっしー普通、逆でしょ?花火大会こそ2人だし(笑)
.
西島) はは。そっか、そうだよね。
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千晃) ふふふ
.
.
嬉しかった。楽しみにしていた。
にっしーと海に行くことも、花火大会に行くことも。
それまでには、ちゃんと好きって言えたらいいなって、そう思っていた…。
だけど…結局どっちの約束も叶うことはなかったな……。
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 11
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<西島side>
.
.
秀太) おぉ~!おつかれ!
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テツ) おつかれ!…っつーか、メリクリだろ?(笑)
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秀太) 今日はまだイブだけどな(笑)
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西島) おつかれ。笑
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秀太) …あぁ。笑
.
千晃) …………
.
テツ) …あれ?あ、この子?秀太の同僚って。
.
秀太) え?…あぁ、そう。同じ職場で働いてる伊藤ちゃん。
.
千晃) …あ、どうも…初めまして…
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テツ) えーっ!なに?伊藤ちゃんて、本当にぼっち?彼氏居ないの?
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千晃) はい……
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テツ) うっそ、まじで?…うわぁ…俺にもやっと春が来たか/
.
西島) こんばんは。笑
.
千晃) /// えっ…あ…こんばんは…
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テツ) なんだよ、にっしー!俺が喋ってんだから邪魔すんな/
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西島) 3回目かな…?会うの。
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千晃) // 一応…そうですね…
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テツ) …え…なに?にっしー、すでに知り合いな感じ?
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西島) 前にうちの店で花束予約してくれて。予約に来た時と、受け取りに来た時。だから今日は3回目。…って言っても、あんなの会ったうちに入んないかな?笑
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千晃) /// …いえ…
.
秀太) 別にどっちでもいんじゃね?(笑)
.
西島) はは。確かに。
.
.
伊藤ちゃん…そういえば、前にうちの店に来てくれた子だ。
この子、彼氏居なかったんだ…。
意外だな…。
.
.
千晃) へぇ~。じゃあもう1人、その涼介くんて人と4人で仲良いんですね?
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テツ) そう。高校ん時からの腐れ縁ってやつ?けどやっぱりすげぇー大事。涼介は、なんかどっか冷めてる感じすんだけど、本当はすっげぇー人のこと見てて、優しいやつなんだよ。
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千晃) 末吉くんもじゃない?末吉くんも結構、勘が鋭くないですか?
.
テツ) そう!そうなんだよ。だからこの2人には、絶対嘘つけない(笑)
.
秀太) ばーか、おまえが分かりやす過ぎんだよ。
.
千晃) …西島さんは?西島さんはそうでもない…?
.
西島) …はは!ちょっとなに?西島さんって。にっしーでいいよ、にっしーで。笑
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千晃) // …にっしー…
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西島) ふふ。伊藤ちゃんって、下の名前なんだったっけ?…ごめん、ちょっとど忘れ。
.
千晃) 千晃です…
.
西島) あ、そうだ!ちあきちゃんだ!それからさ、敬語やめない?俺ら同い年なんだし。
.
テツ) そうそう、せっかくこうして出会えたんだから、俺も千晃ちゃんともっと仲良くなりたいしね。笑
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秀太) テツはいいよ。そこまで仲良くなんなくて。
.
テツ) はぁ ⁈ 秀太、それどうゆう意味だよ?差別だ、差別!
.
秀太) はは!まじうるせぇー。いいから、おまえは黙って飲め。はい、カンパ〜イ。
.
千晃) ふふふ
.
西島) …………
.
.
かわいい…。
ちあきちゃんて、こんな顔で笑うんだ。
そういえば笑った顔、初めて見たかも。
.
.
テツ) おい、にっしー!次の曲入れた?にっしー今日、全然歌ってねぇーじゃん。とりあえず何か入れろよ。
.
西島) だから俺はいいって…
.
千晃) え、あたしも聴きたいな。にっしーの歌。
.
西島) え…じゃあ…なんかリクエストある?
.
千晃) え〜?なんだろう? …う〜ん……じゃあ、ミスチルとか。「終わりなき旅」とか歌えます?
.
西島) …あ〜……違う曲でもよければ…
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千晃) もちろん。わたしは何でも。笑
.
西島) うん…ありがとう…
.
ミスチルか…歌えそうな曲、なんかあったっけ?
.
♪♪♪♪〜♪♪♪〜♪♪♪♪♪♪♪〜
.
「Over」
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西島) ♪ 何も語らない 君の瞳の奥に愛を探しても
.
西島) ♪ 言葉が足りない そうぼやいてた君をふっと思い出す
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千晃) (( すごぉ〜い…上手… ))
.
西島) ♪…愛してたのに 心変わりを責めても空しくて
.
秀太) …………
.
コソッ
テツ) …ちょっと…伊藤ちゃん?この曲リクエストしたの…
.
コソッ
千晃) え…?あたしはミスチルなら何でもって…
.
コソッ
テツ) …やばいね……にっしー泣くかも…
.
千晃) …え?
.
.
" 心変わりを責めても君は戻らない "。
…戻らない。未央とはもう、あの頃みたいには戻れないんだよな…。
なにがいけなかったんだろう…
俺は、なにが足りなかったんだろう……
.
.
西島) ♪ 言葉にならない悲しみのトンネルを さぁくぐり抜けよう
.
西島) …………
.
秀・テ) …………
.
千晃) ……あの…にっしー……わたし…
.
西島) ……ごめん…ちょっとトイレ行ってくるわ……
.
千晃) …………
.
秀太) …伊藤ちゃん、気にしないで。あいつ、なんか歌に気持ち乗せる癖あるんだよな。
.
千晃) でも……
.
テツ) まぁ…大丈夫でしょ。ちょっと泣いたらすぐ戻って来るって。
.
千晃) …………
.
.
" 浮気じゃなくて本気になった "。
未央にそう言われた時、返す言葉が見つからなかった。
本当にただ虚しいだけで…。
好きってなんだろう…愛ってなんなんだろう…。
俺はこの先、誰かを好きになる日がまた来るのだろうか……。
.
.
ーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 10
.
<伊藤side>
.
.
隆弘くん、なんかちょっと雰囲気変わった気がするな…。
前よりちょっと、大人っぽくなった感じがする。
隆弘くんと初めて会った日から、この秋で2年になるのか…。
.
.
ー 2年前・秋 ー
.
.
秀太) 伊藤ちゃん。笑
.
千晃) …末吉くん。お疲れさまです。
.
秀太) 今回、伊藤ちゃん幹事なんだって?
.
千晃) えっ…なんで知ってるの?
.
秀太) 俺も誘われたんだ。藤本さんの送別会。
.
千晃) そっか。末吉くん、藤本さんと仲良かったもんね。
.
秀太) うん。…手伝おっか?店探すのとか色々。
.
千晃) え…いいの?
.
秀太) はは。うん。伊藤ちゃん、ちょっとめんどくさいなって顔してる。
.
千晃) えっ ⁈ うそ?…そんな顔してた?
.
秀太) うん。まぁ…なんとなく?
.
千晃) やだ…ほんっとダメだよね、あたし…
.
秀太) いぃんじゃないの?素直で。笑
.
千晃) 末吉くんさ…それ、褒めてる?
.
秀太) はは。一応ね。まぁ俺、そうゆうの苦手じゃないし。俺の友達さ、花屋で働いてんだよ。だから、花束とかもそこで買えばいいんじゃない?
.
千晃) えっ?そうなの?あたし、花好きなんだ。
.
秀太) まじで?そいつ、めちゃくちゃいい奴だから。伊藤ちゃんが行った時はサービスするように、今から言っておくわ。
.
千晃) ふふ。末吉くんこそいい奴じゃん。
.
.
この時は、末吉くんの友達は女の子だって、そう思っていた。
.
.
秀太) ……西島、お疲れ。笑
.
西島) おぉ秀太、お疲れ。何だよ、いきなり。どうした?
.
秀太) どうしたって、花束の予約しに来たに決まってんだろ。
.
千晃) ………
.
西島) …あぁ…そっか。…え…何?秀太、おまえ彼女出来たの?
.
秀太) え…?はは。違げぇーよ。この子は同じ職場の伊藤ちゃん。同じフロアなんだ。
.
千晃) は、はじめまして…伊藤です…
.
西島) 初めまして。西島隆弘です。笑
.
千晃) /// あ…千晃です。伊藤千晃…
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西島) はは!ちあきちゃんか。よろしくね。笑
.
千晃) // よろしくお願いします…
.
秀太) ……つかさ、なんなの?おまえ。
.
西島) …え?俺?
.
秀太) おまえしか居ないだろ。本当にさ、おまえは笑うな。
.
西島) は?なにそれ?
.
秀太) いいから。今日から俺の知り合いには、笑顔禁止な。
.
西島) なんだよそれ?意味分かんないけど。…ちあきちゃん、なんか秀太ヘンじゃない?
.
千晃) //// えっ…
.
秀太) まじ近い、近い!…いいから早く見積もれよ。
.
西島) はい〜?まだ何も聞いてませんけど〜?
.
秀太) うっさいわ!その顔っ!腹立つ〜(笑)
.
西島) はは!で、どんな感じがいいとかあったら。あと予算とか…
.
.
かっこいいって思った。
笑った顔がかわいいって…。
末吉くんは鋭いな…。
.
.
西島) …じゃあ、来週の水曜に。本当に配達しなくて大丈夫?
.
千晃) 大丈夫です。取りに来る時間あるので。
.
西島) そっか。それじゃ、用意してお待ちしております。笑
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千晃) // よ、よろしくお願いします…
.
秀太) 西島さ、もうすぐ閉店だよな?俺らこれから飯食いに行くんだけど、よかったら一緒にどう?
.
西島) 悪い、今日はちょっと…
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秀太) あ、未央ちゃん?
.
西島) うん…また今度、機会があったら誘って。笑
.
秀太) あぁ。笑
.
千晃) ………
.
.
「みおちゃん」。
そうだよね…彼女、居ないわけがないよね…。
.
隆弘くんと初めて出会った時、隆弘くんには彼女が居た。
だからわたしも、その時の花束を買っただけで、そのあとお店には一度も行かなかった。
だって彼女が居る人を好きになっても、叶わない想いだって分かっていたから…。
.
.
ー 2ヶ月後・12月 ー
.
.
秀太) 伊藤ちゃんさ、彼氏出来た?
.
千晃) 末吉くんさ、居ないって分かってて聞いてるでしょ?
.
秀太) はは。バレた?
.
千晃) 段々ね、なんか分かってきたよ、わたしも(笑)
.
秀太) はは。だよな。…じゃあさ、伊藤ちゃんも来ない?イブの日、ぼっちの奴らで集まるから。
.
千晃) えっ…でも、あたしなんかが行ったら気まずくない?
.
秀太) 全然。むしろ盛り上がりそうだわ。あ、あいつも来るし。西島。
.
千晃) …え?西島さん?…でも彼女…
.
秀太) あぁ…別れた。最近ね。浮気されてたんだって。
.
千晃) …浮気…
.
秀太) あいつはしねぇーよ?ああ見えても一途だから。
.
千晃) ………
.
秀太) 伊藤ちゃん、来る?
.
千晃) ……うん。じゃあ、行こうかな…
.
秀太) オッケー。また場所とか決まったら教えるわ。
.
千晃) うん。
.
.
また会えるんだ。
もう二度と会うことはないって、そう思っていたけど…。
今度は仲良くなれるかな?仲良くなりたいな…。
西島さんのこと、色々知りたいな…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
* しばらく、にしちあの過去の回想シーンになります☆
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 49
.
<日高side>
.
.
宇野から連絡が来た。
あんだけ菜月に気ぃ遣ってたくせに、自分から連絡してくるなんて…
多分…なんか、どうしようもなく悩んでるんだろうな…。
.
.
日高) …それで、今日はなんの相談?
.
宇野) えっ…なんで…?
.
日高) バーカ。もう何年の付き合いだと思ってんだよ?大体分かるよ、おまえのことは。
.
宇野) …そうだよね。日高くんは、なんでも分かってくれるのにね…
.
日高) なに?俺の知らない人?それとも元カレ?
.
宇野) ……両方…
.
日高) 両方…。それって…なんか、めんどくさい系なやつ?
.
宇野) ……めんどくさい。…も~うっ、なんかもう全然分かんないっ!
.
日高) はは。分かんないのね。で、なにがどう分かんないの?宇野は、誰の何を知りたいんだよ?
.
宇野) 気持ち…西島くんの気持ち…
.
日高) …できたんだ?好きな人。
.
宇野) 好き…っていうか、気になるっていうか…
.
日高) 知りたいんだろ?西島くんの気持ち。
.
宇野) …うん…
.
日高) だったらもう好きなんじゃん?
.
宇野) ……でも、西島くんはおめでとうって…
.
日高) おめでとう?なにが?
.
宇野) 直也にね、やり直したいって言われたの。でも…わたし、西島くんの顔が浮かんで…もしかしたら西島くんのことが好きなのかもって、思うようになって…
.
日高) うん。だったらそれでいいじゃん。宇野が今好きなのは西島くん。分かってんなら、悩む必要ないだろ。
.
宇野) けど…西島くんは、大丈夫、今度こそずっと一緒に居れるよって…なんか、直也とやり直したほうがいいみたいな言い方してた…
.
日高) とめてほしかったんだ?
.
宇野) うん…。だから聞いたの。西島くんはどう思う?って。
.
日高) …とめてくれなかったんだな?
.
宇野) …付き合わないでって…もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるの?って…。そう言われた…
.
日高) なんて言ったの?西島くんにそう言われて、宇野はなんて答えたんだよ?
.
宇野) とくべつ…なにも言ってない…
.
日高) 言えばよかったじゃん。変わるよって。西島くんが付き合うなって言ったら付き合わないってさ。
.
宇野) そんな…言えないよ、そんなこと…。それに、俺に聞くなよって言われたし…
.
日高) 言ってたら変わってたかもな。
.
宇野) えっ?
.
日高) 分かんねぇーけど、俺は嫌だな。好きな子にそんなこと聞かれんの。
.
宇野) 好きな子って…?
.
日高) なんでそんなこと俺に聞くんだよって。なんか、ちょっと悲しくなるかも。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野が聞いても、付き合えとも、付き合うなとも言わなかったんだろ?
.
宇野) うん…
.
日高) 向こうも好きなのかもな、宇野のこと。笑
.
宇野) えっ…?まさか…。…だったら、なんで?なんで付き合うなって言ってくれないの?
.
日高) 同じだから。宇野とおんなじ。好きだけど自信がない。宇野のこと好きだから幸せになってほしい。だけど、その相手は自分じゃないかもってさ。
.
宇野) えぇ…うそ……
.
日高) 分かんねぇーよ?これは、俺の勝手な憶測だから。けどさ、意識してなかったら、もっとちゃんと答えてやれんじゃないかなって。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野はさ、宇野はどうなんだよ?西島くんが付き合えって言ったら、元カレとやり直すの?
.
宇野) それは…ない…けど……
.
日高) " けど " ってないよな。もう分かってんのにさ、自分の気持ち、ちゃんと分かってんのに、元カレに逃げようとか…そんなこと思ってないよな?
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宇野) …そんなこと…
.
日高) だったらちゃんと応えなきゃ。元カレにも、西島くんにも。宇野の正直な気持ち、ちゃんと伝えるべきなんじゃねぇーの?
.
宇野) …………
.
日高) タイミングってあると思う。それって、必ずしも自分で決められるとは限んないけど、自分でしか決められない時もある。
.
宇野) …タイミング…
.
日高) 俺はいいと思うけど。西島くん。笑
.
宇野) え…?なんでよ?…会ったこともないのに?
.
日高) ……つーかさ、もう夏だな。
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宇野) ……は?なんなの?いきなり…
.
日高) プール、海、フェス。そんで、祭りに花火大会。夏って、暑いわりにイベント多いよな。
.
宇野) …だからなに?
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日高) いいのかよ?ひとりで。せっかく好きな人できたのに、もったいねぇーぞ?
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宇野) …………
.
日高) 頑張れよ。応援してっから。笑
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宇野) ……頑張れって言ったって…
.
日高) 大丈夫だって。笑
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宇野) ……分かった。がんばる…
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日高) まぁ…多分、大丈夫だろ(笑)
.
宇野) もう!またそうやって適当なことばっか言う!(笑)
.
日高) はは
.
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大丈夫。
宇野はまた、新しい恋に出逢えたみたいだ。
前の恋から抜け出せてよかったと、俺はそう思う。
宇野、半年前より、ほんとにいい顔してるもんな。
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#aaaストーリー #みつみさ #君の香り恋する夏

