[PR] Gain and Get More Likes and Followers on Instagram.

#君の香り恋する夏

71 posts

TOP POSTS

- 君の香り、恋する夏 - 48
.
<宇野side>
.
.
宇野) ……わたしね、わたし…
.
西島) おめでとう。…でいいのかな?
.
宇野) …えっ?
.
西島) やり直すことになったんでしょ?彼と…
.
宇野) …………
.
西島) ずっと好きだったもんね。みさちゃん、ずっと彼のことさ…
.
宇野) …分からないんだ…それが……
.
西島) …分からない?分からないって…なにが?
.
宇野) 直也のことは好き。だけど…やっぱり前とは違う。
.
西島) まぁ…一回、別れてるわけだから…気持ちの面で色々と変わることもあるとは思うけど…
.
宇野) そうじゃなくて…そうじゃなくてね…
.
西島) あぁ、あの後輩の女の子のこと?
.
宇野) それは…もう何も心配はしてないんだけど…
.
西島) じゃあ何?
.
宇野) …直也の優しさが苦しかったの。直也に抱きしめられても、なんか…なんかさ…
.
西島) …………
.
宇野) …思い出しちゃって…。…わたし、直也に抱きしめられた時/
.
西島) ほんっと、わがままだな。それ、俺の前で言う?
.
宇野) …………
.
西島) よかったじゃん。まだ同じ気持ちだったんならさ。みさちゃんだって、やり直したいって本当はずっと思ってたんだよね?
.
宇野) …………
.
西島) 大丈夫だよ。向こうからそう言ってきたんだし。今度こそさ、ずっと一緒に居れるんじゃない?
.
宇野) ……なにそれ…
.
西島) は…?なにが?
.
宇野) …勝手に…そうやって勝手に決めつけないでよね!
.
西島) 何がだよ?
.
宇野) …人の話、最後まで聞かないで、そうやって解ったようなこと言って…。…知りもしないくせに…人の気持ち何にも知らないくせに、勝手に答え出さないでよ!
.
西島) …はぁ?…そっちこそなんだよ?そっちこそ人の気も知らないで、抱きしめられたとかさ…よくそんなのろけ話できるよな!
.
宇野) はっ ⁈ べつにのろけたつもりなんてありませんから!
.
西島) あーそうですか。それは勘違い、すみませんでした。
.
宇野) なっ…だいたい、そっちが聞いてきたんでしょ?だから、わたしは…
.
西島) そっちだって言ってたじゃん。もっと詳しく知らなくていいの?的なことさ。だから俺は聞いてやっただけだし…
.
宇野) …聞いてやったって…なによ……
.
西島) …………
.
.
なんでこうなるの…
わたしは、西島くんのことが気になってるのかもって、そう言いたかったのに…
素直にそう伝えたかっただけなのに…。
" おめでとう " なんて…
西島くんはやっぱり、わたしのこと女として見てないってことなんだよね…
.
.
宇野) ……もう…いい……
.
西島) …………
.
宇野) ごめんね?なんか、ムキになっちゃって…
.
西島) …いや…なんか俺もごめん……
.
宇野) ……いいの?…わたし、また直也と付き合ってもいいのかな…
.
西島) ……それはみさちゃんが決めることだろ?
.
宇野) 西島くんは?…西島くんはどう思う?
.
西島) …………
.
宇野) …ごめん…わたしが決めることだよね…
.
西島) 付き合わないで…
.
宇野) …えっ?
.
西島) …もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるわけ?
.
宇野) それは…
.
西島) …みさちゃんの気持ちは、どこにあるんだよ…
.
宇野) …………
.
西島) …俺に聞くなよ……
.
宇野) …ごめん…
.
西島) どうゆうつもりで聞いてんのか知らないけど、あんまりさ…そうやって、勘違いさせるようなこと言わないほうがいいよ?
.
宇野) え…?
.
西島) 俺だって一応、男だから…
.
宇野) …西島くん?
.
西島) ごめん…また連絡する。
.
.
西島くんが、本心で付き合わないでって言ってくれたら、多分わたしは、直也とはやり直さないんだろうな…
そう…わたしはきっと、本当はその言葉がほしかったんだ…。
西島くんに、そう言ってほしかった…
答えはもう出ている。
わたしの気持ちは、西島くんに向いている…。
だけど…やっぱり自信ないや…
西島くんは、直也ともう一度やり直したほうがいいって、そう思っているような気がしたから…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<西島side>
.
.
" 優しさが苦しい "
…久しぶりに会って、胸がいっぱいになったのかな…
" 思い出しちゃって "
…ふたりが仲良く幸せだった頃のこと、そりゃ思い出すよな…
" 抱きしめられた "
…聞きたくなかった言葉かも…
.
あんなになんでも言えてたのに、意識し出した途端に、なんにも言えなくなる…
もうこれ、好きってことだよな…。
.
" 西島くんはどう思う?"
なんて、どんなつもりで聞いてきたんだよ…
だけど…" 付き合うなよ " って言葉、簡単に言ったらいけない気がした。
迷っているのに、俺の言葉で決めて、みさちゃんが後悔するのも嫌だと思ったし…。
みさちゃんの気持ちは、やっぱり彼のもとにあるんだよな…
それともその気持ちにも、ちょっと迷いがあるのかな…?
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 38
.
<浦田side>
.
.
実彩子と別れてから、もうすぐで半年が経つ。
あれからも、柏木さんを家まで送る毎日は変わっていない。
でも…ほんとはちょっと救われてる気がしている。
家に帰っても、もう実彩子は居なくて…少しだけ寂しい気持ちが紛れるから…。
.
.
亜矢) ほんっとにもう、嫌になりますよ。自分でも分かってるんです。もっと人の気持ち考えなきゃいけないって…
.
直也) そんなの気にすることなくない?柏木さんは優しいよ。会社でもみんなに可愛がられてるし。いい子だと思うけど。
.
亜矢) …直也さんって、ほんとに優しいですよね。だけど…それと同じくらいにくいです…
.
直也) …は?憎いって…
.
亜矢) 直也さんも、本当はわたしのことにくいですよね?
.
直也) 憎い?べつにそんな風に思ったことないけど。
.
亜矢) じゃあ、なんで彼女と別れたんですか?あんなに大切だって言ってたのに…。わたしのせい…ですよね?
.
.
痛いところをつかれた。
実彩子と別れたのは柏木さんのせい…
そう思いたくない、そう思わないようにしようって、自分に言い聞かせていた。
でも…柏木さんさえ居なければって、やっぱりどこかでそう思ってしまっていた…。
.
.
直也) ……正直、きっかけにはなったかもしれない。けど、手を離したのは俺だから。あの時は、実彩子の気持ちより柏木さんに何かあったら…って、そっちの心配のほうが俺の中では大きかったからさ…
.
亜矢) やっぱり…。わたしが直也さんに相談しなければ、直也さんはきっと今も彼女さんと…
.
直也) …………
.
亜矢) ……わたし、直也さんのこと好きです。
.
直也) …………
.
亜矢) 嬉しかったんです。あの時、直也さんがわたしのこと本気で心配してくれて。でも…いつからか憧れが好きに変わって、苦しくなりました。直也さんに彼女が居なければよかったのにって…本気でそう思ったりもしました…
.
直也) …………
.
亜矢) …だって好きなんだもん…思っちゃいますよ…思っちゃう…
.
直也) ごめん…俺はただ本当に心配してただけで、苦しめるとかそんなつもりは…
.
亜矢) 分かってます、そんなの。わたしが勝手に好きになっただけですから。でも、直也さんのほうが辛かったんですよね。そして、今のほうがもっと苦しい…
.
直也) 柏木さんのせいじゃないよ。これは、俺の気持ちの問題だから。
.
亜矢) …ずるいですよ…なんでいつも、そんなに大人ぶるんですか?だからにくいんです…嫌いになれないんです…
.
直也) 柏木さん…
.
亜矢) …呼んでくれない…直也さんは、やっぱりずっと" 柏木さん "のまま。そこから先になんて進めないんだって、嫌でもそう気づけちゃいますよ…
.
直也) …ごめん…
.
亜矢) 正直になってくれませんか?直也さんも、自分の気持ちに正直に。ずっとそのままで居るつもりですか?後悔して、苦しくなって…やっぱりまだ好きだって思う。そんなの、ずっと辛いままですよ?
.
直也) …仕方ないよ。こうなったのは、俺が実彩子の大切さを、ちゃんと考えられなかったせいだから…
.
亜矢) でも、気づいたんですよね?やっぱり離れちゃダメだったんだって。直也さんには、みさこさんしか居ないんだって…
.
直也) …そうだけど…今さらさ……
.
亜矢) いいんじゃないですか?今さらでも。今の直也さんの気持ち、みさこさんにちゃんと伝えなきゃ、直也さん、ずっと前に進めませんよ?
.
直也) …………
.
亜矢) わたしは一歩進みました。叶わないって分かってたけど、このままで居るのは嫌だったので…。正直な気持ち、ちゃんと直也さんに伝えましたよ?
.
直也) …………
.
亜矢) 頑張ってくださいよ!もしダメだったとしても、わたしが居るじゃないですか。笑
.
直也) …えっ?
.
亜矢) // ごめんなさい。あの…へんな意味じゃなくて、飲みとか愚痴とか、わたし何でも付き合いますから。笑
.
直也) ……やっぱり優しいよ?柏木さんは。ありがとね。笑
.
亜矢) /// だから…そうゆうことは、いちいち言わなくていいですから…
.
直也) ん?そうゆうことって?
.
亜矢) /// な、なんでもないです。…直也さん、わたしもう大丈夫です。月曜日からは、ひとりで帰れます。
.
直也) えっ…本当に大丈夫なの?
.
亜矢) 大丈夫です。いつまでも甘えるわけにはいきませんから。直也さん、本当に助かりました。本当にありがとうございます。笑
.
直也) …いや、全然…
.
亜矢) 直也さん、飲みに行きません?…これが最後のわがままです…
.
直也) 柏木さん…。最後なんて言わないでよ。飲みなんて、これからも行くに決まってるでしょ。笑
.
亜矢) // 直也さん…
.
直也) じゃあ、行くか。笑
.
.
あの日からずっと変わらない実彩子への想い。
また重なることはなかったとしても、正直な気持ちをちゃんと伝えたい。
まだ好きなんだって、実彩子に伝えたい…
" 今さらでも伝えなきゃ前には進めない "。
柏木さんの言葉が、俺の背中を押してくれた気がした…。
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 41
.
<宇野side>
.
.
西島くんに褒められている気がしたのは、きっとわたしが西島くんのことを意識してしまっていたから…。
そうだよ…いつもと何も変わってなんかなかったじゃん…
" 会えばいいじゃん "。" よかったじゃん "。
そう言った西島くん。
西島くんにとって、きっとわたしは気の合う友達…そう、ただの友達…。
.
.
宇野) …………
.
直也) ……実彩子…
.
宇野) ! …直也……。久しぶりだね…
.
直也) …だね…
.
.
それでも直也に会ったら、胸が苦しくなった。
だけど…なんだか直也がすごく遠くに感じた…
直也との間に、距離を感じた……。
.
.
直也) ごめんね?この前は、いきなりラインして…
.
宇野) うぅん、大丈夫。ちょっとびっくりしたけど…
.
直也) うん…。本当は電話しようかとも思ったんだけど、なんとなくね…
.
宇野) そっか…
.
直也) 実彩子、夜ごはん食べた?
.
宇野) うぅん、まだ食べてない…
.
直也) なんか食べ行く?
.
宇野) …うん…行こっか……
.
.
なんだろう…この微妙な空気……
久しぶりだからかな…
ごはん食べに行くって…なに話せばいいんだろう…
わたしからは、何も聞けないしな…
.
.
直也) ……あ、やっぱ俺、ちょっと行きたいとこあんだけど、そこ行ってもいい?
.
宇野) 行きたいとこ?…べつにいいけど…
.
直也) ありがと。笑
.
.
直也の笑った顔、久しぶりに見た…
.
.
宇野) ……え?もしかして、お祭り?
.
直也) そう。来る途中でやってるの見かけてさ。屋台もいいかなって。笑
.
宇野) ……変わらないんだ…そうゆうとこ…
.
直也) えっ?なんか言った?なんか、うるさくて聞こえないね(笑)
.
.
直也は気づいたんだろうな…
ごはんなんて、わたしが気まずいって思ってることに…。
だから屋台か…。お祭りなら、緊張もほぐれるし…
そうゆう優しい気遣い、変わってないな…。
.
.
直也) なんか久しぶりにはしゃいだわ、俺(笑)
.
宇野) ほんっと直也っていたずら好きだし、少年の心?強いよね(笑)
.
直也) はは!確かに。けど、実彩子もどっちかっていうと、夢見る乙女感、強いよね?
.
宇野) そんなことないし。あたしは、どっちかって言ったら現実的ですぅー。
.
直也) …ふふ。…懐かしいな。実彩子とさ、こんな風に笑いながら話すの。
.
宇野) ……そうだね…
.
直也) 実彩子、ごめんね。…俺、実彩子の気持ち一番に考えてやれなくて…実彩子は優しいから、俺、実彩子なら解ってくれるって甘え過ぎてた。
.
宇野) …………
.
直也) 実彩子が一番辛かったのにね。実彩子の気持ちも考えないで、責めるようなこと言ったりして…後になって気づくとかさ、ほんと俺、だめな男だよな…
.
宇野) ……ほんとはちょっと悲しかった。直也は、わたしのことより、柏木さんの心配ばっかりしてて…一緒に居るのに、寂しかったよ…
.
直也) ほんと、ごめん…。謝ったからって許してもらえるとも思ってないけど、でも傷つけたのは事実だし、やっぱり俺が間違ってたって…。…実彩子と離れて色んなこと思い知らされた…
.
宇野) べつに怒ってるわけじゃないよ?ただ…そんなもんなのかなって…。確かにいつも愚痴っちゃって、わたしも聞き分けなかったかもしれないけど、なんで離れるなんて答えになるのかなって…
.
直也) それは…俺に余裕がなくて…あの時は柏木さんのことが心配だったから…
.
宇野) あたしも必要だったよ?…あたしも直也に傍に居てほしかったよ…
.
直也) 実彩子…。…分かってる。俺が本当に守らなきゃならなかったのは、実彩子だった…
.
宇野) でも…あの時、直也は柏木さんを選んだ。
.
直也) 俺はそうゆうつもりじゃなくて…
.
宇野) 分かってる。そんなこと分かってるよ。でも、結果的にはそうゆうことになっちゃう…
そう思っちゃうんだよ?ふられた方は、そう思っちゃう…
.
直也) …実彩子…実彩子、俺さ…俺……
.
.
ギュッ//
.
.
宇野) ! ……えっ…なに…?
.
直也) ごめん…実彩子ごめん…。俺、ほんとは実彩子のことが好き。…離れてからも、ずっと実彩子のことが好きだった…
.
宇野) 直也…
.
直也) ほんとは諦めるつもりだった。俺が実彩子と向き合うことから逃げたわけだし…でも、やっぱり居なくならない…実彩子のことばっか考えちゃう…
.
宇野) …………
.
直也) …また…またさ、俺たちもう一度やり直せないかな?
.
宇野) …えっ…
.
.
ふいに抱きしめられた時、ふわっと香ったのは、懐かしくて愛おしい、大好きだった直也の匂い…。
あの頃と変わらない大きな腕の中は、ほっとできるわたしだけの特別な場所だった。
" もう一度やり直したい "。
それは直也と離れてから、ずっと願っていたことのはずだった。
だけど…ふっと浮かんだのは、無邪気に笑う西島くんの笑顔と、" みさちゃん "って、微笑みながらわたしを呼ぶ西島くんの優しい声だった…。
.
.
#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 49
.
<日高side>
.
.
宇野から連絡が来た。
あんだけ菜月に気ぃ遣ってたくせに、自分から連絡してくるなんて…
多分…なんか、どうしようもなく悩んでるんだろうな…。
.
.
日高) …それで、今日はなんの相談?
.
宇野) えっ…なんで…?
.
日高) バーカ。もう何年の付き合いだと思ってんだよ?大体分かるよ、おまえのことは。
.
宇野) …そうだよね。日高くんは、なんでも分かってくれるのにね…
.
日高) なに?俺の知らない人?それとも元カレ?
.
宇野) ……両方…
.
日高) 両方…。それって…なんか、めんどくさい系なやつ?
.
宇野) ……めんどくさい。…も~うっ、なんかもう全然分かんないっ!
.
日高) はは。分かんないのね。で、なにがどう分かんないの?宇野は、誰の何を知りたいんだよ?
.
宇野) 気持ち…西島くんの気持ち…
.
日高) …できたんだ?好きな人。
.
宇野) 好き…っていうか、気になるっていうか…
.
日高) 知りたいんだろ?西島くんの気持ち。
.
宇野) …うん…
.
日高) だったらもう好きなんじゃん?
.
宇野) ……でも、西島くんはおめでとうって…
.
日高) おめでとう?なにが?
.
宇野) 直也にね、やり直したいって言われたの。でも…わたし、西島くんの顔が浮かんで…もしかしたら西島くんのことが好きなのかもって、思うようになって…
.
日高) うん。だったらそれでいいじゃん。宇野が今好きなのは西島くん。分かってんなら、悩む必要ないだろ。
.