MOST RECENT

- 君の香り、恋する夏 - Last story -
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<西島side>
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花火大会に彼女と行くなんて、何年ぶりだろう…
みさちゃんが居る。
今の俺には、大好きなみさちゃんが居てくれるんだ…。
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西島) ……ふふっ…
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宇野) えっ…なに?…あたし、なんかおかしかった?
.
西島) ん?そうじゃなくて。…嬉しいんだけど、まだちょっと実感わかない時あってさ。
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宇野) なにが?
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西島) こうしてみさちゃんと一緒に居ること。
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宇野) どうして?
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西島) だってさ、花火大会に好きな子と来れるなんて、ちょっと前までは思ってもいなかったから。
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宇野) そう言われれば、わたしも…
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西島) しかも両思い。俺の彼女。笑
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宇野) // そ、そうだね…
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西島) ふふ、照れてる。
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宇野) // 照れてない。
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西島) …俺、最初はさ、みさちゃんに対してふたつの気持ちがあったんだ。
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宇野) ふたつの気持ちって?
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西島) みさちゃんと居ると、昔の恋を思い出しちゃうから、苦しくなってなんか辛くなるなって気持ちと、でもそれなのに、なんか居心地いいんだよなってゆう矛盾した…なんか、アンビバレンスな気持ち?
.
宇野) …どうして昔の恋を思い出してたの?
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西島) ん?それは秘密。笑
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宇野) またそうやって…ずるいの…
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西島) でもね、だからなのかな…違うのに同じで、同じなのに全然違う。だから知らないうちに惹かれていった…
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宇野) …違うのに同じ…?ねぇ、さっきからなに言ってるの?
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西島) ん?…まぁでも、決め手はやっぱキスだったけどね?
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宇野) // …もう、そればっか。
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西島) ふふ
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宇野) そういえばさ、初めて逢った時…隆弘がわたしに傘貸してくれた時。…どうしてわたしのこと、ちぃちゃんと間違えたの?
.
西島) えっ…
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宇野) だって…あんまり似てないよね?わたしと彼女…
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西島) ……ん〜 … なんでだろうね?俺も忘れちゃった。
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宇野) …べつに言いたくないなら、ムリには聞かないけど。
.
西島) ……みさちゃんだよ。みさちゃんは、みさちゃん。笑
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宇野) …ちょっと…ねぇ…大丈夫?なんか今日、おかしくない?
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西島) はは!いや、普通だよ。ふつう。
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宇野) ……そぉ?
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西島) うん。
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宇野) ふ〜ん…べつにいいけど……
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西島) …………
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ギュッ//
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宇野) /// えっ ⁈ …ちょ、ちょっとなに…?
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西島) みさちゃん、今ちょっといじけたでしょ?
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宇野) // い、いじけてないし…てゆうか、恥ずかしいよ…
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西島) なんで?
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宇野) // だって…人が通るし…
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西島) …うん。確かに。
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宇野) // ………
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西島) ごめん…。だって、なんかかわいかったから。つい…
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宇野) /// だ、だからって…
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西島) …いい匂い…
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宇野) // 隆弘が選んでくれた香りだよ?
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西島) うん…
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宇野) ……隆弘?
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西島) よかった…。あの時出逢えたのが、みさちゃんで…
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宇野) …隆弘、どうしたの…?
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西島) ん…?
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一番最初のきっかけは、ちーちゃんと同じ香りがしたから…。
だけどそれがなかったら、きっと今、こうして同じ想いで居られることはなかったのかもしれない…
みさちゃんを好きになることは、なかったのかもしれない…。
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西島) ありがとね、みさちゃん。
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宇野) …え?…今度はなに?
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西島) ん〜 ……俺のこと好きになってくれて。笑
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宇野) …えっ…なに急に?…ほんと、へんなの…
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西島) なにが?感謝だよ。…なんかもう、色んなこと、ほんとにみさちゃんのおかげでさ…うん。…ほんと、すんごい大好き。笑
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宇野) // は⁈ もう、ほんと意味分かんない。
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西島) 照れんなよ、みさこ。笑
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宇野) /// な、なにが…
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西島) ……はは!ほんっと、かわいいな?みさこは。笑
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宇野) /// もう、うるさい…
.
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だけどきっと、みさちゃんだったから好きになれた。
どこか同じような想いを抱えていて、ちょっとだけ似ている僕らだったから…。
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西島) みさこ?
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宇野) /// ………
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西島) みさこ、みさこ?
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宇野) // …もぅ、なんなの?しつこい(笑)
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西島) ちゅーしてあげよっか?
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宇野) /// はっ ⁈ ば、ばかじゃないの…
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西島) いーじゃんべつに。照れんなよ。笑
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宇野) // だ、だから…
.
西島) いや、しないし。こんなとこでするわけないじゃん。…え…なに?もしかしてちょっと期待した?(笑)
.
宇野) /// なっ…してません!もぅ、隆弘きらい。
.
西島) 俺は好きだけどね。笑
.
宇野) /// …もぅ…ほんっといじわるなんだから…
.
西島) …はは。でも好きでしょ?
.
宇野) // …うん。…好き…
.
西島) // ふふ…
.
西・宇) ふふふ
.
.
.
君の香り、恋する夏……end.
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 57
.
<伊藤side>
.
.
真ちゃんと付き合ってから、初めての夏。
初めての花火大会…
いつもと違う空間は、やっぱりちょっとドキドキする…。
.
.
千晃) …………
.
真 ) …ちあちゃん?大丈夫か?
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千晃) えっ…?なにが?
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真 ) なんか今日、おとなしいから…。ちょっと疲れた?歩きづらそうやもんな…
.
千晃) ……ふふ。真ちゃんて、ほんとに優しいよね。真ちゃんだって歩きづらいでしょ?
.
真 ) 俺は男やから、そんなに気にならへんけど…
.
千晃) …なんかさ、なんか…ちょっと照れるよね。
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真 ) なんで?…なに?ちあちゃん、照れてたん?
.
千晃) // だって…真ちゃん浴衣着てるから、いつもと雰囲気違うし、なんか…ちょっと緊張しない?
.
真 ) なんやそれ~。緊張するとか…ちあき、ほんまにかわいすぎやで。
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千晃) /// そうゆうのはいいから…
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真 ) だってほんまのことやし。浴衣着てるちあきは、いつもより倍、綺麗やわ。笑
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千晃) /// …し、しんちゃんてさ、そんな感じだったっけ?かわいいとか綺麗とか…最近、よく言うようになったよね?
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真 ) そうか?そんなん、前から言ってるやん。
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千晃) そ、そうだけどさ…
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真 ) また叶ったで、俺の夢。笑
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千晃) え?夢…?
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真 ) おん。ちあちゃんと花火大会行きたいて、ほんまは去年も思ってたんよ。
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千晃) そうだったの?
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真 ) おん。せやけどあん時、ちあきの中には他の人がおったやん。だから、なんか誘いたなかったんよね…
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千晃) ……ごめん…
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真 ) なんで?ちあきが謝ることないやん。俺が勝手に好きやっただけやし。…なんかな、そいつの代わりみたいに思われるんは嫌やって…へんなプライドだけは持ってたんよね(笑)
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千晃) 真ちゃん…
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真 ) せやけどあん時、やっぱり誘わんでよかったわ。ちゃんと来れたから。ちあきと付き合うて、今年は念願叶ったからな。笑
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千晃) …ありがとう、真ちゃん。わたしのこと、ずっと好きで居てくれて…
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真 ) なに?どないしたん?急に…
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千晃) ん?いつも思ってたんだけどね、今ほんとに、すごくそう思ったから…
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真 ) そんなん言うたら、俺かて感謝してるで?ちあきが俺んこと好きになってくれて、叶わんて思ってたこと、いっぱい叶えてもらったわ。笑
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千晃) え…?いっぱい?
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真 ) おん。クリスマスも年越しも、バレンタインもお花見も。それに旅行行ったり…。ちあきと全部、一緒に居れた。
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千晃) 真ちゃん…
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真 ) 付き合うてたら、きっとあたりまえのことなんかもしれんけど、そのあたりまえが、俺にとっては夢でしかなかったから…
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千晃) …………
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真 ) まぁけど、一番嬉しかったんは誕生日プレゼントやな。笑
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千晃) …え?あのアロマセット?
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真 ) それも嬉しかったけど、自分の誕生日に付き合えたことが、なによりも嬉しいプレゼントやったんやで?
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千晃) // そうゆう意味か…
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真 ) よかったわ。諦めんと、ずっと好きでいて。笑
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千晃) // わたしも…真ちゃんがずっと傍に居てくれて、ほんとによかった。
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真 ) 人生なにがあるか、ほんま分からんよな?笑
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千晃) うん。そうだね。
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こうしてふたりで一緒に居る未来が待っているなんて、1年前のわたし達は、想像もしていなかった。
隆弘くんへの諦めた想いを癒やしてくれたのは、真ちゃんの真っ直ぐな愛。
人の心を動かすのは、純粋な気持ちや想いの深さなのかもしれない…。
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真 ) ちなみにな、まだあんねんで?俺の小ちゃい夢。
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千晃) えぇ~なんだろ?…これからの季節でしょ?紅葉を観に行く…あ、ハロウィンとか?
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真 ) まぁ、それもなんやけど…
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千晃) え、それとはまた違うこと?えぇ~ … なんだろう…
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真 ) ちあちゃん…一緒に住まへん?
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千晃) ……えっ?
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真 ) ちあきといつも、一緒に居りたいなって…
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千晃) /// あっ……の……え?
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真 ) すぐやなくてええんよ。俺はそう思ってるから…。ちあきもちょっと考えてみて?
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千晃) // …うん。……いいよ。
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真 ) ほんまごめんな?急やんな?けど…ちあきと毎日会いたいて、最近すごい思うようになって…
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千晃) うん。だから、いいよ?笑
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真 ) …え?
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千晃) /// わたしも毎日、真ちゃんと一緒に居たい…
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真 ) …ほんまに?…え、ちあき、ほんまにええの?
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千晃) // うんっ。笑
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真 ) …はは。よかったわ~。諦めんと、ずっと好きでいて。笑
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千晃) え?またそこに戻るの?
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真 ) …ふふ。
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真・千) // ふふふ
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「君の香り、恋する夏」。
次回が最終話です☻
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#aaaストーリー #aaa #伊藤千晃 #與真司郎 #西島隆弘 #しんちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 55
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<日高side>
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宇野) ごめんね?時間作ってもらっちゃって…
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日高) いや、べつに。
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宇野) ……日高くん、最近どう?その…菜月ちゃんと。
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日高) は?べつに。なんも変わりねぇーけど。
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宇野) そっか。……よかったね。笑
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日高) あぁ。
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宇野) …………
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日高) ………で、なんだよ?話って。
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宇野) …え?
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日高) 自分が言ったんだろ?話あるって。…どうせあれだろ?こないだ話してたやつと、うまくいったとか。
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宇野) えっ……分かる…?
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日高) ラインですでにな。おまえ、ほんっと分かりやすすぎっから(笑)
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宇野) そっか。やっぱり日高くんだね。うん、そうなの。西島くんも、わたしのこと好きだって言ってくれて…
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日高) よかったじゃん。笑
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宇野) ふふ。ありがと。やっぱりこのまえ、日高くんに相談してよかった。そのおかげで、ちょっとだけ勇気持てたんだ。だから、日高くんにはちゃんと報告しておきたくて。
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日高) あぁ、そう。べつに電話でもよかったのに。
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宇野) ちょうど日高くんの会社の近くまで来たから、ついでにと思って。
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日高) ふ~ん、ついでね…。俺なんか、どうせついで扱いだよな。
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宇野) もう!そうゆう意味で言ったわけじゃないし。
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日高) はは!分かってるって。冗談、冗談。
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宇野) もう。…今度、ちゃんと紹介するね。笑
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日高) は?…べつにいいよ。なんかもうそうゆうの、めんどくさい。俺らもいい大人なんだし。
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宇野) えぇ~っ、だって日高くんは幼馴染みだし、西島くんにへんな誤解されたくないし?だから、ちゃんと紹介しておきたいんだもん。
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日高) …変わんねぇーな、宇野は。
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宇野) え?なにが?
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日高) ん?誰かを好きになると、そいつのことしか見えない。そいつ中心で世界が回る。
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宇野) えっ…そんなの、誰だってそうなんじゃないの?
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日高) まぁ…そうと言えばそうなんだけど…。宇野の場合は好きになり過ぎて、尽くして…おまえが失恋する度に傷ついたとこ見んの、こっちもけっこう辛いんだぞ?
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宇野) ……ごめん…
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日高) 最後の恋になるといいな?西島くんが。
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宇野) 日高くん…
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日高) よかった。宇野がまた幸せそうで。笑
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宇野) 日高くん…ありがと。笑
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しばらく俺は必要ないだろう…
けど、それでいい。
そのほうがいい。
やっぱり宇野は、笑ってる顔が一番似合うから…。
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宇野) それでね、今度、一緒に花火大会行く約束したんだ。
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日高) よかったじゃん。夏の大イベント、ぎりぎりセーフで。
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宇野) ちょっと…なんなの?その言い方。もっとさ、よかったなとか、楽しんで来いよとか、ちょっとは気の利いたこと言えないわけ?
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日高) よかったな。楽しんで来いよ?笑
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宇野) もーうっ、ムカつく~!(笑)
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日高) 痛てっ!本気で叩くなよ(笑)
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宇野) もうさ、日高くんも変わらないよね?そうゆうと……あれ?…西島くん?
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日高) え?…どれ?
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宇野) ほら、あの信号の近くに立ってるエプロンしてるかっこいい人。
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日高) はいはい、かっこいい人ね(笑)
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西島) …………
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日高) …………
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宇野) …配達だったのかな?
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…ちょっと待て。
今、俺あいつと目…合ったよな?
すげぇーこわい顔してたけど…
え…もしかして、なんか勘違いされてる…?
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宇野) 電話してみようかな。
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日高) …宇野、行けよ。西島くんのとこ。
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宇野) え…?…でも、夜ごはん食べに行く約束してるし、西島くんまだ仕事中だ/
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日高) へんな誤解、されたくないんだろ?
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宇野) …えっ…?
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日高) いいから。早く行ったほうがいい気する…
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宇野) ………う、うん。分かった。…日高くん…
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日高) いいよ、ここは俺が払っとくから。
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宇野) ほんとごめん。…また連絡するね。
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日高) あぁ。気をつけてな。
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宇野) うん。ありがとう…
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日高) …………宇野!
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宇野) …ん?
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日高) ……仲良くな。笑
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宇野) …うんっ!日高くん、ありがとう。笑
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あの顔は、きっとやきもちだよな。
やきもちか…
宇野の彼氏も、きっと本気で宇野のことが好きなんだろう。
あいつなら、宇野のこと大切にしてくれそうな気がする。
想われてるって、やっぱ幸せなことだもんな…
宇野、今度こそ幸せになれよ。
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<西島side>
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配達の帰りに、みさちゃんを見かけた。
つか…誰だよ?あの男…
すごい仲良さげだったけど…友だち?
スーツ着てたけど、仕事帰りなわけ…?
みさちゃん、今日は休みだって言ってたけど、なんでこんなとこにいるんだろう…
わざわざ、あいつに会いに来たとか…?
やばい…なんかちょっとムカついてきた。
今日の夜、みさちゃんにちゃんと笑顔で会えるかな…
知らない男と楽しそうに笑うみさちゃんを見て、ちょっと胸が苦しくなった…。
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#aaa #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 54
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<末吉side>
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秀太) 久しぶりの焼肉、美味かったな~。いつもありがとね。なんか結局、俺が食べたいとこに付き合ってくれて。
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梨花) ううん。わたし、秀太くんと一緒なら、どこでもいいんだ。笑
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秀太) ……けどよかったよね。実彩子ちゃんと西島。お互い素直になれて。
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梨花) うん…。……秀太くんは?秀太くんはどう?…気持ち…まだ元カノさんのこと…
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秀太) …まぁ…まだ完全にはね…
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梨花) …そうだよね……
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秀太) けど……好きだよ。梨花ちゃんのこと。
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梨花) ……えっ…?
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秀太) なにが好きとか、どこからだったら好きとか、そうゆう細かいことはよく分かんないけど、けど…やっぱ俺、梨花ちゃんのこと好きかなって…
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梨花) /// う、うそっ…だって…そんなわけないよ…
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秀太) ……はは。なんで?俺、そんな嘘つくように見える?
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梨花) /// だ、だって…
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秀太) すげぇー好きだよって、そう言える自信は、まだないんだけど…気持ちの面でもさ、梨花ちゃんに助けられたこと、いっぱいあるから。
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梨花) /// ………
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秀太) それにいつも、俺のくだらない話でも真剣に聞いてくれて、笑ってくれて…俺がハマってるゲーム、ダウンロードしたとかさ、なんかかわいいなって。笑
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梨花) // そ、それは…わたしもやってみたかっただけだよ…
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秀太) ほんとに?梨花ちゃんのキャラじゃないじゃん、ゲームとか。そうゆうとこ、かわいいし、なんか嬉しいって思って。梨花ちゃんと居ると、俺もなんか自然に笑えるし。笑
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梨花) /// ……わ、わたしはずっと好き…多分、初めて逢った時から…
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秀太) うん。
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梨花) // うんって…え…?なに?…あの…その…
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秀太) 俺でいいかな?ゆっくり…これからも、少しずつ梨花ちゃんの好きなとこ見つけていきたいなって…
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梨花) /// えっ……それって…付き合ってくれるの…?
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秀太) 付き合ってくれる?こんな俺だけどさ…
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梨花) // えっ…うそ……ほ、ほんとに?
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秀太) はは。うん。
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梨花) // うん。…わ、わたしと付き合ってください。
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秀太) はは。うん。俺と付き合ってください。笑
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秀・梨) ………ふふ
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恋に落ちる瞬間は、いつなのかなんて分からない。
気づいたら好きになっていることだって、少なくはない。
だけどきっと、ふたりが出逢ったタイミングが大切なこともあったりして、そのとき感じた気持ちに正直になることも、きっと大切。
運命ってあるのかもしれない…
今なら、そう思えるような気がする。
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<浦田side>
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智也) まぁさ、実彩子ちゃんとのことは、最初におまえが別れ決めたことだから、辛いとは思うけど、ちょっとずつ思い出にするしかないな。
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直也) 分かってる。…けど考えたら、俺ださいよね?自分で終わらせたくせに、またやり直したいなんて。
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智也) だって、ずっと好きだったじゃん。いいんじゃないの?うじうじ思い続けるより、気持ち伝えて、スパーンてふられたほうがさ。
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直也) …智也さ、ちょいちょい人の傷えぐるようなこと言うよね?(笑)
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智也) え?そう?そうだった?
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直也) はは。…ま、そのほうが俺も前向きになれるわ。
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智也) つかさ、おまえ引っ越せよ。嫌じゃね?実彩子ちゃんと住んでた部屋にずっと住んでるとか。
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直也) もう探してるよ。新しい部屋。
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智也) おっ、前向きじゃん。そうそう、終わった恋より新しい明日ってね。
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直也) なんだ、その言葉(笑)
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智也) 俺語録。…でさ、あの子は?おまえらが別れる原因になった後輩。どうなったの?
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直也) その言い方(笑)
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智也) いや、本当のことだし。…まさかおまえ、好きになりそうとかないよな?とりあえず…的な。
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直也) ないない、それは絶対にない。
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智也) だよな。よかったわ~。直也が血迷わなくて。つか俺、ずっと思ってたんだけど、おまえ、年上のほうが合う気する。
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直也) あぁ~それね。実は俺も、最近ちょっと思い始めた。
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智也) だろ?おまえ寂しがり屋のくせに、へんにカッコつけっとこあるからな~。もっと、素で弱いとこも見せれる相手のほうがいいって。
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直也) だよな?まぁ…それも追い追いね。今はまだ、そんな気持ちになれそうもないし…
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智也) …だな。まぁ、そん時は俺に言ってよ。俺、知り合い多いから。笑
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直也) 知ってる。…てゆうかさ、智也の知り合いって、ほぼほぼ俺も知り合いじゃない?
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智也) あ、確かに。
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直也) はは!さすが天然だな。
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智也) は?俺はしっかりさんだし。
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直也) はいはい(笑)
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ひとりになると、どうしても実彩子のことを考えてしまう。
そんな時、親友の存在に本当に救われる。
俺を解ってくれていて、真剣に心配してくれる。
今はこんな毎日がいい。
きっといつか、実彩子とのことも懐かしい想い出にできるはずだから…。
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#aaa #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 53
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<宇野side>
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宇野) …え…なんでって……空気…かな…
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西島) …は?なに、空気って…
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宇野) 自分らしく居られる。その人と居ると、頑張らなくてもいいのかなって…。その人、ありのままのわたしを受け止めてくれてる人なんだ。
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西島) …ふ~ん…
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宇野) だから、その人と居ると楽しい。その人のとなりは居心地がよくて…。…その人に会いたいって、いつからかわたしも、よくそう思うようになってた。
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西島) …そっか。空気か…
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宇野) /// ……に、にしじまくんのことだし…わたしの好きな人って、西島くんだよ?
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西島) // へぇ~、そうだったんだ。
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宇野) // な、なに?その反応…人がせっかく/
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ギュッ///
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宇野) /// えっ…
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西島) よかった…。…やっぱ分かんないよね。言わなきゃ分かんない…
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宇野) // …西島くん?
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西島) 俺の気持ちも、みさちゃんの気持ちも。ちゃんと伝えなきゃ、本当の想いは届かない…
.
宇野) /// でも…多分なんでしょ?西島くんは、多分好きって…
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西島) 好きだよ。…すごい好きに決まってんじゃん…
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宇野) /// なっ…もぅ、嘘つき(笑)
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西島) ごめん。だって…やっぱ自信なかったし、好きって言うのは、やっぱ勇気要る…。俺のほうが好きだから。みさちゃんより、俺のほうが好きって分かってるから、余計にね…
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宇野) …そんな…わたしだって好きだよ?西島くんのこと…
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西島) でもみさちゃん、まだちょっと落ち込んでるでしょ?彼のこと、まだちょっとさ…
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宇野) ………言おうと思ったの。好きな人ができたって。…でも、彼はそれに気づいてたみたいで…
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西島) …………
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宇野) ごめんって…自分だけが悪いみたいな言い方するの。最後まで大人ぶってさ…。なんか彼の気持ち考えたら、ちょっと苦しくなっちゃった…
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西島) ……会いたい?みさちゃん、彼に会いたい…?
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宇野) うぅん。会いたいとは思ってない。一度は終わらせたことだし。それに…今は、西島くんを好きな気持ちを大切にしたいって、そう思ってるから…
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西島) …後悔しない?俺を選んだことさ…
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宇野) するわけない。だって、わたしも西島くんに感謝してるから…
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西島) 俺に?
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宇野) うん。西島くん、なんでも聞いてくれて…なんか分かんないけど、西島くんにならなんでも話せてた。彼とのことも、ちょっとずつ思い出にできてた。…やっぱり、西島くんのおかげ。
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西島) // ふ~ん、そっか。……あのさ、ずっと気になってたんだけど…ひとつ聞いてもいい?
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宇野) なに?
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西島) なんであの時…あの時俺に、キス…したの?
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宇野) /// えっ…なにが…?
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西島) なにがじゃなくて。なんで?
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宇野) // それは……酔ってたから…かな…
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西島) ふ~ん…… へぇ~ …みさちゃんて、酔うと誰にでもああゆうことするんだぁ…
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宇野) 違っ…誰にでもなんて、そんなことしないし…
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西島) だって、酔ってたからなんでしょ?
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宇野) // …なんか…なんか、ふいにね。甘えたくなったってゆうか…
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西島) ふいに?甘えたくなったんだ?…俺に?
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宇野) /// なに?もういいじゃん、そんなこと…
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西島) ふふ
.
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ギュッ///
.
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宇野) /// ………
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西島) ごめん、からかって。いいんだ、べつに理由はなんでも。けどさ、あれ、きっかけだったかもって。俺の中では、なにかが変わったきっかけ。
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宇野) // …そうなの?
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西島) うん。てか、あん時みさちゃん、俺のこと誘ってたよね?(笑)
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宇野) /// は ⁈ 誘ってなんかないし…
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西島) ほんとに?俺、なんも思ってなかったら、多分…みさちゃんのこと、襲ってたかもよ?
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宇野) えっ…
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西島) けど、そうなりたくないって思った。流れでとか、なんとなくとか…みさちゃんとは、そうゆうので関係持ちたくないなって。
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宇野) 西島くん…
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西島) だからその時から、ちょっとは意識してたのかなって。笑
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宇野) …意外に真面目なんだもんね?
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西島) 意外は余計でしょ。
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宇野) ふふ。ごめん。
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西島) …甘えていいよ。これからは、いつでも俺に。笑
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宇野) /// うん…甘える…
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西島) // なに〜?素直すぎて、こっちが恥ずかしいんだけど(笑)
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宇野) /// そっちが先に言った〜。
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西島) はは。そうだね。…みさちゃん。俺、みさちゃんのこと、大切にするから…
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宇野) // うん…わたしも大切にする…
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西・宇) /// ……ふふ
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いつからか、大切だと思っていた…
お互いに、その存在が必要だって。
「好き」って気持ち、言葉にしたらちょっと照れくさくもなったけど、そこにはちゃんと愛があった。
西島くんのあったかい想いが、そこにちゃんとあった…。
わたしは西島くんと一緒に笑っていたい。
やっぱり、西島くんのとなりに居たいんだ…。
.
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#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 52
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<西島side>
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みさちゃんと、ちゃんと向き合わなきゃ…
俺はもう、自分の気持ちから逃げない。
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宇野) …………
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西島) …みさちゃん。お疲れ様。
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宇野) えっ ⁈ ……西島くん…
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西島) ごめん、いきなり来ちゃって…
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宇野) …………
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西島) みさちゃんに話したいことあって。…ちょっとだけ時間、あるかな?
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宇野) ……うん…
.
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みさちゃん、元気ないな…
俺に会いたくなかったのかな…?
やっぱり元カレと、より戻したのかな…。
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西島) …この間はごめん。なんか、ちょっと感情的になっちゃって…
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宇野) …べつにいいよ。わたしも悪かったし…
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西島) …………
.
宇野) …………
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西島) ……俺さ、みさちゃんに感謝してる。
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宇野) …え?感謝?
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西島) うん。みさちゃんのおかげで、俺の気持ち、やっと前に進めた。
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宇野) ……前にって…?
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西島) 多分……好き。俺、みさちゃんのことが多分、好き。
.
宇野) /// なっ…なに…急に。しかも多分って…
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西島) このまえさ、みさちゃんに元カレとのこと、どうしたらいいと思う?って聞かれて、なんか…正直ムカついたんだよね。
.
宇野) ……ごめん…
.
西島) なんで俺に聞くんだよって…なんか、聞きたくないって思った。
.
宇野) …………
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西島) …なんて、自分から彼とのこと聞いたくせに矛盾してるよね…
.
宇野) …………
.
西島) 前はさ、みさちゃんが彼とまたやり直せたらいいのにって、本当にそう思ってた。でも、今はそう思えない…
.
宇野) …………
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西島) …多分…みさちゃんのこと、好きになったから…
.
宇野) ……どうして?どうして好きって思ったの…?
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西島) 分かんない。
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宇野) えっ…?分かんないって…なにそれ…
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西島) 知らないうちに、みさちゃんどうしてるかなとか、みさちゃんに会いたいなって思うようになって…みさちゃんに会えると嬉しいって思うようになってた。
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宇野) // え…
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西島) 知らないうちにやきもち妬いてたり、みさちゃんのこと考える時間が多くなってた。
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宇野) /// ………
.
西島) まぁ…多分、好きってことなのかなって…
.
宇野) // だ、だから多分って…
.
西島) だめ?これって、好きじゃないの…?
.
宇野) // は ⁈ …そ、そんなこと、あたしに聞かないでよ…
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西島) みさちゃんて素直じゃん。笑ったり怒ったり泣いたり…。それに時々、生意気なこと言ったりして。なんかそうゆうのが、俺も素で居られて、みさちゃんのとなりは居心地いいなって…
.
宇野) // …それ、褒めてんの?それとも悪口?
.
西島) ほらね。褒めてるってほんとは分かってるくせに、わざととぼける。そうゆうとこも、なんかかわいいって思うんだよね。笑
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宇野) /// ば、ばかじゃないの…かわいいとか、そんなこと…なんか恥ずかしいじゃん…
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西島) …ふふ。照れてるみさちゃんもかわいい。
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宇野) /// だ、だから…
.
西島) いつからか、そう思うようになってた。どんな顔してても、なんかにくめない。ころころ変わる表情がかわいいって。
.
宇野) /// ………
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西島) 俺、自分に正直になろうと思ったんだ。みさちゃんの気持ちとか、元カレのこととか…そうゆうの気にして、自分の気持ちに嘘つきたくないって。
.
宇野) …………
.
西島) …後悔、したくないから…
.
宇野) ……それって、多分なの…?
.
西島) え?
.
宇野) // …好き…じゃないの?
.
西島) ……さぁ?…俺もよく分かんない(笑)
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宇野) また分かんないって…
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西島) …みさちゃん。元カレと、より…戻ったの?
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宇野) …うぅん……戻ってないよ。今度はちゃんと、ありがとうって言えた…
.
西島) そっか…
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宇野) うん…
.
西島) …………
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宇野) ………できたから。…ほかに好きな人…
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西島) ……へぇ〜 …そうなんだ…
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宇野) そうなんだって…気にならないの?
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西島) なにが?
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宇野) なにがって…だから……
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西島) …なんで好きになったの?その人のこと…
.
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いつからか芽生え始めた、みさちゃんへの特別な気持ち…
だけど、やっぱりそんな簡単に自信は持てなくて…
覚悟していても、ふられるのがこわいって気持ちはなくならない。
" 多分 " って言葉で曖昧にして…それでも、みさちゃんの想いと重なってほしいって、そう思いながら、気持ちを伝えた。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #たかうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 51
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<浦田side>
.
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あれから実彩子からの連絡はない。
連絡を待つ日々が長くなれば長くなるほど、きっともうダメなんだろうって気持ちになる…
実彩子の中で、ほんとはもう答えは出ているはずだから…。
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.
~♪~♪~♪~♪~♪
<着信・実彩子>
.
.
直也) …………
.
.
…やっぱりか…
電話が来たら、もう最後だって分かっていた。
ラインが来たら、もしかしたらまたって…
それでもちょっとだけ願っていた。
また実彩子に逢いたいって…
.
.
直也) もしもし。
.
宇野) …あっ、もし…もし…
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直也) ふふ。どうした?なんか暗いよ?
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宇野) えっ…あ、うん……。このまえは、その…ありがと…
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直也) こっちこそ。祭り、楽しかったね。
.
宇野) …………
.
直也) ちょっと水っぽかったけど、焼きそばも美味かったし。
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宇野) ……うん…
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直也) お茶、ばか高かったけどね(笑)
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宇野) ……うん…
.
直也) …………
.
宇野) …………
.
直也) ……実彩子、ありがとう。
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宇野) …え?
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直也) 最後に、いい思い出ができた。
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宇野) ……なおや…
.
直也) ほんとはもう、実彩子には会えないって思ってた。会えるわけないって…。でも、実彩子が会ってくれたから…もう、思い残すことはないかな…
.
宇野) 直也…。……直也、わた/
.
直也) 分かってる。…もう、会えないんでしょ?
.
宇野) …………
.
直也) …なんとなく分かってたよ…
.
宇野) …直也…わたし、本当はずっと直也のこと忘れられなくて…ずっと好きで……
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直也) …うん…
.
宇野) だけどね…だけど……
.
直也) 実彩子は悪くないよ。…最初に離れること選んだのは、俺だから…
.
宇野) …………
.
直也) 辛い想い、いっぱいさせてごめん。
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宇野) …なおや…
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直也) 最後にまた悩ませて、苦しませてごめん…
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宇野) …なんで?…なんで直也が謝るの…?
.
直也) 分かってるから…あの頃、俺が実彩子に言ってたことは、実彩子にとっては納得できなくて、理不尽だったってこと…
.
宇野) …………
.
直也) 大切なひとのこと傷つけてたって、離れてから気づいても遅いのにね…
.
宇野) …………
.
直也) なんでもそう。届かなくなってから気づいても遅い。もとに戻すことも、難しい…
.
宇野) …………
.
直也) だから、伝えられるうちに言っておきたくて。ごめんって気持ちも、ありがとうって気持ちも…
.
宇野) ……ばか…。…そんな、いい人ぶらないでよ…あたしだって、悪いとこいっぱいあったよ…
.
直也) いい人ぶってるのは実彩子のほうね?
.
宇野) え…?
.
直也) 要らないよ、そんな優しさ。
.
宇野) …………
.
直也) 実彩子はいい彼女だったよ。
.
宇野) …なおや……
.
直也) ありがとう、実彩子。
.
宇野) ……そうやって、最後まで大人ぶる…
.
直也) だって、実彩子より大人だもん。
.
宇野) …好きだったよ、そうゆうとこも。
.
直也) ……そう?ありがと。
.
宇野) でも…たまには弱さも見せていいんだよ?全部ひとりで抱え込まなくて…いいんだよ?
.
直也) 実彩子…
.
宇野) わたしも、支えになれなくてごめん…
.
直也) ……支えられてたよ。ちゃんと支えてもらってた。実彩子が笑ってくれるだけで…それが俺の支えだった。
.
.
だけど…いつからか忘れてしまっていた。
傍に居てくれることの大切さも、それがあたりまえじゃないんだってことも…
.
.
宇野) ……わたしも要らないよ…そんな優しさ…。最後まで優しいんだね。直也は、最後まで優しい…
.
直也) …最後くらいはね。最後くらい、いい男でいたいなって…。…まぁ、自己満だけどね?
.
宇野) いい彼氏だったよ。直也だって、いい彼氏だった。
.
直也) ……そう?……ありがと…
.
宇野) …………
.
直也) …………
.
宇野) …よかった。わたしもまた、直也に会えて。…ありがとね、連絡してくれて。
.
直也) …うん…
.
宇野) ……なおや…本当にありがとう……今までっ…いっぱい……
.
直也) 俺は実彩子の笑顔が好き。だから…ずっと笑ってて?これからはずっとさ。
.
宇野) …っ…うんっ…
.
直也) じゃあ…元気で。
.
宇野) なおやも…っ……げんきでね…
.
直也) …ん……
.
.
ピッ/
.
.
直也) ……っ…りがとう……っ……
.
.
.
" いい彼氏だったよ "。
そう言ってくれた実彩子の想いに、泣きそうになった。
だけど、最初に泣き出したのは実彩子のほうだった…。
実彩子は最後まで優しくて、俺のことをちゃんと解ってくれていた。
あの頃のふたりには、もう戻れない…。
そう分かったから、言えなかった言葉…言わなかった言葉…
実彩子、俺はやっぱり、まだ実彩子のことが好きだよ…。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #浦田直也 #宇野実彩子 #うらうの #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 50
.
<末吉side>
.
.
西島) なぁ、秀太どうしよう。どう思う?
.
秀太) だから、もう好きって言っちゃえばいいじゃん。
.
西島) けど…元カレがさ……
.
秀太) あのな、それ気にしてたら、なんもできねぇーよ?
.
西島) はぁ…それも分かってんだけどさ……
.
秀太) つーか、おまえもほんっと勉強しないやつだよな?伊藤ちゃんの時とおな……あ!伊藤ちゃん!
.
千晃) …あ、末吉くん。お疲れさま。…ふふ。隆弘くんもいる。
.
西島) ちーちゃん…久しぶり。
.
千晃) うん。久しぶり。笑
.
秀太) 伊藤ちゃん、今から休憩?
.
千晃) うん。末吉くんは…なんかちょっと、こわい顔してる。隆弘くんのせいだ?笑
.
秀太) 分かる?まじこいつ、ほんっとしつこいの。
.
西島) しつこい…秀太、ちょっとその言い方ひどくない?
.
千晃) ふふ。分かる、分かる。なんかずっと語ってる感じ?
.
秀太) いや違う。今日のは意気地ねぇーやつ。
.
千晃) なに?なんかあったの?
.
西島) いや…べつに……
.
秀太) 本当の気持ちから逃げたいんだってさ。嘘ついて意地張って、また引きずるみたいよ?
.
西島) …べつにそんなこと言ってないじゃん…
.
千晃) またぁ~?もう、ほんっと意気地なしだよね(笑)
.
西島) え…
.
秀太) だろ?こいつ、ほんっと勉強しねぇーの。同じこと繰り返してどうすんだよ…
.
千晃) もったいない。伝えなきゃ届かないのに…言わなきゃ相手の気持ちも分からないのにね。
.
西島) …………
.
千晃) 後悔。してたんじゃないの?…いいの?また後悔しても。
.
西島) …………
.
千晃) 分からないんだよ?また、そんな風に大切だって想える人に出逢えるかなんて。
.
秀太) 伊藤ちゃんの言う通りだよ。前にも言ったじゃん。これが西島たちのタイミングだったのかもって。
.
西島) けど…だったら、みさちゃんが元カレとやり直すタイミングだったってことかもしんないじゃん…
.
秀太) …ったく、ああ言えばこう言う。おまえさ、とことん後ろ向きだよな?
.
千晃) え、そのみさちゃんは、まだ元カレさんのことが好きなの?
.
秀太) 分かんない。けど多分、違うと思うよ?
.
西島) でもすげぇー好きだったよ?ずっと引きずってたし…
.
秀太) 西島はもう引きずってないんだろ?伊藤ちゃんへの気持ち。
.
西島) // はっ ⁈ …ばか…本人目の前にして言うなよ。…失礼だろ…
.
千晃) わたしはもう引きずってないけど。
.
西島) …えっ…
.
千晃) だって、あの時のお互いの気持ち、ちゃんと伝え合えたし。それに、それからのほうが彼氏とも、前よりもっとラブラブ?になれた気がするから。笑
.
秀太) だってよ。そんなもんなんだって。新しい恋をすれば、自然と懐かしい思い出になってくもんなんだからさ。
.
西島) …けどさ…
.
秀太) 伊藤ちゃんさ、好きでもない男とキスなんかする?
.
千晃) えっ、しないでしょ。
.
秀太) だよね。酔っててさ、好きな男と間違えて、違う男にキスとかするかな…
.
千晃) え?好きな人と間違えるの?だって、顔が違うよね?う〜ん…酔ってても、顔は間違えないと思うんだけど…
.
秀太) だよね。…始まってたんじゃないの?もしかしたらそん時に、なんか小さな恋心みたいのがさ。
.
西島) …………
.
千晃) へぇ〜、隆弘くん、みさちゃんとキスしたんだぁ?
.
西島) えっ…いや……あれはキスとか、そうゆうんじゃないから…。事故ってゆうか…
.
秀太) 事故ねぇ…けどキスはキスじゃんね。でさ、そのあと抱きしめたらしいよ?
.
西島) // ばっ…秀太、まじ余計なこと言うなよ…
.
千晃) えーっ!なに、もうそれ完全に意識しちゃってるじゃん。
.
秀太) だろ〜?やっぱ、そう思うよね?
.
西島) // つか、2人ともうるさい。
.
秀太) はは。大丈夫だよ西島。ちゃんと本当の気持ち、言えよ。
.
千晃) うん。今度はちゃんと向き合わないと。逃げたらわたし、怒るよ?
.
西島) ちーちゃん…秀太…
.
秀・千) うん。笑
.
西島) ……うん。…分かった。
.
秀太) やっと納得したよ〜。やっぱ伊藤ちゃん効果はでかいね。笑
.
千晃) わたしは関係ないよ。あとは、隆弘くんがちゃんと正直になれるかどうか。…ね?
.
西島) …大丈夫。俺も、ちーちゃんに負けないくらい幸せになりたいから。
.
千晃) 負けないよ〜?わたしのほうが幸せになるんだから。笑
.
西島) 今んとこはね?そのうち、すぐ追い抜くから。笑
.
千晃) ふふ。期待してる。
.
.
本当は伝えたい。本当はちゃんと向き合いたい…
そう思っているのに、色んな感情が邪魔をして、なかなか素直になれない時がある。
一歩踏み出す勇気が出ない時がある…
そんな時、好きだった人がくれる言葉の力と、その存在は大きい。
伊藤ちゃんは、西島の背中を押してくれた。
昔みたいにまた笑い合うふたりが、なんだか少し羨ましく見えた…。
.
.
#aaaストーリー #aaa #らぶあっとめん #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 49
.
<日高side>
.
.
宇野から連絡が来た。
あんだけ菜月に気ぃ遣ってたくせに、自分から連絡してくるなんて…
多分…なんか、どうしようもなく悩んでるんだろうな…。
.
.
日高) …それで、今日はなんの相談?
.
宇野) えっ…なんで…?
.
日高) バーカ。もう何年の付き合いだと思ってんだよ?大体分かるよ、おまえのことは。
.
宇野) …そうだよね。日高くんは、なんでも分かってくれるのにね…
.
日高) なに?俺の知らない人?それとも元カレ?
.
宇野) ……両方…
.
日高) 両方…。それって…なんか、めんどくさい系なやつ?
.
宇野) ……めんどくさい。…も~うっ、なんかもう全然分かんないっ!
.
日高) はは。分かんないのね。で、なにがどう分かんないの?宇野は、誰の何を知りたいんだよ?
.
宇野) 気持ち…西島くんの気持ち…
.
日高) …できたんだ?好きな人。
.
宇野) 好き…っていうか、気になるっていうか…
.
日高) 知りたいんだろ?西島くんの気持ち。
.
宇野) …うん…
.
日高) だったらもう好きなんじゃん?
.
宇野) ……でも、西島くんはおめでとうって…
.
日高) おめでとう?なにが?
.
宇野) 直也にね、やり直したいって言われたの。でも…わたし、西島くんの顔が浮かんで…もしかしたら西島くんのことが好きなのかもって、思うようになって…
.
日高) うん。だったらそれでいいじゃん。宇野が今好きなのは西島くん。分かってんなら、悩む必要ないだろ。
.
宇野) けど…西島くんは、大丈夫、今度こそずっと一緒に居れるよって…なんか、直也とやり直したほうがいいみたいな言い方してた…
.
日高) とめてほしかったんだ?
.
宇野) うん…。だから聞いたの。西島くんはどう思う?って。
.
日高) …とめてくれなかったんだな?
.
宇野) …付き合わないでって…もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるの?って…。そう言われた…
.
日高) なんて言ったの?西島くんにそう言われて、宇野はなんて答えたんだよ?
.
宇野) とくべつ…なにも言ってない…
.
日高) 言えばよかったじゃん。変わるよって。西島くんが付き合うなって言ったら付き合わないってさ。
.
宇野) そんな…言えないよ、そんなこと…。それに、俺に聞くなよって言われたし…
.
日高) 言ってたら変わってたかもな。
.
宇野) えっ?
.
日高) 分かんねぇーけど、俺は嫌だな。好きな子にそんなこと聞かれんの。
.
宇野) 好きな子って…?
.
日高) なんでそんなこと俺に聞くんだよって。なんか、ちょっと悲しくなるかも。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野が聞いても、付き合えとも、付き合うなとも言わなかったんだろ?
.
宇野) うん…
.
日高) 向こうも好きなのかもな、宇野のこと。笑
.
宇野) えっ…?まさか…。…だったら、なんで?なんで付き合うなって言ってくれないの?
.
日高) 同じだから。宇野とおんなじ。好きだけど自信がない。宇野のこと好きだから幸せになってほしい。だけど、その相手は自分じゃないかもってさ。
.
宇野) えぇ…うそ……
.
日高) 分かんねぇーよ?これは、俺の勝手な憶測だから。けどさ、意識してなかったら、もっとちゃんと答えてやれんじゃないかなって。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野はさ、宇野はどうなんだよ?西島くんが付き合えって言ったら、元カレとやり直すの?
.
宇野) それは…ない…けど……
.
日高) " けど " ってないよな。もう分かってんのにさ、自分の気持ち、ちゃんと分かってんのに、元カレに逃げようとか…そんなこと思ってないよな?
.
宇野) …そんなこと…
.
日高) だったらちゃんと応えなきゃ。元カレにも、西島くんにも。宇野の正直な気持ち、ちゃんと伝えるべきなんじゃねぇーの?
.
宇野) …………
.
日高) タイミングってあると思う。それって、必ずしも自分で決められるとは限んないけど、自分でしか決められない時もある。
.
宇野) …タイミング…
.
日高) 俺はいいと思うけど。西島くん。笑
.
宇野) え…?なんでよ?…会ったこともないのに?
.
日高) ……つーかさ、もう夏だな。
.
宇野) ……は?なんなの?いきなり…
.
日高) プール、海、フェス。そんで、祭りに花火大会。夏って、暑いわりにイベント多いよな。
.
宇野) …だからなに?
.
日高) いいのかよ?ひとりで。せっかく好きな人できたのに、もったいねぇーぞ?
.
宇野) …………
.
日高) 頑張れよ。応援してっから。笑
.
宇野) ……頑張れって言ったって…
.
日高) 大丈夫だって。笑
.
宇野) ……分かった。がんばる…
.
日高) まぁ…多分、大丈夫だろ(笑)
.
宇野) もう!またそうやって適当なことばっか言う!(笑)
.
日高) はは
.
.
大丈夫。
宇野はまた、新しい恋に出逢えたみたいだ。
前の恋から抜け出せてよかったと、俺はそう思う。
宇野、半年前より、ほんとにいい顔してるもんな。
.
.
#aaaストーリー #みつみさ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 48
.
<宇野side>
.
.
宇野) ……わたしね、わたし…
.
西島) おめでとう。…でいいのかな?
.
宇野) …えっ?
.
西島) やり直すことになったんでしょ?彼と…
.
宇野) …………
.
西島) ずっと好きだったもんね。みさちゃん、ずっと彼のことさ…
.
宇野) …分からないんだ…それが……
.
西島) …分からない?分からないって…なにが?
.
宇野) 直也のことは好き。だけど…やっぱり前とは違う。
.
西島) まぁ…一回、別れてるわけだから…気持ちの面で色々と変わることもあるとは思うけど…
.
宇野) そうじゃなくて…そうじゃなくてね…
.
西島) あぁ、あの後輩の女の子のこと?
.
宇野) それは…もう何も心配はしてないんだけど…
.
西島) じゃあ何?
.
宇野) …直也の優しさが苦しかったの。直也に抱きしめられても、なんか…なんかさ…
.
西島) …………
.
宇野) …思い出しちゃって…。…わたし、直也に抱きしめられた時/
.
西島) ほんっと、わがままだな。それ、俺の前で言う?
.
宇野) …………
.
西島) よかったじゃん。まだ同じ気持ちだったんならさ。みさちゃんだって、やり直したいって本当はずっと思ってたんだよね?
.
宇野) …………
.
西島) 大丈夫だよ。向こうからそう言ってきたんだし。今度こそさ、ずっと一緒に居れるんじゃない?
.
宇野) ……なにそれ…
.
西島) は…?なにが?
.
宇野) …勝手に…そうやって勝手に決めつけないでよね!
.
西島) 何がだよ?
.
宇野) …人の話、最後まで聞かないで、そうやって解ったようなこと言って…。…知りもしないくせに…人の気持ち何にも知らないくせに、勝手に答え出さないでよ!
.
西島) …はぁ?…そっちこそなんだよ?そっちこそ人の気も知らないで、抱きしめられたとかさ…よくそんなのろけ話できるよな!
.
宇野) はっ ⁈ べつにのろけたつもりなんてありませんから!
.
西島) あーそうですか。それは勘違い、すみませんでした。
.
宇野) なっ…だいたい、そっちが聞いてきたんでしょ?だから、わたしは…
.
西島) そっちだって言ってたじゃん。もっと詳しく知らなくていいの?的なことさ。だから俺は聞いてやっただけだし…
.
宇野) …聞いてやったって…なによ……
.
西島) …………
.
.
なんでこうなるの…
わたしは、西島くんのことが気になってるのかもって、そう言いたかったのに…
素直にそう伝えたかっただけなのに…。
" おめでとう " なんて…
西島くんはやっぱり、わたしのこと女として見てないってことなんだよね…
.
.
宇野) ……もう…いい……
.
西島) …………
.
宇野) ごめんね?なんか、ムキになっちゃって…
.
西島) …いや…なんか俺もごめん……
.
宇野) ……いいの?…わたし、また直也と付き合ってもいいのかな…
.
西島) ……それはみさちゃんが決めることだろ?
.
宇野) 西島くんは?…西島くんはどう思う?
.
西島) …………
.
宇野) …ごめん…わたしが決めることだよね…
.
西島) 付き合わないで…
.
宇野) …えっ?
.
西島) …もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるわけ?
.
宇野) それは…
.
西島) …みさちゃんの気持ちは、どこにあるんだよ…
.
宇野) …………
.
西島) …俺に聞くなよ……
.
宇野) …ごめん…
.
西島) どうゆうつもりで聞いてんのか知らないけど、あんまりさ…そうやって、勘違いさせるようなこと言わないほうがいいよ?
.
宇野) え…?
.
西島) 俺だって一応、男だから…
.
宇野) …西島くん?
.
西島) ごめん…また連絡する。
.
.
西島くんが、本心で付き合わないでって言ってくれたら、多分わたしは、直也とはやり直さないんだろうな…
そう…わたしはきっと、本当はその言葉がほしかったんだ…。
西島くんに、そう言ってほしかった…
答えはもう出ている。
わたしの気持ちは、西島くんに向いている…。
だけど…やっぱり自信ないや…
西島くんは、直也ともう一度やり直したほうがいいって、そう思っているような気がしたから…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<西島side>
.
.
" 優しさが苦しい "
…久しぶりに会って、胸がいっぱいになったのかな…
" 思い出しちゃって "
…ふたりが仲良く幸せだった頃のこと、そりゃ思い出すよな…
" 抱きしめられた "
…聞きたくなかった言葉かも…
.
あんなになんでも言えてたのに、意識し出した途端に、なんにも言えなくなる…
もうこれ、好きってことだよな…。
.
" 西島くんはどう思う?"
なんて、どんなつもりで聞いてきたんだよ…
だけど…" 付き合うなよ " って言葉、簡単に言ったらいけない気がした。
迷っているのに、俺の言葉で決めて、みさちゃんが後悔するのも嫌だと思ったし…。
みさちゃんの気持ちは、やっぱり彼のもとにあるんだよな…
それともその気持ちにも、ちょっと迷いがあるのかな…?
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 47
.
<西島side>
.
.
西島) 聞いてみないと分かんない…か……
.
.
ちーちゃんに会ったあの日から…そして、秀太とお互いの近況報告をした日からも、なんだかんだで、みさちゃんのことを考えない日はない。
.
.
西島) ………するか。連絡。
.
.
♪ピロン
隆弘:「今日ひま?
ごはん食べ行かない?」
.
.
けど、どうしよう…
もし元カレとより戻ってたら、ここは " おめでとう " って、そう言うべきなのかな…。
.
.
西島) …はぁ……
.
.
♪ピロン
<返信>
実彩子:「いいよ~!」
.
.
西島) ……は?これだけ?
.
.
だけど、ちょっと嬉しいと思った。
みさちゃんと、また会えるんだ…。
.
.
宇野) ……わっ!びっくりしたぁ~。…なに?今日、休みだったの?
.
西島) まぁ…早番?
.
宇野) 早番?…ふ~ん…
.
.
そりゃそうだ。そうゆう反応にもなるよな。
みさちゃんも早番なのに、みさちゃんの働いてる店の前で待ってるとか…。
.
.
宇野) …早番って、早番の早番とかもあるの?
.
西島) え?なにそれ?早番の早番?(笑)
.
宇野) だって…終わる時間、わたしと同じだよね?
.
西島) あぁ…今日はそんなに忙しくなかったから、バイトの子に任せてきた。
.
宇野) へぇ~、そうなんだ…
.
.
違う。
本当は、好きな日に半休をあげる約束をして、1時間早く上がらせてもらった。
.
.
西島) なんか、久しぶりな感じするね。
.
宇野) うん…そうだね…
.
西島) …………
.
宇野) …………
.
西島) …元気だった?
.
宇野) まぁね…
.
西島) 特に変わりなく?
.
宇野) ……まぁ…
.
西島) まぁって…。なんだよそれ…
.
宇野) …まぁは……まぁまぁってこと。
.
西島) …あっそ。
.
宇野) …………
.
西島) ……あ、なに食べ行く?
.
.
なんだよ…この感じ…
やっぱみさちゃん、いつもと様子違う…?
いつもみたいに、会話がぽんぽん進まない…。
.
.
西島) …あの…さ、今日はありがとね。ごはん、付き合ってくれて。
.
宇野) なに?そんな改まっちゃって…。それに、なんか今日、いつもと様子違うよね?
.
西島) は…?違うのはみさちゃんのほうだし…
.
宇野) べつにわたしは…いつも通りだもん…
.
西島) …………
.
宇野) …………
.
西島) 俺さ、会ったんだ。ちーちゃんに。そんであの頃の気持ち、お互いにちゃんと話した。
.
宇野) ……へぇ~…そうなんだ…
.
西島) え?それだけ?
.
宇野) なにが?
.
西島) いや…もっとないの?あっちはどんな気持ちだったの?とか、それから2人はどうなったの?とかさ…
.
宇野) …両想い…だったんでしょ?本当は1年前、彼女も西島くんのことが好きだった…
.
西島) …えっ…なんで?…まさか、秀太に聞いた?
.
宇野) んなわけないでしょ。あたし、秀太くんの連絡先知らないし。…そうゆう表情してたよ。彼女もさ、なんか西島くんのことは特別だって思ってるって、そんな感じしたもん。
.
西島) ……やっぱり俺らだけか。お互いに臆病になって、気づけずにいたのは…
.
宇野) それにさ、もし彼女とどうこうなってたら、わたしに連絡なんてしてこないでしょ?
.
西島) まぁ、言われてみれば確かに。
.
宇野) 西島くん、一途だもんね。
.
西島) 諦めが悪いだけだよ…
.
宇野) …じゃあ、まだ好きなの?彼女のこと、今でも好き?
.
西島) それはないかな。なんか、意外とあっさり受け入れられた。今さらだったけど、伝え合えてお互いの為によかったのかなって。
.
宇野) そっか。…じゃあ、ちゃんと前に進めるね…
.
西島) うん。
.
宇野) …………
.
西島) ……そっちは?そっちはどうなの?会ったんだよね?…元カレと…
.
宇野) …うん…。…会ったね…
.
西島) ……へぇ~…そっか…
.
宇野) なによ?それだけ?
.
西島) は?なにが?
.
宇野) もっとないの?どんな話したの?とか、それから…それから2人はどうなったの?とかさ…
.
西島) …真似すんなよ。それほとんど、さっき俺が言ったことじゃんか。
.
宇野) // う、うるさいよ…
.
西島) ……なに話したの?
.
宇野) まぁ…別れた頃の気持ちとか、色々…
.
西島) ふ~ん…。……それで、それから2人はどうなったの?
.
宇野) ……やり直したいって言われた…
.
西島) ……そっか…そうなんだ…
.
.
なんとなく分かっていた。
元カレからみさちゃんに連絡が来たあの日から、もしまた会ったなら、きっとその時、2人はまた始まるんだろうって…
そうなればいいって、ずっと思っていた。
みさちゃんが彼のことを必要としているのは、痛いくらい伝わってきていたから…。
だけど…今は素直にそう思えない。
…そんな風には思えないよ…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #伊藤千晃 #たかうの #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 46
.
<末吉side>
.
.
秀太) …で?伊藤ちゃんへの気持ちは、ふっ切れたわけだ?
.
西島) うん。なんか、意外とあっさりね。
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秀太) ふ~ん。
.
西島) 多分、ちーちゃんと俺は、付き合えない運命だったんだと思う。一番言わなきゃならない時に伝えられなかったんだから、当然だよな。
.
秀太) なに?西島、運命とか信じてんの?(笑)
.
西島) そりゃ…ちょっとくらいはな。
.
秀太) はは。…運命ね…
.
西島) …秀太は大丈夫なのかよ?その…
.
秀太) べつに。これが、俺とめぐの運命だったってことなんじゃん?…あ〜ぁ、俺もそろそろ、新しい恋でもするかなー。
.
西島) ………えっ ⁈ 秀太、そんな相手居んの?
.
秀太) まぁ、居るっちゃ居るし、居ないっちゃ居ない…みたいな(笑)
.
西島) は?なんだよそれ?…ちょっとなに?どこで知り合ったわけ?そんな子とさ。
.
秀太) 梨花ちゃんだよ、梨花ちゃん。
.
西島) え…?梨花ちゃんって、みさちゃんの友達の?
.
秀太) そう。
.
西島) えっ、まじで ⁈ 秀太、いつの間に…
.
秀太) 俺はさ、まだちゃんと胸張って好きとか言えないんだけど、好きは好きかなって。
.
西島) 好きは好き…?
.
秀太) うん。まぁ…タイミングってやつ?俺もさ、梨花ちゃんとちょくちょく2人で会ったりしてて、梨花ちゃんの気持ちはバンバン伝わってくるわけよ。
.
西島) あ〜、なんか前に4人で飲んだ時も、そんな感じだったもんな。
.
秀太) けど、俺はやっぱまだ、めぐのことが好きだったし…。でもさ、めぐからのハガキ読んでも、思ったより落ち込まなかったんだよな。そんで、なんか分かんないけど、この話、梨花ちゃんに話して、ウケるねって笑ってほしいって思ってさ。
.
西島) …………
.
秀太) そしたら、梨花ちゃん泣き出して止まんなくなって。俺もつられて泣いちゃったんだけど。なんか…なんか梨花ちゃんが居てくれてよかったって思って。それが梨花ちゃんでよかったって、そう思ったんだよな。
.
西島) それさ、好きは好きじゃなくて、もう確実に好きなんじゃないの?めぐちゃんのこと、梨花ちゃんに話せるとかさ。結構、大事じゃない?そうゆう話もできる相手って。
.
秀太) ……さぁ…どうなんだろな。
.
西島) 俺はいいと思うけど。梨花ちゃんて、一途で尽くすタイプの子なんだって。みさちゃんが言ってた。
.
秀太) …みさちゃんね。
.
西島) …なに?なんだよ?
.
秀太) 西島はどうなんだよ?そのみさちゃんとさ。
.
西島) は…?どうって…どうもこうも、べつになんもないし…
.
秀太) けど、2人で会ったりしてんだろ?
.
西島) …まぁ…
.
秀太) なに?なんかあったの?
.
西島) いや…実はさ、前にみさちゃんにキスされて…
.
秀太) はっ ⁈ なにそれ…ちょっとおまえら、いきなり進み過ぎじゃね?(笑)
.
西島) 違う、違う!ちょっと誤解があって…酔ってたの。そん時、みさちゃんすごい酔ってて…
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秀太) いや、酔ってたっつってもさ、普通その気もない相手にキスなんかするか?
.
西島) 多分、勘違いしたんじゃないかな?元カレと…
.
秀太) じゃあ、西島はすんの?酔ってて、勘違いして、伊藤ちゃんだと思って他の女にキスなんかする?
.
西島) いや、それはしないでしょ…
.
秀太) じゃあ、実彩子ちゃんだって、それはないんじゃねぇ?…で、どうしたんだよ?その後。
.
西島) いや…べつに……
.
秀太) …おまえ…もしかして……
.
西島) えっ?いや、ないない!なんもないって。ほんと、ただちょっと抱きしめただけだし…
.
秀太) ほー。抱きしめた?それまたなんで?
.
西島) なんか…なんか自分と重なって見えたってゆうか…うん…なんとなく…
.
秀太) 運命なんじゃねぇーの?もしかしたら、このタイミングで2人が出逢ったことも。
.
西島) けど…元カレから連絡来て、会いたいって言われたって…
.
秀太) 会ったの?
.
西島) 会ったんじゃない?分かんないけど、まだ未練あるっぽいし…
.
秀太) へぇ〜、それであっさりふっ切れたってわけだ。一回、会えば?実彩子ちゃんに。
.
西島) けど…元カレとより戻してるかもしんないしさ…
.
秀太) そんなの聞いてみないと分かんねぇーじゃん。…それともなに?好きなの?実彩子ちゃんのこと。
.
西島) // ま、まさか…まだそうゆうんじゃないし…
.
秀太) はは!…まぁ、西島。一回会え。そんで、とりあえずいつもみたいな感じで、お互いに思ってること話せよ。
.
西島) えぇ…
.
秀太) な?決まり!
.
西島) …決まりって…勝手に決めんなよ……
.
.
なんとなく、西島の気持ちが分かるような気がした。
ずっと想い続けていた人がいて…だけど、案外すんなりと終わりを受け入れられた。
それはきっと、知らないうちに違う誰かが自分の心の中にいたから…
特別だと思える相手に、もう出逢っていたからなのかもしれない…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 45
.
<與side>
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.
ちあきは今頃、隆弘くんとなに話してんのやろ…
あん時の気持ち、もう言うたんかな…。
隆弘くんはどう思うたんやろ…
ちあきの気持ちは、やっぱり変わってしまうんかな……。
.
.
真 ) はぁ……やっぱり行かんといてって、言えばよかったわ…
.
.
ちあきと離れたないのに、いつもちあきのわがままを聞いてしまう。
俺、どんだけお人好しやねん…
.
.
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
<着信・ちあき>
.
真 ) …もしもし。ちあき?
.
千晃) あ、真ちゃん?ごめんね。今から真ちゃんのお家に向かうね。
.
真 ) えっ……
.
.
えらい早ない?
ちあき、ほんまに隆弘くんと会うたんやろか…
.
.
千晃) …真ちゃん?聞こえてる?
.
真 ) お、おん。…気ぃ付けて来てな。
.
千晃) うん。ありがと。駅に着いたら、また電話するね。
.
真 ) …待ってるな…
.
.
ちあき、来てくれるんや…
ちゃんと俺んとこに、会いに来てくれるんや…
.
.
真 ) ………あ、ちあき!
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千晃) えっ ⁈ 真ちゃん…
.
真 ) ちあき、おかえり。笑
.
千晃) 真ちゃん…わざわざ迎えに来てくれたの?
.
真 ) …まぁな。家に居ってもヒマやったし。
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千晃) …真ちゃん……真ちゃん、ごめんね?
.
真 ) えっ……
.
千晃) 真ちゃん、わたしさ…
.
真 ) 嫌やで。
.
千晃) …え?
.
真 ) 別れへんよ?ちあきかて言うてたやん。俺んこと、一番好きやって…
.
千晃) う、うん…そうだよ。そう思ってるよ?
.
真 ) じゃあ、なんで?何がごめんねなん?ごめんって、なんなんよ…
.
千晃) ……ふふ…ふふふ
.
真 ) なっ…なんで笑うん?…ちあき、自分の立場分かってんの?
.
千晃) 分かってるよ、ちゃんと。
.
真 ) だったら/
.
.
ギュッ//
.
.
千晃) 真ちゃん…ありがとう。
.
真 ) // な、なに…急に…
.
千晃) ん?いつも、わがまま聞いてくれて…
.
真 ) …………
.
千晃) それから、ごめん。不安な想いさせちゃって…。苦しかったよね?ずっと…
.
真 ) …ちあき?
.
千晃) 好き…真ちゃんが大好き…
.
真 ) /// ちあき…なに?どないしたん?
.
千晃) 言いたくなったの。わたしには真ちゃんが必要だから…
.
真 ) ちあき…。…会うたんよな?あいつと…
.
千晃) うん。
.
真 ) …早かったんやな?帰ってくるの…
.
千晃) だって、本当にちょっと話しただけだもん。
.
真 ) ごはん…食べに行かんでもよかったんか?
.
千晃) 行くわけないでしょ。最初から、話だけしかするつもりなかったし。
.
真 ) …そうか…
.
千晃) 大丈夫だよ?真ちゃんが心配するようなことは、何もない。
.
真 ) …ほんまか?
.
千晃) ほんとに。なんか、すごくスッキリした。真ちゃんのおかげ。
.
真 ) なんで俺?
.
千晃) 許してくれたから。真ちゃんが、会ってもいいって…本当は嫌だったはずなのにさ…
.
真 ) …………
.
千晃) 今のわたしが居るのは、真ちゃんが傍に居てくれたからなんだって、そう思ったよ。
.
真 ) …最後やで?もう、ちあきのわがままは聞かんて決めたから…
.
千晃) …ふふ
.
真 ) なに?また笑って…
.
千晃) 嫌やで。
.
真 ) …なにが?
.
千晃) さっき、まだ何も言ってないのに、真ちゃん、すごい食い気味で言ってたから…なんか、おかしくて。
.
真) ちあちゃん…俺のことばかにしてるやろ?
.
千晃) してないよ。でも言っとくけど、真ちゃんもなかなか分かりやすいからね?笑
.
真 ) だって…不安やったに決まってるやん…。ちあちゃん、俺から離れてしまうんやないかって…
.
千晃) 離れないよ。ずっと離れない。笑
.
真 ) ……あほ。笑ってごまかしたって、許さへんねんから。ちあきなんて、もう知らんわ…
.
千晃) ぇえ〜?嬉しいって、顔に書いてあるけど?笑
.
真 ) ちあき?(笑)
.
千晃) ふふ。真ちゃん、ごめん。でも、真ちゃんとこうやってふざけ合って、笑っていられることが、やっぱり幸せ。真ちゃんとだから、そう出来るんだと思う。笑
.
真 ) 知らんで?俺のほうが好きなんやから。うざいなー思うても、ずっと離れへんよ?
.
千晃) いいよ。てゆうか、わたしのほうが好きだし。
.
真 ) それはないな。迷ってたやん。ほんまは、あいつと俺とどっちかな〜って、迷ってたやん(笑)
.
千晃) もう、真ちゃん?
.
真 ) 痛っ!ちあき、本気で叩かんでよ(笑)
.
千晃) ふふ、ごめんね?笑
.
.
よかったのかもしれん。
ちあきが、1年前の想いを伝え合えたこと…。
ちあきも俺も、何かがふっ切れたような気がして、ちょっとだけあった薄い霧みたいなものが晴れたような気がした。
これからは、真っ直ぐ愛せる。
今までより、もっと純粋な想いで、ちあきと向き合えるんやないかって、そう思った…。
.
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #しんちあ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 44
.
<伊藤side>
.
.
" 隆弘くんの為 " …そう言ったけど、本当はわたしの為でもある。
残ってたから…やっぱりずっと、隆弘くんへの気持ちは、わたしも1年前のまま、もやもやしたまま残っているから…。
.
.
西島) …だめだな、俺……
.
千晃) え?なにが?
.
西島) 俺もだよ。俺も…ちーちゃんのこと大事だって想ってた。
.
千晃) 隆弘くん…
.
西島) そんで俺も、勝手に思い込んで、勝手に答え出して…勇気なくて自分の本当の気持ちから逃げた。…ちーちゃんと向き合うことからもね…
.
千晃) …………
.
西島) なんなんだろうね?ちーちゃんのことになると、急に自信なくなってさ。嫌われたくないし…とか、このままで居たほうがいいのかな…とか……
.
千晃) …あたしもそうだったな…
.
西島) それにさ、俺、勘違いされたくなかったんだ。みんなが俺らのこと茶化して、くっつけようとしてたから、じゃあ付き合う?みたいに軽い感じで思ってるって、なんかそうは思われたくなくて…
.
千晃) みんな毎回、お決まりな感じで言ってたもんね。
.
西島) そう。だからさ、ちゃんと自分の気持ちも、ちーちゃんのことも大切にしたいって…。なんて…考え過ぎてたら、伝えるタイミングも分かんなくなっちゃったけどね(笑)
.
千晃) ……ふふ
.
西島) 後悔してたよ。俺もちゃんと聞かなかったこと、ちゃんと言わなかったこと…
.
千晃) …必要だったかな?今さらだけど、言ったこと…
.
西島) うん。必要だったかな。今さらでも、ちゃんと知れてよかった。けど…多分、今だから言えたんだろうね。
.
千晃) …今だから?
.
西島) うん。だって今はもう、ちーちゃんには大事な人が居るから。ちーちゃんは、ちゃんと過去に出来てたから…。だから言えたんじゃない?
.
.
" ちゃんと過去に出来てた…"
本当はまだ、どこかで少し隆弘くんへの想いを引きずっている気がしてた。
だけど、それ以上に真ちゃんを大切に想う気持ちのほうが強かった。
真ちゃんと一緒に居たい気持ちのほうが大きかったんだ…。
.
.
千晃) …ありがとう。なんか、色々…
.
西島) え…?なに?色々って…
.
千晃) ん?なんかね、なんかわたしもふっ切れた感じ。
.
西島) えぇ~?なにそれ?(笑)
.
千晃) いいの。こっちの話。笑
.
西島) へんなの。へんなちーちゃん。
.
千晃) 隆弘くんもさ…隆弘くんも、きっと今だから言えたのかもね。笑
.
西島) …え?
.
千晃) チャンスって、あるようでない。すぐそこにあっても、気づかなければ掴めないし、掴もうと思わなければ掴めない。恋愛も同じだと思わない?
.
西島) …?…うん……
.
千晃) タイミング、もう逃しちゃだめだよ?
.
西島) ……ちーちゃん、なんの話?
.
千晃) 考え過ぎるから。隆弘くんは相手の気持ち。…自分の気持ち、ごまかしちゃだめだよ?もっと大事にしなきゃ。
.
西島) …ちーちゃん、だからなんの話してんの?
.
千晃) ふふ。知ぃ~らないっ。笑
.
西島) ちょっと、ちーちゃん?なに、もったいぶって…
.
千晃) ふふふ
.
.
隆弘くんも、きっと大切に想っている人がいる。
きっともう、ちゃんと前に進めてる…。
.
.
西島) じゃあ、また。…って、また会えるかな?
.
千晃) …ん~ ……
.
西島) …そうだよね。ちーちゃん、元気でね?
.
千晃) うん。隆弘くんも。
.
西島) うん…
.
千晃) ………ん。…握手。笑
.
西島) …え?…ふふ。はいっ。笑
.
.
ギュッ/
.
.
千晃) ふふ。ありがとう。
.
西島) ありがとう。笑
.
.
あの時伝えられなかった想いは、苦しくて…もどかしくて…
だけど、やっと伝え合えた想いは、懐かしくて優しい色に変わった。
今さらだったけど、きっと今だから言えた。
もし時間を巻き戻せたとしても、きっとあの頃のわたし達には伝え合うことはできなくて…。
伝えなきゃ。伝えたい気持ちは、ちゃんとそう感じた時に…
真ちゃんに会いたい。
真ちゃんに会って、ごめんねとありがとうと、そして…大好きだよって、早く伝えたい。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #伊藤千晃 #與真司郎 #にしちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 43
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<西島side>
.
.
みさちゃん、結局元カレと会ったのかな…
もし会ったなら、きっと今頃、より戻ってるんだよな…
.
.
西島) はぁ……
.
千晃) …隆弘くん。
.
西島) …ん〜?……えっ⁈ ち、ちーちゃん!ど、どうしたの ⁈
.
千晃) ふふ。そんなにびっくりしなくても。
.
西島) びっくりするでしょ…普通…
.
千晃) ごめんね?突然、来ちゃって…
.
西島) ……ほんっと、急っ(笑)
.
千晃) ふふ
.
西島) はは。で、ほんとどうしたの?…あ、花買いに来たとか?
.
千晃) うん…。…隆弘くん、仕事終わったらちょっと時間あるかな?…ちょっとだけ話せたりする?
.
西島) えっ…?…うん。はな…せるよ。
.
千晃) よかった。終わる頃、あそこの公園で待ってるね。笑
.
.
話って…今じゃだめなの?そんな改まってするような話…?
それにしてもちーちゃん、ほんと前より綺麗になったな…。
.
.
西島) ちーちゃん、お待たせ。笑
.
千晃) …お疲れさま。笑
.
西島) …あのさ、ちーちゃん今日って…その…彼氏はさ……
.
千晃) 知ってるよ。ちゃんと言って来た。
.
西島) そっか。それならいいんだけど…
.
千晃) なんかごめん…逆に気ぃ遣わせちゃって…
.
西島) 俺はべつにいいんだけど…
.
千晃) ……隆弘くん、なんか悩みごと?
.
西島) …え?
.
千晃) ため息。
.
西島) あぁ……悩み…なのかな…
.
千晃) わたしもね、悩んでたんだ。…う〜ん、悩んでたっていうか、ずっと引っかかってた。
.
西島) …引っかかる?…なにが?
.
千晃) ちゃんと聞かなかったこと。…ちゃんと言えなかったこと…
.
西島) ……ごめん。言ってる意味がよく分かんないんだけど…
.
千晃) 去年の夏。あの時、自分の本当の気持ち言えなくて…好きな人に聞きたかったことも、ひとつも聞けなかった…
.
西島) …………
.
千晃) 隆弘くん、元カノさんとやり直したわけじゃなかったんだね。わたし…勘違いしてた…
.
西島) え?元カノって…未央のこと?
.
千晃) うん…
.
西島) そんなわけないじゃん。未央は、新しい彼氏のこと、ちゃんと大切にしてるよ?多分、今も仲良くやってるんじゃないかな。
.
千晃) ……そっか。ほんと、やだね…勝手に思い込んで、勝手に傷ついて…勇気がなくて逃げちゃってさ…
.
西島) …ちーちゃん?
.
千晃) このまえ、久しぶりに隆弘くんに会った時、ほんとはちょっとこわかったんだ。
.
西島) えっ?なんで?
.
千晃) わたし、急に距離置いちゃったでしょ?隆弘くんから誘われても、いつも理由つけて断ってたし…
.
西島) それは、ちーちゃんに好きな人ができたからだったんじゃなくて…?
.
千晃) …居なかったよ、そんな人…だって、あの時わたし、ちゃんと想ってる人居たもん…
.
西島) ……ちーちゃん…ちーちゃん、俺さ…
.
千晃) ほんとは大事だって思ってた。隆弘くんのこと、ただの友達だなんて思ってなかったよ…
.
西島) ちーちゃん…
.
千晃) 今さら言う必要なんてあるんか?って、彼氏には言われちゃったんだけどね。でも…今さらだけど、言ったほうがいいのかなって。言わなきゃ前に進めないのかなって。…隆弘くんがさ…
.
西島) …え?…俺?
.
千晃) わたしね、今の彼氏にずっと相談に乗ってもらってたの。弱音吐いたり、泣いたりもして…。最初はね、全然意識してなかったから、飾らないでありのままのわたしで居られた。
.
西島) …………
.
千晃) 大事だよね。素直な自分を見せられる相手って。…真っ直ぐなんだ、彼氏。わたしもさ、いつの間にか、彼と居る時間が幸せだって思えて、彼の隣りに居たいってそう思うようになってた…
.
西島) ……んっと…ちーちゃん、のろけてる?(笑)
.
千晃) // えっ ⁈ そうゆうつもりじゃなくて…
.
西島) はは!うそ。冗談だよ。でも、ほんといい彼氏だね。今日だって、俺に会うの許してくれたんでしょ?
.
千晃) ほんとは嫌だったと思うけどね。でも、いつも最後にはいいよって言ってくれる。ほんと、優しい…
.
西島) それだけちーちゃんのことが好きなんだろうね。それで、信じてる。
.
千晃) ……ふふ。末吉くんと同じこと言ってる。
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西島) え?末吉…?
.
千晃) わたしは、いま幸せ。彼が居てくれるから…。だから隆弘くんのことは、もういい思い出。まぁ…ちょっとだけ切ない恋だったけどね。笑
.
西島) ちーちゃん…
.
.
" ほんとは大事だって思ってた "。
" ただの友達だなんて思ってなかった "。
やっぱり、あの時ちーちゃんと俺は同じ気持ちだったんだ。
両思いだったんだ…。
俺の為だと言って、あの時の想いを伝えてくれたちーちゃん。
だけど…「好きだった」。
" 好き " …その言葉を言わないちーちゃんに、彼氏への優しさを感じて、俺も諦めがついた気がした。
俺もちゃんと、いい思い出にできる。そんな気がした…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #にしちあ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 42
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<浦田side>
.
.
久しぶりに会った実彩子は、嬉しいというより、ずっと戸惑った表情をしている。
だけど…やっぱり変わらない。
実彩子は俺にとって一番大切なひと…
もう一度、傍に居て欲しいと願うひと…。
.
.
直也) …………
.
宇野) …………
.
直也) ……ごめん…急に……
.
宇野) …うん……
.
.
抱きしめた温もりも、俺の腕の中にすっぽりとおさまる感じも、あの頃と変わらない。
込みあげる愛しさは、あの頃よりも大きい…
だけど、それと同じくらい苦しくなった…。
実彩子が、抱きしめ返してはくれなかったから…
" もう遅いよ " って…そう言われたような気がした…。
.
.
直也) …ごめん…俺、調子いいことばっか言ってるよね…
.
宇野) …………
.
直也) ……うん…大丈夫。…なんかごめん。ほんと、今の忘れて。
.
宇野) ……なんで?…なんで今頃…?
.
直也) …それは…俺から離れるって言ったくせに、また戻りたいなんて言えないって思ってたから…
.
宇野) …………
.
直也) ごめん…
.
宇野) ……ごめんばっかり…
.
直也) ごめ……あ……
.
宇野) …ふふ。……少し、考えてもいい?
.
直也) …えっ…?
.
宇野) ちゃんと考えたいの。今すぐには、答え…出せない…
.
直也) う、うん…。それは全然構わないけど…
.
.
考える…?
実彩子の中で、またやり直してもいいって、少しは思ってくれてんのかな…
.
.
宇野) でも…もう嫌だから。あんな思いはしたくない…
.
直也) それは分かってる。それはもうないから…
.
宇野) …うん…
.
直也) ありがとう。
.
宇野) …え?
.
直也) 嘘でも嬉しい。考えたいって言ってくれて。
.
宇野) ……そうゆうこと言わないでよ…迷っちゃうでしょ…
.
直也) 俺は迷ってほしいけど。ちょっとでも望みがあるならさ…
.
宇野) …期待しないで…
.
直也) うん。期待はしない…
.
.
" 迷っちゃう "。" 期待しないで " …。
実彩子はきっと、気になる人いるのかもな…
それでも俺は、実彩子に少しでも迷う気持ちがあるのなら、迷ってほしいって思った。
俺を必要だと思ってほしいって、そう思った…。
.
.
直也) …じゃあ、また…
.
宇野) うん…
.
直也) 連絡…待ってるね。
.
宇野) …うん…
.
直也) ここで大丈夫?…家まで送るけど。
.
宇野) 大丈夫だよ…ひとりで帰れる。
.
直也) そっか。気をつけて帰れよ?
.
宇野) うん…。……じゃあ、先行くね。
.
直也) うん。…実彩子、おやすみ。笑
.
宇野) ……おやすみ…
.
.
.
もしかしたら、実彩子と会えるのは、これが最後かもしれない…
実彩子が俺を選ばなかった時、実彩子はきっと、俺とまた会うつもりはないと思うから…。
そう思って、笑顔で実彩子を見送った。
" また会えるよね?"
そんな小さな望みも込めながら…。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<宇野side>
.
.
わたし、どうしたらいいんだろう…
直也のことは好き。
別れてからもずっと好きで、忘れられなくて…泣いてばっかりだった。
だけど…西島くんが居る。
知らないうちに、わたしの中で西島くんの存在が大きくなってる。
嬉しいはずなのに…直也にまだ好きだって言われて嬉しいはずなのに、素直に喜べなかった。
わたし、西島くんのことが好きなの…?
わたしは誰に傍に居てほしいんだろう…
誰のとなりで笑っていたいと思うんだろう……。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #宇野実彩子 #浦田直也 #西島隆弘 #うらうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

.
.
.
こんにちは☻
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先日のアンケートにご協力頂いた皆さん、ありがとうございました◡̈♥︎
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アンケートの結果、にっしーの親友役は秀太くんになりました( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
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日高くんも捨てがたく、迷ってしまったので、皆さんの意見を参考にさせて頂きました。
.
日高くんを推してくださったかた、すみませんでした(>_<)
.
明日から「あの夏の花火、君との約束。」プロローグ始まります✨
.
今、更新中の「君の香り、恋する夏」と同時進行になってしまいますが、どちらかを1日1回更新できたらな…と思っております☻
.
その時々によって、更新できない日やバラつきもあるかとは思いますが、どちらも楽しみに待っていて頂けたら嬉しいです♡
.
これからも変わらず、よろしくお願いします☻
.
.
「あの夏の花火、君との約束。」
♡ coming soon… ♡
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.
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#aaaストーリー
#aaa
#新作
#明日から
#始まります
#同時進行で
#すみません
#自分のペースで
#頑張りますね
#もう少しで
#fnsうたの夏まつり
#わくわく
#君の香り恋する夏
#あの夏の花火君との約束
#どちらもよろしくお願いします
#flavorofkiss
#風に薫る夏の記憶

- 君の香り、恋する夏 - 41
.
<宇野side>
.
.
西島くんに褒められている気がしたのは、きっとわたしが西島くんのことを意識してしまっていたから…。
そうだよ…いつもと何も変わってなんかなかったじゃん…
" 会えばいいじゃん "。" よかったじゃん "。
そう言った西島くん。
西島くんにとって、きっとわたしは気の合う友達…そう、ただの友達…。
.
.
宇野) …………
.
直也) ……実彩子…
.
宇野) ! …直也……。久しぶりだね…
.
直也) …だね…
.
.
それでも直也に会ったら、胸が苦しくなった。
だけど…なんだか直也がすごく遠くに感じた…
直也との間に、距離を感じた……。
.
.
直也) ごめんね?この前は、いきなりラインして…
.
宇野) うぅん、大丈夫。ちょっとびっくりしたけど…
.
直也) うん…。本当は電話しようかとも思ったんだけど、なんとなくね…
.
宇野) そっか…
.
直也) 実彩子、夜ごはん食べた?
.
宇野) うぅん、まだ食べてない…
.
直也) なんか食べ行く?
.
宇野) …うん…行こっか……
.
.
なんだろう…この微妙な空気……
久しぶりだからかな…
ごはん食べに行くって…なに話せばいいんだろう…
わたしからは、何も聞けないしな…
.
.
直也) ……あ、やっぱ俺、ちょっと行きたいとこあんだけど、そこ行ってもいい?
.
宇野) 行きたいとこ?…べつにいいけど…
.
直也) ありがと。笑
.
.
直也の笑った顔、久しぶりに見た…
.
.
宇野) ……え?もしかして、お祭り?
.
直也) そう。来る途中でやってるの見かけてさ。屋台もいいかなって。笑
.
宇野) ……変わらないんだ…そうゆうとこ…
.
直也) えっ?なんか言った?なんか、うるさくて聞こえないね(笑)
.
.
直也は気づいたんだろうな…
ごはんなんて、わたしが気まずいって思ってることに…。
だから屋台か…。お祭りなら、緊張もほぐれるし…
そうゆう優しい気遣い、変わってないな…。
.
.
直也) なんか久しぶりにはしゃいだわ、俺(笑)
.
宇野) ほんっと直也っていたずら好きだし、少年の心?強いよね(笑)
.
直也) はは!確かに。けど、実彩子もどっちかっていうと、夢見る乙女感、強いよね?
.
宇野) そんなことないし。あたしは、どっちかって言ったら現実的ですぅー。
.
直也) …ふふ。…懐かしいな。実彩子とさ、こんな風に笑いながら話すの。
.
宇野) ……そうだね…
.
直也) 実彩子、ごめんね。…俺、実彩子の気持ち一番に考えてやれなくて…実彩子は優しいから、俺、実彩子なら解ってくれるって甘え過ぎてた。
.
宇野) …………
.
直也) 実彩子が一番辛かったのにね。実彩子の気持ちも考えないで、責めるようなこと言ったりして…後になって気づくとかさ、ほんと俺、だめな男だよな…
.
宇野) ……ほんとはちょっと悲しかった。直也は、わたしのことより、柏木さんの心配ばっかりしてて…一緒に居るのに、寂しかったよ…
.
直也) ほんと、ごめん…。謝ったからって許してもらえるとも思ってないけど、でも傷つけたのは事実だし、やっぱり俺が間違ってたって…。…実彩子と離れて色んなこと思い知らされた…
.
宇野) べつに怒ってるわけじゃないよ?ただ…そんなもんなのかなって…。確かにいつも愚痴っちゃって、わたしも聞き分けなかったかもしれないけど、なんで離れるなんて答えになるのかなって…
.
直也) それは…俺に余裕がなくて…あの時は柏木さんのことが心配だったから…
.
宇野) あたしも必要だったよ?…あたしも直也に傍に居てほしかったよ…
.
直也) 実彩子…。…分かってる。俺が本当に守らなきゃならなかったのは、実彩子だった…
.
宇野) でも…あの時、直也は柏木さんを選んだ。
.
直也) 俺はそうゆうつもりじゃなくて…
.
宇野) 分かってる。そんなこと分かってるよ。でも、結果的にはそうゆうことになっちゃう…
そう思っちゃうんだよ?ふられた方は、そう思っちゃう…
.
直也) …実彩子…実彩子、俺さ…俺……
.
.
ギュッ//
.
.
宇野) ! ……えっ…なに…?
.
直也) ごめん…実彩子ごめん…。俺、ほんとは実彩子のことが好き。…離れてからも、ずっと実彩子のことが好きだった…
.
宇野) 直也…
.
直也) ほんとは諦めるつもりだった。俺が実彩子と向き合うことから逃げたわけだし…でも、やっぱり居なくならない…実彩子のことばっか考えちゃう…
.
宇野) …………
.
直也) …また…またさ、俺たちもう一度やり直せないかな?
.
宇野) …えっ…
.
.
ふいに抱きしめられた時、ふわっと香ったのは、懐かしくて愛おしい、大好きだった直也の匂い…。
あの頃と変わらない大きな腕の中は、ほっとできるわたしだけの特別な場所だった。
" もう一度やり直したい "。
それは直也と離れてから、ずっと願っていたことのはずだった。
だけど…ふっと浮かんだのは、無邪気に笑う西島くんの笑顔と、" みさちゃん "って、微笑みながらわたしを呼ぶ西島くんの優しい声だった…。
.
.
#aaaストーリー #君の香り恋する夏