宇野) けど…西島くんは、大丈夫、今度こそずっと一緒に居れるよって…なんか、直也とやり直したほうがいいみたいな言い方してた…
.
日高) とめてほしかったんだ?
.
宇野) うん…。だから聞いたの。西島くんはどう思う?って。
.
日高) …とめてくれなかったんだな?
.
宇野) …付き合わないでって…もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるの?って…。そう言われた…
.
日高) なんて言ったの?西島くんにそう言われて、宇野はなんて答えたんだよ?
.
宇野) とくべつ…なにも言ってない…
.
日高) 言えばよかったじゃん。変わるよって。西島くんが付き合うなって言ったら付き合わないってさ。
.
宇野) そんな…言えないよ、そんなこと…。それに、俺に聞くなよって言われたし…
.
日高) 言ってたら変わってたかもな。
.
宇野) えっ?
.
日高) 分かんねぇーけど、俺は嫌だな。好きな子にそんなこと聞かれんの。
.
宇野) 好きな子って…?
.
日高) なんでそんなこと俺に聞くんだよって。なんか、ちょっと悲しくなるかも。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野が聞いても、付き合えとも、付き合うなとも言わなかったんだろ?
.
宇野) うん…
.
日高) 向こうも好きなのかもな、宇野のこと。笑
.
宇野) えっ…?まさか…。…だったら、なんで?なんで付き合うなって言ってくれないの?
.
日高) 同じだから。宇野とおんなじ。好きだけど自信がない。宇野のこと好きだから幸せになってほしい。だけど、その相手は自分じゃないかもってさ。
.
宇野) えぇ…うそ……
.
日高) 分かんねぇーよ?これは、俺の勝手な憶測だから。けどさ、意識してなかったら、もっとちゃんと答えてやれんじゃないかなって。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野はさ、宇野はどうなんだよ?西島くんが付き合えって言ったら、元カレとやり直すの?
.
宇野) それは…ない…けど……
.
日高) " けど " ってないよな。もう分かってんのにさ、自分の気持ち、ちゃんと分かってんのに、元カレに逃げようとか…そんなこと思ってないよな?
.
宇野) …そんなこと…
.
日高) だったらちゃんと応えなきゃ。元カレにも、西島くんにも。宇野の正直な気持ち、ちゃんと伝えるべきなんじゃねぇーの?
.
宇野) …………
.
日高) タイミングってあると思う。それって、必ずしも自分で決められるとは限んないけど、自分でしか決められない時もある。
.
宇野) …タイミング…
.
日高) 俺はいいと思うけど。西島くん。笑
.
宇野) え…?なんでよ?…会ったこともないのに?
.
日高) ……つーかさ、もう夏だな。
.
宇野) ……は?なんなの?いきなり…
.
日高) プール、海、フェス。そんで、祭りに花火大会。夏って、暑いわりにイベント多いよな。
.
宇野) …だからなに?
.
日高) いいのかよ?ひとりで。せっかく好きな人できたのに、もったいねぇーぞ?
.
宇野) …………
.
日高) 頑張れよ。応援してっから。笑
.
宇野) ……頑張れって言ったって…
.
日高) 大丈夫だって。笑
.
宇野) ……分かった。がんばる…
.
日高) まぁ…多分、大丈夫だろ(笑)
.
宇野) もう!またそうやって適当なことばっか言う!(笑)
.
日高) はは
.
.
大丈夫。
宇野はまた、新しい恋に出逢えたみたいだ。
前の恋から抜け出せてよかったと、俺はそう思う。
宇野、半年前より、ほんとにいい顔してるもんな。
.
.
#aaaストーリー #みつみさ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 37
.
<伊藤side>
.
.
秀太) 伊藤ちゃん。…ここ、いい?
.
千晃) …あ、末吉くん。今から休憩?どうぞ。笑
.
秀太) ありがと。……伊藤ちゃん、なんかあった?最近、元気ない気するけど。
.
千晃) うん……特になにもないよ…
.
秀太) そう?じゃあ、俺の考え過ぎか。
.
千晃) …………
.
秀太) 実はさ、俺はあったんだよね。すげぇーショッキングな出来事が。…まぁショックってゆうか、逆に驚いた感じかな。
.
千晃) …聞いても大丈夫?
.
秀太) あぁ、全然へーき。この前さ、めぐみからエアメール届いて。…あいつ、結婚したんだって。なんかその、オーストラリアの人と。
.
千晃) …えっ ⁈
.
秀太) びっくりだよね。オーストラリア人って、国境越えてんじゃんね。俺なんか勝ち目ねぇーよなって、なんか逆にふっ切れたわ(笑)
.
千晃) それは…また違う話だと思うけど…
.
秀太) めぐはさ、ひょっとしたら俺が、まだあいつのこと待ってるって、どっかでそう思ってたのかもって…
.
千晃) …だからエアメール?
.
秀太) そう。本当はさ、もう別れてんだし、べつに報告する必要もないんだけど…あん時はお互い嫌いになって別れたわけじゃなかったから。
.
千晃) 本当は2年で帰って来るって、言ってたんだもんね…
.
秀太) うん…。ちょうど2年経って、俺も連絡来るかも…って、やっぱどっかでちょっと期待してたからな。
.
千晃) …期待しちゃうよね…
.
秀太) けどさ、" 秀ちゃんの幸せを願ってる " なんて書いてあって…ちゃんと新しい道歩いてねって、めぐに背中押された気がした。
.
千晃) …それもなんか辛いね…
.
秀太) 要らない優しさだよな…。…けど、やっぱ感謝してる。ちゃんと踏ん切りつけられたから。このままだったら俺、ずっとどっかにめぐへの気持ち持ったままだったと思うから…
.
千晃) …そっか…。じゃあ、もうちゃんと新しい恋できそう?
.
秀太) そんなすぐに次!なんて割り切れるほど、適当な気持ちじゃなかったかんな…まぁ、まだちょっと時間はかかると思うけどね。でも前向きにはなれたかな。
.
千晃) 末吉くんなら、きっとまた素敵な人に出逢えるよ。
.
秀太) …伊藤ちゃんは出逢えたもんね?彼氏…真ちゃんにさ。
.
千晃) …うん…
.
秀太) 後悔してない?…伊藤ちゃんさ、ぶっちゃけ西島のこと好きだったっしょ?
.
千晃) …えっ…
.
秀太) 多分ね、気づいてないの西島だけ。
.
千晃) …………
.
秀太) 俺らもさ、なんかいっつも茶化してばっかだったから、それは悪かったなって…
.
千晃) そんなのはいいよ、もう…。…わたしさ…わたし、隆弘くんは元カ/
.
秀太) それ、西島に言ってくんない?
.
千晃) …えっ?
.
秀太) 西島に、直接言ってやってほしい。あいつさ…あいつもまだ、前に進めてないんだわ。1年前のまま、西島の時間…止まってる。
.
千晃) …でも…居るんじゃないの?隆弘くん、この前カラオケで会った人と…
.
.
一週間くらい前、真ちゃんと焼き鳥を食べに行った帰りに、反対側の歩道を、楽しそうに笑い合いながら、あの人と歩いている隆弘くんを見かけた…。
.
.
秀太) それは俺も分かんない。けど、まだ居るよ。西島の中に、まだ居る…
.
千晃) …………
.
秀太) 本当はこれでいいって思ってた。伊藤ちゃんと彼氏、すげぇー仲いいしさ。伊藤ちゃんには、彼氏とずっと仲良く居てほしいって…それは今でも思ってんだけど…
.
千晃) …めぐみさん…?
.
秀太) …やっぱ大事なんだって。一方的でもいいから、ちゃんと終わらせないと、曖昧なままだと踏ん切りつかない。ずっとどっかに気持ち残っからさ…
.
千晃) …………
.
秀太) 伊藤ちゃんもそうなんじゃない?本当は、伊藤ちゃんの中にもまだ居るよね…?
.
千晃) …わたしは…わたしは……
.
秀太) 幸せになってほしいんだ。伊藤ちゃんが出逢えたみたいにさ、西島にもちゃんと次の恋見つけてほしい…
.
千晃) 末吉くん…
.
秀太) 背中…押してやってよ。あいつにも、そろそろ踏ん切りつけて前に進んでほしいんだ…
.
千晃) ……でも…会ってくれるかな?わたし、急に距離置いたりしたし…
.
秀太) 西島はそんな小っちゃいやつじゃないでしょ。笑
.
千晃) …分かった。…でも…わたしひとりでは決められないから…
.
秀太) それは分かってる。これは俺のわがままだから。ただそうしてくれたら嬉しいって、そう思ってさ…。彼氏のこと一番に考えるのは、あたりまえのことだし。
.
千晃) うん…。ありがとう。…でも、もしできなかったらごめんね…
.
秀太) 大丈夫。そうしようとしてくれた伊藤ちゃんの気持ちは、俺が分かってるから。てか、俺のほうこそありがとね。笑
.
.
隆弘くんの時間が、1年前のままで止まってる…。
隆弘くんの中に、まだ居る…。
わたしも…
…そう、本当はわたしの中にもまだ居る。
伝えられなかった「好き」の気持ちが…
残ってる…「後悔」の思いが、わたしの心の片隅に…。
.
.
#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 46
.
<末吉side>
.
.
秀太) …で?伊藤ちゃんへの気持ちは、ふっ切れたわけだ?
.
西島) うん。なんか、意外とあっさりね。
.
秀太) ふ~ん。
.
西島) 多分、ちーちゃんと俺は、付き合えない運命だったんだと思う。一番言わなきゃならない時に伝えられなかったんだから、当然だよな。
.
秀太) なに?西島、運命とか信じてんの?(笑)
.
西島) そりゃ…ちょっとくらいはな。
.
秀太) はは。…運命ね…
.
西島) …秀太は大丈夫なのかよ?その…
.
秀太) べつに。これが、俺とめぐの運命だったってことなんじゃん?…あ〜ぁ、俺もそろそろ、新しい恋でもするかなー。
.
西島) ………えっ ⁈ 秀太、そんな相手居んの?
.
秀太) まぁ、居るっちゃ居るし、居ないっちゃ居ない…みたいな(笑)
.
西島) は?なんだよそれ?…ちょっとなに?どこで知り合ったわけ?そんな子とさ。
.
秀太) 梨花ちゃんだよ、梨花ちゃん。
.
西島) え…?梨花ちゃんって、みさちゃんの友達の?
.
秀太) そう。
.
西島) えっ、まじで ⁈ 秀太、いつの間に…
.
秀太) 俺はさ、まだちゃんと胸張って好きとか言えないんだけど、好きは好きかなって。
.
西島) 好きは好き…?
.
秀太) うん。まぁ…タイミングってやつ?俺もさ、梨花ちゃんとちょくちょく2人で会ったりしてて、梨花ちゃんの気持ちはバンバン伝わってくるわけよ。
.
西島) あ〜、なんか前に4人で飲んだ時も、そんな感じだったもんな。
.
秀太) けど、俺はやっぱまだ、めぐのことが好きだったし…。でもさ、めぐからのハガキ読んでも、思ったより落ち込まなかったんだよな。そんで、なんか分かんないけど、この話、梨花ちゃんに話して、ウケるねって笑ってほしいって思ってさ。
.
西島) …………
.
秀太) そしたら、梨花ちゃん泣き出して止まんなくなって。俺もつられて泣いちゃったんだけど。なんか…なんか梨花ちゃんが居てくれてよかったって思って。それが梨花ちゃんでよかったって、そう思ったんだよな。
.
西島) それさ、好きは好きじゃなくて、もう確実に好きなんじゃないの?めぐちゃんのこと、梨花ちゃんに話せるとかさ。結構、大事じゃない?そうゆう話もできる相手って。
.
秀太) ……さぁ…どうなんだろな。
.
西島) 俺はいいと思うけど。梨花ちゃんて、一途で尽くすタイプの子なんだって。みさちゃんが言ってた。
.
秀太) …みさちゃんね。
.
西島) …なに?なんだよ?
.
秀太) 西島はどうなんだよ?そのみさちゃんとさ。
.
西島) は…?どうって…どうもこうも、べつになんもないし…
.
秀太) けど、2人で会ったりしてんだろ?
.
西島) …まぁ…
.
秀太) なに?なんかあったの?
.
西島) いや…実はさ、前にみさちゃんにキスされて…
.
秀太) はっ ⁈ なにそれ…ちょっとおまえら、いきなり進み過ぎじゃね?(笑)
.
西島) 違う、違う!ちょっと誤解があって…酔ってたの。そん時、みさちゃんすごい酔ってて…
.
秀太) いや、酔ってたっつってもさ、普通その気もない相手にキスなんかするか?
.
西島) 多分、勘違いしたんじゃないかな?元カレと…
.
秀太) じゃあ、西島はすんの?酔ってて、勘違いして、伊藤ちゃんだと思って他の女にキスなんかする?
.
西島) いや、それはしないでしょ…
.
秀太) じゃあ、実彩子ちゃんだって、それはないんじゃねぇ?…で、どうしたんだよ?その後。
.
西島) いや…べつに……
.
秀太) …おまえ…もしかして……
.
西島) えっ?いや、ないない!なんもないって。ほんと、ただちょっと抱きしめただけだし…
.
秀太) ほー。抱きしめた?それまたなんで?
.
西島) なんか…なんか自分と重なって見えたってゆうか…うん…なんとなく…
.
秀太) 運命なんじゃねぇーの?もしかしたら、このタイミングで2人が出逢ったことも。
.
西島) けど…元カレから連絡来て、会いたいって言われたって…
.
秀太) 会ったの?
.
西島) 会ったんじゃない?分かんないけど、まだ未練あるっぽいし…
.
秀太) へぇ〜、それであっさりふっ切れたってわけだ。一回、会えば?実彩子ちゃんに。
.
西島) けど…元カレとより戻してるかもしんないしさ…
.
秀太) そんなの聞いてみないと分かんねぇーじゃん。…それともなに?好きなの?実彩子ちゃんのこと。
.
西島) // ま、まさか…まだそうゆうんじゃないし…
.
秀太) はは!…まぁ、西島。一回会え。そんで、とりあえずいつもみたいな感じで、お互いに思ってること話せよ。
.
西島) えぇ…
.
秀太) な?決まり!
.
西島) …決まりって…勝手に決めんなよ……
.
.
なんとなく、西島の気持ちが分かるような気がした。
ずっと想い続けていた人がいて…だけど、案外すんなりと終わりを受け入れられた。
それはきっと、知らないうちに違う誰かが自分の心の中にいたから…
特別だと思える相手に、もう出逢っていたからなのかもしれない…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - Last story -
.
<西島side>
.
.
花火大会に彼女と行くなんて、何年ぶりだろう…
みさちゃんが居る。
今の俺には、大好きなみさちゃんが居てくれるんだ…。
.
.
西島) ……ふふっ…
.
宇野) えっ…なに?…あたし、なんかおかしかった?
.
西島) ん?そうじゃなくて。…嬉しいんだけど、まだちょっと実感わかない時あってさ。
.
宇野) なにが?
.
西島) こうしてみさちゃんと一緒に居ること。
.
宇野) どうして?
.
西島) だってさ、花火大会に好きな子と来れるなんて、ちょっと前までは思ってもいなかったから。
.
宇野) そう言われれば、わたしも…
.
西島) しかも両思い。俺の彼女。笑
.
宇野) // そ、そうだね…
.
西島) ふふ、照れてる。
.
宇野) // 照れてない。
.
西島) …俺、最初はさ、みさちゃんに対してふたつの気持ちがあったんだ。
.
宇野) ふたつの気持ちって?
.
西島) みさちゃんと居ると、昔の恋を思い出しちゃうから、苦しくなってなんか辛くなるなって気持ちと、でもそれなのに、なんか居心地いいんだよなってゆう矛盾した…なんか、アンビバレンスな気持ち?
.
宇野) …どうして昔の恋を思い出してたの?
.
西島) ん?それは秘密。笑
.
宇野) またそうやって…ずるいの…
.
西島) でもね、だからなのかな…違うのに同じで、同じなのに全然違う。だから知らないうちに惹かれていった…
.
宇野) …違うのに同じ…?ねぇ、さっきからなに言ってるの?
.
西島) ん?…まぁでも、決め手はやっぱキスだったけどね?
.
宇野) // …もう、そればっか。
.
西島) ふふ
.
宇野) そういえばさ、初めて逢った時…隆弘がわたしに傘貸してくれた時。…どうしてわたしのこと、ちぃちゃんと間違えたの?
.
西島) えっ…
.
宇野) だって…あんまり似てないよね?わたしと彼女…
.
西島) ……ん〜 … なんでだろうね?俺も忘れちゃった。
.
宇野) …べつに言いたくないなら、ムリには聞かないけど。
.
西島) ……みさちゃんだよ。みさちゃんは、みさちゃん。笑
.
宇野) …ちょっと…ねぇ…大丈夫?なんか今日、おかしくない?
.
西島) はは!いや、普通だよ。ふつう。
.
宇野) ……そぉ?
.
西島) うん。
.
宇野) ふ〜ん…べつにいいけど……
.
西島) …………
.
.
ギュッ//
.
.
宇野) /// えっ ⁈ …ちょ、ちょっとなに…?
.
西島) みさちゃん、今ちょっといじけたでしょ?
.
宇野) // い、いじけてないし…てゆうか、恥ずかしいよ…
.
西島) なんで?
.
宇野) // だって…人が通るし…
.