.
.
.
<次回作についてのお知らせ&ちょっとしたアンケート>
.
.
いつもわたしの書くストーリーを読んでくださって、ありがとうございます◡̈♥︎
.
更新中の「君の香り、恋する夏」ですが、思いのほか、もう少し長くなってしまいそうです💦
.
あと20話近くはいきそうな気が…( ◞˟૩˟)◞
.
次回作も「夏」設定のお話になるので、もしかしたら更新中のストーリーと次回作と、同時進行という形になるかもしれません💦
.
その場合、読みづらくなってしまうかもしれませんが、お許しくださいです(/ _ ; )
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そして次回作ですが、以前のアカウントでもお知らせしていましたが、“ 風に薫る夏の記憶 ”を元に、わたしの想像したお話として書かせて頂きます◡̈♥︎
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タイトルは「あの夏の花火、君との約束。」
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メインのペアはにしちあです♡
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それでですね、物語は高校時代から始まるのですが、にっしーと中学の頃からの親友役を、日高くんか秀太のどちらがいいか、皆さんのご意見を聞かせて頂けたら嬉しいです◡̈♥︎
(コメ返はできませんが、すみません(>_<))
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ちょっとずつ惹かれ始めている西島くんと実彩子ちゃんの気持ち。
直也くんと千晃ちゃんの想い。
そして、真ちゃんの千晃ちゃんへの一途な想いのゆくえ…
「君の香り、恋する夏」。引き続き、楽しみに読んで頂けたら嬉しいです◡̈♥︎
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#aaaストーリー
#aaa
#次回作
#ちょっとしたアンケート
#ご協力よろしくお願い致します
#結局いつも
#長編
#zipの西島さん
#かっこよかったな
#いつの話だ
#flavorofkiss
#君の香り恋する夏
#aaa君の香り恋する夏
#風に薫る夏の記憶
#あの夏の花火君との約束