西島) …うん。確かに。
.
宇野) // ………
.
西島) ごめん…。だって、なんかかわいかったから。つい…
.
宇野) /// だ、だからって…
.
西島) …いい匂い…
.
宇野) // 隆弘が選んでくれた香りだよ?
.
西島) うん…
.
宇野) ……隆弘?
.
西島) よかった…。あの時出逢えたのが、みさちゃんで…
.
宇野) …隆弘、どうしたの…?
.
西島) ん…?
.
.
一番最初のきっかけは、ちーちゃんと同じ香りがしたから…。
だけどそれがなかったら、きっと今、こうして同じ想いで居られることはなかったのかもしれない…
みさちゃんを好きになることは、なかったのかもしれない…。
.
.
西島) ありがとね、みさちゃん。
.
宇野) …え?…今度はなに?
.
西島) ん〜 ……俺のこと好きになってくれて。笑
.
宇野) …えっ…なに急に?…ほんと、へんなの…
.
西島) なにが?感謝だよ。…なんかもう、色んなこと、ほんとにみさちゃんのおかげでさ…うん。…ほんと、すんごい大好き。笑
.
宇野) // は⁈ もう、ほんと意味分かんない。
.
西島) 照れんなよ、みさこ。笑
.
宇野) /// な、なにが…
.
西島) ……はは!ほんっと、かわいいな?みさこは。笑
.
宇野) /// もう、うるさい…
.
.
だけどきっと、みさちゃんだったから好きになれた。
どこか同じような想いを抱えていて、ちょっとだけ似ている僕らだったから…。
.
.
西島) みさこ?
.
宇野) /// ………
.
西島) みさこ、みさこ?
.
宇野) // …もぅ、なんなの?しつこい(笑)
.
西島) ちゅーしてあげよっか?
.
宇野) /// はっ ⁈ ば、ばかじゃないの…
.
西島) いーじゃんべつに。照れんなよ。笑
.
宇野) // だ、だから…
.
西島) いや、しないし。こんなとこでするわけないじゃん。…え…なに?もしかしてちょっと期待した?(笑)
.
宇野) /// なっ…してません!もぅ、隆弘きらい。
.
西島) 俺は好きだけどね。笑
.
宇野) /// …もぅ…ほんっといじわるなんだから…
.
西島) …はは。でも好きでしょ?
.
宇野) // …うん。…好き…
.
西島) // ふふ…
.
西・宇) ふふふ
.
.
.
君の香り、恋する夏……end.
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 3
.
<伊藤side>
.
.
千晃) …………
.
真 ) ……似合いそうやな、その浴衣。
.
千晃) ! …びっくりした~!もぅ、いつから居たの?
.
真 ) ん?さっき。
.
千晃) 早く声かけてよ。いきなり後ろからとか…ほんとびっくりするじゃん。
.
真 ) だってちあき見てたら、おかしなって。ジーッって。その浴衣、そんなに気に入ったんか?
.
千晃) …え?……うん。今年は真ちゃんと花火大会行きたいなと思って。
.
真 ) 初めてやもんな。ちあちゃんと付き合うてから、初めての夏。
.
千晃) うん。ふふ。なんか楽しみ。
.
真 ) 何が?
.
千晃) 夏って、なんかワクワクしない?日が長いから、やれることも多い気がして。夏にしかない空気も、あの朝焼けの感じも、なんか好きなんだ。
.
真 ) 真冬生まれやのに?
.
千晃) え?それ関係ある?
.
真 ) 関係ないか(笑)
.
千晃) ふふ。もぅ、真ちゃんは。
.
真 ) 俺も楽しみやで。ちあきといっぱい、色んなことしたい。今しか出来んこと、夏にしか出来んこと、いっぱいあるもんな。
.
千晃) うん。笑
.
真 ) ……あ、そうや。ちあちゃん、これあげる。
.
千晃) え…?香水?
.
真 ) おん。ちょっと時間あったから、健太んとこ寄って来たんや。
.
千晃) 健太くんか。なんか久しぶりに名前聞いた気がする。健太くん、元気だった?
.
真 ) おん。あいつ、ずっと喋っとったわ。今度、3人で飲み行きたい言うてたで。
.
千晃) え?あたしも?
.
真 ) おん。
.
千晃) わたしはいいよ。2人で行って来なよ。笑
.
真 ) そんなら、行かんでええわ。
.
千晃) え…?なんで?
.
真 ) あいつ、酒グセ悪いから。酔うとすぐ女の子呼びたがるねん。俺、ちあきに心配掛けたくないし。
.
千晃) 真ちゃん…
.
真 ) 俺も嫌やしな。もし、ちあきが知らん男と仲良うなったりしたら。せやから、ちあちゃんが行かんのやったら、俺も行かない。
.
千晃) もしかして…わたしのせい?真ちゃん、健太くんと飲みに行かなくなったのって、わたしに気ぃ遣って…
.
真 ) そんなわけないやろ。俺はちあきと居ったほうが楽しいし、幸せやから。それにな、もう飽きたわ。健太とは散々、遊んでたからな。
.
.
真ちゃんは優しい。
別にそんなこと、言わなくてもいいのに…。黙って飲みに行けばいいのに…。
わたしがやきもち妬きだから、すぐに不安がるから…だから真ちゃんは、きっと健太くんともあまり遊ばなくなったんだろうな…。
.
.
千晃) …行こ?今度、健太くんと3人で飲みに。
.
真 ) ええよ、別に。そんな気ぃ遣わんで。
.
千晃) ううん。あたしが行きたいの。
.
真 ) ほんまか~?なんか嘘くさいわ。
.
千晃) ほんとだってば~。真ちゃんの友達はわたしも大事にしたい。それに真ちゃんにも自分の友達、ちゃんと大切にしてほしいから。
.
真 ) ちあき…
.
千晃) ごめんね?全然、気づかなくて…
.
真 ) あほ。謝ることなんか何もないやろ?…ちあき、ありがとうな。笑
.
千晃) /// …あほ。ありがとうはこっちのセリフだし。
.
真 ) あ!また真似した!ちあちゃん、たまに俺のことバカにしてるやろ?
.
千晃) してないよ~(笑)
.
真 ) してるやん、絶対。せやけど、かわいいから許したる。笑
.
千晃) /// またそうやって…褒めればいいと思ってるでしょ?
.
真 ) そんなん思ってへんよ。本心やで?本心。
.
千晃) // …じゃあ、そういうことにしといてあげる。……こ、香水、開けてみてもいい?
.
真 ) ふふ。おん。新作なんやって。ちあちゃんぽい匂いやな~思うて。
.
千晃) ………うん。うんうん!いい匂い!なんか…夏っぽい香りだね。笑
.
真 ) ほんま?嫌いな香りやない?
.
千晃) 全然。うん、すき。この匂い。本当いい香り。真ちゃん、ありがとう。
.
真 ) よかったら使ってな。笑
.
千晃) もちろん使うよ。…真ちゃんは?真ちゃんは何か欲しいものある?あたしも何かお礼がしたい。
.
真 ) ええよ、そんなん気にせんで。俺があげたかっただけやし。笑
.
千晃) でも………!
.
.
優しいのに、ちょっとだけ意地悪そうな表情で笑うと、真ちゃんはわたしにキスをした。
.
.
千晃) ////// ………
.
真) …ふふ。
.
千晃) ///// ちょ、ちょっと…
.
真 ) お礼、今のキスで充分やわ。笑
.
千晃) ////// なっ…ちょっと……急に恥ずかしいし……
.
真 ) ほんまにちあき、かわいすぎやで?笑
.
千晃) // もう、ほんとやだ…
.
真 ) ほんまは嬉しいくせに。ふふ。ほら、早よごはん食べ行くで。もう、お腹ぺこぺこやわ。笑
.
.
夏になると、思い出す人がいる。
思い出す恋がある。
楽しいのに苦しくて、嬉しいのに切なかった…そんな恋。
だけど、それももう今は懐かしい思い出。
真ちゃんと出逢って、真ちゃんに恋をして、真ちゃんと一緒に居られる今が、すごく幸せだから…。
.
.
ーーーーーーーーーーー#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 53
.
<宇野side>
.
.
宇野) …え…なんでって……空気…かな…
.
西島) …は?なに、空気って…
.
宇野) 自分らしく居られる。その人と居ると、頑張らなくてもいいのかなって…。その人、ありのままのわたしを受け止めてくれてる人なんだ。
.
西島) …ふ~ん…
.
宇野) だから、その人と居ると楽しい。その人のとなりは居心地がよくて…。…その人に会いたいって、いつからかわたしも、よくそう思うようになってた。
.
西島) …そっか。空気か…
.
宇野) /// ……に、にしじまくんのことだし…わたしの好きな人って、西島くんだよ?
.
西島) // へぇ~、そうだったんだ。
.
宇野) // な、なに?その反応…人がせっかく/
.
.
ギュッ///
.
.
宇野) /// えっ…
.
西島) よかった…。…やっぱ分かんないよね。言わなきゃ分かんない…
.
宇野) // …西島くん?
.
西島) 俺の気持ちも、みさちゃんの気持ちも。ちゃんと伝えなきゃ、本当の想いは届かない…
.
宇野) /// でも…多分なんでしょ?西島くんは、多分好きって…
.
西島) 好きだよ。…すごい好きに決まってんじゃん…
.
宇野) /// なっ…もぅ、嘘つき(笑)
.
西島) ごめん。だって…やっぱ自信なかったし、好きって言うのは、やっぱ勇気要る…。俺のほうが好きだから。みさちゃんより、俺のほうが好きって分かってるから、余計にね…
.
宇野) …そんな…わたしだって好きだよ?西島くんのこと…
.
西島) でもみさちゃん、まだちょっと落ち込んでるでしょ?彼のこと、まだちょっとさ…
.
宇野) ………言おうと思ったの。好きな人ができたって。…でも、彼はそれに気づいてたみたいで…
.
西島) …………
.
宇野) ごめんって…自分だけが悪いみたいな言い方するの。最後まで大人ぶってさ…。なんか彼の気持ち考えたら、ちょっと苦しくなっちゃった…
.
西島) ……会いたい?みさちゃん、彼に会いたい…?
.
宇野) うぅん。会いたいとは思ってない。一度は終わらせたことだし。それに…今は、西島くんを好きな気持ちを大切にしたいって、そう思ってるから…
.
西島) …後悔しない?俺を選んだことさ…
.
宇野) するわけない。だって、わたしも西島くんに感謝してるから…
.
西島) 俺に?
.
宇野) うん。西島くん、なんでも聞いてくれて…なんか分かんないけど、西島くんにならなんでも話せてた。彼とのことも、ちょっとずつ思い出にできてた。…やっぱり、西島くんのおかげ。
.
西島) // ふ~ん、そっか。……あのさ、ずっと気になってたんだけど…ひとつ聞いてもいい?
.
宇野) なに?
.
西島) なんであの時…あの時俺に、キス…したの?
.
宇野) /// えっ…なにが…?
.
西島) なにがじゃなくて。なんで?
.
宇野) // それは……酔ってたから…かな…
.
西島) ふ~ん…… へぇ~ …みさちゃんて、酔うと誰にでもああゆうことするんだぁ…
.
宇野) 違っ…誰にでもなんて、そんなことしないし…
.
西島) だって、酔ってたからなんでしょ?
.
宇野) // …なんか…なんか、ふいにね。甘えたくなったってゆうか…
.
西島) ふいに?甘えたくなったんだ?…俺に?
.
宇野) /// なに?もういいじゃん、そんなこと…
.
西島) ふふ
.
.
ギュッ///
.
.
宇野) /// ………
.
西島) ごめん、からかって。いいんだ、べつに理由はなんでも。けどさ、あれ、きっかけだったかもって。俺の中では、なにかが変わったきっかけ。
.
宇野) // …そうなの?
.
西島) うん。てか、あん時みさちゃん、俺のこと誘ってたよね?(笑)
.
宇野) /// は ⁈ 誘ってなんかないし…
.
西島) ほんとに?俺、なんも思ってなかったら、多分…みさちゃんのこと、襲ってたかもよ?
.
宇野) えっ…
.
西島) けど、そうなりたくないって思った。流れでとか、なんとなくとか…みさちゃんとは、そうゆうので関係持ちたくないなって。
.
宇野) 西島くん…
.
西島) だからその時から、ちょっとは意識してたのかなって。笑
.
宇野) …意外に真面目なんだもんね?
.
西島) 意外は余計でしょ。
.
宇野) ふふ。ごめん。
.
西島) …甘えていいよ。これからは、いつでも俺に。笑
.
宇野) /// うん…甘える…
.
西島) // なに〜?素直すぎて、こっちが恥ずかしいんだけど(笑)
.
宇野) /// そっちが先に言った〜。
.
西島) はは。そうだね。…みさちゃん。俺、みさちゃんのこと、大切にするから…
.
宇野) // うん…わたしも大切にする…
.
西・宇) /// ……ふふ
.
.
いつからか、大切だと思っていた…
お互いに、その存在が必要だって。
「好き」って気持ち、言葉にしたらちょっと照れくさくもなったけど、そこにはちゃんと愛があった。
西島くんのあったかい想いが、そこにちゃんとあった…。
わたしは西島くんと一緒に笑っていたい。
やっぱり、西島くんのとなりに居たいんだ…。
.
.
#君の香り恋する夏

MOST RECENT

- 君の香り、恋する夏 - 57
.
<伊藤side>
.
.
真ちゃんと付き合ってから、初めての夏。
初めての花火大会…
いつもと違う空間は、やっぱりちょっとドキドキする…。
.
.
千晃) …………
.
真 ) …ちあちゃん?大丈夫か?
.
千晃) えっ…?なにが?
.
真 ) なんか今日、おとなしいから…。ちょっと疲れた?歩きづらそうやもんな…
.
千晃) ……ふふ。真ちゃんて、ほんとに優しいよね。真ちゃんだって歩きづらいでしょ?
.
真 ) 俺は男やから、そんなに気にならへんけど…
.
千晃) …なんかさ、なんか…ちょっと照れるよね。
.
真 ) なんで?…なに?ちあちゃん、照れてたん?
.
千晃) // だって…真ちゃん浴衣着てるから、いつもと雰囲気違うし、なんか…ちょっと緊張しない?
.
真 ) なんやそれ~。緊張するとか…ちあき、ほんまにかわいすぎやで。
.
千晃) /// そうゆうのはいいから…
.
真 ) だってほんまのことやし。浴衣着てるちあきは、いつもより倍、綺麗やわ。笑
.
千晃) /// …し、しんちゃんてさ、そんな感じだったっけ?かわいいとか綺麗とか…最近、よく言うようになったよね?
.
真 ) そうか?そんなん、前から言ってるやん。
.
千晃) そ、そうだけどさ…
.
真 ) また叶ったで、俺の夢。笑
.
千晃) え?夢…?
.
真 ) おん。ちあちゃんと花火大会行きたいて、ほんまは去年も思ってたんよ。
.
千晃) そうだったの?
.
真 ) おん。せやけどあん時、ちあきの中には他の人がおったやん。だから、なんか誘いたなかったんよね…
.
千晃) ……ごめん…
.
真 ) なんで?ちあきが謝ることないやん。俺が勝手に好きやっただけやし。…なんかな、そいつの代わりみたいに思われるんは嫌やって…へんなプライドだけは持ってたんよね(笑)
.
千晃) 真ちゃん…
.
真 ) せやけどあん時、やっぱり誘わんでよかったわ。ちゃんと来れたから。ちあきと付き合うて、今年は念願叶ったからな。笑
.
千晃) …ありがとう、真ちゃん。わたしのこと、ずっと好きで居てくれて…
.
真 ) なに?どないしたん?急に…
.
千晃) ん?いつも思ってたんだけどね、今ほんとに、すごくそう思ったから…
.
真 ) そんなん言うたら、俺かて感謝してるで?ちあきが俺んこと好きになってくれて、叶わんて思ってたこと、いっぱい叶えてもらったわ。笑
.
千晃) え…?いっぱい?
.
真 ) おん。クリスマスも年越しも、バレンタインもお花見も。それに旅行行ったり…。ちあきと全部、一緒に居れた。
.
千晃) 真ちゃん…
.
真 ) 付き合うてたら、きっとあたりまえのことなんかもしれんけど、そのあたりまえが、俺にとっては夢でしかなかったから…
.
千晃) …………
.
真 ) まぁけど、一番嬉しかったんは誕生日プレゼントやな。笑
.
千晃) …え?あのアロマセット?
.
真 ) それも嬉しかったけど、自分の誕生日に付き合えたことが、なによりも嬉しいプレゼントやったんやで?
.
千晃) // そうゆう意味か…
.
真 ) よかったわ。諦めんと、ずっと好きでいて。笑
.
千晃) // わたしも…真ちゃんがずっと傍に居てくれて、ほんとによかった。
.
真 ) 人生なにがあるか、ほんま分からんよな?笑
.
千晃) うん。そうだね。
.
.
こうしてふたりで一緒に居る未来が待っているなんて、1年前のわたし達は、想像もしていなかった。
隆弘くんへの諦めた想いを癒やしてくれたのは、真ちゃんの真っ直ぐな愛。
人の心を動かすのは、純粋な気持ちや想いの深さなのかもしれない…。
.
.
.
真 ) ちなみにな、まだあんねんで?俺の小ちゃい夢。
.
千晃) えぇ~なんだろ?…これからの季節でしょ?紅葉を観に行く…あ、ハロウィンとか?
.
真 ) まぁ、それもなんやけど…
.
千晃) え、それとはまた違うこと?えぇ~ … なんだろう…
.
真 ) ちあちゃん…一緒に住まへん?
.
千晃) ……えっ?
.
真 ) ちあきといつも、一緒に居りたいなって…
.
千晃) /// あっ……の……え?
.
真 ) すぐやなくてええんよ。俺はそう思ってるから…。ちあきもちょっと考えてみて?
.
千晃) // …うん。……いいよ。
.
真 ) ほんまごめんな?急やんな?けど…ちあきと毎日会いたいて、最近すごい思うようになって…
.
千晃) うん。だから、いいよ?笑
.
真 ) …え?
.
千晃) /// わたしも毎日、真ちゃんと一緒に居たい…
.
真 ) …ほんまに?…え、ちあき、ほんまにええの?
.
千晃) // うんっ。笑
.
真 ) …はは。よかったわ~。諦めんと、ずっと好きでいて。笑
.
千晃) え?またそこに戻るの?
.
真 ) …ふふ。
.
真・千) // ふふふ
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
「君の香り、恋する夏」。
次回が最終話です☻
.
#aaaストーリー #aaa #伊藤千晃 #與真司郎 #西島隆弘 #しんちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 55
.
<日高side>
.
.
宇野) ごめんね?時間作ってもらっちゃって…
.
日高) いや、べつに。
.
宇野) ……日高くん、最近どう?その…菜月ちゃんと。
.
日高) は?べつに。なんも変わりねぇーけど。
.
宇野) そっか。……よかったね。笑
.
日高) あぁ。
.
宇野) …………
.
日高) ………で、なんだよ?話って。
.
宇野) …え?
.
日高) 自分が言ったんだろ?話あるって。…どうせあれだろ?こないだ話してたやつと、うまくいったとか。
.
宇野) えっ……分かる…?
.
日高) ラインですでにな。おまえ、ほんっと分かりやすすぎっから(笑)
.
宇野) そっか。やっぱり日高くんだね。うん、そうなの。西島くんも、わたしのこと好きだって言ってくれて…
.
日高) よかったじゃん。笑
.
宇野) ふふ。ありがと。やっぱりこのまえ、日高くんに相談してよかった。そのおかげで、ちょっとだけ勇気持てたんだ。だから、日高くんにはちゃんと報告しておきたくて。
.
日高) あぁ、そう。べつに電話でもよかったのに。
.
宇野) ちょうど日高くんの会社の近くまで来たから、ついでにと思って。
.
日高) ふ~ん、ついでね…。俺なんか、どうせついで扱いだよな。
.
宇野) もう!そうゆう意味で言ったわけじゃないし。
.
日高) はは!分かってるって。冗談、冗談。
.
宇野) もう。…今度、ちゃんと紹介するね。笑
.
日高) は?…べつにいいよ。なんかもうそうゆうの、めんどくさい。俺らもいい大人なんだし。
.
宇野) えぇ~っ、だって日高くんは幼馴染みだし、西島くんにへんな誤解されたくないし?だから、ちゃんと紹介しておきたいんだもん。
.
日高) …変わんねぇーな、宇野は。
.
宇野) え?なにが?
.
日高) ん?誰かを好きになると、そいつのことしか見えない。そいつ中心で世界が回る。
.
宇野) えっ…そんなの、誰だってそうなんじゃないの?
.
日高) まぁ…そうと言えばそうなんだけど…。宇野の場合は好きになり過ぎて、尽くして…おまえが失恋する度に傷ついたとこ見んの、こっちもけっこう辛いんだぞ?
.
宇野) ……ごめん…
.
日高) 最後の恋になるといいな?西島くんが。
.
宇野) 日高くん…
.
日高) よかった。宇野がまた幸せそうで。笑
.
宇野) 日高くん…ありがと。笑
.
.
しばらく俺は必要ないだろう…
けど、それでいい。
そのほうがいい。
やっぱり宇野は、笑ってる顔が一番似合うから…。
.
.
宇野) それでね、今度、一緒に花火大会行く約束したんだ。
.
日高) よかったじゃん。夏の大イベント、ぎりぎりセーフで。
.
宇野) ちょっと…なんなの?その言い方。もっとさ、よかったなとか、楽しんで来いよとか、ちょっとは気の利いたこと言えないわけ?
.
日高) よかったな。楽しんで来いよ?笑
.
宇野) もーうっ、ムカつく~!(笑)
.
日高) 痛てっ!本気で叩くなよ(笑)
.
宇野) もうさ、日高くんも変わらないよね?そうゆうと……あれ?…西島くん?
.
日高) え?…どれ?
.
宇野) ほら、あの信号の近くに立ってるエプロンしてるかっこいい人。
.
日高) はいはい、かっこいい人ね(笑)
.
西島) …………
.
日高) …………
.
宇野) …配達だったのかな?
.
.
…ちょっと待て。
今、俺あいつと目…合ったよな?
すげぇーこわい顔してたけど…
え…もしかして、なんか勘違いされてる…?
.
.
宇野) 電話してみようかな。
.
日高) …宇野、行けよ。西島くんのとこ。
.
宇野) え…?…でも、夜ごはん食べに行く約束してるし、西島くんまだ仕事中だ/
.
日高) へんな誤解、されたくないんだろ?
.
宇野) …えっ…?
.
日高) いいから。早く行ったほうがいい気する…
.
宇野) ………う、うん。分かった。…日高くん…
.
日高) いいよ、ここは俺が払っとくから。
.
宇野) ほんとごめん。…また連絡するね。
.
日高) あぁ。気をつけてな。
.
宇野) うん。ありがとう…
.
日高) …………宇野!
.
宇野) …ん?
.
日高) ……仲良くな。笑
.
宇野) …うんっ!日高くん、ありがとう。笑
.
.
あの顔は、きっとやきもちだよな。
やきもちか…
宇野の彼氏も、きっと本気で宇野のことが好きなんだろう。
あいつなら、宇野のこと大切にしてくれそうな気がする。
想われてるって、やっぱ幸せなことだもんな…
宇野、今度こそ幸せになれよ。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<西島side>
.
.
配達の帰りに、みさちゃんを見かけた。
つか…誰だよ?あの男…
すごい仲良さげだったけど…友だち?
スーツ着てたけど、仕事帰りなわけ…?
みさちゃん、今日は休みだって言ってたけど、なんでこんなとこにいるんだろう…
わざわざ、あいつに会いに来たとか…?
やばい…なんかちょっとムカついてきた。
今日の夜、みさちゃんにちゃんと笑顔で会えるかな…
知らない男と楽しそうに笑うみさちゃんを見て、ちょっと胸が苦しくなった…。
.
.
#aaa #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 54
.
<末吉side>
.
.
秀太) 久しぶりの焼肉、美味かったな~。いつもありがとね。なんか結局、俺が食べたいとこに付き合ってくれて。
.
梨花) ううん。わたし、秀太くんと一緒なら、どこでもいいんだ。笑
.
秀太) ……けどよかったよね。実彩子ちゃんと西島。お互い素直になれて。
.
梨花) うん…。……秀太くんは?秀太くんはどう?…気持ち…まだ元カノさんのこと…
.
秀太) …まぁ…まだ完全にはね…
.
梨花) …そうだよね……
.
秀太) けど……好きだよ。梨花ちゃんのこと。
.
梨花) ……えっ…?
.
秀太) なにが好きとか、どこからだったら好きとか、そうゆう細かいことはよく分かんないけど、けど…やっぱ俺、梨花ちゃんのこと好きかなって…
.
梨花) /// う、うそっ…だって…そんなわけないよ…
.
秀太) ……はは。なんで?俺、そんな嘘つくように見える?
.
梨花) /// だ、だって…
.
秀太) すげぇー好きだよって、そう言える自信は、まだないんだけど…気持ちの面でもさ、梨花ちゃんに助けられたこと、いっぱいあるから。
.
梨花) /// ………
.
秀太) それにいつも、俺のくだらない話でも真剣に聞いてくれて、笑ってくれて…俺がハマってるゲーム、ダウンロードしたとかさ、なんかかわいいなって。笑
.
梨花) // そ、それは…わたしもやってみたかっただけだよ…
.
秀太) ほんとに?梨花ちゃんのキャラじゃないじゃん、ゲームとか。そうゆうとこ、かわいいし、なんか嬉しいって思って。梨花ちゃんと居ると、俺もなんか自然に笑えるし。笑
.
梨花) /// ……わ、わたしはずっと好き…多分、初めて逢った時から…
.
秀太) うん。
.
梨花) // うんって…え…?なに?…あの…その…
.
秀太) 俺でいいかな?ゆっくり…これからも、少しずつ梨花ちゃんの好きなとこ見つけていきたいなって…
.
梨花) /// えっ……それって…付き合ってくれるの…?
.
秀太) 付き合ってくれる?こんな俺だけどさ…
.
梨花) // えっ…うそ……ほ、ほんとに?
.
秀太) はは。うん。
.
梨花) // うん。…わ、わたしと付き合ってください。
.
秀太) はは。うん。俺と付き合ってください。笑
.
秀・梨) ………ふふ
.
.
恋に落ちる瞬間は、いつなのかなんて分からない。
気づいたら好きになっていることだって、少なくはない。
だけどきっと、ふたりが出逢ったタイミングが大切なこともあったりして、そのとき感じた気持ちに正直になることも、きっと大切。
運命ってあるのかもしれない…
今なら、そう思えるような気がする。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<浦田side>
.
.
智也) まぁさ、実彩子ちゃんとのことは、最初におまえが別れ決めたことだから、辛いとは思うけど、ちょっとずつ思い出にするしかないな。
.
直也) 分かってる。…けど考えたら、俺ださいよね?自分で終わらせたくせに、またやり直したいなんて。
.
智也) だって、ずっと好きだったじゃん。いいんじゃないの?うじうじ思い続けるより、気持ち伝えて、スパーンてふられたほうがさ。
.
直也) …智也さ、ちょいちょい人の傷えぐるようなこと言うよね?(笑)
.
智也) え?そう?そうだった?
.
直也) はは。…ま、そのほうが俺も前向きになれるわ。
.
智也) つかさ、おまえ引っ越せよ。嫌じゃね?実彩子ちゃんと住んでた部屋にずっと住んでるとか。
.
直也) もう探してるよ。新しい部屋。
.
智也) おっ、前向きじゃん。そうそう、終わった恋より新しい明日ってね。
.
直也) なんだ、その言葉(笑)
.
智也) 俺語録。…でさ、あの子は?おまえらが別れる原因になった後輩。どうなったの?
.
直也) その言い方(笑)
.
智也) いや、本当のことだし。…まさかおまえ、好きになりそうとかないよな?とりあえず…的な。
.
直也) ないない、それは絶対にない。
.
智也) だよな。よかったわ~。直也が血迷わなくて。つか俺、ずっと思ってたんだけど、おまえ、年上のほうが合う気する。
.
直也) あぁ~それね。実は俺も、最近ちょっと思い始めた。
.
智也) だろ?おまえ寂しがり屋のくせに、へんにカッコつけっとこあるからな~。もっと、素で弱いとこも見せれる相手のほうがいいって。
.
直也) だよな?まぁ…それも追い追いね。今はまだ、そんな気持ちになれそうもないし…
.
智也) …だな。まぁ、そん時は俺に言ってよ。俺、知り合い多いから。笑
.
直也) 知ってる。…てゆうかさ、智也の知り合いって、ほぼほぼ俺も知り合いじゃない?
.
智也) あ、確かに。
.
直也) はは!さすが天然だな。
.
智也) は?俺はしっかりさんだし。
.
直也) はいはい(笑)
.
.
ひとりになると、どうしても実彩子のことを考えてしまう。
そんな時、親友の存在に本当に救われる。
俺を解ってくれていて、真剣に心配してくれる。
今はこんな毎日がいい。
きっといつか、実彩子とのことも懐かしい想い出にできるはずだから…。
.
.
#aaa #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 53
.
<宇野side>
.
.
宇野) …え…なんでって……空気…かな…
.
西島) …は?なに、空気って…
.
宇野) 自分らしく居られる。その人と居ると、頑張らなくてもいいのかなって…。その人、ありのままのわたしを受け止めてくれてる人なんだ。
.
西島) …ふ~ん…
.
宇野) だから、その人と居ると楽しい。その人のとなりは居心地がよくて…。…その人に会いたいって、いつからかわたしも、よくそう思うようになってた。
.
西島) …そっか。空気か…
.
宇野) /// ……に、にしじまくんのことだし…わたしの好きな人って、西島くんだよ?
.
西島) // へぇ~、そうだったんだ。
.
宇野) // な、なに?その反応…人がせっかく/
.
.
ギュッ///
.
.
宇野) /// えっ…
.
西島) よかった…。…やっぱ分かんないよね。言わなきゃ分かんない…
.
宇野) // …西島くん?
.
西島) 俺の気持ちも、みさちゃんの気持ちも。ちゃんと伝えなきゃ、本当の想いは届かない…
.
宇野) /// でも…多分なんでしょ?西島くんは、多分好きって…
.
西島) 好きだよ。…すごい好きに決まってんじゃん…
.
宇野) /// なっ…もぅ、嘘つき(笑)
.
西島) ごめん。だって…やっぱ自信なかったし、好きって言うのは、やっぱ勇気要る…。俺のほうが好きだから。みさちゃんより、俺のほうが好きって分かってるから、余計にね…
.
宇野) …そんな…わたしだって好きだよ?西島くんのこと…
.
西島) でもみさちゃん、まだちょっと落ち込んでるでしょ?彼のこと、まだちょっとさ…
.
宇野) ………言おうと思ったの。好きな人ができたって。…でも、彼はそれに気づいてたみたいで…
.
西島) …………
.
宇野) ごめんって…自分だけが悪いみたいな言い方するの。最後まで大人ぶってさ…。なんか彼の気持ち考えたら、ちょっと苦しくなっちゃった…
.
西島) ……会いたい?みさちゃん、彼に会いたい…?
.
宇野) うぅん。会いたいとは思ってない。一度は終わらせたことだし。それに…今は、西島くんを好きな気持ちを大切にしたいって、そう思ってるから…
.
西島) …後悔しない?俺を選んだことさ…
.
宇野) するわけない。だって、わたしも西島くんに感謝してるから…
.
西島) 俺に?
.
宇野) うん。西島くん、なんでも聞いてくれて…なんか分かんないけど、西島くんにならなんでも話せてた。彼とのことも、ちょっとずつ思い出にできてた。…やっぱり、西島くんのおかげ。
.
西島) // ふ~ん、そっか。……あのさ、ずっと気になってたんだけど…ひとつ聞いてもいい?
.
宇野) なに?
.
西島) なんであの時…あの時俺に、キス…したの?
.
宇野) /// えっ…なにが…?
.
西島) なにがじゃなくて。なんで?
.
宇野) // それは……酔ってたから…かな…
.
西島) ふ~ん…… へぇ~ …みさちゃんて、酔うと誰にでもああゆうことするんだぁ…
.
宇野) 違っ…誰にでもなんて、そんなことしないし…
.
西島) だって、酔ってたからなんでしょ?
.
宇野) // …なんか…なんか、ふいにね。甘えたくなったってゆうか…
.
西島) ふいに?甘えたくなったんだ?…俺に?
.
宇野) /// なに?もういいじゃん、そんなこと…
.
西島) ふふ
.
.
ギュッ///
.
.
宇野) /// ………
.
西島) ごめん、からかって。いいんだ、べつに理由はなんでも。けどさ、あれ、きっかけだったかもって。俺の中では、なにかが変わったきっかけ。
.
宇野) // …そうなの?
.
西島) うん。てか、あん時みさちゃん、俺のこと誘ってたよね?(笑)
.
宇野) /// は ⁈ 誘ってなんかないし…
.
西島) ほんとに?俺、なんも思ってなかったら、多分…みさちゃんのこと、襲ってたかもよ?
.
宇野) えっ…
.
西島) けど、そうなりたくないって思った。流れでとか、なんとなくとか…みさちゃんとは、そうゆうので関係持ちたくないなって。
.
宇野) 西島くん…
.
西島) だからその時から、ちょっとは意識してたのかなって。笑
.
宇野) …意外に真面目なんだもんね?
.
西島) 意外は余計でしょ。
.
宇野) ふふ。ごめん。
.
西島) …甘えていいよ。これからは、いつでも俺に。笑
.
宇野) /// うん…甘える…
.
西島) // なに〜?素直すぎて、こっちが恥ずかしいんだけど(笑)
.
宇野) /// そっちが先に言った〜。
.
西島) はは。そうだね。…みさちゃん。俺、みさちゃんのこと、大切にするから…
.
宇野) // うん…わたしも大切にする…
.
西・宇) /// ……ふふ
.
.
いつからか、大切だと思っていた…
お互いに、その存在が必要だって。
「好き」って気持ち、言葉にしたらちょっと照れくさくもなったけど、そこにはちゃんと愛があった。
西島くんのあったかい想いが、そこにちゃんとあった…。
わたしは西島くんと一緒に笑っていたい。
やっぱり、西島くんのとなりに居たいんだ…。
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 52
.
<西島side>
.
.
みさちゃんと、ちゃんと向き合わなきゃ…
俺はもう、自分の気持ちから逃げない。
.