- 君の香り、恋する夏 - 39
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<與side>
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千晃) …………
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真 ) ちあき?なんかあったんか?
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千晃) …えっ…?なんかって、なに?
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真 ) さっきからずっと考えごとしてるやん。仕事でなんかあった?
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千晃) …べつに…なにもないよ…
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真 ) そうか?…へんなちあき。
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千晃) …………
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真 ) そうや、ちあき。今度の休みな、俺行きたいとこがあるんやけど、ちあ/
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千晃) 真ちゃん。
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真 ) …なに?
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千晃) …………
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真 ) …なんやの?その顔…。…なに?
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千晃) …あの…ね、話したいことがあって……
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真 ) おん。だからなに?
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千晃) ……隆弘くんに話したいことがあって…
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真 ) え…
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千晃) 隆弘くんと会いたいんだけど…
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真 ) …………
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千晃) …わたし、やっぱりずっと引っかかってたの。1年前、本当の自分の気持ちから逃げて、隆弘くんとのこと、曖昧なままで終わらせたこと…
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真 ) …………
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千晃) ……まだ好きとか、そうゆうのじゃないの。ただ…ただね、本当は後悔してた。素直な気持ち、伝えられなかったこと…
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真 ) …なんやのそれ…。今さら言うんか?あん時、ほんまは好きやったって、今さら言うつもりなんか?
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千晃) …………
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真 ) 勝手やん…。そんなん…なんで今さら言わなあかんの?言う必要あるん?
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そんなん言ったら、また戻ってしまうやん…
隆弘くんが、もしちあきを想うてたら、ちあきはきっと、俺から離れてしまうやんか…
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千晃) ……けじめじゃないけど、あの時感じてたこと、ちゃんと言い合わないと、なんか…前に進めないような気がして……
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真 ) …前に進めない?…進んでなかったんか?ちあきはずっと、想うてたんか…?
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千晃) だから、そうゆうことじゃなくて…。ちゃんと笑い合いたいの。あの時どう思ってたんだろう…って、そうゆう気持ち、ずっと胸の中にあるのが嫌なの…
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真 ) 必要ある?ちあきが、またあいつと笑い合う必要なんてあるの?
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千晃) それは…例えっていうか…その……
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俺…なに子どもみたいなこと言うてんのやろ…
べつにまた、これからも会うつもりがあるわけやないってことくらい、分かってる。
ちあきの言いたいことは、分かってるけど…
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真 ) ……ちあきの為なん?あいつに会いたいんは、ちあきの為なんか?
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千晃) うん…わたしの為でもある。けど…隆弘くんと、それから真ちゃんの為でもあるって思ってる…
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真 ) ……俺の為?
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千晃) うん…。また真ちゃんのこと不安にさせるの嫌だから…。真ちゃんのこと好きなのに、本当は違うんじゃないかって、そう思われるのも嫌だし…
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真 ) …………
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千晃) わたし、変えたいなんて思ってないよ?隆弘くんはほんとに昔、好きだった人。今は真ちゃんのことが好き。真ちゃんが一番大事。
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真 ) ちあき…
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千晃) でも…やっぱりずっと居た。わたしの中に、隆弘くんはずっと居て…終わらせたいの。わたしも、もやもやした気持ち、もうなんか無くしたいなって思って…
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真 ) ……なんでなん?ちあきは、なんでそんなに素直やねん…
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千晃) え…?
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真 ) 黙ってたら分からんのに…わざわざ俺に言わんでも、黙って会いに行ったらええやん…
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千晃) できないよ、そんなこと…
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真 ) なんで?
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千晃) 真っ直ぐだから。真ちゃんは、いつでも真っ直ぐわたしに向き合ってくれてる。それに…こんなわたしのこと、ちゃんと受け止めてくれて…。だから、真ちゃんが行かないでほしいって言うなら、行かないつもりだったから。
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真 ) …あほやんな、ちあきは…
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千晃) …え?
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ギュッ//
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真 ) …好きやから…俺、ほんまにちあきが好きやから、離れたないねん…
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千晃) うん…
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真 ) もし…もし、あいつがちあきのこと…
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千晃) …好きだよ。わたしはずっと真ちゃんが好き。
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真 ) …分かってる…分かってる……
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千晃) それでも7割くらい不安なんでしょ…?
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真 ) // あほ。ほんまは9割や。
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千晃) /// ふふふ
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真 ) なに?どうせ、こいつあほやなて思うてんのやろ?
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千晃) 違うよ。なんか、ほんと真ちゃん好きだなって思って。笑
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真 ) // うるさいわ。…ちゃんと帰って来てよ?俺ん家に、ちゃんと帰って来てな?
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千晃) うん。…じゃあ、行ってもいいの?
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真 ) おん。…ちゃんと帰って来るって、約束やで?
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千晃) うん。ちゃんと約束する。真ちゃん、ありがとう。
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分かってる。ちあきが俺を、一番大切やて思ってくれてることは…
ちゃんと伝わってるんや…。
なのに、不安になってしまう。
隆弘くんのことが、ほんまに好きだったちあきを知ってるから…
ずっと傍で見ていたから…。
" 隆弘くんに会いたいんは俺の為でもある "
" ずっと真ちゃんが好き "
そう言ってくれたちあきの言葉を信じるしかない、そう思った…。
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#aaaストーリー #aaa #しんちあ #西島隆弘 #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 38
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<浦田side>
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実彩子と別れてから、もうすぐで半年が経つ。
あれからも、柏木さんを家まで送る毎日は変わっていない。
でも…ほんとはちょっと救われてる気がしている。
家に帰っても、もう実彩子は居なくて…少しだけ寂しい気持ちが紛れるから…。
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亜矢) ほんっとにもう、嫌になりますよ。自分でも分かってるんです。もっと人の気持ち考えなきゃいけないって…
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直也) そんなの気にすることなくない?柏木さんは優しいよ。会社でもみんなに可愛がられてるし。いい子だと思うけど。
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亜矢) …直也さんって、ほんとに優しいですよね。だけど…それと同じくらいにくいです…
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直也) …は?憎いって…
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亜矢) 直也さんも、本当はわたしのことにくいですよね?
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直也) 憎い?べつにそんな風に思ったことないけど。
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亜矢) じゃあ、なんで彼女と別れたんですか?あんなに大切だって言ってたのに…。わたしのせい…ですよね?
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痛いところをつかれた。
実彩子と別れたのは柏木さんのせい…
そう思いたくない、そう思わないようにしようって、自分に言い聞かせていた。
でも…柏木さんさえ居なければって、やっぱりどこかでそう思ってしまっていた…。
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直也) ……正直、きっかけにはなったかもしれない。けど、手を離したのは俺だから。あの時は、実彩子の気持ちより柏木さんに何かあったら…って、そっちの心配のほうが俺の中では大きかったからさ…
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亜矢) やっぱり…。わたしが直也さんに相談しなければ、直也さんはきっと今も彼女さんと…
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直也) …………
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亜矢) ……わたし、直也さんのこと好きです。
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直也) …………
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亜矢) 嬉しかったんです。あの時、直也さんがわたしのこと本気で心配してくれて。でも…いつからか憧れが好きに変わって、苦しくなりました。直也さんに彼女が居なければよかったのにって…本気でそう思ったりもしました…
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直也) …………
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亜矢) …だって好きなんだもん…思っちゃいますよ…思っちゃう…
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直也) ごめん…俺はただ本当に心配してただけで、苦しめるとかそんなつもりは…
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亜矢) 分かってます、そんなの。わたしが勝手に好きになっただけですから。でも、直也さんのほうが辛かったんですよね。そして、今のほうがもっと苦しい…
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直也) 柏木さんのせいじゃないよ。これは、俺の気持ちの問題だから。
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亜矢) …ずるいですよ…なんでいつも、そんなに大人ぶるんですか?だからにくいんです…嫌いになれないんです…
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直也) 柏木さん…
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亜矢) …呼んでくれない…直也さんは、やっぱりずっと" 柏木さん "のまま。そこから先になんて進めないんだって、嫌でもそう気づけちゃいますよ…
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直也) …ごめん…
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亜矢) 正直になってくれませんか?直也さんも、自分の気持ちに正直に。ずっとそのままで居るつもりですか?後悔して、苦しくなって…やっぱりまだ好きだって思う。そんなの、ずっと辛いままですよ?
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直也) …仕方ないよ。こうなったのは、俺が実彩子の大切さを、ちゃんと考えられなかったせいだから…
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亜矢) でも、気づいたんですよね?やっぱり離れちゃダメだったんだって。直也さんには、みさこさんしか居ないんだって…
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直也) …そうだけど…今さらさ……
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亜矢) いいんじゃないですか?今さらでも。今の直也さんの気持ち、みさこさんにちゃんと伝えなきゃ、直也さん、ずっと前に進めませんよ?
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直也) …………
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亜矢) わたしは一歩進みました。叶わないって分かってたけど、このままで居るのは嫌だったので…。正直な気持ち、ちゃんと直也さんに伝えましたよ?
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直也) …………
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亜矢) 頑張ってくださいよ!もしダメだったとしても、わたしが居るじゃないですか。笑
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直也) …えっ?
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亜矢) // ごめんなさい。あの…へんな意味じゃなくて、飲みとか愚痴とか、わたし何でも付き合いますから。笑
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直也) ……やっぱり優しいよ?柏木さんは。ありがとね。笑
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亜矢) /// だから…そうゆうことは、いちいち言わなくていいですから…
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直也) ん?そうゆうことって?
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亜矢) /// な、なんでもないです。…直也さん、わたしもう大丈夫です。月曜日からは、ひとりで帰れます。
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直也) えっ…本当に大丈夫なの?
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亜矢) 大丈夫です。いつまでも甘えるわけにはいきませんから。直也さん、本当に助かりました。本当にありがとうございます。笑
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直也) …いや、全然…
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亜矢) 直也さん、飲みに行きません?…これが最後のわがままです…
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直也) 柏木さん…。最後なんて言わないでよ。飲みなんて、これからも行くに決まってるでしょ。笑
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亜矢) // 直也さん…
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直也) じゃあ、行くか。笑
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あの日からずっと変わらない実彩子への想い。
また重なることはなかったとしても、正直な気持ちをちゃんと伝えたい。
まだ好きなんだって、実彩子に伝えたい…
" 今さらでも伝えなきゃ前には進めない "。
柏木さんの言葉が、俺の背中を押してくれた気がした…。
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#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 37
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<伊藤side>
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秀太) 伊藤ちゃん。…ここ、いい?
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千晃) …あ、末吉くん。今から休憩?どうぞ。笑
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秀太) ありがと。……伊藤ちゃん、なんかあった?最近、元気ない気するけど。
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千晃) うん……特になにもないよ…
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秀太) そう?じゃあ、俺の考え過ぎか。
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千晃) …………
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秀太) 実はさ、俺はあったんだよね。すげぇーショッキングな出来事が。…まぁショックってゆうか、逆に驚いた感じかな。
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千晃) …聞いても大丈夫?
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秀太) あぁ、全然へーき。この前さ、めぐみからエアメール届いて。…あいつ、結婚したんだって。なんかその、オーストラリアの人と。
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千晃) …えっ ⁈
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秀太) びっくりだよね。オーストラリア人って、国境越えてんじゃんね。俺なんか勝ち目ねぇーよなって、なんか逆にふっ切れたわ(笑)
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千晃) それは…また違う話だと思うけど…
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秀太) めぐはさ、ひょっとしたら俺が、まだあいつのこと待ってるって、どっかでそう思ってたのかもって…
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千晃) …だからエアメール?
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秀太) そう。本当はさ、もう別れてんだし、べつに報告する必要もないんだけど…あん時はお互い嫌いになって別れたわけじゃなかったから。
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千晃) 本当は2年で帰って来るって、言ってたんだもんね…
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秀太) うん…。ちょうど2年経って、俺も連絡来るかも…って、やっぱどっかでちょっと期待してたからな。
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千晃) …期待しちゃうよね…
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秀太) けどさ、" 秀ちゃんの幸せを願ってる " なんて書いてあって…ちゃんと新しい道歩いてねって、めぐに背中押された気がした。
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千晃) …それもなんか辛いね…
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秀太) 要らない優しさだよな…。…けど、やっぱ感謝してる。ちゃんと踏ん切りつけられたから。このままだったら俺、ずっとどっかにめぐへの気持ち持ったままだったと思うから…
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千晃) …そっか…。じゃあ、もうちゃんと新しい恋できそう?
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秀太) そんなすぐに次!なんて割り切れるほど、適当な気持ちじゃなかったかんな…まぁ、まだちょっと時間はかかると思うけどね。でも前向きにはなれたかな。
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千晃) 末吉くんなら、きっとまた素敵な人に出逢えるよ。
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秀太) …伊藤ちゃんは出逢えたもんね?彼氏…真ちゃんにさ。
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千晃) …うん…
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秀太) 後悔してない?…伊藤ちゃんさ、ぶっちゃけ西島のこと好きだったっしょ?
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千晃) …えっ…
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秀太) 多分ね、気づいてないの西島だけ。
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千晃) …………
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秀太) 俺らもさ、なんかいっつも茶化してばっかだったから、それは悪かったなって…
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千晃) そんなのはいいよ、もう…。…わたしさ…わたし、隆弘くんは元カ/
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秀太) それ、西島に言ってくんない?
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千晃) …えっ?
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秀太) 西島に、直接言ってやってほしい。あいつさ…あいつもまだ、前に進めてないんだわ。1年前のまま、西島の時間…止まってる。
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千晃) …でも…居るんじゃないの?隆弘くん、この前カラオケで会った人と…
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一週間くらい前、真ちゃんと焼き鳥を食べに行った帰りに、反対側の歩道を、楽しそうに笑い合いながら、あの人と歩いている隆弘くんを見かけた…。
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秀太) それは俺も分かんない。けど、まだ居るよ。西島の中に、まだ居る…
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千晃) …………
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秀太) 本当はこれでいいって思ってた。伊藤ちゃんと彼氏、すげぇー仲いいしさ。伊藤ちゃんには、彼氏とずっと仲良く居てほしいって…それは今でも思ってんだけど…
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千晃) …めぐみさん…?
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秀太) …やっぱ大事なんだって。一方的でもいいから、ちゃんと終わらせないと、曖昧なままだと踏ん切りつかない。ずっとどっかに気持ち残っからさ…
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千晃) …………
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秀太) 伊藤ちゃんもそうなんじゃない?本当は、伊藤ちゃんの中にもまだ居るよね…?
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千晃) …わたしは…わたしは……
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秀太) 幸せになってほしいんだ。伊藤ちゃんが出逢えたみたいにさ、西島にもちゃんと次の恋見つけてほしい…
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千晃) 末吉くん…
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秀太) 背中…押してやってよ。あいつにも、そろそろ踏ん切りつけて前に進んでほしいんだ…
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千晃) ……でも…会ってくれるかな?わたし、急に距離置いたりしたし…
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秀太) 西島はそんな小っちゃいやつじゃないでしょ。笑
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千晃) …分かった。…でも…わたしひとりでは決められないから…
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秀太) それは分かってる。これは俺のわがままだから。ただそうしてくれたら嬉しいって、そう思ってさ…。彼氏のこと一番に考えるのは、あたりまえのことだし。
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千晃) うん…。ありがとう。…でも、もしできなかったらごめんね…
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秀太) 大丈夫。そうしようとしてくれた伊藤ちゃんの気持ちは、俺が分かってるから。てか、俺のほうこそありがとね。笑
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隆弘くんの時間が、1年前のままで止まってる…。
隆弘くんの中に、まだ居る…。
わたしも…
…そう、本当はわたしの中にもまだ居る。
伝えられなかった「好き」の気持ちが…
残ってる…「後悔」の思いが、わたしの心の片隅に…。
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#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 36
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<宇野side>
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家に帰ろうと思えば、帰る時間はあった。
だけど、まだ西島くんと話してたいって思った。
西島くんともう少し一緒に居たいって、そう思った…。
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宇野) …楽しかったな……
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なんか、久しぶりにあんなに笑った気がする。
はぁ…でもわたし、酔ってたとはいえ、忘れてること多すぎでしょ。
服、脱がせてって…なんでそんなこと言ったんだろ…
抱きついたなんて…信じらんないし…
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♪ピロン
隆弘:「やばい、頭痛い」
♪ピロン
隆弘:「俺だけ休みでごめん。
みさちゃん仕事頑張ってね!」
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宇野) ……ふふ。
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ライン、本当に送ってくれたんだ。
" みさちゃん " って呼び方、なんかちょっと嬉しいかも…。
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♪ピロン
<返信>
実彩子:「昨日は本当にありがとう。
あたしもまだ頭痛いよー。
でも、明日休みだからがんばる!
西島くんはゆっくり休んでね。」
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宇野) …また会えるよね……
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「また会いたい」って、そう思った人は、直也と別れてから初めてだ…
また会いたいか…。
なんでなんだろ…べつに好きってわけじゃないし…
西島くんの前だと、素の自分で居られるからなのかな…?
そもそも西島くんは、ちぃちゃんのことが好きなわけだし…
わたしもまだ、直也のことが好きで…
なのにわたし、なんでちょっと傷ついてるんだろう…。
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コンコン/
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宇野) …は~い
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社員A) 宇野さん。宇野さんにお客様なんだけど、いったん出て来れます?
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宇野) …お客様ですか?
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社員A) うん。宇野さん居ますか?って。すんごいイケメン。だからなんか、断れなかったよね。宇野さんの友達なのかな?
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宇野) えっ…?…はい、分かりました。行きますね。
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イケメンって…もしかして、西島くん?
ちゃんとメイク直さなきゃ。
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日高) …お。宇野、悪りぃーな。休憩中だったのに呼んじまって。
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宇野) ……なんだ、日高くんか…
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日高) おまえは、ほんと失礼だな?なんだってなんだよ(笑)
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宇野) ごめん…。で、なんの用?
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日高) は?スマホの調子が悪くて、修理に出すか買い替えるか相談に来たんだけど。…ここ、携帯ショップですよね?
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宇野) あ、仕事の話ね。ごめん、ごめん。
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日高) ……宇野、なんかあったか?
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宇野) えっ…べつになんもないよ…
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日高) 分かりやすっ
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宇野) …な、なにが…
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日高) 飯でも行くか。愚痴ならなんでも聞くぞ。笑
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宇野) 愚痴とかではないけど…でも…やっぱりまた菜月ちゃんにへんな誤解されるのも嫌だし…
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日高) あいつは基本、やきもち妬きだかんな。大丈夫だって。菜月には前もって話とくし。
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宇野) …ほんとに?
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日高) あぁ。
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宇野) じゃあ行けそうな時、連絡ちょうだい。
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日高) おぅ。…で、これなんだけど、画面が暗くなってきて……
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わたしのことをわざわざ呼ぶなんて、西島くんが来てくれたのかと思った。
また西島くんに会えるかもって、嬉しくてちょっとドキドキした自分が居た。
だけど、そこに居たのは西島くんじゃなくて日高くんで…
残念だって、本気で思った。
わたし、もしかしたら西島くんのこと気になってるのかな…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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<日高side>
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ほんと分かりやすいよな、宇野は。
まぁ、そこが宇野らしくてかわいいんだけど。
もしかして宇野、いい人でもできたのかな…
俺のこと、誰かと勘違いしてたみたいだし…。
小ちゃい頃からずっと見てきた宇野。
いつも一番近くに居た宇野。
…俺が初めて好きになったひと…
最初から好きだなんて言うつもりはなかった。
まだ淡い気持ちだったし、俺ら自身もガキだったし。
それに…ただの友達でもない、恋人でもない特別な関係を壊したくはなかったから。
ずっと変わらないふたりで居たかったから…。
だけど気持ちを伝えなくても、やっぱりずっと大切だと想う気持ちに変わりはなくて…
付き合いたいとか、そんなことを望む気持ちはさらさらないけど、幸せで居てほしいって思う。
みさちゃんには、ずっと笑顔で居てほしいって、そう思う…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #宇野実彩子 #日高光啓 #西島隆弘 #浦田直也 #伊藤千晃 #みつみさ #たかうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 35
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<西島side>
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俺のTシャツを着て、申し訳なさそうな顔で起きてきた実彩子ちゃん。
かわいい…
素直にそう思った。
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宇野) …あの…昨日は酔っぱらって、多分すごく迷惑かけちゃった感じで…本当にごめんね…
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西島) まじで本当ひどかったよ?帰りたくない、ひとりにしないでって、半泣きでずっと言ってた。
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宇野) …ごめん…
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西島) 家まで送ろうと思って、実彩子ちゃんの家どこか聞いてもさ、でたらめばっか言うからタクシーの運転手さんにも迷惑かけちゃって。仕方ないから俺ん家に連れて来たんだけど…
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宇野) …そうだよね。そんな感じかなって思った…
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西島) けど、俺にも責任あるから。あと一杯だけなんて言わないで、あん時帰ればよかったんだよな。
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宇野) …でも、それもあたしのせいだよね。あたしがわがまま言ったから…
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西島) まぁ…けど、俺も帰りたくないって思ったし。あん時、俺ももう少しみさちゃんと一緒に居たいって、そう思ったから。笑
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宇野) /// えっ…。…に、西島くんは昨日どこで寝たの?
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西島) ん?ソファーで寝た。
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宇野) …なんか、やっぱりごめん…
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西島) 一緒に寝ればよかった?俺のベッドで、一緒に寝たほうがよかったかな?
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宇野) /// は?ちょっと、なに言ってんの…
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ちょっとだけ意地悪く、そう言ってみた。
顔、真っ赤じゃん…
なんか、やっぱちょっとかわいい…。
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西島) はは!冗談だよ。みさちゃんてさ、お酒入ってる時とそうじゃない時の差がすごいよね。
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宇野) // そんなに違う?
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西島) うん。普段は、おすましした女の子って感じで、酔うとちょっと口が悪くなる。けど、素直で甘えん坊で、なんかかわいい。笑
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宇野) /// ば、ばかじゃないの?…からかわないでよ…
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西島) からかってないし。これ、本心ね。…なんかさ、俺、みさちゃんの前だと素で居られるんだよね。なんでだろ…ちょっと似てるからなのかな…
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宇野) /// ……わたしも。わたしも…なんか、西島くんにはわがまま言えちゃう。西島くんなら許してくれるかなって、なんか勝手にそんな気がして…
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西島) 俺もかな。みさちゃんとなら、何でも言い合える気が勝手にしてる。まぁ…初めて話した時は、お互いなかなかひどかったけどね(笑)
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宇野) ふふ。確かに。
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西島) …あ、時間、大丈夫?今日は仕事、11時からだって言ってたけど…
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宇野) うん…。会社に行けば、どうせ制服に着替えるから、今日は昨日の洋服でもいいかな。西島くん、ありがとね。洋服、わざわざハンガーに掛けてくれて…
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西島) だって、シワになったら大変じゃん。
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宇野) …優しいよね、西島くん…
.
西島) そんな言うほどじゃなくない?てかさ、服、脱がすのが一番大変だったし。
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宇野) …え…?脱がすって…まさか西島くんが脱がせたの ⁈
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西島) ちょっと…やめてよ、その目。言っとくけど、率先して脱がせたわけじゃないから。みさちゃんが言ったんだからね?服、脱がせてって…
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宇野) /// だ、だからって普通は断るでしょ!
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西島) 断ったよ。断ったけど、" 服、脱がせて。一緒に寝よ?"って…甘えた声で言ってさ、" 脱がせないと離れないよ "って…抱きついて離れないし…
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宇野) /// は ⁈ ちょっと、冗談…
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西島) 冗談でこんなこと言わないし。俺にまだ理性が残ってたからよかったけど…ほんと気をつけなよ?
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宇野) ……はぁ…あたし、ほんと最悪…
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西島) まぁ…俺はラッキーだったけどね。みさちゃんの下着姿見れ/
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宇野) /// ちょっと!それ以上言ったら怒るんだから!
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西島) いいじゃん、べつに。なんかナスみたいでさ。みさちゃん、スタイルいいのね。笑
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宇野) /// もぉーっ、なんなの?変態っ!
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西島) はは!みさちゃんてさ、ほんとかわいいよね。くるくる表情が変わって。ほんと、分かりやすい…
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宇野) /// だから、そうゆうのはもういいって…
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西島) ……ライン、交換しない?また2人で飲みたいなって。あ、普通にごはんでもいいけど。
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宇野) // べつにいいけど…
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西島) まぁ俺、変態だけど?気は合うはずだと思うから。これからもよろしく。笑
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宇野) なにそれ?認めたの?それとも自虐?(笑)
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西島) さぁね?どっちなんだろ。
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宇野) …認めたんだ。やだな〜、開き直り。
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西島) あのね、合わせただけだから。あんたが変態って言うから、合わせただけですー。
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宇野) あーっ!また、あんたって言った!
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西島) ……はは!
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宇野) // ふふ
.
.
本当は、このまま流れに身を任せて関係を持ってもいいかも…って、ちょっとだけ思った。
でも…なんか、そうしたくないと思う気持ちのほうが強かった。
それはきっと、ちょっとだけみさちゃんを気になり始めて、かわいいと思うようになって…
まだ知らないみさちゃんのことをもっと知りたいって、気づけばそう思っている俺が居たから…。
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#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 34
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<宇野side>
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直也) そんな無理して飲まなくてもいいのに。俺に合わせなくても、実彩子は実彩子のペースでいいんだよ?
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宇野) だって…せっかく一緒に飲んでるんだから、わたしも直也みたいにお酒強くなりたい。
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直也) 無理して飲んだからって、そんな急に強くなれるもんじゃないから。それに、実彩子がつぶれたら、話し相手いなくなっちゃって余計寂しいじゃん。
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宇野) それはそうなんだけど…
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直也) 大丈夫。すんごい飲みたい時は、智也とか、あと、後輩ですごい酒強い子がいて、そうゆう人と飲み行ってるから。
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宇野) ……そうだよね。その方が楽しいもんね…
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直也) ………そう。…だからもう、実彩子とは飲み行かない。
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宇野) …えっ?急にどうしたの?
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直也) 実彩子とはもう会わない。
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宇野) …なに?直也、なに言ってるの…?
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直也) なんで解ってくれないんだよ…俺だって辛いんだからさ…。けど、何かあってからじゃ遅いんだよ。ちょっとくらい我慢してよ…
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宇野) …我慢って何?直也はさ、直也はわたしと柏木さんとどっちが/
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直也) だから、わがまま言うなよ。そんな実彩子は好きじゃない。
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宇野) …えっ…
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直也) 嫌い。実彩子なんて嫌い…
.
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…嫌い…嫌い……嫌い…。
直也…行かないで……
なおや……
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宇野) ……っ…。…はぁ…夢か……
.
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久しぶりに直也の夢をみた。
優しい直也と、急に冷たくなる直也。
だけど実際、直也に嫌いだなんて言われたことはない。
現実と虚像が入り混じる世界…
どうして夢って、ありもしないはずの言葉を投げかけて、こんなに辛い想いを創り出すんだろう…
.
.
宇野) …はぁ、起きるか…。……えっ ⁈ まって…ここ、どこ…?
.
.
見たことのない景色。見覚えのない部屋。
…えっと…
確か昨日は…そうだ!
昨日は4人で飲んで、梨花が酔っぱらって、その後、西島くんと2人で飲んで…飲んで…キス…しちゃったんだ…
えっ…でもなんで…?
.
.
宇野) ………キャーっ!!
.
.
ちょ、ちょっとまって…
あたし、下着しか着てないじゃん!
え…?もしかして…わたし…西島くんと…?
.
.
西島) 起きた?…入っても大丈夫?
.
宇野) /// なっ、なっ、なんでっ ⁈ ちょ…何 ⁈ 服!あたしの洋服がないっ!
.
西島) …ったく、朝から元気ですね?そこ、枕もとに俺のTシャツとか置いてあるから。とりあえず、それ着て。
.
宇野) // だっ、だからなんで…
.
西島) ……あ〜、昨日のこと何にも覚えてないんだ?あんなに迷惑かけといて。
.
宇野) // …迷惑…?
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西島) とりあえず、着替えて出てきなよ。話はそれから。
.
宇野) …………
.
西島) あ、ちなみになんもないから安心して。
.
宇野) …え?
.
西島) 酔った女に手なんか出さないよ。
.
宇野) ……うん…分かった。着替えてく…
.
.
ドア越しに聞こえる西島くんの声。
そうだよね…西島くんは、そんな人じゃないよね…。
洋服…ちゃんとハンガーに掛けてくれてある…。
起きた時に着る為の服も、ちゃんと用意してくれてたんだ…。
西島くんは、どこで寝たんだろう?
冷静になったら、わたしが迷惑をかけたことと、西島くんの優しさが在ることに気づいた。
.
.
宇野) はぁ…きっとすごい酔っぱらったんだよな、わたし…
.
.
頭が痛い。うん、飲み過ぎたのは確かだ。
…いい匂い…
西島くんのTシャツに袖を通すと、いつもの西島くんとはまた違う、柔軟剤の香りがふわっと香った。
.
.
宇野) まずは謝らなきゃだよね…
.
.
両手で顔を叩いて、なぜか気合いを入れた。
…あ…この香水……
棚の上に何種類か並べて置いてある香水。
やっぱり直也と同じブランドのだったんだ。
ちょっと似ているけど、どこか違う香り…
直也のと、全く一緒じゃなくてよかった…。
.
.
宇野) // …あ…の……
.
西島) …おはよう。笑
.
宇野) // お、おはよう…
.
西島) なんか飲む?水のほうがいいかな?
.
宇野) うん…ありがと…
.
西島) そこ、座ってて。笑
.
宇野) // うん…
.
.
なんか…すごく緊張する…
男の人の部屋に来るなんて、いつぶりなんだろう…?
しかし、イケメンは朝から爽やかだな。
もう笑顔が眩しいよ…
.
.
西島) …はい。世話がやける実彩子さん。笑
.
.
.
そう言って、笑顔でお水を渡してくれた西島くん。
なんだろう…やっぱりなんか、ドキドキする…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #たかうの #うらうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 33
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<西島side>
.
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西島) しかし飲んだね。俺、いつもはあんま量飲まないから、明日は二日酔い確定だわ。
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宇野) なに、かわい子ぶっちゃって~。あたしはまだまだいけるよ。笑
.
西島) だ~め。今日はもう止めときな。
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宇野) なんでよ~、今日はとことん飲むって言ったじゃん。
.
西島) 言ったけど、言ったけどやっぱ、ちょっと心配だから。
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宇野) …心配って?
.
西島) みさちゃん、飲んだら止まらないってゆうか…気持ち解るけどさ、身体大切にしなきゃ。
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宇野) ……西島くんも大丈夫だよ。
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西島) なにが?
.
宇野) 次は絶対、もっともーっと、いい恋ができるから。
.
西島) はは。なんだよ、急に。
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宇野) だってさっき、わたしに言ってくれたでしょ?大丈夫、次はもっといい恋ができるって…。あたしも、そう思うから。
.
西島) ほんとに~?俺はもう、誰も好きになれない気しかしないんだけど。
.
宇野) だぁ~いじょうぶだよ。だって西島くん、めちゃめちゃいい男だよ?最初はちょっと嫌なやつって思ってたけど、本当はすごく優しく…っ…きゃっ!
.
西島) …っと、大丈夫?俺もだけど、さっきからまっすぐ歩けてないから(笑)
.
宇野) …………
.
.
ふらふらで転びそうになった実彩子ちゃんを支えた。
…この匂い…ちょっと苦しくて、だけどやっぱり愛おしい香り……
.
.
西島) …ほんっとドジだよな。タクシー拾う/…っ…
.
.
え…?
まって…俺、キス…されてる…?
.
.
宇野) ………
.
西島) ……あ…の……
.
.
彼女も一瞬、驚いたような顔をして俺から目をそらすと、今度は寂しそうで哀しい表情をして俯いた…。
.
.
宇野) …ごめん……
.
西島) ………甘っ。
.
宇野) …え…?
.
西島) ぶどうサワー飲みすぎね?笑
.
宇野) ……ばか…
.
西島) ほんと、俺ばかかも(笑)
.
宇野) …西島くん、あたしちょっと飲み過ぎた。ほんと、ごめ…
.
.
ギュッ/
.
.
西島) ……好きなんだ…
.
宇野) /// …えっ?
.
西島) なんか落ち着く…
.
宇野) …落ち着く?
.
西島) ……実彩子ちゃんの匂い。好きなんだよね。
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宇野) 匂い…?
.
西島) うん…
.
宇野) …あたしも好きだよ?西島くんの匂い…
.
西島) なにそれ?
.
宇野) そっちが先に言った。
.
西島) そっちはいきなりキスしてきたけどね?
.
宇野) // だから、それは…ごめんって……
.
西島) あと一軒だけね?あと一杯だけなら、付き合ってあげる。
.
宇野) …うん。ありがと…
.
西島) かわいいよ?わがままもさ。素直になるのって、難しいから…
.
宇野) // …西島くんて、ほんとにばか。
.
西島) 実彩子ちゃんもね。笑
.
宇野) ふふ。そうだね。
.
.
" 独りになりたくない "。
そう思っていたのは、俺だけじゃなくて、きっと実彩子ちゃんも同じで…。
切なくて苦しい気持ち…想う相手は違うけれど、その気持ちは分かり合えている気がした。
寂しそうな実彩子ちゃんが、自分の姿とかぶって見えて " 大丈夫だよ " って、自分もなぐさめるように、実彩子ちゃんを抱きしめたくなったんだ…。
.
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<宇野side>
.
.
わたし、何してるんだろ…。
転びそうになったわたしを支えてくれた西島くんは、直也を思い出す、切なくて愛おしい香りがして…。
だからって、どうしてキスなんか…
だけど、西島くんは怒らなかった。
気まずくならないように、冗談っぽく笑って返してくれた。
ほんと、優しいよな…。
そっと抱きしめてくれた西島くんの腕の中は、思ってたよりも大きくて、温ったかくて…ちょっとだけドキっとしてしまった…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #伊藤千晃 #たかうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 32
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<西島side>
.
.
実彩子ちゃんって、素直で優しい子なのかも。
本当は、梨花ちゃんから秀太の話聞いてるのに、知らないふりしたっぽいし…。
それより、こんなところでちーちゃんを見かけるとか…俺、まじでツイてないな…。
独りになりたくないと思った。
独りになったら、きっとまたちーちゃんのことを考えて、苦しくなるだけだから…。
.
.
宇野) えっ?じゃあ、付き合ってたわけじゃないんだ?
.
西島) うん。つーかさ、そもそもそんな風に見えなくない?
.
宇野) いや…そんなことは…
.
西島) 俺さ、ちーちゃんの前だとなんか色々考えちゃって、本当の気持ち隠しちゃうってゆうか、聞きたいことも聞けなくなって、すんごいダサイ男になっちゃうんだよね。
.
宇野) でも…それは好きだからでしょ?嫌われたくないって思うから、強がって空回りしちゃう。…みんな同じだよ…
.
西島) みんなにはバレバレだったのにね。俺、ちーちゃんに本当はどう思われてたんだろう……
.
宇野) …………
.
西島) …なんて、今さら言ってんなって話だよな。笑
.
.
なんでだろう?
ちーちゃんのことも未央のことも、実彩子ちゃんになら話してもいいやって思った。
なんとなく、俺とどこか似てるところがあるような気がしたからかな…。
.
.
西島) てゆうか、なんでさっきから俺の話?そっちの話、聞きたいんだけど。
.
宇野) いいけど…わたし、泣くかもよ?
.
西島) …いいよ、べつに。それに俺、前にあんたの泣いてる顔、見てるし。
.
宇野) あーっ!今、あんたって言った。あんたって、ひどい!失礼だし。
.
西島) " おまえ " よりはよくない?
.
宇野) そーゆう問題じゃないよ…
.
西島) はは!ごめん、ごめん。実彩子ちゃんね、実彩子ちゃん。笑
.
宇野) /// …てゆうか、これ。頼んでよ。もうグラス空いた。
.
西島) …ったく、わがままだなぁ。…なに?次はなに飲むの?
.
宇野) …さっきと同じの…
.
西島) ぶどうサワーね?
.
宇野) うん。
.
.
" あんた " って…確かに、初めて飲む相手に言う言葉じゃないよな。
でも俺、さっきから全然、気ぃ遣ってない気がする。
女の子と2人きりで飲むなんて、ちーちゃん以来なのに、全然緊張してないや。
実彩子ちゃんもそうなのかな…?
酔ってるからか、素なのか、どっちか分からないけど、わがままな彼女がちょっとかわいく見えた…。
.
.
宇野) ……ってわけよ。ねっ?あたし、可哀想な女でしょ?
.
西島) けどさ、それってべつに、その後輩の女の子のことを好きになったってわけじゃないんでしょ?
.
宇野) 知らない。でも言ってたよ?俺が側についててやらないとダメなんだって。…べつに、直也じゃなくたっていいじゃんね…
.
西島) でもそれは、付き合ってるふりしてたからってことじゃなくて?
.
宇野) そもそもさ、なに?付き合ってるふりって。そんな…絶対あの子、もともと直也のこと好きだったんだよ。だから直也に相談したんだよ…
.
西島) …まぁ、そこんとこはどうなのか分かんないけどね。
.
宇野) あたしより、その子のほうが可愛かったんだよ。わがまま言うなって…彼女なのに…わたしが本当の彼女なのに、なんでわたしが我慢しなきゃなんないの…?
.
西島) いや…それはさ、それは信頼してたからなんじゃないの?みさちゃんなら、その件が終わるまでなんとか我慢してくれるんじゃないかって…
.
宇野) でも、しばらく離れようって言われたし…なんか、楽しそうだったよ?ふたりが一緒にいるとこ、たまたま見ちゃったんだけど、もしかしたら本当に付き合い出したのかなって…なんかそんな感じした…
.
西島) ……自分の中の妄想と想像で、勝手にそうなんだって決めつけたことが、必ずしも事実とは限らない…
.
宇野) えっ…?
.
西島) …って、前に秀太に言われた。俺もさ、ちーちゃんのことで自信なくしてた時、ラクな道選ぶなって、秀太に言われてさ。
.
宇野) そうだったんだ…。秀太くんてさ、考え方がなんか大人だよね。
.
西島) うん、そう。俺、あいつには今までいっぱい助けられてるよ。…みさちゃんさ、まだ本当かどうかなんて分かんないじゃん。
.
宇野) なにが?
.
西島) その…元カレ?もしかしたら、今でもみさちゃんのこと好きかもしれないし。
.
宇野) まさか…それはないでしょ。
.
西島) 聞いたの?もう好きじゃないって、そう言われたの?
.
宇野) いや…言われてないけど…
.
西島) …好きなんだよね?今もまだ、彼のことが。
.
宇野) それは…それはさ……。…できないし…今さら連絡なんて…。…もういいの。直也の話はとりあえずこれで終わり。ね、なんか違う話しようよ。
.
西島) え?…うん、そうだね…
.
.
聞けたら聞いてるよな…。
そんな勇気なんてないから、本当に離れちゃったわけだし…。
俺も同じか。
フラれるのがこわくて、何もできなかった…。
俺たちはそれから、お互いの色んなことを話しながら、時間も忘れて飲んだ。
.
.
#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 31
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<宇野side>
.
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" けどいいんじゃない?たまには必要だよ "。
西島くんって、やっぱり優しい人なんだろうな…。
なんで彼女と別れちゃったんだろう…?
.
.
西島) …ねぇ、聞いてる?…おーい!
.
宇野) えっ ⁈ あ、ごめん…
.
西島) …ふふ…へんなの。
.
宇野) …え?へんって…何がですか?
.
西島) だってこの前は、あんなに上機嫌で馴れ馴れしくて、わがままで…なのに今日は、どっかのお嬢さまみたいにおとなしい。
.
宇野) それは…この前のわたしは、わたしだけどわたしじゃないっていうか…。それに今日は、酔わないようにって思ってるんで。
.
西島) ふ〜ん。じゃあ、今日のほうが本当の実彩子ちゃんなんだ?
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宇野) …多分…
.
西島) 俺は嫌いじゃないけどね。ああゆう実彩子ちゃんも。
.
宇野) え…?でも…迷惑とか、わがままとか…悪口ばっかり…
.
西島) べつに悪口ではないよ。けど、それは本当に思ってるけどね。でもさ、あんだけ素の自分出せるっていいなって。なんか…ちょっと羨ましいっても思うかな。
.
宇野) …羨ましい?なにが?恥ずかしいだけじゃん…ほんと、かっこ悪くて最低だよ…
.
西島) おんぶ、おんぶ!って言ってたもんね〜?
.
宇野) //// は ⁈ 言ってないし!
.
西島) えぇ〜っ、言ってたじゃーん。立てない、おんぶ、ケチ!って(笑)
.
宇野) /// ちょっと、言い方!なんか、悪意しか感じないんですけど?(笑)
.
西島) はは!…そっちのほうがいいよ。笑ってるほうがかわいい。笑
.
宇野) /// な、なにが…いいよ、そうゆうのは…
.
西島) いや本当に。この前も思ったんだけど、笑うと結構かわいいんじゃんって。なんかさ、いつもどっか寂しそうな表情してたから…
.
宇野) …………
.
西島) …あ、ごめん。俺、余計なこと…
.
宇野) ……ほんとに。ほんとにいつも一言余計だよね?笑うとかわいいとか…普段はどんだけブスなのよ。
.
西島) …え?俺、ブスなんて言ってないじゃん。美人だと思うよ?実彩子ちゃん。…うん。意外に美人だったよね。笑
.
宇野) /// だから…意外とか、ほんと一言多い(笑)
.
西島) あ、ごめん…。……はは!
.
宇野) ふふふ
.
.
羨ましいって…素直じゃん。
西島くんのほうが、よっぽど素直だし…。
.
.
秀太) ……じゃあ、家まで送ったら、西島に連絡だけ入れとくな。
.
西島) あぁ。秀太、気を付けてな?
.
宇野) 秀太くん、本当にごめんね?梨花のこと、よろしくです。
.
秀太) 次は梨花ちゃんと実彩子ちゃんのおごりね?こないだのぶんと今日のぶん。
.
宇野) うん、分かった。
.
西島) はは!本気にすんなよ。冗談だよ、冗談。笑
.
宇野) えっ…。…もう、2人して意地悪しないでよ〜(笑)
.
西・秀) ははは
.
秀太) 実彩子ちゃん、ごめん。…じゃあ、おまえらも気をつけて帰れよ。笑
.
西島) うん。
.
.
酔って寝てしまった梨花を、秀太くんが家まで送ってくれることになった。
秀太くんに送ってほしいなんて…あんな甘えん坊な梨花、初めて見たな…。
.
.
西島) ……なんかさ、やっぱ「類は友を呼ぶ」だよね。
.
宇野) えっ?
.
西島) デジャブかと思った。こないだの実彩子ちゃん、今日の梨花ちゃんそのまんまだったよ?
.
宇野) まさか、あそこまでじゃないでしょ?
.
西島) 本当だって。あんな感じ。
.
宇野) ……あれは…迷惑でしかないね……
.
西島) まぁでも、女の子だからまだ許されるんじゃない?…てゆうかさ、梨花ちゃんって秀太のこと…?
.
宇野) …さぁ?まだあんまり詳しく聞いてないから…
.
西島) …そっか。…実彩子ちゃんさ、大丈夫だよ。次は、もっといい恋ができる。
.
宇野) …え?
.
西島) …なおや…って…
.
宇野) えっ…なんで直也のこと?
.
西島) この前、酔ってた時にボソッて言ってた…
.
宇野) ……うわぁ…全っ然、覚えてない。あたし、ほんと最悪…
.
西島) 元カレ…?
.
宇野) うん…
.
西島) …そっか…
.
宇野) ……西島くん。飲み直さない?今日は、とことん2人で飲み明かさない?
.
西島) え…うん。そうだな、飲み明かすか。笑
.
宇野) うんっ。笑
.
.
西島くんになら、話してもいいかなって思った。
どうしてか分からないけれど、直也の話を西島くんに聞いてほしいと思った…。
.
.
宇野) もうすぐで着くから。笑
.
西島) …ちょっと待って、俺が好きな店と同じかも。この先にお気に入りの店があるんだよ。
.
宇野) ぇえ?ほんとに?もしかしてそのお店って…
.
西島) あっ……ちーちゃん…
.
宇野) …えっ?
.
西島) …………
.
.
" ちぃちゃん " 。
この前会った時に、西島くんがそう呼んでいた子…。
反対側の歩道を、男の人とふたりで手を繋いで歩いていた。
…あの子、彼氏居たんだ…。
西島くんのことを好きな感じに見えたけど…わたしの勘違いだったのかな…?
.
.
ーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 30
.
<末吉side>
.
.
伊藤ちゃんは、ちゃんと彼氏のことを大切に想っている。
だけど、やっぱりまだ西島のことを " ただの友達 " だなんて、思ってはいないんだろうな…。
西島は、まだ好きだって言ってたけど…。
.
.
秀太) …あ、ごめん長くなって。俺、そろそろ休憩行かなきゃだ。
.
千晃) 全然大丈夫。平日はひまだから。
.
秀太) じゃあ、また。笑
.
千晃) うん。休憩、ごゆっくりね。笑
.
秀太) はは。ありがとう。
.
.
…それでも俺は、伊藤ちゃんには、彼氏とずっと仲良く居てほしいって、そう思う。
西島には悪いけど、そう思う…。
.
.
♪ピロン
梨花:「お疲れさまです。
この前の話なんですけど、いつ頃だと都合よさそうですか?」
.
.
西島が顔見知りだった実彩子ちゃんが、このあいだ迷惑を掛けたお詫びに食事でも…と言っているらしい。
けど、わがままな感じで、なんか面倒くさそうな子だったよな…。
.
.
♪ピロン
<返信>
秀太:「西島に聞いてみるね」
.
.
西島も、あの子は多分ないよな。
でもなんか、息合ってるような気もしたんだよな…。
.
.
♪ピロン
秀太:「お疲れ!西島、暇な日あったら教えて。たまには飲み会でも行こうぜ」
.
.
まぁこれも、きっかけと言えばきっかけだよな。
西島も、あの子の前では、結構、素だったし。
あの子じゃなくても、そこからまた出逢いが繋がるかもしれないし…。
.
.
♪ピロン
<返信>
隆弘:「お疲れ。
めんどくさい。パス!」
.
♪ピロン
秀太:「俺も断れなくてさ。
最初の店だけでいいから付き合ってくんない?」
.
♪ピロン
<返信>
隆弘:「いつなの?」
.
♪ピロン
秀太:「日にちは合わせてくれるらしい」
.
♪ピロン
<返信>
隆弘:「来週の火曜か水曜ならいいよ」
.
♪ピロン
秀太:「分かった。また連絡する。
ありがとな」
.
♪ピロン
<返信>
隆弘:「今度、焼肉おごりな?」
.
♪ピロン
秀太:「じゃあ俺はビールおごってもらうわ(笑)」
.
♪ピロン
<返信>
隆弘:「断る(笑)」
.
.
秀太) …はは。
.
.
俺にも忘れられない人がいる。
今は遠い場所にいる、大好きだった彼女…。
" 自分を変えたい "。そう言って彼女が俺に別れを告げ、海外へ行ってからもう2年。
来るはずのない連絡を、どこかで期待しながら待っている…。
けど…そろそろちゃんと、現実を見ないとだめなことも分かっている。
前に進まないとな。西島も、俺も…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<西島side>
.
.
秀太) 西島!
.
西島) …ぉお!秀太。お疲れ。笑
.
秀太) お疲れ。悪かったな?今日は無理やり来てもらって…
.
西島) いいよ、別に。…てか何?秀太さ、その子といい感じなの?
.
秀太) え?その子って?
.
西島) だから、今日来る子だよ。飲み会誘ってきたさ。
.
秀太) あ…いや、実は今日は飲み会ってゆうか、お食事っつーか…そもそも本当は、みさ/
.
梨花) 秀太さん!こんばんは。笑
.
宇野) …………
.
西島) …えっ?
.
秀太) あぁ、うん…こんばんは。笑
.
梨花) // …こんばんは。今日はありがとうございます。…西島さんも、ごめんなさい。忙しいのに時間作って頂いて…
.
西島) …あぁ…うん。…ま、気にしないで。笑
.
宇野) …………
.
.
飲み会って…この子達とだったのかよ。
秀太は " 黙ってて悪かった " って顔で俺を見た。
べつに言ってくれてよかったのに…。
それより、みさこって子の友達、秀太のこと気になってんのかな?
.
.
秀太) 実彩子ちゃん、この前は大丈夫だった?
.
宇野) あの…本当にごめんなさい。なんか、所々記憶が飛んでて…梨花に話聞いて、すごい迷惑掛けちゃったんだなって…
.
西島) ほんっと、迷惑もいいとこだったよな?
.
秀太) おい、西島…
.
宇野) …ごめんなさい…
.
西島) けどいいんじゃない?たまには必要だよ。なんか、もう全部どうでもいいやって思えるくらいハメ外すことも。
.
宇野) えっ…
.
西島) でも…今日は勘弁してね?さすがに二回連チャンはきついから。
.
宇野) …大丈夫です。今日はちゃんとします。
.
西島) なら安心だ。笑
.
宇野) // ………
.
西島) …じゃあ、行こうか。
.
梨花) ? ……あの、今日はごはんを…
.
秀太) せっかくだから飲もうよ。ね?笑
.
梨花) /// はいっ。そうですね。笑
.
.
きっと忘れられない人がいる彼女。
めぐちゃんのことを待ち続けている秀太。
そして、ちーちゃんのことを今でも好きな、どうしようもない俺…。
何もしなくても、時間は過ぎていく。
それならやっぱり、楽しいことをしていたい。
その時だけでいい。
苦しい想いも、寂しい気持ちも、その時だけ忘れられれば、それでいいから…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #末吉秀太 #伊藤千晃 #flavorofkiss #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 29
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<伊藤side>
.
.
秀太) 伊藤ちゃん、お疲れ。笑
.
千晃) あ、末吉くん。お疲れさま。…あの…この間はごめんね?わたし、先に帰っちゃって…
.
秀太) そんなのいいよ。こっちが無理言って来てもらったんだし。彼氏は?大丈夫だったの?
.
千晃) うん、大丈夫。…でも…なんかわたし、ちょっと余計なこと言っちゃったかも…
.
秀太) 余計なこと?
.
千晃) うん…。真ちゃんね、7割くらい不安だったんだって。隆弘くんも来るって知ってたから…
.
秀太) まぁ…普通はそうだよな。
.
千晃) それなのにわたし、隆弘くんに会うのがちょっとこわかったんだ…とか言っちゃって…
.
秀太) …………
.
千晃) 言わなくても解ってくれてたの。多分、真ちゃんは気づいてくれてたんだ…それなのに、わたし真ちゃんの気持ちも考えないで余計なこと…
.
秀太) どうなんだろうね?逆に嬉しかったかもよ?
.
千晃) えっ…?嬉しい?
.
秀太) うん。だって普通は言わないでしょ?昔好きだった男に会うのがこわいとかさ。けどそれを言えちゃう伊藤ちゃんが、なんか可愛く感じるのも分かる気もするわ(笑)
.
千晃) かわいくなんかないでしょ?…むしろ、ちょっとイラっとしない?
.
秀太) いや、なんか素直すぎて、にくめないっつーか、許せちゃうっつーか。だからそれもさ、感じ方次第だよね、その人の。それとか、好きの度合いとか?
.
千晃) 好きの度合い?
.
秀太) うん。だって俺、凄いと思うよ?伊藤ちゃんの彼氏。最初に会った時も伊藤ちゃんのこと好きでさ…1年前だって本当は好きなのに、伊藤ちゃんの気持ち一番に考えて、そんで応援してたんでしょ?…それって結構、辛かったと思うよ?
.
千晃) それは…知らなかったとはいえ、悪いことしてたんだなって、反省してる…
.
秀太) もしかしたら、それも必要ないのかもね。
.
千晃) …え?
.
秀太) すげぇー好きなんだよ、伊藤ちゃんのことが。じゃなかったら今、付き合ってないでしょ。…確か、12月近くになってからだったよね?2人が付き合ったのって。
.
千晃) うん…
.
秀太) それもなんかすげぇーなって。俺だったら夏が終わる前に言っちゃうけどね、本当は好きだったってさ。
.
千晃) 嫌だったんだって、なんとなくで付き合われるのが。それに、一度は諦めたから…一度はわたしの背中を押したから、自分もそんな簡単にまた好きとか言いたくなかったみたい。
.
秀太) けど、それでもずっと好きだったわけじゃん?
.
千晃) うん…。そう…だね。
.
秀太) 俺は耐えらんないかもなー。だってさ、そのあいだ友達でいるってことは、ずっと友達のままになる確率だって高いわけじゃん?だったらやっぱ支えるふりして、俺にしとけよ。とか言っちゃうかも。
.
千晃) なに、そのキメ顔~(笑)
.
秀太) はは!けどさ、それでも彼氏はずっと伊藤ちゃんのことを想い続けて、伊藤ちゃんも自然と好きになっていった。…やっぱ、こうなる運命だったってことなのかもね。
.
千晃) うん。それはね、なんかわたしもそう思ってる。
.
秀太) 多分さ…多分、本当は9割くらいだったと思うよ?不安に思ってた気持ち。
.
千晃) …えっ…
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秀太) そんで、伊藤ちゃんのことは信じてるけど、西島のことは信じてない。
.
千晃) …どうゆうこと?
.
秀太) まぁ…元カレに嫉妬すんのと似たようなもんかな。過去ってさ、未来より近いからね。
.
千晃) …ん?過去のほうが遠くない?
.
秀太) あ、" 心の距離 " がってことね?
.
千晃) 心の距離…?
.
秀太) そう。新しく知っていくより、知ってたことのほうが早く理解できる。知ってたほうが早く打ち解けられる。人の気持ちもね。
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千晃) …なるほど、そうゆうことか…
.
秀太) 未来は変えられるけど、過去は変えらんないから。
.
千晃) 確かに…
.
秀太) ……伊藤ちゃん、変えたいと思ってる?
.
千晃) なにを?
.
秀太) 未来…。…西島との未来。
.
千晃) …え?なにが…?そんな…思ってないよ、そんなことなにも…
.
秀太) そう?
.
千晃) あたりまえじゃん。…なに言ってんの?
.
秀太) …そうだよね。ごめん。伊藤ちゃんがあんまり幸せそうだからさ、なんかちょっと意地悪言ってみたくなった。笑
.
千晃) ……もう末吉くん、もうちょっとましな意地悪にしてよね?
.
秀太) だな。ほんと、ごめんね?
.
千晃) べつにいいよ。今度お返しするから(笑)
.
秀太) うわっ…こわぁ…(笑)
.
千晃) ふふふ
.
.
末吉くんの言う通りなのかも…
わたしが素のままで居られているのは、真ちゃんが、ちゃんと全部受け止めてきてくれたから。
あの時、真ちゃんとまた逢えたのは、やっぱり運命だったんだな…。
でも末吉くん、なんであんなこと聞いたんだろう…
" 隆弘くんとの未来を変えたい?" なんて…。
.
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #末吉秀太 #伊藤千晃 #西島隆弘 #與真司郎 #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 28
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<與side>
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~♪~♪~♪~♪~♪
<着信・ちあき>
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真 ) もしもーし。ちあちゃん?
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千晃) …あ、真ちゃん?今、どんな感じ?
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真 ) おん…俺はいつでも帰れるで?ちあきは?
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千晃) うん。…わたしは今、先に抜けて来ちゃった。
.
真 ) ほんまに?え、ちあき今どこにおるん?
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.
ちあき、先に抜けてきたんや。
正直言うと、ほんまは不安でたまらんかった。
だって、隆弘くんも居るとこに行ったんやから…。
.
.
千晃) …………
.
真 ) ちあき!笑
.
千晃) …真ちゃん…
.
.
ギュッ/
.
.
ちょっと淋しそうな表情で笑うと、ちあきは俺のもとへ駆け寄って来て、俺のTシャツの裾をつまんだ。
多分、なんかあったんやな…。
.
.
真 ) 大丈夫やったんか?先に帰ってきたりして…
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千晃) うん…
.
真 ) 楽しかったか?みんなに久しぶりに会えて。
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千晃) うん。…まぁまぁ…
.
真 ) まぁまぁ?もっとないの?久しぶりに会うたんやから、懐かしかったんやない?
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千晃) うん。まぁね…
.
真 ) …楽しくなかったんか?
.
千晃) ……楽しかったよ。うん、楽しかった。笑
.
真 ) ちあき、大丈夫か?…もしかして、行かんほうがよかった?
.
千晃) ……行ってよかったよ。やっぱり、ちゃんと会っておめでとうって、言いたかったから…
.
真 ) ちゃんと言えた?
.
千晃) うん。ちゃんと言えたよ。
.
真 ) そうか。それならよかったわ。笑
.
千晃) …真ちゃん、ありがとね?今日は行かせてくれて…
.
真 ) そんな礼なんて要らんよ。ちあきんとって、大切な友達なんやから。笑
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千晃) ……真ちゃん。真ちゃんって、どうしてそんなに優しいの?…なんかさ、なんかもっと怒ってもいいのに…
.
真 ) 怒る?なんで?
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千晃) だって…だってさ……
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真 ) ちゃんと解ってくれてるやん。ちあちゃんは、俺の気持ちちゃんと解ってくれてる。だから行ってもええよって言ったんやで?
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千晃) 解ってるって…?
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真 ) 俺かて人間やからな。不安な気持ち全然なかったわけやないで。まぁどっちか言うたら、7割ぐらい不安やったわ。
.
千晃) 真ちゃん…
.
真 ) せやけどちあちゃん、昨日までずっと言ってくれてたやん。やっぱり行くのやめようかな…って。迷ってたんは、俺に悪いなって気持ちもちょっとはあったからなんかなって。
.
.
そして、きっともうひとつは、隆弘くんに会うのがこわいって気持ち…。
.
.
千晃) 真ちゃん…わたしね、本当はちょっとこわかったんだ。隆弘くんに会うのが、ちょっとこわかった…
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真 ) ちあき…
.
千晃) 自分からあんな風に勝手に距離作って、連絡もしなくなったくせに、冷たくされたらどうしようとか、あたしなんかと何も話してくれないかもとか…。ほんと、自分勝手だよね…
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真 ) ……そんな人やないやろ?隆弘くんは…
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千晃) うん。変わってなかった。全然、変わってなかった…
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真 ) …変わってなかったか…
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隆弘くんは今、彼女居るんやろうか…?
ちあきのこと、今はどう思ってるんやろ…。
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千晃) …でも、やっぱり変わったのかも。変わってないはずなんだけど、なんかすごく遠くに感じたっていうか…
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真 ) 寂しいって思った?…ちあきの知らん隆弘くんのこと、知りたいて思った?
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千晃) それは思わなかったかな。
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真 ) ……ほんまに?
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千晃) うん。本当に。…真ちゃんに会いたいって思った。早く真ちゃんに会いたいって…
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真 ) …なぁ、ちあき。俺も変わったで?俺も1年前の俺とは違う。今は自分のこと一番に考える…自分の気持ち、一番に優先する。だって、ちあきと離れたないから…
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千晃) 真ちゃん…
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真 ) 俺、ちあきと付き合えたことは奇蹟かもしれんて、今でも時々思うねん。それにな、今はちあきと同じ気持ちやって、なんも疑わんと、そう思えてるから。
.
千晃) うん…わたしも。わたしもそう思ってるよ。笑
.
真 ) はは。そんなん分かってるって。ちあちゃん、素直やから。
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千晃) えっ…素直?わたし、素直かな…?
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真 ) 素直やん。ほんまに分かりやすいで?けど、そこがまたかわいいんやけどな。笑
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千晃) …そっか。真ちゃんは、ちゃんと分かってくれてるんだ…
.
真 ) おん。…え、なんで?あたりまえやん。これでも一応、ちあきの彼氏なんやけど…
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千晃) なに?一応って。…ふふ。よかった、真ちゃんに好きになってもらえて。
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真 ) なにそれ…?どういう意味?
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千晃) ん?なんでもなーい。笑
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真 ) // またそうやって…笑ってごまかす。ほんまにずるいで?
.
千晃) ふふ、いいの。だって、それがわたしだもん。
.
.
ちあきのことは何でも分かる。
ほんまはちょっと、寂しい思ったんやろな…
せやけど、俺を一番に想ってくれてる気持ちも本当で…。
なのになんでやろ…?
ちあきが遠くに行ってしまうんやないかって、なんとなくそんな気がして、不安な気持ちになった…。
.
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#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 25
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<西島side>
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ちーちゃんには、未央とまた再会したことは言っていなかった。
そんなことを言って、へんに誤解されるのも嫌だったから…
テツのやつ、余計なこと言うなよな…。
それよりちーちゃん、やっぱり居るのかな…好きな人…
ラインでは、予定ないって言ってたのに……。
.
.
千晃) …………
.
西島) …ちーちゃん、もしかして今日、本当は予定入ってた?
.
千晃) え…?
.
西島) だって約束って…時間、遅くなるじゃん…
.
千晃) ……うぅん、たまたま重なっただけだよ…
.
西島) たまたま…
.
千晃) …………
.
西島) ……ちーちゃん…ちーちゃんさ、前にうちの店の近くに来たりした?
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千晃) …え?隆弘くんのお店の近くって?
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西島) なんか、ちーちゃんに似た人見たから…
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千晃) ……行ってないけど…人違いじゃない?
.
西島) ……そっか…
.
.
ちーちゃん、嘘ついてる。
やっぱりあの時、俺が見たのはちーちゃんだったんだ…。
.
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西島) 言ってくれてよかったのに。予定あったならさ、べつに無理して合わせてくれなくてもよかったのに。
.
千晃) だから、べつに無理なんかしてないし…
.
西島) 無理してるじゃん。それともなに?断ったら悪いかな…とか、そんな感じ?
.
千晃) なにその言い方…
.
西島) ラインだって…ラインだってさ……
.
千晃) …なに?ラインがなんなの?
.
西島) …いや、なんでもない…
.
千晃) なにそれ…なんでもないって感じじゃないじゃん…
.
西島) ごめん…本当になんでもない…
.
千晃) …………
.
西島) …………
.
.
" なんでずっとライン読まなかったの? "
" ちーちゃん好きな人いるの?今日はその人と会うの?" …なんて、簡単に聞けたら、こんなに苦しくならないよ…
.
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西島) ……やっぱ今日はやめよう。
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千晃) …え…なんで?だからべつにわたしは…
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西島) ごめん…俺も急に誘っちゃったから…。今度はちゃんと前もって連絡するよ。
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千晃) …わたしだって…わたしだって、いつも暇ってわけじゃないし…
.
西島) うん…それは分かってる…
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千晃) …………
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ちーちゃんが、これから他の人と会うって分かっているのに、ちーちゃんと一緒に居るのがなんか辛いと思った。
" いつも暇ってわけじゃない "。
その言葉を聞いて、もっと苦しくなった…。
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西島) とりあえず、また連絡してみるよ。
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千晃) …分かった…わたしも連絡する…
.
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それから何回かちーちゃんに連絡した。
だけど…いつも予定が合わなくて、やっぱりちーちゃんには好きな人ができたんだって、そう思った…。
せっかく出逢えた…大事にしている想いだった。
逃げたつもりはない。だけど…やっぱりフラれるのがこわかった。
始まる前に終わらせてしまったのは、やっぱり俺の勇気が足りなかったからなんだよな……。
.
.
ー 現在 ー
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.
ちーちゃんは本当に幸せそうで、1年前、素直になれなかったことを後悔しているのは俺だけで、なんかちょっとみじめな気持ちになった。
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涼介) …にっしー?大丈夫か?
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西島) …ん?あぁ、大丈夫だよ。笑
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涼介) にっしーさ、千晃ちゃんと話さなくていいの?
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西島) え…?話すって、なにを?
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涼介) なんか色々?だって、あんま話してないじゃん。
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西島) …まぁけど、べつに話すこともないし…
.
.
そう…ちーちゃんと話すことなんて、これと言ってないんだよな。
結局ちーちゃんには彼氏ができて、やっぱり俺の思った通りだったってことだし…。
今さら「本当は好きだった」なんて言うのも、かっこ悪いしな。
.
.
テツ) …にっしー、もしかして俺のせい?俺があの時、未央ちゃんとか言ったから…
.
西島) ばーか、そんなわけないだろ。つーか、そもそもどうにかなるわけでもなかったし。だから、もう忘れてよ。笑
.
テツ) …けど…そんなことないよ…だって、にっしーと伊藤ちゃんはさ/
.
涼介) テツ。なんか歌おうぜ。
.
テツ) …え…
.
涼介) …な?
.
テツ) あ、うん…
.
.
.
両思いだと思う…そのほんの小さな思い込みを信じて、ダメだと分かっていても、好きな気持ちをちゃんと伝えておけばよかった…
ちょっと前までは、本気でそう思っていた。
だけどちーちゃんに再会して、やっぱり言わなくてよかったって、そう思った。
だって、ちーちゃんを好きだったのはやっぱり俺だけで、きっとちーちゃんと俺の想いが交わることはなかったんだって、今のちーちゃんを見て、そう感じたから……。
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☆にしちあの回想シーンはここで終わりです。ここからまた現在のお話に戻ります☆
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#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #伊藤千晃 #にしちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 21
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<伊藤side>
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みんな楽しそうに笑ってたな…。
わたし、あたりまえのようにみんなと飲んだりしていたけど、元々あの場所は、元カノの居場所だったんだよね…
もしかしたら、また戻ったのかな…あの人と隆弘くん……。
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♪ピロン
真司郎:「ちあちゃん、来週の休みいつ?気晴らしにどっか行かへん?」
.
.
真ちゃんは優しい。
あの日からずっと心配して、わたしを気遣ってくれている。
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♪ピロン
<返信>
千晃:「来週の最初の休みは火曜日だよ。真ちゃん、お休み取れるの?わたし、真ちゃんの都合に合わせられたら合わせるよ」
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♪ピロン
真司郎:「了解!申請だけ出してみるわ。火曜日、一応空けといてな!」
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♪ピロン
<返信>
千晃:「分かったよ。真ちゃんいつもありがとう。」
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♪ピロン
真司郎:「OK!」
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千晃) ふふ。おもしろいスタンプ。
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<未読> 隆弘
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千晃) …………
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隆弘くんのお店に、元カノとみんなが一緒に居るのを見た次の日、隆弘くんからラインが来た。
だけど…わたしはそのメッセージをまだ読んでいない。
なんて書いてあるんだろう…って、知りたくない内容のような気がしてしまって…隆弘くんの名前を、まだポチッと押せずにいる。
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千晃) はぁ……
.
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♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~
<着信・にっしー>
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.
えっ…?…電話?
どうしよう…出たほうがいいのかな…
でも、やっぱりちょっとこわいんだけどな…
.
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千晃) ………もしも/
.
西島) ちーちゃん ⁈ ちょっと、ちーちゃん元気?大丈夫?
.
千晃) えっ……あ、うん…。…なに?どう…したの?
.
西島) なんだ、よかったぁ…ちーちゃん、ラインも既読になんないから、なんかあったんじゃないかと思って、心配したよ…
.
千晃) …………
.
.
心配…してくれてたんだ…
そりゃそうだよね。
考えてみたら、ラインも読まないままだなんて…わたし、ひどい人だな…
.
.
西島) …ちーちゃん?ほんとに元気?
.
千晃) うん。元気だよ。…心配かけちゃってごめん…
.
西島) いや、元気ならそれでいいんだ。…うん。ちょっとほっとした。
.
千晃) …………
.
西島) ちーちゃん、ごめんね?なんかバタバタしてて、なかなか連絡できなくて…
.
千晃) …うぅん。…わたしのほうこそごめん。その…ライン読んでなくて…
.
西島) ………あぁ、べつに大丈夫……
.
千晃) …………
.
西島) …………
.
.
うわ…気まずい。この沈黙…
どうしよう…隆弘くん、ほんとは大丈夫なんかじゃないよね?
やっぱり気に触ったかな…
具合悪かったってことにしておけばよかったかな…
.
.
西島) ……あの…ちーちゃん。
.
千晃) …なに?
.
西島) ちーちゃん、確か来週の火曜日休みだったよね?
.
千晃) えっ?…あ、うん…休みだけど……
.
西島) ラインにも入れてたんだけど、俺もその日休みなんだ。だから…よかったらどっか行かない?最近ずっと遊んでなかったし…
.
千晃) …えっ…?
.
.
来週の火曜日…真ちゃんが休みの申請を出してくれるって言ってた。
気晴らしにどこかに行こうって。
真ちゃんが本当に休みをもらえるかなんて分からない。
真ちゃんに言ったら、隆弘くんと出かけてきなよって、きっとそう言ってくれると思う。
だけど…今は隆弘くんと2人だけで会う勇気がないかも…
.
.
千晃) …あの、ごめん…その日は予定入ってて…
.
西島) ……そっか…うん。なら大丈夫。
.
千晃) ごめん…
.
西島) 大丈夫だって。俺のほうこそごめんね?なんか、急に…
.
千晃) うぅん、わたしのほうこそ…
.
西島) …………
.
千晃) …………
.
西島) ……じゃあ、また連絡するよ。
.
千晃) …うん…
.
西島) ……ちーちゃん、この前さ、この前……
.
千晃) この前…?
.
西島) …………
.
千晃) …隆弘くん?この前って、なんかあったっけ?
.
西島) ……いや、なんでもない。……あー、ごめん。お客さん来たからまた連絡する。
.
千晃) あっ、うん。じゃあ、また…
.
.
プーップーップーップーッ
.
.
いっぱいあるのに…隆弘くんに聞きたいこと、隆弘くんに話したいこと、いっぱいあるはずなのに…
隆弘くんはまだ元カノのことを…って、そう思ってしまう弱い気持ちが勝ってしまう。
またやり直したのかもしれないって…悪い想像ばかりしてしまう。
聞かなきゃ分からないのに、本当のことを知るのがこわい…
ダメだな、わたし…。隆弘くんのことになると、なんでこんな弱虫になっちゃうんだろう……。
.
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #伊藤千晃 #西島隆弘 #與真司郎 #にしちあ #しんちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 20
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<西島side>
.
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やばいな…最近注文が多くて、ちーちゃんともろくに連絡取れてないや。
ちーちゃん、ほんとは怒ってるかな?
それとも、べつになんとも思ってないのかな…。
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西島) …………
.
涼介) にっしー、お疲れ。笑
.
西島) ぉお、涼介お疲れ。
.
涼介) ……早く、入んないの?
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西島) …ん?なに?誰か一緒?
.
涼介) あぁ……未央ちゃん。
.
西島) え…未央?
.
未央) ……どうも……
.
西島) なに?どうもって…
.
未央) …………
.
涼介) にっしーに言いたいことがあって来たんだって。…ね?
.
未央) うん…。……あの…ちゃんと話したよ。それで、前より仲良くなれた感じがするっていうか…
.
西島) ふ~ん、よかったじゃん。
.
未央) …だから、ありがとう。それから、なんか色々ごめん…
.
西島) べつに謝ることじゃないでしょ。つーかわざわざ来なくても、そんなのラインで連絡くれればよかったのに。
.
未央) うん…そうなんだけど…
.
涼介) 今から彼氏と待ち合わせなんだって。そんで、通り道だからついでに寄ったって。
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西島) …そっか。それはどうも。
.
.
未央、やっぱり気にしてたのかな…。
この前は俺もちょっと強く言い過ぎたし…。
.
.
涼介) つーか安心した。にっしーも完全に吹っ切れたみたいで。
.
西島) は?なにが?
.
涼介) いや、にっしーこのまま一生立ち直れないんじゃないかと思って、俺ら結構まじで心配してたから。
.
西島) はは。大げさだし。
.
涼介) よかったな、千晃ちゃんに逢えて。笑
.
西島) は ⁈ なに言ってんだよ…
.
未央) え、ちあきちゃんていうの?隆弘の好きな子の名前。
.
涼介) うん、そう。それがさ、こいつなかなか告んないんだよな。
.
西島) だからやめて。そうゆう勝手な決めつけ。
.
涼介) …ね?絶対、好きでしょ?
.
未央) うん。絶対好きだね。
.
西島) いや、意味分かんないし。そもそもそう言いきれる根拠が知りたいよね?
.
未央) 根拠って…
.
涼介) ねぇ〜
未央) ねぇ〜
.
涼介) それ聞いちゃう?言っちゃっていいの?って感じだよ…
.
涼介) ねぇ〜
未央) ねぇ〜
.
西島) なに、その無駄に息が合った感じ。(笑)
.
テツ) お待たせ〜いっ。悪い、遅くなった。……って、未央ちゃんじゃん!えっ…なに?なんで未央ちゃんが居んの…?
.
未央) …お久ぶりです。笑
.
テツ) あぁ…うん。久しぶり…
.
テツ) …………
.
西島) ははは!
涼介) ははは!
.
西島) ばーか。テツが思ってるようなことじゃないから、そんな困った顔すんなよ。
.
涼介) まじ、テツも分かりやす過ぎておもしれぇー(笑)
.
テツ) なんだよそれー!
.
未央) ふふふ
.
西島) あ、秀太はさっき現地集合するってライン来てたから。…とりあえず俺、閉店準備しちゃうわ。
.
涼介) あぁ。
.
テツ) つか俺、まじでビックリしたし…
.
.
みんなにはもうバレバレなんだよな、俺がちーちゃんのことを好きだって。
だったら、ちーちゃんも気づいてくれてるのかな…本当は気づいてるのかな…?
.
.
西島) ……お待たせ。
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テツ) にっしー、ちゃんとセコムして来た?
.
西島) うちはアルソックね?
.
涼介) はは!…つーかさ、なんか俺もやっと許せた気がするわ、未央ちゃんのこと。
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テツ) うん、おれも。
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西島) なに?おまえら、未央のこと怒ってたの?
.
涼介) あたりまえだろ?俺らからしたら、にっしーのほうが大事だし。
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西島) 涼介…
.
テツ) まぁ、にっしーの気持ちが変われたのは、伊藤ちゃんの存在がかなりでかいけどな。
.
西島) またかよ〜。もうそのくだり、聞き飽きた…
.
.
あれ…?ちーちゃん?
向かいの通りの奥のほうに、ちーちゃんに似た人がいた気がした。
でも、男の人と一緒にいたし…
.
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西島) …見間違いかな…
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涼介) ん?にっしー、どうした?
.
西島) いや、なんでもない。笑
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テツ) 早く行こうぜ。秀太に怒られちまう。
.
涼介) 怒られるのはテツだけだけどな〜(笑)
.
テツ) なーんでだよ!いつも俺ばっかり。
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涼介) 愛されてるって証拠だろ〜。
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西島) …………
.
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なんか、へんな胸さわぎがした。
それでもまだ、この先、俺とちーちゃんの間に、少しずつ距離ができていくことを、この時の俺は知らなかった…。
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千晃ちゃんは未央とみんなの仲の良い雰囲気を見てなにかを感じたのかもしれません…。(ノД`)
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#aaaストーリー #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 17
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<西島side>
.
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花火大会はどこの花火がいいかな…。
まずはそろそろ誘ってみよう。
ちーちゃんに海に行こうって。
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西島) ……再来週くらいがいいかな……
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未央) なにが?
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西島) ! びっ…くりした~。……ちょっと、居るなら声かけてよ。
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未央) だってカレンダー見て、すごい真剣そうに考え事してたから。話かけたらまずいかなって。
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西島) そんなこと気ぃ遣うなよ。…で?今日はなんの愚痴ですか?
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未央) う~ん…まぁ、いっぱいあるんだけどね…
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西島) …いっぱいね…。ていうか、浮気して振った元カレに恋愛の愚痴言うとか、未央って案外すごい神経してるよな(笑)
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未央) だから、浮気じゃなくて本気だもん。
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西島) はいはい。そこ、あんま威張るとこじゃないけどね?
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未央) べつに威張ってるわけじゃないし…
.
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未央と別れてから半年が経った頃、突然、未央から連絡が来た。
まだ未央に未練があったなら、俺は未央にまた会う勇気はなかったと思う…。
.
.
西島) …でさ、話?なるべく早めに言ってよね?俺、今日は18時であがりだから。
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未央) え?そうなの?じゃあ、ごはん食べに行こうよ。
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西島) 今日は先約があるから無理。
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未央) え~っ、先約って…女の子とか?
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西島) 誰だっていいだろ。つーか、そんなの未央に言う必要あんのかよ?
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未央) そんな、もったいぶることもないじゃん。
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西島) ……未央さ、もうここに来んのやめろよ。
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未央) …え?なんで?
.
西島) だって…やっぱ俺、未央の彼氏の気持ち考えたら、なんか嫌だわ…
.
未央) そんなの…言わなきゃ分かんないじゃん。
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西島) そういうことじゃなくて、そういうことじゃないんだよ…
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千晃) …………
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未央) …じゃあ、どういうこと?
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西島) 彼氏への礼儀っていうか…だっておかしいだろ?俺より自分を選んでくれたはずの未央が、またこうして俺と会ってるなんてさ…
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未央) でも、好きな気持ちがあるわけじゃないじゃん。あたしはただ、隆弘に相談に乗ってもらってるってだけで…
.
西島) それでも、未央が俺に会いに来てることに変わりはない。好きとか嫌いとか、そういう問題じゃないんだよ…
.
千晃) …………
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未央) …じゃあ、言えばいいわけ?彼氏に、隆弘にあなたのこと相談してるって、ちゃんとそう言えばいいの?
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西島) だから、そうじゃなくて。…なんで俺なんだよ?そもそも、なんで俺のとこに来たんだよ…
.
未央) それは…隆弘がわたしのこと一番理解してくれてるから?なんか、こんなこと相談できるのって隆弘しか居ないなって思って…
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西島) …なんだよ、それ…
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千晃) …………
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一番理解してくれてるって…
だったら、なんで俺から離れたんだよ…
なんて…ちーちゃんに出逢ってなかったら、そう言ってたんだろうな…。
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未央) ……迷惑…だった?
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西島) …迷惑…だね。
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千晃) …………
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未央) ……そうだったんだ…。なんか、ごめん。わたし、隆弘の気持ちも考えないで…隆弘の優しさに甘えちゃって…
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西島) …………
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未央) ……わたし、帰るね。
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西島) …………
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未央) …隆弘…ごめんね?
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西島) ……直せよ、そうゆうとこ。
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未央) …え?
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西島) そうやって、その時の感情で突っ走るとこ。俺との時も、今だってそうだろ?
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未央) …………
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西島) …好きなんだよね?彼氏のこと。
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未央) …うん…
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西島) だったらさ、彼氏のことちゃんと大事にしなよ。愚痴があるなら、俺じゃなくて彼氏に直接言わなきゃ。
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未央) …………
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西島) じゃなきゃ、分かり合えないよ?いいとこも嫌なとこも全部言い合って、ちゃんと彼氏と向き合いなよ。
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未央) …………
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西島) それが俺に対する礼儀。言っとくけど、俺あの時、結構しんどかったんだかんな。
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未央) …ごめん…
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西島) 俺が辛い想いした裏にある幸せだったってこと、忘れないでよ。
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未央) うん…分かった…
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西島) あと、ちゃんと居るから。俺にだって好きな子くらい、ちゃんと居る…
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未央) …そんなの分かってるよ。隆弘見てれば分かる…
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西島) だったら、なおさらもうここには来るなよ。俺と未央は、もう別々の幸せ、ちゃんと見つけたんだから。
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未央) …分かった…。…でも、連絡くらいはしてもいい?
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西島) ……まぁ、本当に大事な用がある時なら…
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未央) …うん。ありがと…
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未央のことを嫌いになったわけじゃない。
未練があるわけでもない。
本当は未央が、どんな気持ちでここに来るようになったのかも分からない。
だけど…このままこうして、未央と会ったりすることはいけないような気がした。
俺のためにも、未央と未央の彼氏のためにも…。
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#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #伊藤千晃 #にしちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