.
宇野) …………
.
西島) …みさちゃん。お疲れ様。
.
宇野) えっ ⁈ ……西島くん…
.
西島) ごめん、いきなり来ちゃって…
.
宇野) …………
.
西島) みさちゃんに話したいことあって。…ちょっとだけ時間、あるかな?
.
宇野) ……うん…
.
.
みさちゃん、元気ないな…
俺に会いたくなかったのかな…?
やっぱり元カレと、より戻したのかな…。
.
.
西島) …この間はごめん。なんか、ちょっと感情的になっちゃって…
.
宇野) …べつにいいよ。わたしも悪かったし…
.
西島) …………
.
宇野) …………
.
西島) ……俺さ、みさちゃんに感謝してる。
.
宇野) …え?感謝?
.
西島) うん。みさちゃんのおかげで、俺の気持ち、やっと前に進めた。
.
宇野) ……前にって…?
.
西島) 多分……好き。俺、みさちゃんのことが多分、好き。
.
宇野) /// なっ…なに…急に。しかも多分って…
.
西島) このまえさ、みさちゃんに元カレとのこと、どうしたらいいと思う?って聞かれて、なんか…正直ムカついたんだよね。
.
宇野) ……ごめん…
.
西島) なんで俺に聞くんだよって…なんか、聞きたくないって思った。
.
宇野) …………
.
西島) …なんて、自分から彼とのこと聞いたくせに矛盾してるよね…
.
宇野) …………
.
西島) 前はさ、みさちゃんが彼とまたやり直せたらいいのにって、本当にそう思ってた。でも、今はそう思えない…
.
宇野) …………
.
西島) …多分…みさちゃんのこと、好きになったから…
.
宇野) ……どうして?どうして好きって思ったの…?
.
西島) 分かんない。
.
宇野) えっ…?分かんないって…なにそれ…
.
西島) 知らないうちに、みさちゃんどうしてるかなとか、みさちゃんに会いたいなって思うようになって…みさちゃんに会えると嬉しいって思うようになってた。
.
宇野) // え…
.
西島) 知らないうちにやきもち妬いてたり、みさちゃんのこと考える時間が多くなってた。
.
宇野) /// ………
.
西島) まぁ…多分、好きってことなのかなって…
.
宇野) // だ、だから多分って…
.
西島) だめ?これって、好きじゃないの…?
.
宇野) // は ⁈ …そ、そんなこと、あたしに聞かないでよ…
.
西島) みさちゃんて素直じゃん。笑ったり怒ったり泣いたり…。それに時々、生意気なこと言ったりして。なんかそうゆうのが、俺も素で居られて、みさちゃんのとなりは居心地いいなって…
.
宇野) // …それ、褒めてんの?それとも悪口?
.
西島) ほらね。褒めてるってほんとは分かってるくせに、わざととぼける。そうゆうとこも、なんかかわいいって思うんだよね。笑
.
宇野) /// ば、ばかじゃないの…かわいいとか、そんなこと…なんか恥ずかしいじゃん…
.
西島) …ふふ。照れてるみさちゃんもかわいい。
.
宇野) /// だ、だから…
.
西島) いつからか、そう思うようになってた。どんな顔してても、なんかにくめない。ころころ変わる表情がかわいいって。
.
宇野) /// ………
.
西島) 俺、自分に正直になろうと思ったんだ。みさちゃんの気持ちとか、元カレのこととか…そうゆうの気にして、自分の気持ちに嘘つきたくないって。
.
宇野) …………
.
西島) …後悔、したくないから…
.
宇野) ……それって、多分なの…?
.
西島) え?
.
宇野) // …好き…じゃないの?
.
西島) ……さぁ?…俺もよく分かんない(笑)
.
宇野) また分かんないって…
.
西島) …みさちゃん。元カレと、より…戻ったの?
.
宇野) …うぅん……戻ってないよ。今度はちゃんと、ありがとうって言えた…
.
西島) そっか…
.
宇野) うん…
.
西島) …………
.
宇野) ………できたから。…ほかに好きな人…
.
西島) ……へぇ〜 …そうなんだ…
.
宇野) そうなんだって…気にならないの?
.
西島) なにが?
.
宇野) なにがって…だから……
.
西島) …なんで好きになったの?その人のこと…
.
.
.
いつからか芽生え始めた、みさちゃんへの特別な気持ち…
だけど、やっぱりそんな簡単に自信は持てなくて…
覚悟していても、ふられるのがこわいって気持ちはなくならない。
" 多分 " って言葉で曖昧にして…それでも、みさちゃんの想いと重なってほしいって、そう思いながら、気持ちを伝えた。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #たかうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 51
.
<浦田side>
.
.
あれから実彩子からの連絡はない。
連絡を待つ日々が長くなれば長くなるほど、きっともうダメなんだろうって気持ちになる…
実彩子の中で、ほんとはもう答えは出ているはずだから…。
.
.
~♪~♪~♪~♪~♪
<着信・実彩子>
.
.
直也) …………
.
.
…やっぱりか…
電話が来たら、もう最後だって分かっていた。
ラインが来たら、もしかしたらまたって…
それでもちょっとだけ願っていた。
また実彩子に逢いたいって…
.
.
直也) もしもし。
.
宇野) …あっ、もし…もし…
.
直也) ふふ。どうした?なんか暗いよ?
.
宇野) えっ…あ、うん……。このまえは、その…ありがと…
.
直也) こっちこそ。祭り、楽しかったね。
.
宇野) …………
.
直也) ちょっと水っぽかったけど、焼きそばも美味かったし。
.
宇野) ……うん…
.
直也) お茶、ばか高かったけどね(笑)
.
宇野) ……うん…
.
直也) …………
.
宇野) …………
.
直也) ……実彩子、ありがとう。
.
宇野) …え?
.
直也) 最後に、いい思い出ができた。
.
宇野) ……なおや…
.
直也) ほんとはもう、実彩子には会えないって思ってた。会えるわけないって…。でも、実彩子が会ってくれたから…もう、思い残すことはないかな…
.
宇野) 直也…。……直也、わた/
.
直也) 分かってる。…もう、会えないんでしょ?
.
宇野) …………
.
直也) …なんとなく分かってたよ…
.
宇野) …直也…わたし、本当はずっと直也のこと忘れられなくて…ずっと好きで……
.
直也) …うん…
.
宇野) だけどね…だけど……
.
直也) 実彩子は悪くないよ。…最初に離れること選んだのは、俺だから…
.
宇野) …………
.
直也) 辛い想い、いっぱいさせてごめん。
.
宇野) …なおや…
.
直也) 最後にまた悩ませて、苦しませてごめん…
.
宇野) …なんで?…なんで直也が謝るの…?
.
直也) 分かってるから…あの頃、俺が実彩子に言ってたことは、実彩子にとっては納得できなくて、理不尽だったってこと…
.
宇野) …………
.
直也) 大切なひとのこと傷つけてたって、離れてから気づいても遅いのにね…
.
宇野) …………
.
直也) なんでもそう。届かなくなってから気づいても遅い。もとに戻すことも、難しい…
.
宇野) …………
.
直也) だから、伝えられるうちに言っておきたくて。ごめんって気持ちも、ありがとうって気持ちも…
.
宇野) ……ばか…。…そんな、いい人ぶらないでよ…あたしだって、悪いとこいっぱいあったよ…
.
直也) いい人ぶってるのは実彩子のほうね?
.
宇野) え…?
.
直也) 要らないよ、そんな優しさ。
.
宇野) …………
.
直也) 実彩子はいい彼女だったよ。
.
宇野) …なおや……
.
直也) ありがとう、実彩子。
.
宇野) ……そうやって、最後まで大人ぶる…
.
直也) だって、実彩子より大人だもん。
.
宇野) …好きだったよ、そうゆうとこも。
.
直也) ……そう?ありがと。
.
宇野) でも…たまには弱さも見せていいんだよ?全部ひとりで抱え込まなくて…いいんだよ?
.
直也) 実彩子…
.
宇野) わたしも、支えになれなくてごめん…
.
直也) ……支えられてたよ。ちゃんと支えてもらってた。実彩子が笑ってくれるだけで…それが俺の支えだった。
.
.
だけど…いつからか忘れてしまっていた。
傍に居てくれることの大切さも、それがあたりまえじゃないんだってことも…
.
.
宇野) ……わたしも要らないよ…そんな優しさ…。最後まで優しいんだね。直也は、最後まで優しい…
.
直也) …最後くらいはね。最後くらい、いい男でいたいなって…。…まぁ、自己満だけどね?
.
宇野) いい彼氏だったよ。直也だって、いい彼氏だった。
.
直也) ……そう?……ありがと…
.
宇野) …………
.
直也) …………
.
宇野) …よかった。わたしもまた、直也に会えて。…ありがとね、連絡してくれて。
.
直也) …うん…
.
宇野) ……なおや…本当にありがとう……今までっ…いっぱい……
.
直也) 俺は実彩子の笑顔が好き。だから…ずっと笑ってて?これからはずっとさ。
.
宇野) …っ…うんっ…
.
直也) じゃあ…元気で。
.
宇野) なおやも…っ……げんきでね…
.
直也) …ん……
.
.
ピッ/
.
.
直也) ……っ…りがとう……っ……
.
.
.
" いい彼氏だったよ "。
そう言ってくれた実彩子の想いに、泣きそうになった。
だけど、最初に泣き出したのは実彩子のほうだった…。
実彩子は最後まで優しくて、俺のことをちゃんと解ってくれていた。
あの頃のふたりには、もう戻れない…。
そう分かったから、言えなかった言葉…言わなかった言葉…
実彩子、俺はやっぱり、まだ実彩子のことが好きだよ…。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #浦田直也 #宇野実彩子 #うらうの #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 50
.
<末吉side>
.
.
西島) なぁ、秀太どうしよう。どう思う?
.
秀太) だから、もう好きって言っちゃえばいいじゃん。
.
西島) けど…元カレがさ……
.
秀太) あのな、それ気にしてたら、なんもできねぇーよ?
.
西島) はぁ…それも分かってんだけどさ……
.
秀太) つーか、おまえもほんっと勉強しないやつだよな?伊藤ちゃんの時とおな……あ!伊藤ちゃん!
.
千晃) …あ、末吉くん。お疲れさま。…ふふ。隆弘くんもいる。
.
西島) ちーちゃん…久しぶり。
.
千晃) うん。久しぶり。笑
.
秀太) 伊藤ちゃん、今から休憩?
.
千晃) うん。末吉くんは…なんかちょっと、こわい顔してる。隆弘くんのせいだ?笑
.
秀太) 分かる?まじこいつ、ほんっとしつこいの。
.
西島) しつこい…秀太、ちょっとその言い方ひどくない?
.
千晃) ふふ。分かる、分かる。なんかずっと語ってる感じ?
.
秀太) いや違う。今日のは意気地ねぇーやつ。
.
千晃) なに?なんかあったの?
.
西島) いや…べつに……
.
秀太) 本当の気持ちから逃げたいんだってさ。嘘ついて意地張って、また引きずるみたいよ?
.
西島) …べつにそんなこと言ってないじゃん…
.
千晃) またぁ~?もう、ほんっと意気地なしだよね(笑)
.
西島) え…
.
秀太) だろ?こいつ、ほんっと勉強しねぇーの。同じこと繰り返してどうすんだよ…
.
千晃) もったいない。伝えなきゃ届かないのに…言わなきゃ相手の気持ちも分からないのにね。
.
西島) …………
.
千晃) 後悔。してたんじゃないの?…いいの?また後悔しても。
.
西島) …………
.
千晃) 分からないんだよ?また、そんな風に大切だって想える人に出逢えるかなんて。
.
秀太) 伊藤ちゃんの言う通りだよ。前にも言ったじゃん。これが西島たちのタイミングだったのかもって。
.
西島) けど…だったら、みさちゃんが元カレとやり直すタイミングだったってことかもしんないじゃん…
.
秀太) …ったく、ああ言えばこう言う。おまえさ、とことん後ろ向きだよな?
.
千晃) え、そのみさちゃんは、まだ元カレさんのことが好きなの?
.
秀太) 分かんない。けど多分、違うと思うよ?
.
西島) でもすげぇー好きだったよ?ずっと引きずってたし…
.
秀太) 西島はもう引きずってないんだろ?伊藤ちゃんへの気持ち。
.
西島) // はっ ⁈ …ばか…本人目の前にして言うなよ。…失礼だろ…
.
千晃) わたしはもう引きずってないけど。
.
西島) …えっ…
.
千晃) だって、あの時のお互いの気持ち、ちゃんと伝え合えたし。それに、それからのほうが彼氏とも、前よりもっとラブラブ?になれた気がするから。笑
.
秀太) だってよ。そんなもんなんだって。新しい恋をすれば、自然と懐かしい思い出になってくもんなんだからさ。
.
西島) …けどさ…
.
秀太) 伊藤ちゃんさ、好きでもない男とキスなんかする?
.
千晃) えっ、しないでしょ。
.
秀太) だよね。酔っててさ、好きな男と間違えて、違う男にキスとかするかな…
.
千晃) え?好きな人と間違えるの?だって、顔が違うよね?う〜ん…酔ってても、顔は間違えないと思うんだけど…
.
秀太) だよね。…始まってたんじゃないの?もしかしたらそん時に、なんか小さな恋心みたいのがさ。
.
西島) …………
.
千晃) へぇ〜、隆弘くん、みさちゃんとキスしたんだぁ?
.
西島) えっ…いや……あれはキスとか、そうゆうんじゃないから…。事故ってゆうか…
.
秀太) 事故ねぇ…けどキスはキスじゃんね。でさ、そのあと抱きしめたらしいよ?
.
西島) // ばっ…秀太、まじ余計なこと言うなよ…
.
千晃) えーっ!なに、もうそれ完全に意識しちゃってるじゃん。
.
秀太) だろ〜?やっぱ、そう思うよね?
.
西島) // つか、2人ともうるさい。
.
秀太) はは。大丈夫だよ西島。ちゃんと本当の気持ち、言えよ。
.
千晃) うん。今度はちゃんと向き合わないと。逃げたらわたし、怒るよ?
.
西島) ちーちゃん…秀太…
.
秀・千) うん。笑
.
西島) ……うん。…分かった。
.
秀太) やっと納得したよ〜。やっぱ伊藤ちゃん効果はでかいね。笑
.
千晃) わたしは関係ないよ。あとは、隆弘くんがちゃんと正直になれるかどうか。…ね?
.
西島) …大丈夫。俺も、ちーちゃんに負けないくらい幸せになりたいから。
.
千晃) 負けないよ〜?わたしのほうが幸せになるんだから。笑
.
西島) 今んとこはね?そのうち、すぐ追い抜くから。笑
.
千晃) ふふ。期待してる。
.
.
本当は伝えたい。本当はちゃんと向き合いたい…
そう思っているのに、色んな感情が邪魔をして、なかなか素直になれない時がある。
一歩踏み出す勇気が出ない時がある…
そんな時、好きだった人がくれる言葉の力と、その存在は大きい。
伊藤ちゃんは、西島の背中を押してくれた。
昔みたいにまた笑い合うふたりが、なんだか少し羨ましく見えた…。
.
.
#aaaストーリー #aaa #らぶあっとめん #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 49
.
<日高side>
.
.
宇野から連絡が来た。
あんだけ菜月に気ぃ遣ってたくせに、自分から連絡してくるなんて…
多分…なんか、どうしようもなく悩んでるんだろうな…。
.
.
日高) …それで、今日はなんの相談?
.
宇野) えっ…なんで…?
.
日高) バーカ。もう何年の付き合いだと思ってんだよ?大体分かるよ、おまえのことは。
.
宇野) …そうだよね。日高くんは、なんでも分かってくれるのにね…
.
日高) なに?俺の知らない人?それとも元カレ?
.
宇野) ……両方…
.
日高) 両方…。それって…なんか、めんどくさい系なやつ?
.
宇野) ……めんどくさい。…も~うっ、なんかもう全然分かんないっ!
.
日高) はは。分かんないのね。で、なにがどう分かんないの?宇野は、誰の何を知りたいんだよ?
.
宇野) 気持ち…西島くんの気持ち…
.
日高) …できたんだ?好きな人。
.
宇野) 好き…っていうか、気になるっていうか…
.
日高) 知りたいんだろ?西島くんの気持ち。
.
宇野) …うん…
.
日高) だったらもう好きなんじゃん?
.
宇野) ……でも、西島くんはおめでとうって…
.
日高) おめでとう?なにが?
.
宇野) 直也にね、やり直したいって言われたの。でも…わたし、西島くんの顔が浮かんで…もしかしたら西島くんのことが好きなのかもって、思うようになって…
.
日高) うん。だったらそれでいいじゃん。宇野が今好きなのは西島くん。分かってんなら、悩む必要ないだろ。
.
宇野) けど…西島くんは、大丈夫、今度こそずっと一緒に居れるよって…なんか、直也とやり直したほうがいいみたいな言い方してた…
.
日高) とめてほしかったんだ?
.
宇野) うん…。だから聞いたの。西島くんはどう思う?って。
.
日高) …とめてくれなかったんだな?
.
宇野) …付き合わないでって…もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるの?って…。そう言われた…
.
日高) なんて言ったの?西島くんにそう言われて、宇野はなんて答えたんだよ?
.
宇野) とくべつ…なにも言ってない…
.