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☻ フォロワー様&読者の皆さまへ ☻
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いつもわたしの書くストーリーを読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます♡
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今回、色々な想いが重なって、ストーリーの方向性についてなど、色々と迷い、悩んでしまい、皆さまにはご心配をお掛けしてしまって、すみませんでした(>_<)
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皆さまから頂いた言葉に励まされ、わたしが書いていて本当に楽しいと思えるもの、書きたいと思えるものを書かなければ、意味がないのかもしれない…伝えたい想いも伝えきれないのかもしれない…。そんな風に感じました。
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そして、たくさんの皆さまがわたしなんかの書くストーリーを楽しみにしてくださっていること、そして優しい気持ちで支えてくださっていることを改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました(ノД`)
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これからも、わたしらしさを見失わないように、ストーリーを書いていけたらと思っています☻
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たくさんのコメントに、皆さまの温かいお気持ちに本当に支えて頂いて、勇気をもらえた気がします✨
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本当に本当にありがとうございました(*´꒳`*)
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また皆さまに楽しみに待っていて頂けるようなお話を書いていけるように、わたしも頑張りますね୧⃛(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)୨⃛
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「君の香り、恋する夏」。
また、にしちあの過去の話に戻ったりして、読みづらい部分もあるかもしれませんが、楽しみに読んで頂けたらと思います✨
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支えてくださっている皆さんが本当に大好きです‼︎
.
ありがとうございます♡
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こんなわたしですが、これからもよろしくお願いします◡̈♥︎
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.
#aaaストーリー
#本当にありがとうございます
#気持ちを新たに
#がんばります
#フォロワー様に感謝
#flavorofkiss
#君の香り恋する夏
#aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 14
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<伊藤side>
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テツ) ジャーン!仕事帰りにホームセンター行ったら、花火売っててさ、思わず買っちゃったよね。
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秀太) デカっ!…で、なに?それ、今日やるつもりなの?
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テツ) あたりまえだろ。何のために買ったんだよ(笑)
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涼介) えー、じゃあ葵も呼んでいい?この前、葵も花火やりたいって言ってたんだよ。
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西島) うん、呼びなよ。…あ、ちーちゃん初めてだよね?葵ちゃんに会うの。
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千晃) うん。…でも、大丈夫かな?わたしもいて…
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西島) 出た!ちーちゃんの気にしすぎ。そんなの気にすることないし。でも、そこがちーちゃんのいいとこだよね。笑
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千晃) // 別にそんなんじゃ…
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テツ) 相変わらずお熱いですね。なんかそこの2人だけ夏になってっけど?言っとくけど、まだ梅雨明けてないかんね?
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涼介) 梅雨明ければいいけどな。なんかいつまでも2人して、うじうじしてそうじゃない?
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秀太) ほんっと、それな(笑)
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西島) だからさ、なんなのそれ?…ほらぁ!ちーちゃん困ってんじゃん。
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千晃) …………
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涼介) だから、にっしーも早く素直になれって。
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西島) // …はぁ?なにが…
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秀太) 西島、おまえ顔紅くなってんぞ?(笑)
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テツ) はは!すげぇー素直だし。もういい加減、好きって言っちゃえよ。
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西島) // だから違うって!俺らはほんっと、仲良いってだけで…まじさ、ほんとやめて。そうゆうの…
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涼介) …ごめん…。俺らもちょっと調子ん乗りすぎたわ…。千晃ちゃん、ごめんね?
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千晃) …ううん、いつものことだし。大丈夫、気にしてないから。笑
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西島) …………
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気にしてない。なんて…嘘ばっかり…。
みんなに茶化されることも、本当はまだ慣れなくて、どう反応したらいいのか正直分からない…。
だけど…一番分からないのはにっしーの気持ち。
にっしーはわたしのこと、本当はどう思ってるんだろう…。
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秀太) ウェーイ!
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テツ) 熱っち!ちょっ…秀太、まじ本気でやめろって!危ねぇーだろ!
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西島) ウェーイ!
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テツ) 熱っ!だから熱ちーんだって!まじほんっと、にっしーふざけんなよ~。
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涼介) ははは!
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葵 ) もう、ほんとに危ないよ?…まったく、子どもじゃないんだから…
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千晃) …………
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葵 ) ……千晃ちゃん?どうしたの?…具合でも悪い?
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千晃) …え?あ、いえ…なんでもないです。大丈夫です。笑
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葵 ) …それならいいけど…。
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西島) ??
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葵 ) …涼介、なんか喉渇いた。飲みもの買いに行こ。
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涼介) え?……あ、うん。そうだな。
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秀太) ……なんか花火、足りなそうだな。テツ、買い足しに行こうぜ。
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テツ) え?まだいっぱいあんじゃ/
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秀太) いいから、行くぞ。
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西島) …………
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千晃) …………
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西島) ……なんか急に静かになったね。
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千晃) うん…そうだね。
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西島) …ちーちゃん、線香花火やらない?それで早く落ちたほうが、この夏やりたいことを言うってのはどう?
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千晃) やりたいこと?
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西島) うん。本当にやりたいこと。…で、ちょっと勇気出さないと言えないこと。
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千晃) 勇気…うん、わかった。笑
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西島) じゃあ、勝負ね。笑
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この夏、やりたいこと…。
にっしーは何がやりたいんだろう…?
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千晃) なんかもう、にっしーの落ちそうじゃない?(笑)
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西島) まじほんっと、落ちんな!……あっ!…落ちた…
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千晃) やったぁ!わたしの勝ち~。笑
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西島) あーっ、まじかぁ…
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千晃) ふふ。じゃあ、にっしー負けたから言って。この夏、やりたいこと。
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西島) えーっとね、俺は海に行きたい。ちーちゃん、海、好き?
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千晃) うん、好き。
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西島) じゃあ…一緒に行こう?
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千晃) うん、行く行く。笑
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西島) …みんなでじゃないよ?2人で…
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千晃) …えっ?
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西島) だめかな?
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千晃) /// べ、べつにいいけど…
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西島) ほんと?
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千晃) // うん…
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西島) …ありがと。…すっげー嬉しい。笑
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千晃) /// うん…
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西島) …ちーちゃんは?ちーちゃんは何かないの?やりたいこと。
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千晃) え~?やりたいことかぁ…う~ん、なんだろ……あ、花火。花火大会に行きたい…
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西島) いいねー!夏って感じで。多分、秀太とテツも暇だと思うし。
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千晃) ……2人でだよ?
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西島) え…?
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千晃) /// にっしーと2人で行きたいなって…
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西島) // えっ…あ、うん。そう…だよね。うん。行こう、花火大会。笑
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千晃) // もう、にっしー普通、逆でしょ?花火大会こそ2人だし(笑)
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西島) はは。そっか、そうだよね。
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千晃) ふふふ
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嬉しかった。楽しみにしていた。
にっしーと海に行くことも、花火大会に行くことも。
それまでには、ちゃんと好きって言えたらいいなって、そう思っていた…。
だけど…結局どっちの約束も叶うことはなかったな……。
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#君の香り恋する夏

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お久しぶりです☻
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今後のストーリーについてですが、まだ少し曖昧な部分もありますが、考えがまとまりました。
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今、書いている「君の香り、恋する夏」は、このままの形で更新していこうと思います。
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途中で変えるのも、途中で終わらせるのも自分としても、楽しみに読んでくださっている皆さんの気持ちを考えても、それはできないなと、やっぱり最後まで書き遂げたいと思ったので。
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その後のストーリーの設定については、まだ未定です。
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できれば、今までと変わらずメンバーを出して書きたい気持ちのほうが強いのですが…。
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今回、わたしが悩んでしまったのは「aストはなりきりと同じです」というコメントを頂いたことがきっかけでした。
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「なりきり」という言葉がわたしの中ですごく響いてしまって…。
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そんなつもりで書いていたつもりは全くなかったので…。
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だけど、それでも千晃ちゃんの存在が大きく感じてしまいました。
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そもそもストーリーは、想像を膨らませて書いた架空の物語であって、現実のメンバーとは全く違った人物を、世界を描いているのですが。
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千晃ちゃんの投稿を目にしてしまうと、メンバーとの恋愛のストーリーを書き続けていてもいいのかな…と、初めて強くそう思ってしまいました。
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そしてこの先、もしまたそういう否定的なお言葉が増えたりした時、わたしはそのたびに悩むのかな…とか、なんか色々と考えてしまって…。
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想いが違うふたつの意見が分かり合うことは、難しいことだと思います。
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たったひとつの言葉、無視してもよかった言葉だったのかもしれませんが、なぜか気にしてしまったわたしでした。
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皆さまからたくさんの優しいお言葉、励ましの声を掛けて頂けて、本当に嬉しかったですし、泣きそうになりました。
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わたしは、わたしの書くストーリーを楽しみに待っていてくださる方々が居ることを、本当に嬉しく思っています。
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わたしが書きたくて書いていること。
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その中で読んでくださる皆さんが居るから、さらに頑張れていること。
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否定的な意見があっても、それは仕方のないこと。
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でもこの先、それを受け止められなくなった時や、自分の心が折れてしまうことがもしあったなら、書き続けられなくなるのかもしれません。
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先のことはまだ分かりません。
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でも今は、ストーリーを書いていたいと、そう思っています。
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わたしがわたしらしく居られるものを書いていきたいと思います。
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今後もメンバーが登場したとしても、ストーリーは現実とは違う「もうひとつの世界」という感覚で読んで頂けたらと思います。
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これが、皆さまから頂いた気持ちや、自分の気持ちを踏まえてたどり着いた、今のわたしの答えです。
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ご心配をお掛けしてしまって本当にすみませんでした。
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そして今回、たくさんの温かい気持ちに救われ、たくさんの方に支えて頂いていたことを改めて感じました。
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本当にありがとうございます(*´꒳`*)
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こんなわたしなんですが、これからも伝えたい言葉をわたしらしく紡いでいけたらと思っています☻
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変わらず読んで頂けたなら嬉しいです☻
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これからもよろしくお願いいたします◡̈♥︎
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#aaaストーリー
#ご心配おかけしました
#わたしらしく
#居られるものを
#伝えたい
#皆さんが
#大好きです
#本当にありがとうございます
#flavorofkiss
#君の香り恋する夏
#aaa君の香り恋する夏

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こんばんは☻
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昨日の投稿に、たくさんの方から嬉しく、そして心強いお言葉を頂いて、胸がいっぱいになっているわたしです(>_<)♡
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DMや連絡をくださった方も本当にありがとうございます😢
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そして…ご心配をお掛けしてしまって、本当にすみません😞
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皆さまからのお言葉、ひとつひとつが響いています。
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優しくて温かい気持ちが、本当に本当に嬉しいです☺️
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お返事のコメント、一人一人にちゃんとさせて頂きたいので、また改めてお返事させてください☻
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明日はAAAに元気をもらって来ます!
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まずはお礼だけ伝えたかったので…(*´꒳`*)
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#aaaストーリー
#aaa君の香り恋する夏
#君の香り恋する夏
#本当にありがとうございます
#気持ちが嬉しいです
#明日は
#wog
#aaaに
#元気
#貰ってきます
#フォロワー様に感謝

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☆ 少し長いですが、読んで頂けたら嬉しいです ☆
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こんばんは☻
以前のアカウントから改めてこのアカウントをフォローしてくださった皆さん、新たに見つけてフォローしてくださった皆さん、本当にありがとうございます(*´꒳`*)
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そして、わたしの書くストーリーを楽しみに待っていてくださる皆さん、ずっと新しい回の更新をできていなくてごめんなさい😞
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今さらですが、改めてわたしがaストを書き始めたきっかけをお話させてください。
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わたしはAAAが大好きで、以前は他の方が書いていらっしゃるaストを読ませて頂いていました。
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みなさん、本当にストーリーを書かれるのが上手で、凄いなぁと感心していたわたしでした。
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そんなわたしに「書いてみたら?」と、友人が言ってくれました。
友人はきっと、何気なく言ってくれただけなのかもしれません。
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だけど、わたしの心のどこかに「わたしも書いてみたい」という気持ちがあったのだと思います。
だから「書いてみようかな…」と、素直にそう思えて、友人が言ってくれた言葉に背中を押してもらいました。
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わたしは、AAAが歌う曲の歌詞を元に、そこからこんな恋愛だったりするのかな…とわたしなりにひとつの物語を想像して、それを実際に言葉として紡いで、ひとつの作品を作りたいと思い、今までストーリーを書いて来ました。
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たくさんのAAAが大好きなaヲタさんと繋がれたことも、ストーリーを始めてからでした。
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ここで皆さんと出逢えたことを本当に嬉しく思っています。
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いつも読んでくださっている皆さんのように、ストーリーはストーリーだと割り切って、毎回楽しみに読んでくださる方もたくさん居てくださって、わたしはその方たちがくださる言葉に励まされ、支えられてこの半年間、ストーリーを書いてこられました。
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だけど、aaaストーリーが苦手で反対している方がいらっしゃることも、ちゃんと解ってはいます。
そのことも承知の上で書いていました。
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以前は迷いなど何もなく、ただただストーリーを考えている時間・書いている時間が楽しくて大切だと思っていました。
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だけど、このままaストを書き続けていてもいいのかな…と、最近のちあきちゃんの投稿などを見ているうちに、そんな想いもちょっとずつ芽生え始めてきているわたしが居ます。
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ストーリーを書いていると、色んなお言葉を頂きます。
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その全部が、その方の気持ちで感情で…全てがわたしの想いと重ならなかったとしても、想いを伝えてくれたこと、その方の気持ちは、わたしなりにちゃんと受け止めてきたつもりです。
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わたしはストーリーを書くことが大好きです。
思いを巡らせて、考えて、考えて…1話書くのにも時間がかかるけれど、書き終えた時はなんとも言えない気持ちがあります。
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出来ればわたしは、これからも支持して待っていてくださるたくさんのフォロワーさんの気持ちと、書きたいと思う自分の想いを大切にしたいと思っています。
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だけどもしかしたら今後、ストーリーは書き続けるけれど、登場人物はAAAのメンバーではなく、普通の名前にするという書き方もちょっと考えています。( 更新中の「君の香り、恋する夏」についても、このまま書き続けていいのか悩んでいます )
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もちろん、今までのようにAAAの曲を元にさせて頂くベースの部分は変えないつもりではいます。
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今日1日、色々と悩んでしまって、AAAのメンバーを登場人物にするaストを投稿していいものなのか、ずっと迷っていました。
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そして、投稿できずにいました。
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金曜日にWOG参戦してくるので、そこで感じる気持ち、そしてもう少し色々と考えてから、ストーリーについての今後の投稿はしたいと思っています。
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本当は今までと変わらない形で書いていけたらいいんですけど…。
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「aスト」という形ではなかったとしても今後も「ストーリー」は書き続けていきたいと思っています☻
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急になにも投稿しなくなって、皆さんにご心配をお掛けしたらいけないと思い、今のわたしの素直な気持ちを伝えさせて頂きました。
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最後まで読んでくださって、ありがとうございます☻
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#aaaストーリー
#aaa君の香り恋する夏
#君の香り恋する夏
#悩んでます
#すみません
#少しだけ
#時間を頂けたら
#繋がれて
#嬉しいのに
#難しいな
#フォロワー様に感謝
#いつもありがとう

- 君の香り、恋する夏 - 9
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<西島side>
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〜♪〜♪〜♪〜♪
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<発信・秀太>
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秀太) はい。もしもし。
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西島) あ、秀太?俺これから向かうんだけど、秀太は?もう着いてる?
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秀太) あぁ、俺も今ちょうど向かってる。
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西島) そっか。あのさ、花束って一旦、店の人に預かってもらったほうがいいよね?
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秀太) そうだな。
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西島) 了解。じゃあ、またあとで。
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秀太) あぁ。…あ、西島。
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西島) ん?なに?
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秀太) あの…今日さ、今日……
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西島) ……なに?なんだよ?
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秀太) …いや。何でもない。
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西島) は?なんだよそれ(笑)
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秀太) いや、本当に。…んじゃ、またあとで。
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西島) おぅ、また。
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今日は涼介の結婚祝い。
結婚か…。
俺にはまだ、想像もつかないや。
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テツ) おーっ!にっしー、おっ疲れぃ!
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西島) お疲れ。はは。なに?テツ、もう飲んでんの?
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テツ) 飲むわけねぇーだろ。今日はちゃんと待ってるし。
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西島) おまえは相変わらずテンション高いな。
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テツ) それを言うならにっしーもだろ?
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西島) テツには負けるけどな(笑)
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涼介) にっしー、ありがとな。今日は来てくれて。
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西島) なに言ってんだよ。あたりまえだし。…葵ちゃん、結婚おめでとう。笑
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葵 ) ありがとうございます。笑
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テツ) つか、秀太たち来んの遅くね?俺、まじ腹減ったんだけど。
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西島) ……あれ?他にも誰か来んの?皿が1個多い…
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涼・テ) えっ?
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涼介) にっしー…もしかして聞いてない…?
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西島) え?なにが?
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テツ) もしかして秀太のやつ、サプライズ再会狙ったとか?
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西島) ん?なにそれ?
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涼介) ……にっしー、実はさ/
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秀太) 悪りぃ!遅くなった。
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テツ) 秀太、まじ遅っせぇーよ。ほんっと腹減った。待ちくたびれたし。
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秀太) はは。だからごめんって。
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千晃) ……あの…こんばんは…
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西島) ! …えっ……
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テツ) ちょっと伊藤ちゃん!久しぶりじゃん!なに、何?伊藤ちゃん、なんかまた可愛くなってる!
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千晃) ふふ。ほんと、お久しぶりです。
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西島) …………
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涼介) 千晃ちゃん、ありがとね。今日は俺がわがまま言って、来てもらっちゃって…
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千晃) ううん、全然。わたしも嬉しかった。誘ってもらえて。
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テツ) うわぁ…まじ超懐いんだけど。このメンバー。
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西島) …………
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秀太) …伊藤ちゃん、とりあえず座ろっか。
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千晃) うん。
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西島) …………
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秀太) …………
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千晃) …にっしー、久しぶり。笑
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西島) えっ ⁈ ……あぁ、久しぶり。笑
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千晃) 元気そうでよかった。
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西島) あ、うん。……千晃ちゃんも…
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つか…なんで、ちーちゃんがここに居るんだよ…。
しかも、にっしーって…あだ名呼びに戻ってるし…。
俺も思わず、千晃ちゃんとか言っちゃったけど…。
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コソッ
西島) 秀太、聞いてないけど?なんでちーちゃんが居んだよ。
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コソッ
秀太) ぁあ…うん。まぁ…言ってなかったかも…
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西島) は?かもってなんだよ…
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テツ) ん?にっしー、どうかした?
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西島) えっ?…あ、いや……
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テツ) なに飲む?とりあえず、みんなビールでいい?
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西・秀) うん。
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コソッ
西島) 秀太、おまえさ…
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コソッ
秀太) 悪かったって。なんか…言いづらくて…
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コソッ
西島) まじさ…言ってよ。こっちにも心の準備ってもんがあんだろ。
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千晃) …ふふ。
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西・秀) え…なに?
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千晃) 仲良いよね、相変わらず。笑
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西島) は?別に仲良くなんかないし…
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千晃) 嘘だぁ〜?にっしーは昔から末吉くんのこと、大好きだもんね。
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西島) // は ⁈ まじ違うから…
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秀太) はは!ほんっとそうなんだよね。こいつ、俺ラブだから(笑)
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西島) 秀太、おまえな?
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秀太) ……痛っ!…西島、おまえ本気でつねんなよ。
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西島) ……おまえが悪いし。
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秀太) だからごめんって。
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千晃) ふふ。やっぱり変わってないね。あたし、2人見てるのなんか好きだったよ。
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西島) え…
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" 2人見てるのなんか好きだったよ "。
ちーちゃんは…ちーちゃんはもう、あの頃のちーちゃんじゃないのかな…。
ちーちゃんはさっきからずっと、普通に笑顔で喋ってる。
1年ぶりに会って、動揺してドキドキしてるのは俺だけなんだろうな…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #伊藤千晃 #末吉秀太 #にしちあ #すえにし #らぶあっとめん #君の香り恋する夏 #flavorofkiss #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 7
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<西島side>
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また会えた。
この前すれ違ったのも、きっとあの子だったのかな…。
ちーちゃんと同じ香り…。
泣いてたな…傘、さしてなかったな…。
制服着てたけど、この近くで働いてるのかな…。
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客A ) すみません…
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西島) …あ、はい。いらっしゃいませ。
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客A) 2000円くらいで花束、作ってほしいんですけど…
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西島) はい、かしこまりました。ご希望とかありますか?色とか…花の種類とか…
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なんで泣いてたんだろう…。
また、会えるかな…。
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西島) お待たせ致しました。…こんな感じでどうですか?
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客A ) わぁ!はい、大丈夫です。とっても可愛い。ありがとうございます。笑
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西島) よかったです。気に入って頂けて。笑
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客A ) /// 本当にありがとうございます。
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あれから一週間が経つ。
やっぱり、もう会えないのかな…。
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客A ) じゃあ、また来ます。笑
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西島) ありがとうございます。またお待ちしてます。笑
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西島) …………ふぅ…そろそろ閉店か……
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宇野) …あの……
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西島) はい。…あっ!
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声をかけられ振り向くと、あの時の彼女が立っていた。
やっぱり…来てくれた。
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西島) こんばんは。笑
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宇野) …こ、こんばんは…
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西島) あ、中入って?ちょうど店、閉める時間だから。
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宇野) いえ…わたしはお借りした傘を返しに来ただけなので…
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西島) いいから。さ、入って。笑
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そう言って俺は、彼女の背中を押して、ちょっと強引に店の中へと導いた。
ふわっと香る優しい香り…。
懐かしくて…俺が大好きだった人と同じ匂い。
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西島) あ、その辺に座ってて。
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宇野) …………
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西島) ……ふふ
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宇野) …なに?…何ですか?
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西島) え?いや…別になんでも。笑
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宇野) 何でもなくないですよね?…人の顔見て笑って…失礼だし…
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西島) あ…すみません。別にあなたの顔見て笑ったわけじゃないです。
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宇野) じゃあ、なんで笑ったんですか?
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西島) いや…この人、本当に花屋だったんだって顔が、なんかおかしくて。
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宇野) やっぱり顔見て笑ったんじゃん。
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西島) あ、そう…なのかな?ごめんなさい…
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宇野) ……別にいいですけど…
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西島) 来てくれると思ってた。きっと、傘返しに来てくれるだろうなって。
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宇野) ……なに?その自信…
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あの日彼女に貸した傘は、店用の傘だった。
傘の持ち手のところに、うちの店のシールが貼ってある傘。
だからきっと、彼女は返しに来てくれるような気がした。
ちゃんと店まで返しに来てくれるって。
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西島) いい人そうだったから。笑
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宇野) いい人…。…そんなこと言われても、全然嬉しくないですけど…
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西島) ……はは!あんた、なんか変わってるよね?う~ん…ちょっと冷めてる?
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宇野) あんたって…。…あの、さっきからずっと思ってたんですけど、なんか馴れ馴れしいですよね?あなた。
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西島) え?そう?…そうかな…?
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宇野) そうですよ。いきなりタメ口だし…
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西島) だって俺より年下でしょ?
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宇野) は?絶対、あたしのほうが年上だし。
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西島) まさか。え、じゃあいくつ?
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宇野) …うわぁ…ほんっとにデリカシーない…。普通、聞きます?女性に年齢とか…
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西島) 別にいいじゃん。だってまだ若いでしょ?24歳くらいに見えるよ?
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宇野) ……7です。…27…
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西島) うっそ!俺と同じ。タメじゃん、タメ。
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宇野) ……これ。傘、ありがとうございました。
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西島) いいえ。いいよ、敬語使わなくて。同い年なんだし。笑
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宇野) …別にいいです。もう会うこともないと思うので。
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西島) え…
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宇野) なんか苦手だから。あなたみたいな人。
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西島) 俺も。
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宇野) …え?
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西島) 俺も苦手。あんたみたいなタイプ。
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宇野) は?…なっ…別に好いてもらわなくても結構ですから!
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西島) 俺だってガッカリしたし。なんか言葉にトゲがある感じでさ。もっと…もっと謙虚で優しくて、おとなしい感じの子だと思ってたのに…
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宇野) そんな…ちょっと会ったくらいで何が分かるのよ…本当、嫌なやつ…
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西島) ……帰れば?傘返しに来たんなら、もう用は済んだだろ?…ていうか、傘なんて必要なかったみたいだけど。
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宇野) …!……い、言われなくても帰ります!
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西島) どうぞお気を付けて。さようなら。
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宇野) お気遣いありがとうございます。さようなら!
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そう言ってその場から去って行った彼女の顔は、怒りと悔しさと悲しさと…色々な思いが入り混じった表情だった。
ちょっと言い過ぎちゃったかな…。
違うに決まってんじゃんか。
俺、なに期待してたんだろう…。
同じなのは香りだけ。
あの子にちーちゃんの影を探しても、仕方ないのにな……。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏 #たかうの #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 6
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<日高side>
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日高) ママさん、おかわりもらってもいい?
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宇・母) もちろん。みっくんはいつもたくさん食べてくれるから、おばさんも嬉しいわ。
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日高) ママさんの作るごはん美味しいから、俺すげぇー好きなんだよね。
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宇・母) ふふ。ありがとう。
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宇野) ただいまぁ〜。
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宇・母) あら、おかえり。
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日高) おぅ、おかえり。笑
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宇野) おかえりって……あんた、また来てたの?人ん家の玄関の真ん中に、大っきい靴置いてんじゃないわよ。
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日高) 何だよその言い方。俺は客だぞ?もっと優しくしろよな。
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宇野) は?客?いつもちゃっかり夕飯食べに来てる人が?
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日高) だって好きなんだもん。宇野ママが作るごはん。
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宇野) は?意味分かんないよね?
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宇・母) いいじゃないの。みさちゃんも帰って来てくれて、みっくんもまた遊びに来てくれるようになって、もぅお母さん、ほんっとに嬉しいんだから。
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日高) ですよね。…つか宇野、おまえ今日、傘持って行ってたんだ?
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宇野) …え?なんで?
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日高) だって雨降ってんのに全然、濡れてねぇーじゃん。あ、それともコンビニで買った?
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宇野) あ…うん。まぁ……
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日高) ⁇
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宇野) ………ちょっと着替えてくる。
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日高) ……あいつ、何かあったのかな?…ママさん、なんかみさちゃん、様子へんじゃなかった?
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宇・母) そぅ?帰って来てからいつもあんな感じよ。まだ辛いのかしらね…
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日高) …………
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宇野とは小学校からの同級生。
昔は隣の家に住んでたけど、俺の実家は3年前に引っ越した。
宇野の家族ともずっと仲が良くて、宇野のことも妹みたいで…なんか放っておけないんだよな…。
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宇野) わぁ!美味しそう〜!
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宇・母) みっくんが買って来てくれたのよ。
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宇野) 日高くん、たまにはやるじゃん。
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日高) 何だよ、たまにって。
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宇・母) みさちゃんに早く元気になってほしいからって。本当、みっくんは昔から優しいわよね。
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日高) // べ、べつに優しくなんか…
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宇野) どうせ、ただのご機嫌とりだってば。いつも家のごはん食べてるのも申し訳ないって思ったんでしょ?
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日高) は?そんなんじゃねぇーし。おまえって、ほんっと失礼だよな?
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宇野) う、そ。ありがとう、日高くん。笑
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日高) // えっ…なんだよ、急に素直。
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宇野) ふふ、たまにはね。…でも、覚えてくれてたんだ?わたしがここのタルト好きだって。
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日高) …まぁな。
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忘れるわけないだろ…。
宇野は俺の誕生日に、いつもここのタルトを買って来てくれていた。
だけど、宇野が元カレと付き合ってからは、会うことも減っていったんだよな…。
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宇野) ん〜美味しい。しあわせだぁ〜。
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日高) はは。単純なやつ。
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宇・母) ねぇみっくん、今日は家に泊まって行ったら?
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日高) えっ ⁈ …いや…けど俺、明日も仕事だから…
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宇野) 菜月ちゃんに怒られるからの間違いじゃなくて?
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日高) // は ⁈ おま…なに言ってんだよ…
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宇・母) そっかぁ…そうよね、菜月ちゃんに心配掛けたら悪いわよね。
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日高) // えっ…ママさん、菜月のこと知ってんの?
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宇・母) うん、みさちゃんから色々聞いてるから。笑
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日高) は ⁈ …色々って……ったく、宇野のおしゃべり。
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宇野) 〜♪〜♪〜♪
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日高) なっ…鼻唄なんか歌いやがって…
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宇野) 帰りなよ。あたしもまたへんな誤解とかされたくないし。
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日高) 言われなくても帰るよ。
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宇野) あっそ。それはよかった。
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日高) ………宇野、大丈夫か?
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宇野) …ん?なにが?
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日高) …いや…
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宇野) ……大丈夫だよ…
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日高) …そっか…
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宇野) …………
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日高) なんかさ…なんかあったらちゃんと言えよ?俺に力になれることがあったら…
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宇野) うん。ありがとう。…ごめんね?心配掛けちゃって…
.
日高) そんな、いいっての。笑
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宇野) ふふ
.
.
.
小ちゃい頃からずっと見てきた。
いつも一番近くに居て、宇野のことならなんでも分かるって、そう思ってた。
けど…大人になると分からないこともある。
宇野の本当の気持ちも、俺が宇野にしてあげられることが何なのかも…。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #宇野実彩子 #日高光啓 #みつみさ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 5
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<浦田side>
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社員A) お疲れ様でした~。
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直也) お疲れ様でした。
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亜矢) 直也さん、お疲れ様です。笑
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直也) …あ、お疲れ。
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亜矢) もう帰れそうですか?
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直也) うん。
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亜矢) よかった。…行きましょ?笑
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直也) …うん。笑
.
.
今までと変わらない毎日。
今日もこうして、俺は後輩と一緒に帰る。
.
.
亜矢) 直也さん、今日なにか食べて行きません?
.
直也) …え?……うん。そうしようか。
.
亜矢) ふふ。…なんか嬉しいな…
.
直也) …………
.
亜矢) …あ、そうだ直也さ/
.
直也) 柏木さん。
.
亜矢) え…はい?
.
直也) 最近、どう?
.
亜矢) …どうって…何がですか?
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直也) 上野。…まだ連絡来てるの?
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亜矢) …前ほどではないですけど、たまに着信入ってます…
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直也) …そっか…
.
亜矢) …………
.
直也) 柏木さんさ、もう…大丈夫かな?…もう俺が居なくても/
.
亜矢) 困ります。わたし…直也さんが居てくれなきゃ困る…やっぱり、まだ怖い…
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.
会社の後輩の柏木さん。
同僚の上野くんにしつこく交際を迫られ、つきまとわれていた。
その相談に乗ったことがきっかけで、俺は大切な人を悲しませてしまった。
たくさん泣かせてしまった。
そして、その手を離してしまった…。
.
.
直也) …ごめん…そうだよね。うん、大丈夫。まだしばらくは家まで送るから。
.
亜矢) ……迷惑…ですか?わたし…やっぱり直也さんに迷惑掛けてますよね…
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直也) そんなことないよ。
.
亜矢) でも…
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直也) また前みたく、家の前で待ちぶせしたりしてたら危ないし。
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亜矢) …………
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直也) ごめん。急に…。大丈夫、俺がちゃんと守るから。
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亜矢) // 直也さん…
.
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守るってなんだろう…
俺が本当に守らなきゃならなかったのは柏木さんじゃない。
実彩子だったのに……。
.
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直也) それから柏木さんさ、会社ではちゃんと名字で呼ぶようにね?
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亜矢) え…でも、会社では付き合ってるってことになってるから、大丈夫かなって…
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直也) それは上野がまだ会社に居た頃の話ね。今はもう上野も辞めて、みんな演技だったって分かってるから。
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亜矢) …………
.
直也) あ~、お腹空いたね。なに食べに行こうか?
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亜矢) …………
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直也) …柏木さん?どうした?
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亜矢) ……演技か…
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直也) …え…
.
亜矢) そうですよね。わたしと直也さんが付き合ってるって、本当に信じてたのはあいつだけですよね…
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直也) …………
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亜矢) …大丈夫です。それでもわたしは…
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直也) …柏木さん、俺さ……
.
亜矢) 会社で呼ばなければいいですか?会社ではちゃんと、浦田さんって呼びますから。だから…これからも直也さんって呼んでもいいですか…?
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なんとなく…なんとなくだけど気づいている。
柏木さんの俺への気持ち…
だけどまだ、俺の中には実彩子が居る。
今でもまだ…実彩子が……。
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直也) …別にいいけど…
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亜矢) はぁ、よかった…
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直也) …………
.
亜矢) 直也さんも。直也さんも外では亜矢って呼んでいいですよ?柏木さんって、なんか堅苦しいし…
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直也) 俺はいいよ…
.
亜矢) ……亜矢ちゃんとかでもいいんですけど…
.
直也) …………
.
亜矢) …………
.
.
" 亜矢ちゃん "。
そう呼んだら、柏木さんにちょっと期待させてしまう気がした…。
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.
直也) …じゃあ、柏木ちゃん。
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亜矢) …え…
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直也) なんか、かわいくない?柏木ちゃんて。笑
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亜矢) // …いいですよ。じゃあ、柏木ちゃんで。
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直也) よし。じゃあ柏木ちゃん、今日は焼き肉食べ行こう。
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亜矢) えっ?焼き肉ですか?
.
直也) だめ?
.
亜矢) /// わ、わたしも焼き肉…食べたいです。
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直也) じゃあ決まりね。あ~、早くビールが飲みたい。
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亜矢) そっちですか?
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直也) そう、そっちね。笑
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亜矢) // ふふ
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今までと変わらない毎日。
だけど…変わったことが1つだけある。
それは、君が俺の隣に居ないこと。
君の笑顔には、もう会えないこと。
そして…君のことを一番に考えてやれなかった、あの日の俺の後悔…。
今さらそんなこと思っても、もう遅いって分かってる。
分かってるよ……。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー#aaa #浦田直也 #宇野実彩子 #君の香り恋する夏 #flavorofkiss #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 4
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<宇野side>
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宇野) やだぁ…なに?……雨降りそうじゃん…
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さっきまで暑いくらいの快晴だったのに、空を見上げると鈍よりとした雲がもくもくと広がっていた。
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宇野) 最悪。今日、傘持って来てないや…
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女A ) ……って思ってたんですけど、先輩がかばってくれて、ほんと助かりました。ありがとうございます。
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男B ) だってあれは、課長の言ってることのほうが理不尽だったから。佐藤さんは全然、悪くない。
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宇野) …………
.
女A ) 本当、いつもすみません。今日のランチはわたしにご馳走させてください。
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男B ) いいって、そんな。気にしないでよ。
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隣にいる2人が話している会話。
聞くつもりはないのに、聞いてしまう。
あぁ…きっと、こんな感じなのかな…。
先輩と後輩って…。
よっぽどかわいいんだろうな、後輩のことが…。
.
.
宇野) ………もぅ、忘れなきゃ……
.
.
忘れたい。
だけど…やっぱりまだ忘れられない…。
信号が青に変わった。
前に進まなきゃ。
わたしも、ちゃんと前に……。
.
.
宇野) ……っ…もぅ……なんで…っ……
.
.
泣きたくないのに…もう泣きたくなんかないのに、勝手に涙がこぼれた。
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.
グイッ/
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宇野) えっ…?
.
.
泣きそうな想いを…それでも溢れてしまう涙を、必死でこらえながら交差点を歩いていると、急に誰かに右腕をつかまれた。
.
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西島) …ちぃ……ちゃん?
.
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え…?誰それ?
なに?急に…。
.
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西島) ……あのっ……
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宇野) ……ひ、人違いです……
.
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わたしがそう言うと、その人はグッと強くつかんでいた力を緩めた。
.
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西島) ……すみません…急に……
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落胆なのか、それとも最初からそうと解っていたのか、寂しそうな…悲しそうな小さな声で、その人はそう言った。
.
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宇野) ……あの…離してもらえますか?
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それでもまだ、わたしの右腕をつかんだまま動かない彼。
どんな人なんだろう…
素直にそう気になって、彼のほうへ振り向いた。
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.
西島) …………
.
宇野) …………
.
.
振り向くと、彼はわたしのことを見ていた。
切なくて、今にも泣きそうな目…。
違うよ…わたしは、あなたが探している人じゃない…。
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西島) …大丈夫…ですか?
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宇野) …えっ…?
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西島) ……ハンカチ、持ってないや…
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宇野) ……!…あのっ…すみません…
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自分だよ…泣いていたのは、わたしのほうじゃん…。
もう情けない…恥ずかしい…そんな思いが一気に込み上げてきて、わたしはまた前を向き涙を拭いた。
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西島) …あの…
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宇野) ………すみません…失礼します…
.
.
その場にいるのが気まずくなって、わたしはそこから立ち去った。
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西島) …………
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宇野) …あ、雨……
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歩き出すとポツリ、ポツリと雨が降ってきた。
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宇野) …本当に降ったし…
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あー、もうどうでもいいや。
むしろ雨に濡れていたいかも…。
そう思っていると、今度はトントンと肩をたたかれた。
振り向くと、そこにはさっきの彼が立っていた。
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西島) これ、使って?
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宇野) …えっ…?
.
.
そう言って優しい笑顔で、彼はわたしにビニール傘を差し出してくれた。
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宇野) …でも…
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西島) じゃあ、また。笑
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宇野) えっ…ちょっと……
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タッタッタッタッ/
.
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" じゃあ、また "。
さっきの切なそうな表情とはまるで違う優しい顔で笑うと、彼は雨の降る中を走って行った。
.
.
宇野) またって……へんな人…。自分が濡れちゃうじゃん……
.
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彼が貸してくれた傘を開く。
透明の傘越しに見上げた空には、ただただ雨が打ちつけるだけ。
落ちては流れての繰り返し…。
.
.
宇野) …やっぱり要らないや…
.
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傘を降ろし、雨に打たれながら歩く。
守ってくれる人なんて居ない。
今のわたしには、もう誰も…。
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西島) …………
.
.
.
わたし、また誰かを好きになれる日が来るのかな…。
またあんな風に、誰かと思い合える日が……。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー#aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #伊藤千晃 #たかうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 1
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<西島side>
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西島) あー、暑ちぃーな。雨、降んないのかよ…。
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6月。東京。
梅雨なのに、雨は降らない。
空を見上げると、抜けるような青空。
もうすぐ夏…か……。
.
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西島) 夏ねぇ……
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季節、人、景色、音楽、匂い…何かを思い出すきっかけは日常の中にあったりして、誰かを思い出すきっかけも、またその中にある。
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西島) ……もう夏か……
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.
ふと思い出す。
本気で好きだった人の笑顔。
そして、自分の想いに素直になれなかった後悔…。
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西島) ………今さらだな……
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信号が青に変わる。
いっせいに歩き出す人と同時に、俺も歩き始める。
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.
サッ……/
.
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西島) …!……ちーちゃん…?
.
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すれ違う人の中から、ふわりと香る懐かしい匂い。
愛しい想いと切ない感情が、同時に込み上げる…。
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西島) …………
.
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とっさに振り向き、彼女の姿を探すけれど、人混みの中に覚えのあるその姿はなかった。
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西島) …ちーちゃん……
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大切にしたかった。
彼女を好きな想いを大事にしていたかった。
本気で好きなんだって、ちゃんと知ってほしかっただけなのに…。
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.
西島) …こんなとこに居るわけないか…
.
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前を向いてまた歩き出す。
彼女にとっての俺は、もう過去の人。
だけど俺にとっては、今もまだ一番大切な人。
もう一度、会いたい人…。
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~♪~♪~♪~♪~♪
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<発信・秀太>
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西島) あ、もしもし、しゅう…
.
♪ お留守番サービスに接続します………ピーッ/
.
西島) 秀太、お疲れ。今日飲み行かない?とりあえず連絡待ってます。
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ピッ/
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君と最後に会ったあの日から、季節は巡って、また夏が来た。
だけど…俺の想いは変わらない。
もう叶わないと分かっていても、やっぱりまだ、君を忘れられないよ…。
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西島) ……夏…だな……
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もう一度、空を見上げた。
高くて青く澄んだ空。
夏はもう、すぐそこまで来ている。
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アカウント変わったので、プロローグから投稿しています☻
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#aaaストーリー #aaa #西島隆弘
#宇野実彩子 #浦田直也 #日高光啓 #與真司郎 #末吉秀太 #伊藤千晃 #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

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- 君の香り、恋する夏 - プロローグ
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人の心の奥の気持ちは、どんなに傍に居ても見えないもの。
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そう、本当に信じられるのは自分だけ。
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だけどそんなの悲しいから、人は誰かを愛する。
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そして、愛されることを求める…。
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今年も夏がやって来る。
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暑くて、短い夏が…。
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この夏が終わる瞬間、俺は何をしているんだろう?
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今年はどんな夏になるんだろう…。
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全部、夏の暑さのせいにして、ひと夏の恋をするのもいいかもしれない。
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恋の駆け引きなんて、めんどくさいだけだから…。
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だけど…
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本当は今も忘れられないひとが居る。
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忘れられない想いがある…。
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今でも覚えている。
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君の香りを。
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君に恋したあの夏の日を…。
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もう一度出会ったら、ちゃんと伝えられるだろうか?
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あの日から立ち止まったままでいる、僕の君へのこの想いを…。
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アカウント変わったので、プロローグから投稿します☻
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#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #日高光啓 #與真司郎 #末吉秀太 #伊藤千晃 #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

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元aaa_24chia.777です◡̈♥︎
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アカウント、こちらに変わりました☻
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やはりパスワードを忘れてしまっていて…昨日からずっと思いつくものは全て試したり、機種変更の前に、まえもってパスワードの変更をしようと色々頑張ったのですが…前のアカウントに再びログインすることが出来ませんでした😞
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ご迷惑をお掛けしてしまって、本当にすみません(´-`)
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これからは、こちらのアカウントで更新させて頂きますので、お手数ですがよかったらまたフォローして頂けたら嬉しいです(*´꒳`*)♡
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色々とアドバイスをくださった皆さん、本当にありがとうございました😢💓
たくさんのコメントも本当に嬉しかったです😢💕
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それから、以前はフォロバさせて頂いたりしていたのですが、わたしがフォロワーの皆さまの投稿すべてを巡る余裕がなくて(>_<)
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ずっと申し訳ない気持ちがあったので、これからは基本的にフォロバはしないことにしました。ご理解頂けたら有り難いです☆
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また、以前のアカウントはログアウトしていない為、まだ残っているので、わたしのプロフィールにURLが貼ってあるので、過去作をご覧になりたい場合は、そちらから読んで頂けます☻
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更新中の「君の香り、恋する夏」は、こちらのアカウントで、またプロローグから更新して、全てこのアカウントでご覧頂けるようにする予定でいます◡̈♥︎
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少し時間を頂く形になってしまいますが、これからもわたしのペースで頑張って参りますので、また改めてよろしくお願い致します◡̈♥︎
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#aaaストーリー
#aaa君の香り恋する夏
#アカウント変わりました
#お手数おかけします
#またお願いします
#ドジなわたし
#すみません
#yougoyourway
#君しか見えない
#それでも愛してる
#言葉だけでは足りないね
#君の香り恋する夏
#また繋がれたら
#嬉しいです