日高) 言えばよかったじゃん。変わるよって。西島くんが付き合うなって言ったら付き合わないってさ。
.
宇野) そんな…言えないよ、そんなこと…。それに、俺に聞くなよって言われたし…
.
日高) 言ってたら変わってたかもな。
.
宇野) えっ?
.
日高) 分かんねぇーけど、俺は嫌だな。好きな子にそんなこと聞かれんの。
.
宇野) 好きな子って…?
.
日高) なんでそんなこと俺に聞くんだよって。なんか、ちょっと悲しくなるかも。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野が聞いても、付き合えとも、付き合うなとも言わなかったんだろ?
.
宇野) うん…
.
日高) 向こうも好きなのかもな、宇野のこと。笑
.
宇野) えっ…?まさか…。…だったら、なんで?なんで付き合うなって言ってくれないの?
.
日高) 同じだから。宇野とおんなじ。好きだけど自信がない。宇野のこと好きだから幸せになってほしい。だけど、その相手は自分じゃないかもってさ。
.
宇野) えぇ…うそ……
.
日高) 分かんねぇーよ?これは、俺の勝手な憶測だから。けどさ、意識してなかったら、もっとちゃんと答えてやれんじゃないかなって。
.
宇野) …………
.
日高) 宇野はさ、宇野はどうなんだよ?西島くんが付き合えって言ったら、元カレとやり直すの?
.
宇野) それは…ない…けど……
.
日高) " けど " ってないよな。もう分かってんのにさ、自分の気持ち、ちゃんと分かってんのに、元カレに逃げようとか…そんなこと思ってないよな?
.
宇野) …そんなこと…
.
日高) だったらちゃんと応えなきゃ。元カレにも、西島くんにも。宇野の正直な気持ち、ちゃんと伝えるべきなんじゃねぇーの?
.
宇野) …………
.
日高) タイミングってあると思う。それって、必ずしも自分で決められるとは限んないけど、自分でしか決められない時もある。
.
宇野) …タイミング…
.
日高) 俺はいいと思うけど。西島くん。笑
.
宇野) え…?なんでよ?…会ったこともないのに?
.
日高) ……つーかさ、もう夏だな。
.
宇野) ……は?なんなの?いきなり…
.
日高) プール、海、フェス。そんで、祭りに花火大会。夏って、暑いわりにイベント多いよな。
.
宇野) …だからなに?
.
日高) いいのかよ?ひとりで。せっかく好きな人できたのに、もったいねぇーぞ?
.
宇野) …………
.
日高) 頑張れよ。応援してっから。笑
.
宇野) ……頑張れって言ったって…
.
日高) 大丈夫だって。笑
.
宇野) ……分かった。がんばる…
.
日高) まぁ…多分、大丈夫だろ(笑)
.
宇野) もう!またそうやって適当なことばっか言う!(笑)
.
日高) はは
.
.
大丈夫。
宇野はまた、新しい恋に出逢えたみたいだ。
前の恋から抜け出せてよかったと、俺はそう思う。
宇野、半年前より、ほんとにいい顔してるもんな。
.
.
#aaaストーリー #みつみさ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 48
.
<宇野side>
.
.
宇野) ……わたしね、わたし…
.
西島) おめでとう。…でいいのかな?
.
宇野) …えっ?
.
西島) やり直すことになったんでしょ?彼と…
.
宇野) …………
.
西島) ずっと好きだったもんね。みさちゃん、ずっと彼のことさ…
.
宇野) …分からないんだ…それが……
.
西島) …分からない?分からないって…なにが?
.
宇野) 直也のことは好き。だけど…やっぱり前とは違う。
.
西島) まぁ…一回、別れてるわけだから…気持ちの面で色々と変わることもあるとは思うけど…
.
宇野) そうじゃなくて…そうじゃなくてね…
.
西島) あぁ、あの後輩の女の子のこと?
.
宇野) それは…もう何も心配はしてないんだけど…
.
西島) じゃあ何?
.
宇野) …直也の優しさが苦しかったの。直也に抱きしめられても、なんか…なんかさ…
.
西島) …………
.
宇野) …思い出しちゃって…。…わたし、直也に抱きしめられた時/
.
西島) ほんっと、わがままだな。それ、俺の前で言う?
.
宇野) …………
.
西島) よかったじゃん。まだ同じ気持ちだったんならさ。みさちゃんだって、やり直したいって本当はずっと思ってたんだよね?
.
宇野) …………
.
西島) 大丈夫だよ。向こうからそう言ってきたんだし。今度こそさ、ずっと一緒に居れるんじゃない?
.
宇野) ……なにそれ…
.
西島) は…?なにが?
.
宇野) …勝手に…そうやって勝手に決めつけないでよね!
.
西島) 何がだよ?
.
宇野) …人の話、最後まで聞かないで、そうやって解ったようなこと言って…。…知りもしないくせに…人の気持ち何にも知らないくせに、勝手に答え出さないでよ!
.
西島) …はぁ?…そっちこそなんだよ?そっちこそ人の気も知らないで、抱きしめられたとかさ…よくそんなのろけ話できるよな!
.
宇野) はっ ⁈ べつにのろけたつもりなんてありませんから!
.
西島) あーそうですか。それは勘違い、すみませんでした。
.
宇野) なっ…だいたい、そっちが聞いてきたんでしょ?だから、わたしは…
.
西島) そっちだって言ってたじゃん。もっと詳しく知らなくていいの?的なことさ。だから俺は聞いてやっただけだし…
.
宇野) …聞いてやったって…なによ……
.
西島) …………
.
.
なんでこうなるの…
わたしは、西島くんのことが気になってるのかもって、そう言いたかったのに…
素直にそう伝えたかっただけなのに…。
" おめでとう " なんて…
西島くんはやっぱり、わたしのこと女として見てないってことなんだよね…
.
.
宇野) ……もう…いい……
.
西島) …………
.
宇野) ごめんね?なんか、ムキになっちゃって…
.
西島) …いや…なんか俺もごめん……
.
宇野) ……いいの?…わたし、また直也と付き合ってもいいのかな…
.
西島) ……それはみさちゃんが決めることだろ?
.
宇野) 西島くんは?…西島くんはどう思う?
.
西島) …………
.
宇野) …ごめん…わたしが決めることだよね…
.
西島) 付き合わないで…
.
宇野) …えっ?
.
西島) …もし俺がそう言ったら、付き合わないの?俺の言葉でみさちゃんの気持ちは変わるわけ?
.
宇野) それは…
.
西島) …みさちゃんの気持ちは、どこにあるんだよ…
.
宇野) …………
.
西島) …俺に聞くなよ……
.
宇野) …ごめん…
.
西島) どうゆうつもりで聞いてんのか知らないけど、あんまりさ…そうやって、勘違いさせるようなこと言わないほうがいいよ?
.
宇野) え…?
.
西島) 俺だって一応、男だから…
.
宇野) …西島くん?
.
西島) ごめん…また連絡する。
.
.
西島くんが、本心で付き合わないでって言ってくれたら、多分わたしは、直也とはやり直さないんだろうな…
そう…わたしはきっと、本当はその言葉がほしかったんだ…。
西島くんに、そう言ってほしかった…
答えはもう出ている。
わたしの気持ちは、西島くんに向いている…。
だけど…やっぱり自信ないや…
西島くんは、直也ともう一度やり直したほうがいいって、そう思っているような気がしたから…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<西島side>
.
.
" 優しさが苦しい "
…久しぶりに会って、胸がいっぱいになったのかな…
" 思い出しちゃって "
…ふたりが仲良く幸せだった頃のこと、そりゃ思い出すよな…
" 抱きしめられた "
…聞きたくなかった言葉かも…
.
あんなになんでも言えてたのに、意識し出した途端に、なんにも言えなくなる…
もうこれ、好きってことだよな…。
.
" 西島くんはどう思う?"
なんて、どんなつもりで聞いてきたんだよ…
だけど…" 付き合うなよ " って言葉、簡単に言ったらいけない気がした。
迷っているのに、俺の言葉で決めて、みさちゃんが後悔するのも嫌だと思ったし…。
みさちゃんの気持ちは、やっぱり彼のもとにあるんだよな…
それともその気持ちにも、ちょっと迷いがあるのかな…?
.
.
#君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 47
.
<西島side>
.
.
西島) 聞いてみないと分かんない…か……
.
.
ちーちゃんに会ったあの日から…そして、秀太とお互いの近況報告をした日からも、なんだかんだで、みさちゃんのことを考えない日はない。
.
.
西島) ………するか。連絡。
.
.
♪ピロン
隆弘:「今日ひま?
ごはん食べ行かない?」
.
.
けど、どうしよう…
もし元カレとより戻ってたら、ここは " おめでとう " って、そう言うべきなのかな…。
.
.
西島) …はぁ……
.
.
♪ピロン
<返信>
実彩子:「いいよ~!」
.
.
西島) ……は?これだけ?
.
.
だけど、ちょっと嬉しいと思った。
みさちゃんと、また会えるんだ…。
.
.
宇野) ……わっ!びっくりしたぁ~。…なに?今日、休みだったの?
.
西島) まぁ…早番?
.
宇野) 早番?…ふ~ん…
.
.
そりゃそうだ。そうゆう反応にもなるよな。
みさちゃんも早番なのに、みさちゃんの働いてる店の前で待ってるとか…。
.
.
宇野) …早番って、早番の早番とかもあるの?
.
西島) え?なにそれ?早番の早番?(笑)
.
宇野) だって…終わる時間、わたしと同じだよね?
.
西島) あぁ…今日はそんなに忙しくなかったから、バイトの子に任せてきた。
.
宇野) へぇ~、そうなんだ…
.
.
違う。
本当は、好きな日に半休をあげる約束をして、1時間早く上がらせてもらった。
.
.
西島) なんか、久しぶりな感じするね。
.
宇野) うん…そうだね…
.
西島) …………
.
宇野) …………
.
西島) …元気だった?
.
宇野) まぁね…
.
西島) 特に変わりなく?
.
宇野) ……まぁ…
.
西島) まぁって…。なんだよそれ…
.
宇野) …まぁは……まぁまぁってこと。
.
西島) …あっそ。
.
宇野) …………
.
西島) ……あ、なに食べ行く?
.
.
なんだよ…この感じ…
やっぱみさちゃん、いつもと様子違う…?
いつもみたいに、会話がぽんぽん進まない…。
.
.
西島) …あの…さ、今日はありがとね。ごはん、付き合ってくれて。
.
宇野) なに?そんな改まっちゃって…。それに、なんか今日、いつもと様子違うよね?
.
西島) は…?違うのはみさちゃんのほうだし…
.
宇野) べつにわたしは…いつも通りだもん…
.
西島) …………
.
宇野) …………
.
西島) 俺さ、会ったんだ。ちーちゃんに。そんであの頃の気持ち、お互いにちゃんと話した。
.
宇野) ……へぇ~…そうなんだ…
.
西島) え?それだけ?
.
宇野) なにが?
.
西島) いや…もっとないの?あっちはどんな気持ちだったの?とか、それから2人はどうなったの?とかさ…
.
宇野) …両想い…だったんでしょ?本当は1年前、彼女も西島くんのことが好きだった…
.
西島) …えっ…なんで?…まさか、秀太に聞いた?
.
宇野) んなわけないでしょ。あたし、秀太くんの連絡先知らないし。…そうゆう表情してたよ。彼女もさ、なんか西島くんのことは特別だって思ってるって、そんな感じしたもん。
.
西島) ……やっぱり俺らだけか。お互いに臆病になって、気づけずにいたのは…
.
宇野) それにさ、もし彼女とどうこうなってたら、わたしに連絡なんてしてこないでしょ?
.
西島) まぁ、言われてみれば確かに。
.
宇野) 西島くん、一途だもんね。
.
西島) 諦めが悪いだけだよ…
.
宇野) …じゃあ、まだ好きなの?彼女のこと、今でも好き?
.
西島) それはないかな。なんか、意外とあっさり受け入れられた。今さらだったけど、伝え合えてお互いの為によかったのかなって。
.
宇野) そっか。…じゃあ、ちゃんと前に進めるね…
.
西島) うん。
.
宇野) …………
.
西島) ……そっちは?そっちはどうなの?会ったんだよね?…元カレと…
.
宇野) …うん…。…会ったね…
.
西島) ……へぇ~…そっか…
.
宇野) なによ?それだけ?
.
西島) は?なにが?
.
宇野) もっとないの?どんな話したの?とか、それから…それから2人はどうなったの?とかさ…
.
西島) …真似すんなよ。それほとんど、さっき俺が言ったことじゃんか。
.
宇野) // う、うるさいよ…
.
西島) ……なに話したの?
.
宇野) まぁ…別れた頃の気持ちとか、色々…
.
西島) ふ~ん…。……それで、それから2人はどうなったの?
.
宇野) ……やり直したいって言われた…
.
西島) ……そっか…そうなんだ…
.
.
なんとなく分かっていた。
元カレからみさちゃんに連絡が来たあの日から、もしまた会ったなら、きっとその時、2人はまた始まるんだろうって…
そうなればいいって、ずっと思っていた。
みさちゃんが彼のことを必要としているのは、痛いくらい伝わってきていたから…。
だけど…今は素直にそう思えない。
…そんな風には思えないよ…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #宇野実彩子 #浦田直也 #伊藤千晃 #たかうの #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 46
.
<末吉side>
.
.
秀太) …で?伊藤ちゃんへの気持ちは、ふっ切れたわけだ?
.
西島) うん。なんか、意外とあっさりね。
.
秀太) ふ~ん。
.
西島) 多分、ちーちゃんと俺は、付き合えない運命だったんだと思う。一番言わなきゃならない時に伝えられなかったんだから、当然だよな。
.
秀太) なに?西島、運命とか信じてんの?(笑)
.
西島) そりゃ…ちょっとくらいはな。
.
秀太) はは。…運命ね…
.
西島) …秀太は大丈夫なのかよ?その…
.
秀太) べつに。これが、俺とめぐの運命だったってことなんじゃん?…あ〜ぁ、俺もそろそろ、新しい恋でもするかなー。
.
西島) ………えっ ⁈ 秀太、そんな相手居んの?
.
秀太) まぁ、居るっちゃ居るし、居ないっちゃ居ない…みたいな(笑)
.
西島) は?なんだよそれ?…ちょっとなに?どこで知り合ったわけ?そんな子とさ。
.
秀太) 梨花ちゃんだよ、梨花ちゃん。
.
西島) え…?梨花ちゃんって、みさちゃんの友達の?
.
秀太) そう。
.
西島) えっ、まじで ⁈ 秀太、いつの間に…
.
秀太) 俺はさ、まだちゃんと胸張って好きとか言えないんだけど、好きは好きかなって。
.
西島) 好きは好き…?
.
秀太) うん。まぁ…タイミングってやつ?俺もさ、梨花ちゃんとちょくちょく2人で会ったりしてて、梨花ちゃんの気持ちはバンバン伝わってくるわけよ。
.
西島) あ〜、なんか前に4人で飲んだ時も、そんな感じだったもんな。
.
秀太) けど、俺はやっぱまだ、めぐのことが好きだったし…。でもさ、めぐからのハガキ読んでも、思ったより落ち込まなかったんだよな。そんで、なんか分かんないけど、この話、梨花ちゃんに話して、ウケるねって笑ってほしいって思ってさ。
.
西島) …………
.
秀太) そしたら、梨花ちゃん泣き出して止まんなくなって。俺もつられて泣いちゃったんだけど。なんか…なんか梨花ちゃんが居てくれてよかったって思って。それが梨花ちゃんでよかったって、そう思ったんだよな。
.
西島) それさ、好きは好きじゃなくて、もう確実に好きなんじゃないの?めぐちゃんのこと、梨花ちゃんに話せるとかさ。結構、大事じゃない?そうゆう話もできる相手って。
.
秀太) ……さぁ…どうなんだろな。
.
西島) 俺はいいと思うけど。梨花ちゃんて、一途で尽くすタイプの子なんだって。みさちゃんが言ってた。
.
秀太) …みさちゃんね。
.
西島) …なに?なんだよ?
.
秀太) 西島はどうなんだよ?そのみさちゃんとさ。
.
西島) は…?どうって…どうもこうも、べつになんもないし…
.
秀太) けど、2人で会ったりしてんだろ?
.
西島) …まぁ…
.
秀太) なに?なんかあったの?
.
西島) いや…実はさ、前にみさちゃんにキスされて…
.
秀太) はっ ⁈ なにそれ…ちょっとおまえら、いきなり進み過ぎじゃね?(笑)
.
西島) 違う、違う!ちょっと誤解があって…酔ってたの。そん時、みさちゃんすごい酔ってて…
.
秀太) いや、酔ってたっつってもさ、普通その気もない相手にキスなんかするか?
.
西島) 多分、勘違いしたんじゃないかな?元カレと…
.
秀太) じゃあ、西島はすんの?酔ってて、勘違いして、伊藤ちゃんだと思って他の女にキスなんかする?
.
西島) いや、それはしないでしょ…
.
秀太) じゃあ、実彩子ちゃんだって、それはないんじゃねぇ?…で、どうしたんだよ?その後。
.
西島) いや…べつに……
.
秀太) …おまえ…もしかして……
.
西島) えっ?いや、ないない!なんもないって。ほんと、ただちょっと抱きしめただけだし…
.