- 君の香り、恋する夏 - 15
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<西島side>
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ー 現在 ー
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ちーちゃんは、全然変わってなんかいなかった。
変わったのは、大切にしている彼が居ることと、あの頃とは違う香り…。
それでもやっぱり、俺はまだちーちゃんを好きだと思ってしまう…。
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テツ) そういえば、さっき飲み放題終わったけど、どうする?場所、移動する?
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秀太) そうだな。移動するか。
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涼介) 千晃ちゃんは時間、大丈夫?
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千晃) うん。彼も近くで飲んでて、これから2軒目行くってライン来てたから。
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西島) …………
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葵 ) …にっしー、ありがとね。花束。笑
.
西島) いや、別に。葵ちゃん、2人で幸せにね。それと…涼介のことよろしく。笑
.
葵 ) うん。…にっしーも。にっしーも早く見つけなよ?
.
西島) …え?…あぁ、うん…。…だよね…
.
テツ) なぁー、次カラオケ行こうぜ。
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秀太) はぁ?またかよ?テツはほんっと、カラオケ好きだよな(笑)
.
涼介) いぃんじゃないの?いつもの感じで。
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秀太) まぁ、それもそうだな。
.
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俺だけか…俺だけがまだ、あの頃の想いを引きずったまま。
早く次の恋、見つけなきゃだよな…。
.
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涼介) 混んでるな。どんぐらい待ちなんだろ?
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テツ) 俺、聞いてくる。
.
千晃) ふふ。てつやくん、ほんと変わらないね。相変わらず、愛されキャラなんだ。
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秀太) なんか憎めないんだよな。ほんと、かわいいやつ。
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西島) …………
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宇野) あれ?……お花屋さん?
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西島) …え?…あ!こないだの…
.
宇野) あー!やっぱりお花屋さんだぁ~!どうもこんばんは~。笑
.
千晃) …………
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西島) は…?なに…なんかちょっと酔ってる?
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宇野) えぇ、酔ってますけど?なにか問題でも?
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秀太) …なに?西島、知り合い…?
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西島) いや、知り合いっていうか…
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宇野) あーっ!そうやって他人のふりするんだぁ~!そもそも、お花屋さんさ/
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西島) ちょっと…うるさい!…いいから、こっち来て!
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千晃) …………
.
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そう言って俺は彼女の手を引いて、みんなから少し離れた場所へ行った。
.
.
宇野) ちょっと…なによもう…
.
西島) つか…なんなの?俺のこと嫌いなんだよね?だったら絡んでくんなよ…
.
宇野) べつに嫌いなんて言ってないじゃん。ただ苦手って言っただけで。
.
西島) …あの時はごめん…。確かにちょっと言い過ぎた…
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宇野) あ〜あれね〜。まぁ確かに失礼だったよね。でも…あたしもなんか感じ悪かったし。…あの時はごめんね?笑
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西島) // …え?それ、本気で謝ってる?
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宇野) 謝ってるよ〜。誠心誠意、心を込めて。笑
.
西島) ……ったく、酔っぱらい!なんっか、信用できないんだけど。どうせ明日になれば、全部忘れてるんだろ?
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宇野) 忘れないよ。自分が濡れちゃうのに、あたしなんかに傘貸してくれてさ。優しいじゃん、なかなかイケメンじゃんって思ったし。それに、なんかいい匂いするって思った。笑
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西島) // は?なに…いきなり…
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宇野) お花屋さんの格好も似合ってたよ。エプロンなんかつけちゃって、なんかかわいかったし。うん、やっぱイケメンだった。笑
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西島) /// あのさ…
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宇野) でも〜、まだ性格分かんないからな。全然好きじゃない。やっぱりまだ、直也が好き。直也しか居ないもん…
.
西島) え…?なおや?
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宇野) お花屋さんは、ちぃちゃんでしょ?
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西島) // はっ ⁈ …な、なに言ってんの…
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宇野) え〜っ、ちぃちゃんだよね?
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西島) ばっ…声が大きい!
.
梨花) …実彩子?部屋、空いたって。
.
宇野) あぁ、うん。今行く〜!
.
西島) …………
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宇野) お花屋さん、辛いけどお互い頑張ろうね!笑
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西島) は…?…全然、意味が分かんないんだけど…
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宇野) 今度、お花買いに行くね。ばいばい。笑
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西島) …え…
.
.
なんだ?あの子…。
" なおや " …。あの子もまだ、忘れられない人が居るのかな…。
.
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テツ) ちょっと、にっしー!誰だよ?今の子。すげぇー美人じゃなかった?
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西島) べつに誰でもないよ。
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秀太) けど、知らないやつって感じじゃなかったよな?
.
涼介) うん、なんかすごい仲良さげ。
.
千晃) …………
.
西島) いや、だからほんとに…
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宇野) 西島くん!
.
西島) …えっ ⁈ …な、なに?
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宇野) はい、これ。
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西島) え…なに、これ?
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宇野) あげる。じゃあ…また。笑
.
西島) …は?
.
千晃) …………
.
西島) なにこれ…。西島くんて…変なやつ。
.
.
彼女が俺に渡しに来たのは、ポケットティッシュだった。
街中で配られているような…そんなティッシュ。
でも、なんでわざわざティッシュなんか…?
隣にはちーちゃんがいるのに、彼女が去ったあとの残り香に、なぜか少しだけ心が揺れる自分が居た…。
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#aaaストーリー #たかうの #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 14
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<伊藤side>
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テツ) ジャーン!仕事帰りにホームセンター行ったら、花火売っててさ、思わず買っちゃったよね。
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秀太) デカっ!…で、なに?それ、今日やるつもりなの?
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テツ) あたりまえだろ。何のために買ったんだよ(笑)
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涼介) えー、じゃあ葵も呼んでいい?この前、葵も花火やりたいって言ってたんだよ。
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西島) うん、呼びなよ。…あ、ちーちゃん初めてだよね?葵ちゃんに会うの。
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千晃) うん。…でも、大丈夫かな?わたしもいて…
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西島) 出た!ちーちゃんの気にしすぎ。そんなの気にすることないし。でも、そこがちーちゃんのいいとこだよね。笑
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千晃) // 別にそんなんじゃ…
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テツ) 相変わらずお熱いですね。なんかそこの2人だけ夏になってっけど?言っとくけど、まだ梅雨明けてないかんね?
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涼介) 梅雨明ければいいけどな。なんかいつまでも2人して、うじうじしてそうじゃない?
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秀太) ほんっと、それな(笑)
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西島) だからさ、なんなのそれ?…ほらぁ!ちーちゃん困ってんじゃん。
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千晃) …………
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涼介) だから、にっしーも早く素直になれって。
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西島) // …はぁ?なにが…
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秀太) 西島、おまえ顔紅くなってんぞ?(笑)
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テツ) はは!すげぇー素直だし。もういい加減、好きって言っちゃえよ。
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西島) // だから違うって!俺らはほんっと、仲良いってだけで…まじさ、ほんとやめて。そうゆうの…
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涼介) …ごめん…。俺らもちょっと調子ん乗りすぎたわ…。千晃ちゃん、ごめんね?
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千晃) …ううん、いつものことだし。大丈夫、気にしてないから。笑
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西島) …………
.
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気にしてない。なんて…嘘ばっかり…。
みんなに茶化されることも、本当はまだ慣れなくて、どう反応したらいいのか正直分からない…。
だけど…一番分からないのはにっしーの気持ち。
にっしーはわたしのこと、本当はどう思ってるんだろう…。
.
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秀太) ウェーイ!
.
テツ) 熱っち!ちょっ…秀太、まじ本気でやめろって!危ねぇーだろ!
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西島) ウェーイ!
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テツ) 熱っ!だから熱ちーんだって!まじほんっと、にっしーふざけんなよ~。
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涼介) ははは!
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葵 ) もう、ほんとに危ないよ?…まったく、子どもじゃないんだから…
.
千晃) …………
.
葵 ) ……千晃ちゃん?どうしたの?…具合でも悪い?
.
千晃) …え?あ、いえ…なんでもないです。大丈夫です。笑
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葵 ) …それならいいけど…。
.
西島) ??
.
葵 ) …涼介、なんか喉渇いた。飲みもの買いに行こ。
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涼介) え?……あ、うん。そうだな。
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秀太) ……なんか花火、足りなそうだな。テツ、買い足しに行こうぜ。
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テツ) え?まだいっぱいあんじゃ/
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秀太) いいから、行くぞ。
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西島) …………
.
千晃) …………
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西島) ……なんか急に静かになったね。
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千晃) うん…そうだね。
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西島) …ちーちゃん、線香花火やらない?それで早く落ちたほうが、この夏やりたいことを言うってのはどう?
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千晃) やりたいこと?
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西島) うん。本当にやりたいこと。…で、ちょっと勇気出さないと言えないこと。
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千晃) 勇気…うん、わかった。笑
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西島) じゃあ、勝負ね。笑
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.
この夏、やりたいこと…。
にっしーは何がやりたいんだろう…?
.
.
千晃) なんかもう、にっしーの落ちそうじゃない?(笑)
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西島) まじほんっと、落ちんな!……あっ!…落ちた…
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千晃) やったぁ!わたしの勝ち~。笑
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西島) あーっ、まじかぁ…
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千晃) ふふ。じゃあ、にっしー負けたから言って。この夏、やりたいこと。
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西島) えーっとね、俺は海に行きたい。ちーちゃん、海、好き?
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千晃) うん、好き。
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西島) じゃあ…一緒に行こう?
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千晃) うん、行く行く。笑
.
西島) …みんなでじゃないよ?2人で…
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千晃) …えっ?
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西島) だめかな?
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千晃) /// べ、べつにいいけど…
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西島) ほんと?
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千晃) // うん…
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西島) …ありがと。…すっげー嬉しい。笑
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千晃) /// うん…
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西島) …ちーちゃんは?ちーちゃんは何かないの?やりたいこと。
.
千晃) え~?やりたいことかぁ…う~ん、なんだろ……あ、花火。花火大会に行きたい…
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西島) いいねー!夏って感じで。多分、秀太とテツも暇だと思うし。
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千晃) ……2人でだよ?
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西島) え…?
.
千晃) /// にっしーと2人で行きたいなって…
.
西島) // えっ…あ、うん。そう…だよね。うん。行こう、花火大会。笑
.
千晃) // もう、にっしー普通、逆でしょ?花火大会こそ2人だし(笑)
.
西島) はは。そっか、そうだよね。
.
千晃) ふふふ
.
.
嬉しかった。楽しみにしていた。
にっしーと海に行くことも、花火大会に行くことも。
それまでには、ちゃんと好きって言えたらいいなって、そう思っていた…。
だけど…結局どっちの約束も叶うことはなかったな……。
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 13
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<西島side>
.
俺が未央と別れてから、秀太は俺を励まそうと、みんなで集まる機会を前よりもよく作ってくれるようになった。
その中には、いつからか千晃ちゃんも居ることが当たり前になっていて、俺も千晃ちゃんの優しさや笑顔に、ちょっとずつ癒やされるようになっていった。
.
♪ピロン
隆弘:「千晃ちゃん、よかったら今日夜ごはん食べに行かない?」
.
♪ピロン
<返信>
千晃:「にっしーお疲れさま。わたしは大丈夫だよ。でも末吉くんは用事あるみたい。」
.
♪ピロン
隆弘:「そっか。じゃあ2人で行かない?もし無理な場合は、また今度みんなで集まろう。」
.
♪ピロン
千晃:「2人でも全然いいよ。」
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♪ピロン
隆弘:「よかった。今日は18時まで仕事だから、終わったらまた連絡するね。」
.
♪ピロン
千晃:「うん分かった。楽しみにしてるね。」
.
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俺は最初から千晃ちゃんと2人で行くつもりで誘ってるのに、なんでいつも秀太に聞いちゃうかな…。
楽しみにしてるねって、どういう気持ちで言ってるんだろう?
きっとそんなに深い意味はないんだろうな…。
.
.
千晃) にっしー、いつも遅れちゃってほんとにごめんね。
.
西島) そんなこと気にしないでよ。同じ接客業だから、その辺のことは分かってるつもりだし。それより、その後どう?新入社員さんは。仕事、段々慣れてきた?
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千晃) まぁ、段々ね。でも、あたしやっぱり教えるのって苦手かも。…なんか上手く伝えられてないことが多くて、意思疎通?があんまり出来てない感じがする…
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西島) まだ1ヶ月だからね。職場の環境にもやっと慣れて来た頃なんじゃない?だから千晃ちゃんが思ってるより、その子はまだ緊張と不安でいっぱいなのかも。
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千晃) 不安か…
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西島) 自分もそうじゃなかった?初めて働き始めた頃って。なんか目の前にあることちゃんとやらなきゃって、へんなプレッシャーばっかりで、心がついていかないっていうか…
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千晃) …うん。確かにそんなだった気がする…
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西島) 夏が終わる頃には、きっとちょっとは成長してるはずだよ。学生だった頃のさ、夏休み明けに会ったら、あれ?なんか変わった?って思うみたいな感じでさ。
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千晃) うん。そうだよね。…ふふ。にっしーってさ、なんか時々いいこと言うよね。
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西島) え?なに時々って。じゃあいつもはどんななの?(笑)
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千晃) え~?いつもは…おもしろい…かな…
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西島) 俺、そんな言うほどおもしろくないでしょ?
.
千晃) わたしにはおもしろいの。なんかにっしーといると、本当に楽しい。笑
.
西島) …うん。俺も…俺も千晃ちゃんといると楽しいよ。じゃなきゃ2人でごはん食べ行こうとか、誘わないし。笑
.
千晃) /// えっ…あ、ありがと…
.
西島) だからさ、もう秀太には声かけなくていいよ。俺は千晃ちゃんと2人で遊びたいから。
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千晃) // …え?あ、うん…そっか。…そっか…
.
西島) ……千晃ちゃん、テツと遊ぶ時も秀太に声かけてんの?
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千晃) え?てつやくんとは2人で遊んだことないよ。
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西島) …じゃあ、もしテツに誘われたら遊ぶ?
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千晃) まぁ、都合が合えば。断る理由もないし…
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西島) …そうだよね…
.
千晃) でもその時は、にっしーのこと誘うかも。
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西島) …え?
.
千晃) てつやくんと2人って、なんかどうしたらいいか、まだ分からないっていうか…でも、にっしーも一緒だったら大丈夫な気がする。
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西島) そっか。じゃあ、もしそんな時があったら、俺、絶対行くよ。
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千晃) え…ほんとに?
.
西島) うん、もちろん。…あのさ、千晃ちゃんてさ……
.
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好きな人いるの?
どうして俺とは2人でも会ってくれるの?
そう聞きたかったけど、聞けなかった。
ちょっとだけ期待して…でもやっぱり違かった時、気まずくなるのがこわかったから…。
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千晃) …なに?
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西島) ん?やっぱなんでもない。笑
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千晃) あーっ。今絶対、嘘ついたでしょ?なんか隠した。言おうとしたこと隠したでしょ?
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西島) 隠してないって。ほんとになんでもない。なんか…うん、なんか忘れた。
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千晃) にっしー?
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西島) そんな顔すんなよー。はは。でも千晃ちゃん、怒った表情もかわいいんだね。笑
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千晃) /// な、なにが…全然、かわいくなんかないし…
.
西島) いや、ほんとにかわいいって。なんか、千晃ちゃんて妹みたいな感じする。
.
千晃) え…あ…やっぱり?それね、よく言われるの。笑
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西島) でしょ~?やっぱり。
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千晃) …………
.
.
「好きかも…」って気持ちは、本当はきっともう好きで、それでも「かも」で曖昧にしているのは、ここから先に進む勇気と、相手の本当の気持ちを知る覚悟がまだ足りないから…。
本当は妹みたいだなんて思ってない。
好きだって気づかれないように、ただ誤魔化しているだけ。
そう、気づいたら俺は、いつの間にか千晃ちゃんに恋をしていたから…。
.
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#aaaストーリー #flavorofkiss #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 12
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<伊藤side>
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千晃) ごめーん!遅くなっちゃって…
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秀太) そんなの気にすんなって。俺は今日、ちょうど休みだったから。
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涼介) …あれ?千晃ちゃん、髪切った?
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千晃) あ、前髪作ったの。
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テツ) だから雰囲気違うの/
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西島) どっちも似合う。どっちでもかわいいね。笑
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千晃) /// …えっ…
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テツ) まじさ、にっしーはなんでいっつも俺にかぶらせてくるわけ?
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西島) テツだから。
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テツ) なんだよそれー!
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秀・涼) ははは
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千晃) ふふ
.
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あのクリスマスイブから3ヶ月。
わたしはみんなと仲良くなって、4人が集まる時は、わたしも声を掛けてもらうようになった。
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涼介) 千晃ちゃん……はい、これ。バレンタインのお返し。
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千晃) え…?そんな、いいのに…気ぃ遣わなくて…
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涼介) まぁ俺も、いつも仲良くしてもらってるお礼ってことで。笑
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千晃) 涼介くん…ありがとう。笑
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秀太) どうせ葵ちゃんが選んだんだろ?
.
涼介) 失礼だな。一緒に選んだんだよ(笑)
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テツ) …………
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西島) テツ?どうした?
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テツ) …伊藤ちゃん、ごめん…俺、お返し持って来てない…
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千晃) そんな謝らないでよ。気持ちだけで嬉しいから。本当に気ぃ遣わないで。笑
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西島) …………
.
秀太) まぁ、俺も毎日のように会ってるくせに、渡してないしな。会社のみんなから貰った分はお返ししたけど。
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千晃) ……そういえば、そうだよね。笑
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西島) 大丈夫だよ、テツ。俺も持って来てないから。
.
テツ) …えっ?ほんとに?
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西島) うん。
.
テツ) なんだよ~!俺、にっしーは絶対用意してると思ってた。
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西島) それがしてなかったんだな。…千晃ちゃん、俺もごめん。
.
千晃) ううん、大丈夫。笑
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.
本当は末吉くんからは、ホワイトデーの日にお返しをもらっていた。
末吉くん、てつやくんの為にわざとウソついたんだ…。
.
.
テツ) じゃあ、西組!気を付けて帰れよ。
.
西島) そっちもな、東組(笑)
.
涼介) あ、千晃ちゃん。にっしーに襲われないように気を付けてね?
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秀太) はは。それ、本当にありそうであんま笑えねーんだけど。
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テツ) 確かに。だってなんか、いつも2人の特別な空気感?みたいのあるもんな。
.
西島) え…
千晃) /// えっ…
.
秀太) …ばか。あんま余計なこと言うなよ…
.
テツ) 痛っ!…なんだよ秀太、本気で叩くなよ…
.
秀太) あ、悪い。
.
西・千) …………
.
涼介) …じゃあ、気を付けて。また。笑
.
西島) …あぁ、またな。笑
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秀太) 伊藤ちゃん、明日は休みゆっくりね。笑
.
千晃) うん、ありがとう。みんなも気を付けて。笑
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テツ) じゃあまたね~!おやすみ~。
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西島) …………
.
千晃) …………
.
西島) ……はは!なんかウケる。
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千晃) …え?なに?どうしたの急に…
.
西島) 千晃ちゃんってさ、結構分かりやすいよね?今、やだ…どうしよう…気まずいよ…って思わなかった?
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千晃) // えっ ⁈ なんで……
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西島) ん〜千晃ちゃん見てると、なんとなく分かっちゃう。笑
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千晃) /// …なんとなくって…
.
西島) ふふ。……あ、そうだ。これ、お返し。ホワイトデー過ぎちゃったけど。
.
千晃) …え?だってさっき、用意してないって…
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西島) あ〜…あれはさ、テツがほら、すっごいどうしようって顔してたじゃん。だからあの場ではなんとなく俺も…
.
千晃) そうだったんだ。…ありがとう…
.
西島) …あれ?あんまり嬉しくない感じ?なんか…涼介から貰った時のほうが、めっちゃ笑顔だった気がする…
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千晃) そんなことないよ、本当に嬉しい。ありがとう。笑
.
西島) // いや…まぁ…うん。こっちは花瓶なんだ。壁に掛けたりしてもオシャレだから、よかったら使って。
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千晃) ほんと?花瓶、嬉しい。笑
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西島) ならよかった。千晃ちゃん、花好きだから。笑
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千晃) // うん…
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西島) 千晃ちゃんさ、明日休みだよね?よかったらもう一軒、行かない?
.
千晃) え…あたしはいいけど、にっしーは時間、大丈夫なの?
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西島) 俺も明日は11時からだし。まだ0時回ってないしさ、なんかもうちょっと千晃ちゃんと話したいなと思って。笑
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千晃) /// う、うん…にっしーが大丈夫なら、いいよ。
.
西島) ほんと?じゃあ、行こっか。笑
.
千晃) うん。笑
.
.
お返し、本当はにっしーも、ちゃんと用意してくれてたんだ…。
もうちょっとわたしと話したいって…別に深い意味がないってことくらい分かってる。
だけど嬉しかった。
にっしーがわたしの為に選んでくれたお返しも、にっしーとまだ一緒に居れることも。
だってわたしは、にっしーのことが好きだから…。
友達の1人としてじゃなくて、特別に大切な人として、にっしーのことを想っているから…。
.
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 11
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<西島side>
.
.
秀太) おぉ~!おつかれ!
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テツ) おつかれ!…っつーか、メリクリだろ?(笑)
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秀太) 今日はまだイブだけどな(笑)
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西島) おつかれ。笑
.
秀太) …あぁ。笑
.
千晃) …………
.
テツ) …あれ?あ、この子?秀太の同僚って。
.
秀太) え?…あぁ、そう。同じ職場で働いてる伊藤ちゃん。
.
千晃) …あ、どうも…初めまして…
.
テツ) えーっ!なに?伊藤ちゃんて、本当にぼっち?彼氏居ないの?
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千晃) はい……
.
テツ) うっそ、まじで?…うわぁ…俺にもやっと春が来たか/
.
西島) こんばんは。笑
.
千晃) /// えっ…あ…こんばんは…
.
テツ) なんだよ、にっしー!俺が喋ってんだから邪魔すんな/
.
西島) 3回目かな…?会うの。
.
千晃) // 一応…そうですね…
.
テツ) …え…なに?にっしー、すでに知り合いな感じ?
.
西島) 前にうちの店で花束予約してくれて。予約に来た時と、受け取りに来た時。だから今日は3回目。…って言っても、あんなの会ったうちに入んないかな?笑
.
千晃) /// …いえ…
.
秀太) 別にどっちでもいんじゃね?(笑)
.
西島) はは。確かに。
.
.
伊藤ちゃん…そういえば、前にうちの店に来てくれた子だ。
この子、彼氏居なかったんだ…。
意外だな…。
.
.
千晃) へぇ~。じゃあもう1人、その涼介くんて人と4人で仲良いんですね?
.
テツ) そう。高校ん時からの腐れ縁ってやつ?けどやっぱりすげぇー大事。涼介は、なんかどっか冷めてる感じすんだけど、本当はすっげぇー人のこと見てて、優しいやつなんだよ。
.
千晃) 末吉くんもじゃない?末吉くんも結構、勘が鋭くないですか?
.
テツ) そう!そうなんだよ。だからこの2人には、絶対嘘つけない(笑)
.
秀太) ばーか、おまえが分かりやす過ぎんだよ。
.
千晃) …西島さんは?西島さんはそうでもない…?
.
西島) …はは!ちょっとなに?西島さんって。にっしーでいいよ、にっしーで。笑
.
千晃) // …にっしー…
.
西島) ふふ。伊藤ちゃんって、下の名前なんだったっけ?…ごめん、ちょっとど忘れ。
.
千晃) 千晃です…
.
西島) あ、そうだ!ちあきちゃんだ!それからさ、敬語やめない?俺ら同い年なんだし。
.
テツ) そうそう、せっかくこうして出会えたんだから、俺も千晃ちゃんともっと仲良くなりたいしね。笑
.
秀太) テツはいいよ。そこまで仲良くなんなくて。
.
テツ) はぁ ⁈ 秀太、それどうゆう意味だよ?差別だ、差別!
.
秀太) はは!まじうるせぇー。いいから、おまえは黙って飲め。はい、カンパ〜イ。
.
千晃) ふふふ
.
西島) …………
.
.
かわいい…。
ちあきちゃんて、こんな顔で笑うんだ。
そういえば笑った顔、初めて見たかも。
.
.
テツ) おい、にっしー!次の曲入れた?にっしー今日、全然歌ってねぇーじゃん。とりあえず何か入れろよ。
.
西島) だから俺はいいって…
.
千晃) え、あたしも聴きたいな。にっしーの歌。
.
西島) え…じゃあ…なんかリクエストある?
.
千晃) え〜?なんだろう? …う〜ん……じゃあ、ミスチルとか。「終わりなき旅」とか歌えます?
.
西島) …あ〜……違う曲でもよければ…
.
千晃) もちろん。わたしは何でも。笑
.
西島) うん…ありがとう…
.
ミスチルか…歌えそうな曲、なんかあったっけ?
.
♪♪♪♪〜♪♪♪〜♪♪♪♪♪♪♪〜
.
「Over」
.
西島) ♪ 何も語らない 君の瞳の奥に愛を探しても
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西島) ♪ 言葉が足りない そうぼやいてた君をふっと思い出す
.
千晃) (( すごぉ〜い…上手… ))
.
西島) ♪…愛してたのに 心変わりを責めても空しくて
.
秀太) …………
.
コソッ
テツ) …ちょっと…伊藤ちゃん?この曲リクエストしたの…
.
コソッ
千晃) え…?あたしはミスチルなら何でもって…
.
コソッ
テツ) …やばいね……にっしー泣くかも…
.
千晃) …え?
.
.
" 心変わりを責めても君は戻らない "。
…戻らない。未央とはもう、あの頃みたいには戻れないんだよな…。
なにがいけなかったんだろう…
俺は、なにが足りなかったんだろう……
.
.
西島) ♪ 言葉にならない悲しみのトンネルを さぁくぐり抜けよう
.
西島) …………
.
秀・テ) …………
.
千晃) ……あの…にっしー……わたし…
.
西島) ……ごめん…ちょっとトイレ行ってくるわ……
.
千晃) …………
.
秀太) …伊藤ちゃん、気にしないで。あいつ、なんか歌に気持ち乗せる癖あるんだよな。
.
千晃) でも……
.
テツ) まぁ…大丈夫でしょ。ちょっと泣いたらすぐ戻って来るって。
.
千晃) …………
.
.
" 浮気じゃなくて本気になった "。
未央にそう言われた時、返す言葉が見つからなかった。
本当にただ虚しいだけで…。
好きってなんだろう…愛ってなんなんだろう…。
俺はこの先、誰かを好きになる日がまた来るのだろうか……。
.
.
ーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 10
.
<伊藤side>
.
.
隆弘くん、なんかちょっと雰囲気変わった気がするな…。
前よりちょっと、大人っぽくなった感じがする。
隆弘くんと初めて会った日から、この秋で2年になるのか…。
.
.
ー 2年前・秋 ー
.
.
秀太) 伊藤ちゃん。笑
.
千晃) …末吉くん。お疲れさまです。
.
秀太) 今回、伊藤ちゃん幹事なんだって?
.
千晃) えっ…なんで知ってるの?
.
秀太) 俺も誘われたんだ。藤本さんの送別会。
.
千晃) そっか。末吉くん、藤本さんと仲良かったもんね。
.
秀太) うん。…手伝おっか?店探すのとか色々。
.
千晃) え…いいの?
.
秀太) はは。うん。伊藤ちゃん、ちょっとめんどくさいなって顔してる。
.
千晃) えっ ⁈ うそ?…そんな顔してた?
.
秀太) うん。まぁ…なんとなく?
.
千晃) やだ…ほんっとダメだよね、あたし…
.
秀太) いぃんじゃないの?素直で。笑
.
千晃) 末吉くんさ…それ、褒めてる?
.
秀太) はは。一応ね。まぁ俺、そうゆうの苦手じゃないし。俺の友達さ、花屋で働いてんだよ。だから、花束とかもそこで買えばいいんじゃない?
.
千晃) えっ?そうなの?あたし、花好きなんだ。
.
秀太) まじで?そいつ、めちゃくちゃいい奴だから。伊藤ちゃんが行った時はサービスするように、今から言っておくわ。
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千晃) ふふ。末吉くんこそいい奴じゃん。
.
.
この時は、末吉くんの友達は女の子だって、そう思っていた。
.
.
秀太) ……西島、お疲れ。笑
.
西島) おぉ秀太、お疲れ。何だよ、いきなり。どうした?
.
秀太) どうしたって、花束の予約しに来たに決まってんだろ。
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千晃) ………
.
西島) …あぁ…そっか。…え…何?秀太、おまえ彼女出来たの?
.
秀太) え…?はは。違げぇーよ。この子は同じ職場の伊藤ちゃん。同じフロアなんだ。
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千晃) は、はじめまして…伊藤です…
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西島) 初めまして。西島隆弘です。笑
.
千晃) /// あ…千晃です。伊藤千晃…
.
西島) はは!ちあきちゃんか。よろしくね。笑
.
千晃) // よろしくお願いします…
.
秀太) ……つかさ、なんなの?おまえ。
.
西島) …え?俺?
.
秀太) おまえしか居ないだろ。本当にさ、おまえは笑うな。
.
西島) は?なにそれ?
.
秀太) いいから。今日から俺の知り合いには、笑顔禁止な。
.
西島) なんだよそれ?意味分かんないけど。…ちあきちゃん、なんか秀太ヘンじゃない?
.
千晃) //// えっ…
.
秀太) まじ近い、近い!…いいから早く見積もれよ。
.
西島) はい〜?まだ何も聞いてませんけど〜?
.
秀太) うっさいわ!その顔っ!腹立つ〜(笑)
.
西島) はは!で、どんな感じがいいとかあったら。あと予算とか…
.
.
かっこいいって思った。
笑った顔がかわいいって…。
末吉くんは鋭いな…。
.
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西島) …じゃあ、来週の水曜に。本当に配達しなくて大丈夫?
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千晃) 大丈夫です。取りに来る時間あるので。
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西島) そっか。それじゃ、用意してお待ちしております。笑
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千晃) // よ、よろしくお願いします…
.
秀太) 西島さ、もうすぐ閉店だよな?俺らこれから飯食いに行くんだけど、よかったら一緒にどう?
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西島) 悪い、今日はちょっと…
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秀太) あ、未央ちゃん?
.
西島) うん…また今度、機会があったら誘って。笑
.
秀太) あぁ。笑
.
千晃) ………
.
.
「みおちゃん」。
そうだよね…彼女、居ないわけがないよね…。
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隆弘くんと初めて出会った時、隆弘くんには彼女が居た。
だからわたしも、その時の花束を買っただけで、そのあとお店には一度も行かなかった。
だって彼女が居る人を好きになっても、叶わない想いだって分かっていたから…。
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ー 2ヶ月後・12月 ー
.
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秀太) 伊藤ちゃんさ、彼氏出来た?
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千晃) 末吉くんさ、居ないって分かってて聞いてるでしょ?
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秀太) はは。バレた?
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千晃) 段々ね、なんか分かってきたよ、わたしも(笑)
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秀太) はは。だよな。…じゃあさ、伊藤ちゃんも来ない?イブの日、ぼっちの奴らで集まるから。
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千晃) えっ…でも、あたしなんかが行ったら気まずくない?
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秀太) 全然。むしろ盛り上がりそうだわ。あ、あいつも来るし。西島。
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千晃) …え?西島さん?…でも彼女…
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秀太) あぁ…別れた。最近ね。浮気されてたんだって。
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千晃) …浮気…
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秀太) あいつはしねぇーよ?ああ見えても一途だから。
.
千晃) ………
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秀太) 伊藤ちゃん、来る?
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千晃) ……うん。じゃあ、行こうかな…
.
秀太) オッケー。また場所とか決まったら教えるわ。
.
千晃) うん。
.
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また会えるんだ。
もう二度と会うことはないって、そう思っていたけど…。
今度は仲良くなれるかな?仲良くなりたいな…。
西島さんのこと、色々知りたいな…。
.
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* しばらく、にしちあの過去の回想シーンになります☆
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#君の香り恋する夏

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☻ お知らせ ☻
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いつもわたしの書くストーリーを読んでくださってありがとうございます◡̈♥︎
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えっとですね、私ごとですがこれからちょっと色々と忙しくなるので、ストーリーの投稿が不定期になります。
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毎日の楽しみです!などと言って頂けたりして、わたしも本当に嬉しく、みなさんの期待にお応えしたい!という想いもあり、1日1話更新出来るように頑張って来たのですが、どうしても他の面で手を抜いたり、夜ふかしになってしまったりと、知らず知らずのうちに自分で自分にプレッシャーをかけてしまっていた部分が正直、ありました。
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ストーリーを書くことは本当に大好きです。
でも頭の中に浮かんでいる物語を、実際に文章にして、表現をして繋げることって本当に時間が必要で…。
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適当に考えたり手を抜いたりはしたくないし、自己満かもしれませんが、自分の中ではちゃんとした作品にしたいという想いで書いているので…。
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これをきっかけに、これからは、自分の時間の中で書ける時に書いていこうと思います。
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今まで毎日更新していたので、一応、理由をお話しておこうと思い、お知らせとさせて頂きました☻
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それから今、荒れている件ですが…なんだかとっても悲しいですよね😢
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一番辛くて、一番大変なのはメンバー6人なんじゃないかなと、わたしは思っています。
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だって、この体制になることは前々から分かっていたことじゃない。
きっと知ってまだ半年とかそのくらいですよね?
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ファンの私たちだって、まだ戸惑う想いがあるわけだし…。
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歌割りだって変わるだろうし、ダンスのフォーメーションだって変わるはずで…。
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個々の活動もある中、それを覚えて形にするのって、本当に大変だと思います。
本当の意味でのリスタートとなる今回のツアー。
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メンバーにとってもファンにとっても、すごく特別なライブだと思います。
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メンバーの決意だって大きなもののはずだし、その反面、不安だってあると思います。
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大きくなればなるほど、可能性は広がるけれど、抑えられてしまう部分もあると思うんです。
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新規のファンが増えなければ、ドームでのライブが出来るまでにならなかったかもしれないし…。
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AAAはいつだって目の前にあることに、今、自分たちが出来ることに真剣に向き合っていると、わたしは思っています。
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6人が届けてくれるものを受け取るだけ。
受け入れたい。
わたしは、そう思っています。
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わたしもストーリーを書いていてよく思いますが、言葉って本当に難しい。
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とらえ方もその人次第だから、本当に伝えたかった想いが届かないこともある。
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とりあえず今は、メンバーのメンタルがとっても心配です😣😣
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話がだいぶ脱線してしまいましたが…メンバーの心境を思うと、言わずにはいられなかったので…😣
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不快に思った方が居たらごめんなさい。
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ストーリーの更新、これからはゆっくりペースになりますが、変わらず楽しみに待っていて頂けたなら、嬉しいです(*´꒳`*)
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本当に真面目なんだか適当なんだか分からない、こんなわたしですが、これからもどうぞよろしくお願いします◡̈♥︎
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#aaaストーリー
#お知らせ
#大好きな人たち
#ずっと応援してます
#これからも変わらず
#待っていて頂けたら
#嬉しいです
#こんな私ですが
#これからもよろしくお願いします
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 9
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<西島side>
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〜♪〜♪〜♪〜♪
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<発信・秀太>
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秀太) はい。もしもし。
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西島) あ、秀太?俺これから向かうんだけど、秀太は?もう着いてる?
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秀太) あぁ、俺も今ちょうど向かってる。
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西島) そっか。あのさ、花束って一旦、店の人に預かってもらったほうがいいよね?
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秀太) そうだな。
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西島) 了解。じゃあ、またあとで。
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秀太) あぁ。…あ、西島。
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西島) ん?なに?
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秀太) あの…今日さ、今日……
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西島) ……なに?なんだよ?
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秀太) …いや。何でもない。
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西島) は?なんだよそれ(笑)
.
秀太) いや、本当に。…んじゃ、またあとで。
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西島) おぅ、また。
.
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今日は涼介の結婚祝い。
結婚か…。
俺にはまだ、想像もつかないや。
.
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テツ) おーっ!にっしー、おっ疲れぃ!
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西島) お疲れ。はは。なに?テツ、もう飲んでんの?
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テツ) 飲むわけねぇーだろ。今日はちゃんと待ってるし。
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西島) おまえは相変わらずテンション高いな。
.
テツ) それを言うならにっしーもだろ?
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西島) テツには負けるけどな(笑)
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涼介) にっしー、ありがとな。今日は来てくれて。
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西島) なに言ってんだよ。あたりまえだし。…葵ちゃん、結婚おめでとう。笑
.
葵 ) ありがとうございます。笑
.
テツ) つか、秀太たち来んの遅くね?俺、まじ腹減ったんだけど。
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西島) ……あれ?他にも誰か来んの?皿が1個多い…
.
涼・テ) えっ?
.
涼介) にっしー…もしかして聞いてない…?
.
西島) え?なにが?
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テツ) もしかして秀太のやつ、サプライズ再会狙ったとか?
.
西島) ん?なにそれ?
.
涼介) ……にっしー、実はさ/
.
秀太) 悪りぃ!遅くなった。
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テツ) 秀太、まじ遅っせぇーよ。ほんっと腹減った。待ちくたびれたし。
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秀太) はは。だからごめんって。
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千晃) ……あの…こんばんは…
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西島) ! …えっ……
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テツ) ちょっと伊藤ちゃん!久しぶりじゃん!なに、何?伊藤ちゃん、なんかまた可愛くなってる!
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千晃) ふふ。ほんと、お久しぶりです。
.
西島) …………
.
涼介) 千晃ちゃん、ありがとね。今日は俺がわがまま言って、来てもらっちゃって…
.
千晃) ううん、全然。わたしも嬉しかった。誘ってもらえて。
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テツ) うわぁ…まじ超懐いんだけど。このメンバー。
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西島) …………
.
秀太) …伊藤ちゃん、とりあえず座ろっか。
.
千晃) うん。
.
西島) …………
.
秀太) …………
.
千晃) …にっしー、久しぶり。笑
.
西島) えっ ⁈ ……あぁ、久しぶり。笑
.
千晃) 元気そうでよかった。
.
西島) あ、うん。……千晃ちゃんも…
.
.
つか…なんで、ちーちゃんがここに居るんだよ…。
しかも、にっしーって…あだ名呼びに戻ってるし…。
俺も思わず、千晃ちゃんとか言っちゃったけど…。
.
.
コソッ
西島) 秀太、聞いてないけど?なんでちーちゃんが居んだよ。
.
コソッ
秀太) ぁあ…うん。まぁ…言ってなかったかも…
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西島) は?かもってなんだよ…
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テツ) ん?にっしー、どうかした?
.
西島) えっ?…あ、いや……
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テツ) なに飲む?とりあえず、みんなビールでいい?
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西・秀) うん。
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コソッ
西島) 秀太、おまえさ…
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コソッ
秀太) 悪かったって。なんか…言いづらくて…
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コソッ
西島) まじさ…言ってよ。こっちにも心の準備ってもんがあんだろ。
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千晃) …ふふ。
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西・秀) え…なに?
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千晃) 仲良いよね、相変わらず。笑
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西島) は?別に仲良くなんかないし…
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千晃) 嘘だぁ〜?にっしーは昔から末吉くんのこと、大好きだもんね。
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西島) // は ⁈ まじ違うから…
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秀太) はは!ほんっとそうなんだよね。こいつ、俺ラブだから(笑)
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西島) 秀太、おまえな?
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秀太) ……痛っ!…西島、おまえ本気でつねんなよ。
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西島) ……おまえが悪いし。
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秀太) だからごめんって。
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千晃) ふふ。やっぱり変わってないね。あたし、2人見てるのなんか好きだったよ。
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西島) え…
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" 2人見てるのなんか好きだったよ "。
ちーちゃんは…ちーちゃんはもう、あの頃のちーちゃんじゃないのかな…。
ちーちゃんはさっきからずっと、普通に笑顔で喋ってる。
1年ぶりに会って、動揺してドキドキしてるのは俺だけなんだろうな…。
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#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #伊藤千晃 #末吉秀太 #にしちあ #すえにし #flavorofkiss #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 8
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<末吉side>
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♪ピロン
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テツ:「来週の金曜に飲む場所、ここに決まったからよろしく〜!」
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♪ピロン
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<返信>
秀太:「了解!」
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♪ピロン
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テツ:「そういえば伊藤ちゃんは?来れるって?」
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♪ピロン
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<返信>
秀太:「まだ返事待ち。」
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♪ピロン
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テツ:「そっか。涼介すげー会いたがってるから、もう一回声かけてよ」
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♪ピロン
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<返信>
秀太:「わかった」
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高校の時からずっと仲が良い俺ら4人。
その中の1人、涼介の結婚が決まった。
お祝いの会をやるのに、涼介が伊藤ちゃんも呼んでほしいと言っている。
1年前まではよく集まってたもんな、俺らと伊藤ちゃんの5人で…。
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秀太) …やっぱ誘うだけ誘ってみるか…
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伊藤ちゃんと同じデパートの同じフロアで働いている俺が、伊藤ちゃんを誘うように頼まれた。
けど本当はまだ、伊藤ちゃんのことを誘っていない。
西島はまだ伊藤ちゃんに未練があるし、もし気まずい空気になったら…って考えると、本当は正直、気乗りしない…。
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秀太) 伊藤ちゃん。
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千晃) …あ、末吉くん。お疲れさまです。笑
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秀太) お疲れさま。…今、ちょっと大丈夫?
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千晃) うん。お客さん居ないから大丈夫だよ。…どうかした?
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秀太) うん…。あのさ、涼介が結婚決まったんだ。
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千晃) えっ ⁈ 本当に?
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秀太) うん。
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千晃) 葵さんとだよね?
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秀太) うん。
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千晃) え〜っ、すご〜い!よかったね。おめでたいね。あ、涼介くんにおめでとうって伝えておいて。笑
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秀太) うん……で、まぁそのことなんだけどさ…
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千晃) ん⁇
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秀太) …来週ね、お祝いの会やるんだけど、伊藤ちゃん、来れたりするかな?
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千晃) え…?わたし?
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秀太) うん。なんか、涼介が伊藤ちゃんにも来てほしいって言ってて…
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千晃) え…
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秀太) いや、でも無理にとは言わないから。伊藤ちゃんも彼氏居るし…
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千晃) ……うん、分かった。彼氏に聞いてみる。
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秀太) …うん。けど本当、無理しないでね。
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千晃) 大丈夫だよ。多分、行って来ていいよって言ってくれると思うし。それで、来週のいつなの?
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秀太) あ、金曜日。
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千晃) 金曜日ね。分かった。
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秀太) あ…と……西島も来るけど……
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千晃) 分かってるよ。だって、もともとはにっしーの友達じゃない。
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秀太) …だよね。うん。…はは。ごめん。
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千晃) …にっしーは?…にっしーは大丈夫なのかな?わたしが行っても…
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秀太) それは大丈夫なんじゃない?つか、そもそも今回は涼介の為に伊藤ちゃん呼ぶんだし。あいつは関係ないでしょ。笑
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千晃) そう…かな?
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秀太) うん。そこは気にしないで、本当に。
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千晃) うん。分かった。
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秀太) じゃあ、またラインでもいいから分かったら連絡ちょーだい。
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千晃) うん。笑
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断られるかと思ってた。
伊藤ちゃんも、西島が来るなら行かないって、そう言うと思ってた。
けど、伊藤ちゃんにとって西島とのことは、もうちゃんと過去の恋になってるんだろうな…。
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<伊藤side>
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涼介くんが結婚かぁ…。
なんか懐かしいな…みんなと集まってたあの頃が。
隆弘くんは変わりないのかな…。
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〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
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<発信・真ちゃん>
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真 ) もしもーし。ちあき?
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千晃) あ、真ちゃん。今、電話大丈夫?
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真 ) おん。
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千晃) あのね…来週の金曜日なんだけど、友達に飲みに誘われて…行って来てもいいかな?
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真 ) おん、もちろんええよ。…何?わざわざ電話せんでも、今度会うた時でよかったのに。
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千晃) うん…。…そうなんだけど…
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真 ) あ、飲み会とかなん?女の子だけやないってこと?
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千晃) あの…うん……飲み会っていうか、末吉くんに友達の結婚のお祝いに誘ってもらって…
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真 ) …そうか。ええよ、行って来て。
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千晃) うん。ありがとう。終わったら真ちゃんのお家に行ってもいい?
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真 ) んー……だめ。
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千晃) …え…なんで?
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真 ) …なんとなく…
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千晃) …………
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真 ) はは。嘘やで。だめなわけないやん。ちょっと、ちあきんことからかいたくなっただけや。家で待ってるな。
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千晃) 真ちゃん…。…行かないほうがいい?行かないほうがよかったら、わたし行かなくても…
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真 ) ええよ。行ってき。
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千晃) …本当にいいの?
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真 ) おん。
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千晃) 真ちゃん…ありがとう。
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行ってほしくなかったら、真ちゃんはきっとダメだって言うと思う。
でも本当は、行かないでほしいって思ってるのかな…。
わたしを誘ってくれた涼介くんの気持ちが、素直に嬉しいと思った。
" おめでとう " って、直接言えるなら伝えたいと思った。
だけど、真ちゃんのことを不安にもさせたくないしな…。
やっぱりもう少し、ちゃんと考えてみよう…。
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