秀太) ほー。抱きしめた?それまたなんで?
.
西島) なんか…なんか自分と重なって見えたってゆうか…うん…なんとなく…
.
秀太) 運命なんじゃねぇーの?もしかしたら、このタイミングで2人が出逢ったことも。
.
西島) けど…元カレから連絡来て、会いたいって言われたって…
.
秀太) 会ったの?
.
西島) 会ったんじゃない?分かんないけど、まだ未練あるっぽいし…
.
秀太) へぇ〜、それであっさりふっ切れたってわけだ。一回、会えば?実彩子ちゃんに。
.
西島) けど…元カレとより戻してるかもしんないしさ…
.
秀太) そんなの聞いてみないと分かんねぇーじゃん。…それともなに?好きなの?実彩子ちゃんのこと。
.
西島) // ま、まさか…まだそうゆうんじゃないし…
.
秀太) はは!…まぁ、西島。一回会え。そんで、とりあえずいつもみたいな感じで、お互いに思ってること話せよ。
.
西島) えぇ…
.
秀太) な?決まり!
.
西島) …決まりって…勝手に決めんなよ……
.
.
なんとなく、西島の気持ちが分かるような気がした。
ずっと想い続けていた人がいて…だけど、案外すんなりと終わりを受け入れられた。
それはきっと、知らないうちに違う誰かが自分の心の中にいたから…
特別だと思える相手に、もう出逢っていたからなのかもしれない…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 45
.
<與side>
.
.
ちあきは今頃、隆弘くんとなに話してんのやろ…
あん時の気持ち、もう言うたんかな…。
隆弘くんはどう思うたんやろ…
ちあきの気持ちは、やっぱり変わってしまうんかな……。
.
.
真 ) はぁ……やっぱり行かんといてって、言えばよかったわ…
.
.
ちあきと離れたないのに、いつもちあきのわがままを聞いてしまう。
俺、どんだけお人好しやねん…
.
.
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
<着信・ちあき>
.
真 ) …もしもし。ちあき?
.
千晃) あ、真ちゃん?ごめんね。今から真ちゃんのお家に向かうね。
.
真 ) えっ……
.
.
えらい早ない?
ちあき、ほんまに隆弘くんと会うたんやろか…
.
.
千晃) …真ちゃん?聞こえてる?
.
真 ) お、おん。…気ぃ付けて来てな。
.
千晃) うん。ありがと。駅に着いたら、また電話するね。
.
真 ) …待ってるな…
.
.
ちあき、来てくれるんや…
ちゃんと俺んとこに、会いに来てくれるんや…
.
.
真 ) ………あ、ちあき!
.
千晃) えっ ⁈ 真ちゃん…
.
真 ) ちあき、おかえり。笑
.
千晃) 真ちゃん…わざわざ迎えに来てくれたの?
.
真 ) …まぁな。家に居ってもヒマやったし。
.
千晃) …真ちゃん……真ちゃん、ごめんね?
.
真 ) えっ……
.
千晃) 真ちゃん、わたしさ…
.
真 ) 嫌やで。
.
千晃) …え?
.
真 ) 別れへんよ?ちあきかて言うてたやん。俺んこと、一番好きやって…
.
千晃) う、うん…そうだよ。そう思ってるよ?
.
真 ) じゃあ、なんで?何がごめんねなん?ごめんって、なんなんよ…
.
千晃) ……ふふ…ふふふ
.
真 ) なっ…なんで笑うん?…ちあき、自分の立場分かってんの?
.
千晃) 分かってるよ、ちゃんと。
.
真 ) だったら/
.
.
ギュッ//
.
.
千晃) 真ちゃん…ありがとう。
.
真 ) // な、なに…急に…
.
千晃) ん?いつも、わがまま聞いてくれて…
.
真 ) …………
.
千晃) それから、ごめん。不安な想いさせちゃって…。苦しかったよね?ずっと…
.
真 ) …ちあき?
.
千晃) 好き…真ちゃんが大好き…
.
真 ) /// ちあき…なに?どないしたん?
.
千晃) 言いたくなったの。わたしには真ちゃんが必要だから…
.
真 ) ちあき…。…会うたんよな?あいつと…
.
千晃) うん。
.
真 ) …早かったんやな?帰ってくるの…
.
千晃) だって、本当にちょっと話しただけだもん。
.
真 ) ごはん…食べに行かんでもよかったんか?
.
千晃) 行くわけないでしょ。最初から、話だけしかするつもりなかったし。
.
真 ) …そうか…
.
千晃) 大丈夫だよ?真ちゃんが心配するようなことは、何もない。
.
真 ) …ほんまか?
.
千晃) ほんとに。なんか、すごくスッキリした。真ちゃんのおかげ。
.
真 ) なんで俺?
.
千晃) 許してくれたから。真ちゃんが、会ってもいいって…本当は嫌だったはずなのにさ…
.
真 ) …………
.
千晃) 今のわたしが居るのは、真ちゃんが傍に居てくれたからなんだって、そう思ったよ。
.
真 ) …最後やで?もう、ちあきのわがままは聞かんて決めたから…
.
千晃) …ふふ
.
真 ) なに?また笑って…
.
千晃) 嫌やで。
.
真 ) …なにが?
.
千晃) さっき、まだ何も言ってないのに、真ちゃん、すごい食い気味で言ってたから…なんか、おかしくて。
.
真) ちあちゃん…俺のことばかにしてるやろ?
.
千晃) してないよ。でも言っとくけど、真ちゃんもなかなか分かりやすいからね?笑
.
真 ) だって…不安やったに決まってるやん…。ちあちゃん、俺から離れてしまうんやないかって…
.
千晃) 離れないよ。ずっと離れない。笑
.
真 ) ……あほ。笑ってごまかしたって、許さへんねんから。ちあきなんて、もう知らんわ…
.
千晃) ぇえ〜?嬉しいって、顔に書いてあるけど?笑
.
真 ) ちあき?(笑)
.
千晃) ふふ。真ちゃん、ごめん。でも、真ちゃんとこうやってふざけ合って、笑っていられることが、やっぱり幸せ。真ちゃんとだから、そう出来るんだと思う。笑
.
真 ) 知らんで?俺のほうが好きなんやから。うざいなー思うても、ずっと離れへんよ?
.
千晃) いいよ。てゆうか、わたしのほうが好きだし。
.
真 ) それはないな。迷ってたやん。ほんまは、あいつと俺とどっちかな〜って、迷ってたやん(笑)
.
千晃) もう、真ちゃん?
.
真 ) 痛っ!ちあき、本気で叩かんでよ(笑)
.
千晃) ふふ、ごめんね?笑
.
.
よかったのかもしれん。
ちあきが、1年前の想いを伝え合えたこと…。
ちあきも俺も、何かがふっ切れたような気がして、ちょっとだけあった薄い霧みたいなものが晴れたような気がした。
これからは、真っ直ぐ愛せる。
今までより、もっと純粋な想いで、ちあきと向き合えるんやないかって、そう思った…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #しんちあ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 44
.
<伊藤side>
.
.
" 隆弘くんの為 " …そう言ったけど、本当はわたしの為でもある。
残ってたから…やっぱりずっと、隆弘くんへの気持ちは、わたしも1年前のまま、もやもやしたまま残っているから…。
.
.
西島) …だめだな、俺……
.
千晃) え?なにが?
.
西島) 俺もだよ。俺も…ちーちゃんのこと大事だって想ってた。
.
千晃) 隆弘くん…
.
西島) そんで俺も、勝手に思い込んで、勝手に答え出して…勇気なくて自分の本当の気持ちから逃げた。…ちーちゃんと向き合うことからもね…
.
千晃) …………
.
西島) なんなんだろうね?ちーちゃんのことになると、急に自信なくなってさ。嫌われたくないし…とか、このままで居たほうがいいのかな…とか……
.
千晃) …あたしもそうだったな…
.
西島) それにさ、俺、勘違いされたくなかったんだ。みんなが俺らのこと茶化して、くっつけようとしてたから、じゃあ付き合う?みたいに軽い感じで思ってるって、なんかそうは思われたくなくて…
.
千晃) みんな毎回、お決まりな感じで言ってたもんね。
.
西島) そう。だからさ、ちゃんと自分の気持ちも、ちーちゃんのことも大切にしたいって…。なんて…考え過ぎてたら、伝えるタイミングも分かんなくなっちゃったけどね(笑)
.
千晃) ……ふふ
.
西島) 後悔してたよ。俺もちゃんと聞かなかったこと、ちゃんと言わなかったこと…
.
千晃) …必要だったかな?今さらだけど、言ったこと…
.
西島) うん。必要だったかな。今さらでも、ちゃんと知れてよかった。けど…多分、今だから言えたんだろうね。
.
千晃) …今だから?
.
西島) うん。だって今はもう、ちーちゃんには大事な人が居るから。ちーちゃんは、ちゃんと過去に出来てたから…。だから言えたんじゃない?
.
.
" ちゃんと過去に出来てた…"
本当はまだ、どこかで少し隆弘くんへの想いを引きずっている気がしてた。
だけど、それ以上に真ちゃんを大切に想う気持ちのほうが強かった。
真ちゃんと一緒に居たい気持ちのほうが大きかったんだ…。
.
.
千晃) …ありがとう。なんか、色々…
.
西島) え…?なに?色々って…
.
千晃) ん?なんかね、なんかわたしもふっ切れた感じ。
.
西島) えぇ~?なにそれ?(笑)
.
千晃) いいの。こっちの話。笑
.
西島) へんなの。へんなちーちゃん。
.
千晃) 隆弘くんもさ…隆弘くんも、きっと今だから言えたのかもね。笑
.
西島) …え?
.
千晃) チャンスって、あるようでない。すぐそこにあっても、気づかなければ掴めないし、掴もうと思わなければ掴めない。恋愛も同じだと思わない?
.
西島) …?…うん……
.
千晃) タイミング、もう逃しちゃだめだよ?
.
西島) ……ちーちゃん、なんの話?
.
千晃) 考え過ぎるから。隆弘くんは相手の気持ち。…自分の気持ち、ごまかしちゃだめだよ?もっと大事にしなきゃ。
.
西島) …ちーちゃん、だからなんの話してんの?
.
千晃) ふふ。知ぃ~らないっ。笑
.
西島) ちょっと、ちーちゃん?なに、もったいぶって…
.
千晃) ふふふ
.
.
隆弘くんも、きっと大切に想っている人がいる。
きっともう、ちゃんと前に進めてる…。
.
.
西島) じゃあ、また。…って、また会えるかな?
.
千晃) …ん~ ……
.
西島) …そうだよね。ちーちゃん、元気でね?
.
千晃) うん。隆弘くんも。
.
西島) うん…
.
千晃) ………ん。…握手。笑
.
西島) …え?…ふふ。はいっ。笑
.
.
ギュッ/
.
.
千晃) ふふ。ありがとう。
.
西島) ありがとう。笑
.
.
あの時伝えられなかった想いは、苦しくて…もどかしくて…
だけど、やっと伝え合えた想いは、懐かしくて優しい色に変わった。
今さらだったけど、きっと今だから言えた。
もし時間を巻き戻せたとしても、きっとあの頃のわたし達には伝え合うことはできなくて…。
伝えなきゃ。伝えたい気持ちは、ちゃんとそう感じた時に…
真ちゃんに会いたい。
真ちゃんに会って、ごめんねとありがとうと、そして…大好きだよって、早く伝えたい。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #aaa #西島隆弘 #伊藤千晃 #與真司郎 #にしちあ #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 43
.
<西島side>
.
.
みさちゃん、結局元カレと会ったのかな…
もし会ったなら、きっと今頃、より戻ってるんだよな…
.
.
西島) はぁ……
.
千晃) …隆弘くん。
.
西島) …ん〜?……えっ⁈ ち、ちーちゃん!ど、どうしたの ⁈
.
千晃) ふふ。そんなにびっくりしなくても。
.
西島) びっくりするでしょ…普通…
.
千晃) ごめんね?突然、来ちゃって…
.
西島) ……ほんっと、急っ(笑)
.
千晃) ふふ
.
西島) はは。で、ほんとどうしたの?…あ、花買いに来たとか?
.
千晃) うん…。…隆弘くん、仕事終わったらちょっと時間あるかな?…ちょっとだけ話せたりする?
.
西島) えっ…?…うん。はな…せるよ。
.
千晃) よかった。終わる頃、あそこの公園で待ってるね。笑
.
.
話って…今じゃだめなの?そんな改まってするような話…?
それにしてもちーちゃん、ほんと前より綺麗になったな…。
.
.
西島) ちーちゃん、お待たせ。笑
.
千晃) …お疲れさま。笑
.
西島) …あのさ、ちーちゃん今日って…その…彼氏はさ……
.
千晃) 知ってるよ。ちゃんと言って来た。
.
西島) そっか。それならいいんだけど…
.
千晃) なんかごめん…逆に気ぃ遣わせちゃって…
.
西島) 俺はべつにいいんだけど…
.
千晃) ……隆弘くん、なんか悩みごと?
.
西島) …え?
.
千晃) ため息。
.
西島) あぁ……悩み…なのかな…
.
千晃) わたしもね、悩んでたんだ。…う〜ん、悩んでたっていうか、ずっと引っかかってた。
.
西島) …引っかかる?…なにが?
.
千晃) ちゃんと聞かなかったこと。…ちゃんと言えなかったこと…
.
西島) ……ごめん。言ってる意味がよく分かんないんだけど…
.
千晃) 去年の夏。あの時、自分の本当の気持ち言えなくて…好きな人に聞きたかったことも、ひとつも聞けなかった…
.
西島) …………
.
千晃) 隆弘くん、元カノさんとやり直したわけじゃなかったんだね。わたし…勘違いしてた…
.
西島) え?元カノって…未央のこと?
.
千晃) うん…
.
西島) そんなわけないじゃん。未央は、新しい彼氏のこと、ちゃんと大切にしてるよ?多分、今も仲良くやってるんじゃないかな。
.
千晃) ……そっか。ほんと、やだね…勝手に思い込んで、勝手に傷ついて…勇気がなくて逃げちゃってさ…
.
西島) …ちーちゃん?
.
千晃) このまえ、久しぶりに隆弘くんに会った時、ほんとはちょっとこわかったんだ。
.
西島) えっ?なんで?
.
千晃) わたし、急に距離置いちゃったでしょ?隆弘くんから誘われても、いつも理由つけて断ってたし…
.
西島) それは、ちーちゃんに好きな人ができたからだったんじゃなくて…?
.
千晃) …居なかったよ、そんな人…だって、あの時わたし、ちゃんと想ってる人居たもん…
.
西島) ……ちーちゃん…ちーちゃん、俺さ…
.
千晃) ほんとは大事だって思ってた。隆弘くんのこと、ただの友達だなんて思ってなかったよ…
.
西島) ちーちゃん…
.
千晃) 今さら言う必要なんてあるんか?って、彼氏には言われちゃったんだけどね。でも…今さらだけど、言ったほうがいいのかなって。言わなきゃ前に進めないのかなって。…隆弘くんがさ…
.
西島) …え?…俺?
.
千晃) わたしね、今の彼氏にずっと相談に乗ってもらってたの。弱音吐いたり、泣いたりもして…。最初はね、全然意識してなかったから、飾らないでありのままのわたしで居られた。
.
西島) …………
.
千晃) 大事だよね。素直な自分を見せられる相手って。…真っ直ぐなんだ、彼氏。わたしもさ、いつの間にか、彼と居る時間が幸せだって思えて、彼の隣りに居たいってそう思うようになってた…
.
西島) ……んっと…ちーちゃん、のろけてる?(笑)
.
千晃) // えっ ⁈ そうゆうつもりじゃなくて…
.
西島) はは!うそ。冗談だよ。でも、ほんといい彼氏だね。今日だって、俺に会うの許してくれたんでしょ?
.
千晃) ほんとは嫌だったと思うけどね。でも、いつも最後にはいいよって言ってくれる。ほんと、優しい…
.
西島) それだけちーちゃんのことが好きなんだろうね。それで、信じてる。
.
千晃) ……ふふ。末吉くんと同じこと言ってる。
.
西島) え?末吉…?
.
千晃) わたしは、いま幸せ。彼が居てくれるから…。だから隆弘くんのことは、もういい思い出。まぁ…ちょっとだけ切ない恋だったけどね。笑
.
西島) ちーちゃん…
.
.
" ほんとは大事だって思ってた "。
" ただの友達だなんて思ってなかった "。
やっぱり、あの時ちーちゃんと俺は同じ気持ちだったんだ。
両思いだったんだ…。
俺の為だと言って、あの時の想いを伝えてくれたちーちゃん。
だけど…「好きだった」。
" 好き " …その言葉を言わないちーちゃんに、彼氏への優しさを感じて、俺も諦めがついた気がした。
俺もちゃんと、いい思い出にできる。そんな気がした…。
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #にしちあ #君の香り恋する夏

- 君の香り、恋する夏 - 42
.
<浦田side>
.
.
久しぶりに会った実彩子は、嬉しいというより、ずっと戸惑った表情をしている。
だけど…やっぱり変わらない。
実彩子は俺にとって一番大切なひと…
もう一度、傍に居て欲しいと願うひと…。
.
.
直也) …………
.
宇野) …………
.
直也) ……ごめん…急に……
.
宇野) …うん……
.
.
抱きしめた温もりも、俺の腕の中にすっぽりとおさまる感じも、あの頃と変わらない。
込みあげる愛しさは、あの頃よりも大きい…
だけど、それと同じくらい苦しくなった…。
実彩子が、抱きしめ返してはくれなかったから…
" もう遅いよ " って…そう言われたような気がした…。
.
.
直也) …ごめん…俺、調子いいことばっか言ってるよね…
.
宇野) …………
.
直也) ……うん…大丈夫。…なんかごめん。ほんと、今の忘れて。
.
宇野) ……なんで?…なんで今頃…?
.
直也) …それは…俺から離れるって言ったくせに、また戻りたいなんて言えないって思ってたから…
.
宇野) …………
.
直也) ごめん…
.
宇野) ……ごめんばっかり…
.
直也) ごめ……あ……
.
宇野) …ふふ。……少し、考えてもいい?
.
直也) …えっ…?
.
宇野) ちゃんと考えたいの。今すぐには、答え…出せない…
.
直也) う、うん…。それは全然構わないけど…
.
.
考える…?
実彩子の中で、またやり直してもいいって、少しは思ってくれてんのかな…
.
.
宇野) でも…もう嫌だから。あんな思いはしたくない…
.
直也) それは分かってる。それはもうないから…
.
宇野) …うん…
.
直也) ありがとう。
.
宇野) …え?
.
直也) 嘘でも嬉しい。考えたいって言ってくれて。
.
宇野) ……そうゆうこと言わないでよ…迷っちゃうでしょ…
.
直也) 俺は迷ってほしいけど。ちょっとでも望みがあるならさ…
.
宇野) …期待しないで…
.
直也) うん。期待はしない…
.
.
" 迷っちゃう "。" 期待しないで " …。
実彩子はきっと、気になる人いるのかもな…
それでも俺は、実彩子に少しでも迷う気持ちがあるのなら、迷ってほしいって思った。
俺を必要だと思ってほしいって、そう思った…。
.
.
直也) …じゃあ、また…
.
宇野) うん…
.
直也) 連絡…待ってるね。
.
宇野) …うん…
.
直也) ここで大丈夫?…家まで送るけど。
.
宇野) 大丈夫だよ…ひとりで帰れる。
.
直也) そっか。気をつけて帰れよ?
.
宇野) うん…。……じゃあ、先行くね。
.
直也) うん。…実彩子、おやすみ。笑
.
宇野) ……おやすみ…
.
.
.
もしかしたら、実彩子と会えるのは、これが最後かもしれない…
実彩子が俺を選ばなかった時、実彩子はきっと、俺とまた会うつもりはないと思うから…。
そう思って、笑顔で実彩子を見送った。
" また会えるよね?"
そんな小さな望みも込めながら…。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
.
<宇野side>
.
.
わたし、どうしたらいいんだろう…
直也のことは好き。
別れてからもずっと好きで、忘れられなくて…泣いてばっかりだった。
だけど…西島くんが居る。
知らないうちに、わたしの中で西島くんの存在が大きくなってる。
嬉しいはずなのに…直也にまだ好きだって言われて嬉しいはずなのに、素直に喜べなかった。
わたし、西島くんのことが好きなの…?
わたしは誰に傍に居てほしいんだろう…
誰のとなりで笑っていたいと思うんだろう……。
.
.
.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー#aaaストーリー #宇野実彩子 #浦田直也 #西島隆弘 #うらうの #flavorofkiss #君の香り恋する夏 #aaa君の香り恋する夏

.
.
.
こんにちは☻
.
先日のアンケートにご協力頂いた皆さん、ありがとうございました◡̈♥︎
.
アンケートの結果、にっしーの親友役は秀太くんになりました( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
.
日高くんも捨てがたく、迷ってしまったので、皆さんの意見を参考にさせて頂きました。
.
日高くんを推してくださったかた、すみませんでした(>_<)
.
明日から「あの夏の花火、君との約束。」プロローグ始まります✨
.
今、更新中の「君の香り、恋する夏」と同時進行になってしまいますが、どちらかを1日1回更新できたらな…と思っております☻
.
その時々によって、更新できない日やバラつきもあるかとは思いますが、どちらも楽しみに待っていて頂けたら嬉しいです♡
.
これからも変わらず、よろしくお願いします☻
.
.
「あの夏の花火、君との約束。」
♡ coming soon… ♡
.
.
.
#aaaストーリー
#aaa
#新作
#明日から
#始まります
#同時進行で
#すみません
#自分のペースで
#頑張りますね
#もう少しで
#fnsうたの夏まつり
#わくわく
#君の香り恋する夏
#あの夏の花火君との約束
#どちらもよろしくお願いします
#flavorofkiss
#風に薫る夏の記憶

- 君の香り、恋する夏 - 41
.
<宇野side>
.
.
西島くんに褒められている気がしたのは、きっとわたしが西島くんのことを意識してしまっていたから…。
そうだよ…いつもと何も変わってなんかなかったじゃん…
" 会えばいいじゃん "。" よかったじゃん "。
そう言った西島くん。
西島くんにとって、きっとわたしは気の合う友達…そう、ただの友達…。
.
.
宇野) …………
.
直也) ……実彩子…
.
宇野) ! …直也……。久しぶりだね…
.
直也) …だね…
.
.
それでも直也に会ったら、胸が苦しくなった。
だけど…なんだか直也がすごく遠くに感じた…
直也との間に、距離を感じた……。
.
.
直也) ごめんね?この前は、いきなりラインして…
.
宇野) うぅん、大丈夫。ちょっとびっくりしたけど…
.
直也) うん…。本当は電話しようかとも思ったんだけど、なんとなくね…
.
宇野) そっか…
.
直也) 実彩子、夜ごはん食べた?
.
宇野) うぅん、まだ食べてない…
.
直也) なんか食べ行く?
.
宇野) …うん…行こっか……
.
.
なんだろう…この微妙な空気……
久しぶりだからかな…
ごはん食べに行くって…なに話せばいいんだろう…
わたしからは、何も聞けないしな…
.
.
直也) ……あ、やっぱ俺、ちょっと行きたいとこあんだけど、そこ行ってもいい?
.
宇野) 行きたいとこ?…べつにいいけど…
.
直也) ありがと。笑
.
.
直也の笑った顔、久しぶりに見た…
.
.
宇野) ……え?もしかして、お祭り?
.
直也) そう。来る途中でやってるの見かけてさ。屋台もいいかなって。笑
.
宇野) ……変わらないんだ…そうゆうとこ…
.
直也) えっ?なんか言った?なんか、うるさくて聞こえないね(笑)
.
.
直也は気づいたんだろうな…
ごはんなんて、わたしが気まずいって思ってることに…。
だから屋台か…。お祭りなら、緊張もほぐれるし…
そうゆう優しい気遣い、変わってないな…。
.
.
直也) なんか久しぶりにはしゃいだわ、俺(笑)
.
宇野) ほんっと直也っていたずら好きだし、少年の心?強いよね(笑)
.
直也) はは!確かに。けど、実彩子もどっちかっていうと、夢見る乙女感、強いよね?
.
宇野) そんなことないし。あたしは、どっちかって言ったら現実的ですぅー。
.
直也) …ふふ。…懐かしいな。実彩子とさ、こんな風に笑いながら話すの。
.
宇野) ……そうだね…
.
直也) 実彩子、ごめんね。…俺、実彩子の気持ち一番に考えてやれなくて…実彩子は優しいから、俺、実彩子なら解ってくれるって甘え過ぎてた。
.
宇野) …………
.
直也) 実彩子が一番辛かったのにね。実彩子の気持ちも考えないで、責めるようなこと言ったりして…後になって気づくとかさ、ほんと俺、だめな男だよな…
.
宇野) ……ほんとはちょっと悲しかった。直也は、わたしのことより、柏木さんの心配ばっかりしてて…一緒に居るのに、寂しかったよ…
.
直也) ほんと、ごめん…。謝ったからって許してもらえるとも思ってないけど、でも傷つけたのは事実だし、やっぱり俺が間違ってたって…。…実彩子と離れて色んなこと思い知らされた…
.
宇野) べつに怒ってるわけじゃないよ?ただ…そんなもんなのかなって…。確かにいつも愚痴っちゃって、わたしも聞き分けなかったかもしれないけど、なんで離れるなんて答えになるのかなって…
.
直也) それは…俺に余裕がなくて…あの時は柏木さんのことが心配だったから…
.
宇野) あたしも必要だったよ?…あたしも直也に傍に居てほしかったよ…
.
直也) 実彩子…。…分かってる。俺が本当に守らなきゃならなかったのは、実彩子だった…
.
宇野) でも…あの時、直也は柏木さんを選んだ。
.
直也) 俺はそうゆうつもりじゃなくて…
.
宇野) 分かってる。そんなこと分かってるよ。でも、結果的にはそうゆうことになっちゃう…
そう思っちゃうんだよ?ふられた方は、そう思っちゃう…
.
直也) …実彩子…実彩子、俺さ…俺……
.
.
ギュッ//
.
.
宇野) ! ……えっ…なに…?
.
直也) ごめん…実彩子ごめん…。俺、ほんとは実彩子のことが好き。…離れてからも、ずっと実彩子のことが好きだった…
.
宇野) 直也…
.
直也) ほんとは諦めるつもりだった。俺が実彩子と向き合うことから逃げたわけだし…でも、やっぱり居なくならない…実彩子のことばっか考えちゃう…
.
宇野) …………
.
直也) …また…またさ、俺たちもう一度やり直せないかな?
.
宇野) …えっ…
.
.
ふいに抱きしめられた時、ふわっと香ったのは、懐かしくて愛おしい、大好きだった直也の匂い…。
あの頃と変わらない大きな腕の中は、ほっとできるわたしだけの特別な場所だった。
" もう一度やり直したい "。
それは直也と離れてから、ずっと願っていたことのはずだった。
だけど…ふっと浮かんだのは、無邪気に笑う西島くんの笑顔と、" みさちゃん "って、微笑みながらわたしを呼ぶ西島くんの優しい声だった…。
.
.
#aaaストーリー #君の香り恋する夏

.
.
.
<次回作についてのお知らせ&ちょっとしたアンケート>
.
.
いつもわたしの書くストーリーを読んでくださって、ありがとうございます◡̈♥︎
.
更新中の「君の香り、恋する夏」ですが、思いのほか、もう少し長くなってしまいそうです💦
.
あと20話近くはいきそうな気が…( ◞˟૩˟)◞
.
次回作も「夏」設定のお話になるので、もしかしたら更新中のストーリーと次回作と、同時進行という形になるかもしれません💦
.
その場合、読みづらくなってしまうかもしれませんが、お許しくださいです(/ _ ; )
.
そして次回作ですが、以前のアカウントでもお知らせしていましたが、“ 風に薫る夏の記憶 ”を元に、わたしの想像したお話として書かせて頂きます◡̈♥︎
.
タイトルは「あの夏の花火、君との約束。」
.
メインのペアはにしちあです♡
.
それでですね、物語は高校時代から始まるのですが、にっしーと中学の頃からの親友役を、日高くんか秀太のどちらがいいか、皆さんのご意見を聞かせて頂けたら嬉しいです◡̈♥︎
(コメ返はできませんが、すみません(>_<))
.
.
.
.
ちょっとずつ惹かれ始めている西島くんと実彩子ちゃんの気持ち。
直也くんと千晃ちゃんの想い。
そして、真ちゃんの千晃ちゃんへの一途な想いのゆくえ…
「君の香り、恋する夏」。引き続き、楽しみに読んで頂けたら嬉しいです◡̈♥︎
.
.
.
#aaaストーリー
#aaa
#次回作
#ちょっとしたアンケート
#ご協力よろしくお願い致します
#結局いつも
#長編
#zipの西島さん
#かっこよかったな
#いつの話だ
#flavorofkiss
#君の香り恋する夏
#aaa君の香り恋する夏
#風に薫る夏の記憶
#あの夏の花火君との約束

- 君の香り、恋する夏 - 39
.
<與side>
.
.
千晃) …………
.
真 ) ちあき?なんかあったんか?
.
千晃) …えっ…?なんかって、なに?
.
真 ) さっきからずっと考えごとしてるやん。仕事でなんかあった?
.
千晃) …べつに…なにもないよ…
.
真 ) そうか?…へんなちあき。
.
千晃) …………
.
真 ) そうや、ちあき。今度の休みな、俺行きたいとこがあるんやけど、ちあ/
.
千晃) 真ちゃん。
.
真 ) …なに?
.
千晃) …………
.
真 ) …なんやの?その顔…。…なに?
.
千晃) …あの…ね、話したいことがあって……
.
真 ) おん。だからなに?
.
千晃) ……隆弘くんに話したいことがあって…
.
真 ) え…
.
千晃) 隆弘くんと会いたいんだけど…
.
真 ) …………
.
千晃) …わたし、やっぱりずっと引っかかってたの。1年前、本当の自分の気持ちから逃げて、隆弘くんとのこと、曖昧なままで終わらせたこと…
.
真 ) …………
.
千晃) ……まだ好きとか、そうゆうのじゃないの。ただ…ただね、本当は後悔してた。素直な気持ち、伝えられなかったこと…
.
真 ) …なんやのそれ…。今さら言うんか?あん時、ほんまは好きやったって、今さら言うつもりなんか?
.
千晃) …………
.
真 ) 勝手やん…。そんなん…なんで今さら言わなあかんの?言う必要あるん?
.
.
そんなん言ったら、また戻ってしまうやん…
隆弘くんが、もしちあきを想うてたら、ちあきはきっと、俺から離れてしまうやんか…
.
.
千晃) ……けじめじゃないけど、あの時感じてたこと、ちゃんと言い合わないと、なんか…前に進めないような気がして……
.
真 ) …前に進めない?…進んでなかったんか?ちあきはずっと、想うてたんか…?
.
千晃) だから、そうゆうことじゃなくて…。ちゃんと笑い合いたいの。あの時どう思ってたんだろう…って、そうゆう気持ち、ずっと胸の中にあるのが嫌なの…
.
真 ) 必要ある?ちあきが、またあいつと笑い合う必要なんてあるの?
.
千晃) それは…例えっていうか…その……
.
.
俺…なに子どもみたいなこと言うてんのやろ…
べつにまた、これからも会うつもりがあるわけやないってことくらい、分かってる。
ちあきの言いたいことは、分かってるけど…
.
.
真 ) ……ちあきの為なん?あいつに会いたいんは、ちあきの為なんか?
.
千晃) うん…わたしの為でもある。けど…隆弘くんと、それから真ちゃんの為でもあるって思ってる…
.
真 ) ……俺の為?
.
千晃) うん…。また真ちゃんのこと不安にさせるの嫌だから…。真ちゃんのこと好きなのに、本当は違うんじゃないかって、そう思われるのも嫌だし…
.
真 ) …………
.
千晃) わたし、変えたいなんて思ってないよ?隆弘くんはほんとに昔、好きだった人。今は真ちゃんのことが好き。真ちゃんが一番大事。
.
真 ) ちあき…
.
千晃) でも…やっぱりずっと居た。わたしの中に、隆弘くんはずっと居て…終わらせたいの。わたしも、もやもやした気持ち、もうなんか無くしたいなって思って…
.
真 ) ……なんでなん?ちあきは、なんでそんなに素直やねん…
.
千晃) え…?
.
真 ) 黙ってたら分からんのに…わざわざ俺に言わんでも、黙って会いに行ったらええやん…
.
千晃) できないよ、そんなこと…
.
真 ) なんで?
.
千晃) 真っ直ぐだから。真ちゃんは、いつでも真っ直ぐわたしに向き合ってくれてる。それに…こんなわたしのこと、ちゃんと受け止めてくれて…。だから、真ちゃんが行かないでほしいって言うなら、行かないつもりだったから。
.
真 ) …あほやんな、ちあきは…
.
千晃) …え?
.
.
ギュッ//
.
.
真 ) …好きやから…俺、ほんまにちあきが好きやから、離れたないねん…
.
千晃) うん…
.
真 ) もし…もし、あいつがちあきのこと…
.
千晃) …好きだよ。わたしはずっと真ちゃんが好き。
.
真 ) …分かってる…分かってる……
.
千晃) それでも7割くらい不安なんでしょ…?
.
真 ) // あほ。ほんまは9割や。
.
千晃) /// ふふふ
.
真 ) なに?どうせ、こいつあほやなて思うてんのやろ?
.
千晃) 違うよ。なんか、ほんと真ちゃん好きだなって思って。笑
.
真 ) // うるさいわ。…ちゃんと帰って来てよ?俺ん家に、ちゃんと帰って来てな?
.
千晃) うん。…じゃあ、行ってもいいの?
.
真 ) おん。…ちゃんと帰って来るって、約束やで?
.
千晃) うん。ちゃんと約束する。真ちゃん、ありがとう。
.
.
分かってる。ちあきが俺を、一番大切やて思ってくれてることは…
ちゃんと伝わってるんや…。
なのに、不安になってしまう。
隆弘くんのことが、ほんまに好きだったちあきを知ってるから…
ずっと傍で見ていたから…。
" 隆弘くんに会いたいんは俺の為でもある "
" ずっと真ちゃんが好き "
そう言ってくれたちあきの言葉を信じるしかない、そう思った…。
.
.
#aaaストーリー #aaa #しんちあ #西島隆弘 #君の香り恋する夏

Most Popular Instagram Hashtags